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第一章 誕生
第16話 群れ?
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ゴブリンの巣の報告をした日。ピッツァさん達との因縁も回復してあげて終わりを告げた。
その後、リコさん達とヴァン君達と一緒に食事をして別れた。
それから僕は家に帰ってゆっくりと過ごした。ゆっくりしすぎて二日も隠居生活しちゃった。その間にラーシアのところで働くことになったスノウさん達が挨拶に来たんだけど、
「旦那様」
「ん、ああ、ラーシア?」
ラーシアがスノウさん達を引き連れて僕の家にやってきた。フレイさんとアクアさんは思ったより元気だな。
「助けていただきありがとうございますアレア様」
「「アレア様ありがとうございます」」
スカートを摘まんでお辞儀をするスノウさん達。嬉しそうに僕を見つめてくる。
「あの時はすみませんでした……」
「まさか生きて帰れるとは思ってもいなかったので」
フレイさんとアクアさんが僕の手を取って謝ってくる。
ゴブリンの巣の中であった人物と同じ人とは思えないほど感情豊かになってる。少しの間でこんなに変わるものなのかな?
「謝らなくていいですよ。元気になって良かった。本当にあの時は心配だったから」
「正直、まだ壁の外は怖いのですが何とか……ありがとうございます。アレア様のおかげです」
「アレア様の回復魔法のおかげですべて綺麗になって……本当にありがとうございます」
微笑んで声をかけると頬を赤くするフレイさんとアクアさん。僕の回復魔法で全部治ってたんだな。良かったよかった。
「これからラーシアお姉さまのところで頑張ります」
「アレア様とラーシアお姉さまのお店を切り盛りしていきます!」
フレイさんとアクアさんがフンスと鼻息荒く告げてきた。んん? 僕とラーシアのお店って何のこと?
「ラーシアのお店でしょ? 僕は関係ないよ」
「旦那様。私のお店は新しく生まれ変わったのです。今は【アレア、ラーシア解体店】です!」
「ええ!?」
ちょちょちょ、どういうこと? 僕の名前の入ったお店になってるってこと?
「私は旦那様の所有物になってしまったのです。そんな私がお店を持つには旦那様のお許しがなくちゃいけないと思ったので名前をお借りしました」
「ラーシア……」
「はい! 愛しの旦那様。何なりと」
「……」
ラーシアが楽しそうに告げてくる。思わず頭を抱えてしまうんだけど、そんなのお構いなしにキラキラした視線を向けてくる。まったく、この人は。
「スノウさん。どうにかして……」
「私ではお姉さまを止めることは出来ません。どうかお許しください」
スノウさんに助け舟を求めたけど、断られてしまった。なんでラーシアはこんなことになっちゃったんだ? 命を助けたくらいしか心当たりないな~。それだけでこんなに僕に固執するものなのかな?
「強さもさることながら優しさも兼ね備えたアレア様。更にマジックバッグも所有していて、もはや比べられる人物無し。ゴルディオン様、更にその上の王、レイングラッド様でも比べられないかも。ああ、アレア様。なぜあなたはアレア様なのですか」
「……スノウさん、フレアさん、アクアさん。早くこの人連れて帰ってくれる?」
すっごい心酔してるラーシア。彼女を動かしているものはなんなのだろうか?
頭を抑えて呆れながら三人にお願いするとラーシアを引きずっていってくれた。
引きずられながらも投げキッスをしてくるラーシア。腕を持たれているから美人が台無しな仕草だな。
そんなことがありながら今日。ギルドにゴブリンの巣の報告をした日から三日目。グレイグさんから報告がきた。僕はすぐにマスターの部屋に呼ばれた。
「アレア君。動きがあった。ゴブリンの群れが報告された」
「え? あれとは別にあったってことですか?」
「少し違うが大体あっているよ。あそこを調べたことで分かったことがあるんだ。【クイーン】がいたようなんだ。どうやら……」
グレイグさんの言葉に唖然とする。人間を使った繁殖とは別に【クイーン】による増殖をしていたのか。クイーンはかなり珍しい個体のはずなのに作り出してしまうなんて……。
「主導した貴族の名も分かった。エゼストスというらしい。ガムジンが生活していた部屋に依頼書が残っていたよ」
「そのエゼストスは?」
「うむ、調べがついてすぐに拘束に向かったんだが、すでに消息不明になっていた。屋敷には誰もいない状態だったよ」
残念そうに告げてくるグレイグさん。逃げるのも早いな。
「領主でもないエゼストスが群れを作った。国家転覆を狙った別の国の仕業かも知れんな。何にしても我々国民にとっては迷惑でしかない」
「そうですね……。って群れが目撃されたんですよね! 大丈夫なんですか?」
呆れて話すグレイグさんに焦って声をあげる。群れが目撃されたならすぐにでも撃退しないと危ないんじゃ?
「すでに動いているよ。冒険者と兵士による軍を結成した。冒険者100名、兵士400名の総勢500名だ」
500名……凄い、それなら大丈夫かな?
「更に領主様のゴルディオン様も先頭を切ってくださる。過剰戦力と言ったところだ」
グレイグさんはニカっと笑って話す。ゴルディオン様は先陣を切って魔物の群れを撃退したことのある領主様だ。今回も先頭で戦ってくれる。何も心配はいらないかもな。
「出来ればアレア君にもご同行願いたいのだが」
「本当は隠居生活していたいんですけどね。それだけ集まればいらないでしょ?」
グレイグさんのお願いに苦笑いを浮かべて確認を取る。するとグレイグさんは首を横に振った。
「ゴブリンの群れと言っても【ヒーロー】や【ジェネラル】が統率している軍隊だ。そう簡単には行かないと思う」
「そ、そうですか……」
クイーンに引き続いて、ヒーローやジェネラルか。ヒーローはチャンピオンと同じで人間でいうところの勇者だよな。ジェネラルは群れを統率する力が強くて個体としても強力なものだったっけ。キングとは違って戦う力もある。厄介だな。
「すでにアレア君は功労者筆頭だ。無理にとは言わないが」
「第一発見者みたいなものですから行くしかないですかね」
「ありがとう」
街の危機ともいえるしね。致し方ない。それに、冒険者も集めてるってことはリコさんやヴァン君達も集められているはず。出来るだけサポートしてあげないとな。
「城壁戦と行きたいところだが、草原で迎え撃つはこびとなっている。出立は明日だ。よろしく頼む」
「分かりました」
明日か、そんなに早いとは思わなかったな。それにしてもおかしいよな。エゼストスとかいう人がいなくなってすぐに群れが発見されてる。きな臭いったらない。
エゼストスがやけになって解き放ったんじゃないだろうな?
その後、リコさん達とヴァン君達と一緒に食事をして別れた。
それから僕は家に帰ってゆっくりと過ごした。ゆっくりしすぎて二日も隠居生活しちゃった。その間にラーシアのところで働くことになったスノウさん達が挨拶に来たんだけど、
「旦那様」
「ん、ああ、ラーシア?」
ラーシアがスノウさん達を引き連れて僕の家にやってきた。フレイさんとアクアさんは思ったより元気だな。
「助けていただきありがとうございますアレア様」
「「アレア様ありがとうございます」」
スカートを摘まんでお辞儀をするスノウさん達。嬉しそうに僕を見つめてくる。
「あの時はすみませんでした……」
「まさか生きて帰れるとは思ってもいなかったので」
フレイさんとアクアさんが僕の手を取って謝ってくる。
ゴブリンの巣の中であった人物と同じ人とは思えないほど感情豊かになってる。少しの間でこんなに変わるものなのかな?
「謝らなくていいですよ。元気になって良かった。本当にあの時は心配だったから」
「正直、まだ壁の外は怖いのですが何とか……ありがとうございます。アレア様のおかげです」
「アレア様の回復魔法のおかげですべて綺麗になって……本当にありがとうございます」
微笑んで声をかけると頬を赤くするフレイさんとアクアさん。僕の回復魔法で全部治ってたんだな。良かったよかった。
「これからラーシアお姉さまのところで頑張ります」
「アレア様とラーシアお姉さまのお店を切り盛りしていきます!」
フレイさんとアクアさんがフンスと鼻息荒く告げてきた。んん? 僕とラーシアのお店って何のこと?
「ラーシアのお店でしょ? 僕は関係ないよ」
「旦那様。私のお店は新しく生まれ変わったのです。今は【アレア、ラーシア解体店】です!」
「ええ!?」
ちょちょちょ、どういうこと? 僕の名前の入ったお店になってるってこと?
「私は旦那様の所有物になってしまったのです。そんな私がお店を持つには旦那様のお許しがなくちゃいけないと思ったので名前をお借りしました」
「ラーシア……」
「はい! 愛しの旦那様。何なりと」
「……」
ラーシアが楽しそうに告げてくる。思わず頭を抱えてしまうんだけど、そんなのお構いなしにキラキラした視線を向けてくる。まったく、この人は。
「スノウさん。どうにかして……」
「私ではお姉さまを止めることは出来ません。どうかお許しください」
スノウさんに助け舟を求めたけど、断られてしまった。なんでラーシアはこんなことになっちゃったんだ? 命を助けたくらいしか心当たりないな~。それだけでこんなに僕に固執するものなのかな?
「強さもさることながら優しさも兼ね備えたアレア様。更にマジックバッグも所有していて、もはや比べられる人物無し。ゴルディオン様、更にその上の王、レイングラッド様でも比べられないかも。ああ、アレア様。なぜあなたはアレア様なのですか」
「……スノウさん、フレアさん、アクアさん。早くこの人連れて帰ってくれる?」
すっごい心酔してるラーシア。彼女を動かしているものはなんなのだろうか?
頭を抑えて呆れながら三人にお願いするとラーシアを引きずっていってくれた。
引きずられながらも投げキッスをしてくるラーシア。腕を持たれているから美人が台無しな仕草だな。
そんなことがありながら今日。ギルドにゴブリンの巣の報告をした日から三日目。グレイグさんから報告がきた。僕はすぐにマスターの部屋に呼ばれた。
「アレア君。動きがあった。ゴブリンの群れが報告された」
「え? あれとは別にあったってことですか?」
「少し違うが大体あっているよ。あそこを調べたことで分かったことがあるんだ。【クイーン】がいたようなんだ。どうやら……」
グレイグさんの言葉に唖然とする。人間を使った繁殖とは別に【クイーン】による増殖をしていたのか。クイーンはかなり珍しい個体のはずなのに作り出してしまうなんて……。
「主導した貴族の名も分かった。エゼストスというらしい。ガムジンが生活していた部屋に依頼書が残っていたよ」
「そのエゼストスは?」
「うむ、調べがついてすぐに拘束に向かったんだが、すでに消息不明になっていた。屋敷には誰もいない状態だったよ」
残念そうに告げてくるグレイグさん。逃げるのも早いな。
「領主でもないエゼストスが群れを作った。国家転覆を狙った別の国の仕業かも知れんな。何にしても我々国民にとっては迷惑でしかない」
「そうですね……。って群れが目撃されたんですよね! 大丈夫なんですか?」
呆れて話すグレイグさんに焦って声をあげる。群れが目撃されたならすぐにでも撃退しないと危ないんじゃ?
「すでに動いているよ。冒険者と兵士による軍を結成した。冒険者100名、兵士400名の総勢500名だ」
500名……凄い、それなら大丈夫かな?
「更に領主様のゴルディオン様も先頭を切ってくださる。過剰戦力と言ったところだ」
グレイグさんはニカっと笑って話す。ゴルディオン様は先陣を切って魔物の群れを撃退したことのある領主様だ。今回も先頭で戦ってくれる。何も心配はいらないかもな。
「出来ればアレア君にもご同行願いたいのだが」
「本当は隠居生活していたいんですけどね。それだけ集まればいらないでしょ?」
グレイグさんのお願いに苦笑いを浮かべて確認を取る。するとグレイグさんは首を横に振った。
「ゴブリンの群れと言っても【ヒーロー】や【ジェネラル】が統率している軍隊だ。そう簡単には行かないと思う」
「そ、そうですか……」
クイーンに引き続いて、ヒーローやジェネラルか。ヒーローはチャンピオンと同じで人間でいうところの勇者だよな。ジェネラルは群れを統率する力が強くて個体としても強力なものだったっけ。キングとは違って戦う力もある。厄介だな。
「すでにアレア君は功労者筆頭だ。無理にとは言わないが」
「第一発見者みたいなものですから行くしかないですかね」
「ありがとう」
街の危機ともいえるしね。致し方ない。それに、冒険者も集めてるってことはリコさんやヴァン君達も集められているはず。出来るだけサポートしてあげないとな。
「城壁戦と行きたいところだが、草原で迎え撃つはこびとなっている。出立は明日だ。よろしく頼む」
「分かりました」
明日か、そんなに早いとは思わなかったな。それにしてもおかしいよな。エゼストスとかいう人がいなくなってすぐに群れが発見されてる。きな臭いったらない。
エゼストスがやけになって解き放ったんじゃないだろうな?
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