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第二章 信仰と差別
第十六話 合わさった力
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さあ今日はベンジャミンを捕獲するぞ~。
僕は朝早めに起きるとお母様が横で寝ていた。とても気持ちよさそう僕はお母様を起さないように部屋を出るとすでに部屋の前にシリカさんが待機していた。なにかを感じ取ったシリカさんは僕を待っていたようだ。
「ジーニ様、今日もシュミットへ?」
「アイ!」
「...なんだか嫌な予感がするんです・・行かなくちゃダメなんですか?」
シリカさんは胸騒ぎで飛び起きてしまったらしくとても焦ったように僕を止める。シリカさんにこんな顔させるのは心が痛む。でも僕が行かなくちゃ無理だよ。
「何だかいつも私はジーニ様に無茶な事を言ってばかりですね・・・。あなたは英雄の子、いえもうすでに英雄ですよね。そんな方に行かないで何て重い女ですよね」
シリカさんは自分をせめて俯く。僕はシリカさんの背丈まで浮き上がり頭を撫でる。そして、
「シリカしゃん....だいじょうぶだよ。ぼくはぜったいかえってきます。だってぼくはシリカしゃんがだいしゅきなんだもん。ぼくのかえるばしょをまもっていてくだしゃい」
「ジーニ様・・・」
僕は頭を撫で終わるとシリカさんのおでこにキスをする。勇気出しておでこにしちゃった。
シリカさんは両手で頬を抑えて俯いちゃった。可愛い~...絶対に戦争なんてさせないよ!。
「じゃ、いってきましゅ!」
「いってらっしゃいませジーニ様」
僕はシュミットの方向へと空を舞っていく。
「行きましたね・・・」
「メリア様起きていたんですか?」
「ふふ、やっぱり最愛の人に見送ってほしいでしょうからね」
「メリア様もジーニ様が今日も行くって聞いていたんですか?」
「寝る前にちょっと聞いたの。ジーニが言うには自分より強い人はいないみたいだから大丈夫よ」
「そうなんですけど....なんだか嫌な予感がするんです」
「...いい女は気持ちよく男を見送るものよ!」
シリカの弱気な発言にメリアは励ましてシリカの背中を叩いた。メリアはとても強い女性になった、これもジーニのおかげだろう。ジーニを生んで一年間はとても生きた心地ではいらせずにいつでも自害してしまうほどの精神状態だった。それはララやシリカの献身的な介護で防いでいたのだった。それを思うとメリアはとても強い母に育った。
「私達は黙って待つしかないわ」
「そうですね」
メリアとシリカはジーニの飛び立った方角を見てそう呟くのだった。
「ベンジャミンさんは、いらっしゃいましゅか~?」
シュミットに着くと早速中央の教会へと足を踏み入れた。
前回よりも僧兵さん人達が多くて動きにくい、それにとても忙しそうでバタバタと足音を立てて走り回っている。
僕は予めベンジャミンの居る所を調べていたのでそこへ直行する。
ベンジャミンはフローラちゃんと一緒に地下にいた。まだ朝方なので寝ているのかもしれない。しかし一番偉い人が地下で寝るのはどうかと思う。まあ命を狙われる人でもあるから仕方ないのかな?。
僕はベンジャミンがいるであろう部屋の扉に手を掛けた。すると、
バチ!バチン!
わ~フェリアさんの時の塔みたいだ!!。僕はびっくりしたものの仕方なくそのままごり押しして扉を開けるとベンジャミンがベッドから体を起こしこちらを見ていた。
「ふ。お迎えが来たようだな。さあ、私を連れて行くがいい!。だがフローラは許してやってくれ。娘は何もわかっていないのだ」
何だか僕が悪い奴みたいになってる・・・。
「お父様?・・・あ~ジーニちゃんだ~」
ベンジャミンが騒いでいるとフローラちゃんが起きてしまい僕をみて喜んでいる。
僕に近づこうとするフローラちゃんをベンジャミンは僕に取られまいとフローラを抱き上げる。
「お父様、痛いよ」
「フローラだけは・・・」
いやいや、この人僕の事死神か何かだと思ってるのかな?こんなに可愛い顔してるのに...。
まるでドラゴンの前で食べられそうな親子のように震えながらフローラを抱きしめているベンジャミン。僕はため息をついて近づく。すると、
「ジーニちゃんお父様をいじめちゃだめ!」
フローラちゃんが誤解して僕を叱る。僕は手を振り誤解を解こうと口を開く。
「ごかいだよ。ぼくはベンジャミンしゃんをフローラちゃんのおかあしゃんにあわしぇようとおもっているだけだよ」
「え!お母様がいるの?」
僕はフローラちゃんの疑問にコクンと頷く。
「お父様、お母様に会わせてくれるんだって!」
「フェリアも連れて行かれたのか...もうおしまいだ。あの世に行っても私は二人を愛しているよ」
ありゃ、ますます混乱していくベンジャミン。もううるさいから眠らせようかな。
「[スリープ]」
「う、やはり私は死ぬのか..」
「お父様!」
ベンジャミンが横たわるとフローラちゃんが心配してベンジャミンの体を揺する。
「ごめんねフローラちゃん。でもしゃわがれるとしゃすがにみつかっちゃうから」
「...私も連れて行ってよ」
「だいじょうぶ、しょのつもりだよ」
フローラちゃんは僕を睨みつける。僕は頷いて連れて行くことを了承した。だがその時、
「おやおや、何やら騒がしいと思ったらやはり来ていましたか。ジーニ様」
フェイクが部屋に入ってきた。相変わらずのタキシードである。
「ベンジャミン様は連れて行ってもいいですがフローラ様はダメですよ」
「嫌よ。私もお母様に会いたい」
フローラちゃんはすぐに僕の後ろに隠れる。僕は立ち上がりフローラちゃんを隠そうと思ったんだけどまだ小さいから立っても半分くらいしか隠せないや、カッコ悪。
「おやおや、最強のナイトですね。羨ましい。ですがこれならどうですか?」
フェイクが指を鳴らすとフローラちゃんの付けていた首飾りが光だした。
「なにをちた!」
「さあ、何でしょうか?」
フェイクはとぼけたように白を切る。
「フローラちゃんしょっちにいっちゃだめ」
僕の後ろにいたフローラちゃんは何故かフェイクの方へと歩いて行った。その時フローラの眼は生気を失っていた。どうやら操られてしまっているようだ。
「ではジーニ様また後程」
フェイクはフローラを抱えると姿を一瞬で消した。僕はすぐに神眼で探した。前回と違ってすぐ上の大聖堂にいるのが分かった。
すぐに僕が向かうと大聖堂に人がひしめき合っていた。その人だかりは廊下を越え外の入口まで続いている。この教会にどれほどの人が集まっているのか僕は知る由もなかった。
さっきまで誰もいなかったはずの教会が一瞬のうちに人が集まっていた。
「ではでは、皆さま祈りを捧げてください。予定よりは少ないですが仕方ありません。彼に勝つにはこれしかないのですから」
フェイクの合図にすべての人達が祈りを捧げる。この祈りはソフィアが見せたものである。そしてその祈りが最高潮に至るとフローラちゃんの体が光だした。
「さあ!、魔人の誕生ですよ。刮目してください!!」
フェイクは興奮して手で顔を下へなぞる。その顔は歓喜で緩んでいる。
フローラちゃんの体は目を開けていられないほどの光を放ち静寂が聖堂を包んだ。そして次に目を開けた時フローラちゃんの姿はフローラちゃんのそれではなかった。
「あはっ!あははは。気持ちいい!」
「お~成功です!とても強い生気を感じますね~」
聖堂や外まで続いていた人達はすべて床に倒れている。僕も少しHPを持っていかれているのが分かった。たぶん教会全体に魔法陣か何かでフローラちゃんに生命力が行くようになっていたのだろう。僕は握りこぶしに憎しみを現す。
僕は朝早めに起きるとお母様が横で寝ていた。とても気持ちよさそう僕はお母様を起さないように部屋を出るとすでに部屋の前にシリカさんが待機していた。なにかを感じ取ったシリカさんは僕を待っていたようだ。
「ジーニ様、今日もシュミットへ?」
「アイ!」
「...なんだか嫌な予感がするんです・・行かなくちゃダメなんですか?」
シリカさんは胸騒ぎで飛び起きてしまったらしくとても焦ったように僕を止める。シリカさんにこんな顔させるのは心が痛む。でも僕が行かなくちゃ無理だよ。
「何だかいつも私はジーニ様に無茶な事を言ってばかりですね・・・。あなたは英雄の子、いえもうすでに英雄ですよね。そんな方に行かないで何て重い女ですよね」
シリカさんは自分をせめて俯く。僕はシリカさんの背丈まで浮き上がり頭を撫でる。そして、
「シリカしゃん....だいじょうぶだよ。ぼくはぜったいかえってきます。だってぼくはシリカしゃんがだいしゅきなんだもん。ぼくのかえるばしょをまもっていてくだしゃい」
「ジーニ様・・・」
僕は頭を撫で終わるとシリカさんのおでこにキスをする。勇気出しておでこにしちゃった。
シリカさんは両手で頬を抑えて俯いちゃった。可愛い~...絶対に戦争なんてさせないよ!。
「じゃ、いってきましゅ!」
「いってらっしゃいませジーニ様」
僕はシュミットの方向へと空を舞っていく。
「行きましたね・・・」
「メリア様起きていたんですか?」
「ふふ、やっぱり最愛の人に見送ってほしいでしょうからね」
「メリア様もジーニ様が今日も行くって聞いていたんですか?」
「寝る前にちょっと聞いたの。ジーニが言うには自分より強い人はいないみたいだから大丈夫よ」
「そうなんですけど....なんだか嫌な予感がするんです」
「...いい女は気持ちよく男を見送るものよ!」
シリカの弱気な発言にメリアは励ましてシリカの背中を叩いた。メリアはとても強い女性になった、これもジーニのおかげだろう。ジーニを生んで一年間はとても生きた心地ではいらせずにいつでも自害してしまうほどの精神状態だった。それはララやシリカの献身的な介護で防いでいたのだった。それを思うとメリアはとても強い母に育った。
「私達は黙って待つしかないわ」
「そうですね」
メリアとシリカはジーニの飛び立った方角を見てそう呟くのだった。
「ベンジャミンさんは、いらっしゃいましゅか~?」
シュミットに着くと早速中央の教会へと足を踏み入れた。
前回よりも僧兵さん人達が多くて動きにくい、それにとても忙しそうでバタバタと足音を立てて走り回っている。
僕は予めベンジャミンの居る所を調べていたのでそこへ直行する。
ベンジャミンはフローラちゃんと一緒に地下にいた。まだ朝方なので寝ているのかもしれない。しかし一番偉い人が地下で寝るのはどうかと思う。まあ命を狙われる人でもあるから仕方ないのかな?。
僕はベンジャミンがいるであろう部屋の扉に手を掛けた。すると、
バチ!バチン!
わ~フェリアさんの時の塔みたいだ!!。僕はびっくりしたものの仕方なくそのままごり押しして扉を開けるとベンジャミンがベッドから体を起こしこちらを見ていた。
「ふ。お迎えが来たようだな。さあ、私を連れて行くがいい!。だがフローラは許してやってくれ。娘は何もわかっていないのだ」
何だか僕が悪い奴みたいになってる・・・。
「お父様?・・・あ~ジーニちゃんだ~」
ベンジャミンが騒いでいるとフローラちゃんが起きてしまい僕をみて喜んでいる。
僕に近づこうとするフローラちゃんをベンジャミンは僕に取られまいとフローラを抱き上げる。
「お父様、痛いよ」
「フローラだけは・・・」
いやいや、この人僕の事死神か何かだと思ってるのかな?こんなに可愛い顔してるのに...。
まるでドラゴンの前で食べられそうな親子のように震えながらフローラを抱きしめているベンジャミン。僕はため息をついて近づく。すると、
「ジーニちゃんお父様をいじめちゃだめ!」
フローラちゃんが誤解して僕を叱る。僕は手を振り誤解を解こうと口を開く。
「ごかいだよ。ぼくはベンジャミンしゃんをフローラちゃんのおかあしゃんにあわしぇようとおもっているだけだよ」
「え!お母様がいるの?」
僕はフローラちゃんの疑問にコクンと頷く。
「お父様、お母様に会わせてくれるんだって!」
「フェリアも連れて行かれたのか...もうおしまいだ。あの世に行っても私は二人を愛しているよ」
ありゃ、ますます混乱していくベンジャミン。もううるさいから眠らせようかな。
「[スリープ]」
「う、やはり私は死ぬのか..」
「お父様!」
ベンジャミンが横たわるとフローラちゃんが心配してベンジャミンの体を揺する。
「ごめんねフローラちゃん。でもしゃわがれるとしゃすがにみつかっちゃうから」
「...私も連れて行ってよ」
「だいじょうぶ、しょのつもりだよ」
フローラちゃんは僕を睨みつける。僕は頷いて連れて行くことを了承した。だがその時、
「おやおや、何やら騒がしいと思ったらやはり来ていましたか。ジーニ様」
フェイクが部屋に入ってきた。相変わらずのタキシードである。
「ベンジャミン様は連れて行ってもいいですがフローラ様はダメですよ」
「嫌よ。私もお母様に会いたい」
フローラちゃんはすぐに僕の後ろに隠れる。僕は立ち上がりフローラちゃんを隠そうと思ったんだけどまだ小さいから立っても半分くらいしか隠せないや、カッコ悪。
「おやおや、最強のナイトですね。羨ましい。ですがこれならどうですか?」
フェイクが指を鳴らすとフローラちゃんの付けていた首飾りが光だした。
「なにをちた!」
「さあ、何でしょうか?」
フェイクはとぼけたように白を切る。
「フローラちゃんしょっちにいっちゃだめ」
僕の後ろにいたフローラちゃんは何故かフェイクの方へと歩いて行った。その時フローラの眼は生気を失っていた。どうやら操られてしまっているようだ。
「ではジーニ様また後程」
フェイクはフローラを抱えると姿を一瞬で消した。僕はすぐに神眼で探した。前回と違ってすぐ上の大聖堂にいるのが分かった。
すぐに僕が向かうと大聖堂に人がひしめき合っていた。その人だかりは廊下を越え外の入口まで続いている。この教会にどれほどの人が集まっているのか僕は知る由もなかった。
さっきまで誰もいなかったはずの教会が一瞬のうちに人が集まっていた。
「ではでは、皆さま祈りを捧げてください。予定よりは少ないですが仕方ありません。彼に勝つにはこれしかないのですから」
フェイクの合図にすべての人達が祈りを捧げる。この祈りはソフィアが見せたものである。そしてその祈りが最高潮に至るとフローラちゃんの体が光だした。
「さあ!、魔人の誕生ですよ。刮目してください!!」
フェイクは興奮して手で顔を下へなぞる。その顔は歓喜で緩んでいる。
フローラちゃんの体は目を開けていられないほどの光を放ち静寂が聖堂を包んだ。そして次に目を開けた時フローラちゃんの姿はフローラちゃんのそれではなかった。
「あはっ!あははは。気持ちいい!」
「お~成功です!とても強い生気を感じますね~」
聖堂や外まで続いていた人達はすべて床に倒れている。僕も少しHPを持っていかれているのが分かった。たぶん教会全体に魔法陣か何かでフローラちゃんに生命力が行くようになっていたのだろう。僕は握りこぶしに憎しみを現す。
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