68 / 252
第四章 ルインズガル大陸
第六話 戦争の兆し
しおりを挟む
「おい!部隊は整っているか?」
「ハッ!皆出発の合図をまっています」
ここはオークキングが討たれた街マグラス。街の住人にそれほど被害が出なかった事で半年程度で兵力をそれなりに回復させたアダマイオスは出立の準備をしていた。
そしてアステリアへと兵を進軍させる。
「オークキングは何故住人を殺さなかったのかわからんがありがたいことだ」
アダマイオスは呟く。
敬意や仁義とは無縁の男アダマイオスはオークキングの行為を理解できなかった。
アダマイオスは攻めた街の住人やその近くの村さえも根絶やしにするほどの男だ。そんなものに縁があるはずもなかった。
「ちょっとエンリ」
「ん?お前は....」
アダマイオスは自分の名前を言われて振り向いた。そこには長めのローブを着た女性が立っていた。
「オークキングの死体はどこにあるの?」
「魔女のオークレか。街のはずれに討ち捨てた。目印に天雷の剣を立てておいたからわかるだろ」
「天雷の剣ってかなりの業物じゃなかったかしら?」
「ああ、だがあのオークキングの野郎折られてやがった。雷も呼ぶことが出来ねえよ。あれじゃただのデカいだけの剣だ。欲しけりゃくれてやるよ」
「あら?そう。じゃあ私の可愛い子供達にあげようかしら」
オークレは不敵に笑いオークキングの討ち捨てられた場所へと歩いて行く。
「まったくもって不快な女だ」
アダマイオスはオークレに聞こえないように呟く。しかしアダマイオスはオークレを頼らなくてはいけなかった。オークキングにやられた兵力はある程度回復していたのだがあくまでもある程度である。
現状アステリアへ赴いて勝てるとはおもっていない。ならばなぜ今進軍していくのか。それは彼女がいるからである。彼女は別名死霊のオークレ、もうお気づきだろう彼女は死霊術を使う事が出来るのだ。今頃オークキングらの死体を使いオークゾンビの兵を手に入れている頃だろう。
アダマイオスはほくそ笑み歩いて行く。
アダマイオスはヘンダークの本隊とは別でアステリア攻略へと動き出した。
「こんにちにゃ」
「こんにちは~」
僕がシリカさんに抱かれながらアステリアの街を散歩していると街のみんなが挨拶をしてくれる。今挨拶してくれたのは猫の獣人の女の子。この世界の獣人は顔が人で耳や尻尾がついているだけとか全身モフモフタイプの二つがあるんだけどどっちも僕は可愛いと思ってます。
でもこの世界では全身モフモフタイプの人達が恐れられているみたい。能力的にもこっちの方が強いからそれで恐怖しちゃうのかな?。
「今日はアメラちゃん達と遊ばないの?」
「にゃ、アメラちゃん今日はお外に遊びに行っちゃった」
シリカさんはこの子と知り合いみたい、名前はニャンニャって言うみたい。アメラちゃんとよく遊んでいるのを見ていたみたい。
お外って大丈夫かな?フローラちゃんとコクエンが結構この周辺を掃除してるから大丈夫だと思うんだけどゴキブリっていなくなったと思ってもいるもんだからな~。
「ンニャ、お母さんが呼んでるからいくね、シリカさんジーニ様、またね~」
「「は~い」」
あ、ニャンニャちゃんがお母さんにはたかれてる。僕たちに気軽に話し過ぎって怒ったみたい、僕らは気にしないんだけどまだしょうがないかな。とってもいたそうだったけどそのまま家に入っていった。
「ふふ、とても逞しいですね」
「うん、シリカさん。今日孤児院に行こうか?」
「え!?」
シリカさんは今の親子を見てなんだが感傷に浸ってみたいだったから聞いてみたんだけどやっぱり図星みたい。
孤児院のシスターの事を思っていたんだと思った僕はシリカさんに聞いてみた。
「...いいんですか?」
「大丈夫。そういえばシリカさんを連れていけなかったしね」
色々忙しくて孤児院にはお金を届ける事しか出来ていなかった。毎回金貨や銀貨を渡すばっかりでとても味気ないものだった。フローラちゃんが毎回子供達と遊んでくれたのでよかったけどね。
「ではローズも連れてきますね」
「あ、うん、そうだね。ローズさんも連れて行ってあげよう」
ローズさんにその事を言うと喜んで準備をしていた。
「ん、また置いてきぼり」
「ララさん、連れて行ってほしければ自分で言わなくてはダメですよ」
「・・」
ララはつぶやきに対してセバスに突っ込まれると俯いて黙ってしまった。自分から言えるほど度胸がないララは不満を募らせるのだった。
「ふう、世話の焼ける弟子ですね。ですがそれも試練。私は見ている事しかできません」
セバスはため息をついて呟いた。
本来ならば前に出てララの気持ちを言う事が年長者としての優しさなのだがセバスは甘やかさない。それがララの為にならないと思っているからである。
それもまた師匠としての優しさなのだ。
ジーニはシリカ、ローズ、フローラと共にグリンベイルンへと飛び立っていった。それを見送ったララは寂しく屋敷の中の本に不満をぶつけるのだった。
「役に立たない....」
呟きは誰にも聞かれずに本へと募っていく。
「ハッ!皆出発の合図をまっています」
ここはオークキングが討たれた街マグラス。街の住人にそれほど被害が出なかった事で半年程度で兵力をそれなりに回復させたアダマイオスは出立の準備をしていた。
そしてアステリアへと兵を進軍させる。
「オークキングは何故住人を殺さなかったのかわからんがありがたいことだ」
アダマイオスは呟く。
敬意や仁義とは無縁の男アダマイオスはオークキングの行為を理解できなかった。
アダマイオスは攻めた街の住人やその近くの村さえも根絶やしにするほどの男だ。そんなものに縁があるはずもなかった。
「ちょっとエンリ」
「ん?お前は....」
アダマイオスは自分の名前を言われて振り向いた。そこには長めのローブを着た女性が立っていた。
「オークキングの死体はどこにあるの?」
「魔女のオークレか。街のはずれに討ち捨てた。目印に天雷の剣を立てておいたからわかるだろ」
「天雷の剣ってかなりの業物じゃなかったかしら?」
「ああ、だがあのオークキングの野郎折られてやがった。雷も呼ぶことが出来ねえよ。あれじゃただのデカいだけの剣だ。欲しけりゃくれてやるよ」
「あら?そう。じゃあ私の可愛い子供達にあげようかしら」
オークレは不敵に笑いオークキングの討ち捨てられた場所へと歩いて行く。
「まったくもって不快な女だ」
アダマイオスはオークレに聞こえないように呟く。しかしアダマイオスはオークレを頼らなくてはいけなかった。オークキングにやられた兵力はある程度回復していたのだがあくまでもある程度である。
現状アステリアへ赴いて勝てるとはおもっていない。ならばなぜ今進軍していくのか。それは彼女がいるからである。彼女は別名死霊のオークレ、もうお気づきだろう彼女は死霊術を使う事が出来るのだ。今頃オークキングらの死体を使いオークゾンビの兵を手に入れている頃だろう。
アダマイオスはほくそ笑み歩いて行く。
アダマイオスはヘンダークの本隊とは別でアステリア攻略へと動き出した。
「こんにちにゃ」
「こんにちは~」
僕がシリカさんに抱かれながらアステリアの街を散歩していると街のみんなが挨拶をしてくれる。今挨拶してくれたのは猫の獣人の女の子。この世界の獣人は顔が人で耳や尻尾がついているだけとか全身モフモフタイプの二つがあるんだけどどっちも僕は可愛いと思ってます。
でもこの世界では全身モフモフタイプの人達が恐れられているみたい。能力的にもこっちの方が強いからそれで恐怖しちゃうのかな?。
「今日はアメラちゃん達と遊ばないの?」
「にゃ、アメラちゃん今日はお外に遊びに行っちゃった」
シリカさんはこの子と知り合いみたい、名前はニャンニャって言うみたい。アメラちゃんとよく遊んでいるのを見ていたみたい。
お外って大丈夫かな?フローラちゃんとコクエンが結構この周辺を掃除してるから大丈夫だと思うんだけどゴキブリっていなくなったと思ってもいるもんだからな~。
「ンニャ、お母さんが呼んでるからいくね、シリカさんジーニ様、またね~」
「「は~い」」
あ、ニャンニャちゃんがお母さんにはたかれてる。僕たちに気軽に話し過ぎって怒ったみたい、僕らは気にしないんだけどまだしょうがないかな。とってもいたそうだったけどそのまま家に入っていった。
「ふふ、とても逞しいですね」
「うん、シリカさん。今日孤児院に行こうか?」
「え!?」
シリカさんは今の親子を見てなんだが感傷に浸ってみたいだったから聞いてみたんだけどやっぱり図星みたい。
孤児院のシスターの事を思っていたんだと思った僕はシリカさんに聞いてみた。
「...いいんですか?」
「大丈夫。そういえばシリカさんを連れていけなかったしね」
色々忙しくて孤児院にはお金を届ける事しか出来ていなかった。毎回金貨や銀貨を渡すばっかりでとても味気ないものだった。フローラちゃんが毎回子供達と遊んでくれたのでよかったけどね。
「ではローズも連れてきますね」
「あ、うん、そうだね。ローズさんも連れて行ってあげよう」
ローズさんにその事を言うと喜んで準備をしていた。
「ん、また置いてきぼり」
「ララさん、連れて行ってほしければ自分で言わなくてはダメですよ」
「・・」
ララはつぶやきに対してセバスに突っ込まれると俯いて黙ってしまった。自分から言えるほど度胸がないララは不満を募らせるのだった。
「ふう、世話の焼ける弟子ですね。ですがそれも試練。私は見ている事しかできません」
セバスはため息をついて呟いた。
本来ならば前に出てララの気持ちを言う事が年長者としての優しさなのだがセバスは甘やかさない。それがララの為にならないと思っているからである。
それもまた師匠としての優しさなのだ。
ジーニはシリカ、ローズ、フローラと共にグリンベイルンへと飛び立っていった。それを見送ったララは寂しく屋敷の中の本に不満をぶつけるのだった。
「役に立たない....」
呟きは誰にも聞かれずに本へと募っていく。
45
あなたにおすすめの小説
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~
イノナかノかワズ
ファンタジー
助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。
*話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。
*他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。
*頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。
*本作の無断転載、無断翻訳、無断利用を禁止します。
小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。
カクヨムにても公開しています。
更新は不定期です。
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?
よっしぃ
ファンタジー
よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ!
こう見えて高名な冒険者・・・・・になりたいんだが、何故か何やっても俺様の思うようにはいかないんだ!
これもみんな小さい時に頭打って、記憶を無くしちまったからだぜ、きっと・・・・
どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。
周りの奴に聞くと、俺と一緒にやってきた連中もいるって話だし、スキルやらステータスたら、アイテムやら、色んなものをポイントと交換して、15の時にその、特別なポイントを取得し、冒険者として成功してるらしい。ポイントって何だ?
俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ?
それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ!
よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・
え?俺様チート持ちだって?チートって何だ?
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。
知識スキルで異世界らいふ
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ
異世界でのんびり暮らしたいけど、なかなか難しいです。
kakuyuki
ファンタジー
交通事故で死んでしまった、三日月 桜(みかづき さくら)は、何故か異世界に行くことになる。
桜は、目立たず生きることを決意したが・・・
初めての投稿なのでよろしくお願いします。
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる