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第四章 ルインズガル大陸
第六話 戦争の兆し
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「おい!部隊は整っているか?」
「ハッ!皆出発の合図をまっています」
ここはオークキングが討たれた街マグラス。街の住人にそれほど被害が出なかった事で半年程度で兵力をそれなりに回復させたアダマイオスは出立の準備をしていた。
そしてアステリアへと兵を進軍させる。
「オークキングは何故住人を殺さなかったのかわからんがありがたいことだ」
アダマイオスは呟く。
敬意や仁義とは無縁の男アダマイオスはオークキングの行為を理解できなかった。
アダマイオスは攻めた街の住人やその近くの村さえも根絶やしにするほどの男だ。そんなものに縁があるはずもなかった。
「ちょっとエンリ」
「ん?お前は....」
アダマイオスは自分の名前を言われて振り向いた。そこには長めのローブを着た女性が立っていた。
「オークキングの死体はどこにあるの?」
「魔女のオークレか。街のはずれに討ち捨てた。目印に天雷の剣を立てておいたからわかるだろ」
「天雷の剣ってかなりの業物じゃなかったかしら?」
「ああ、だがあのオークキングの野郎折られてやがった。雷も呼ぶことが出来ねえよ。あれじゃただのデカいだけの剣だ。欲しけりゃくれてやるよ」
「あら?そう。じゃあ私の可愛い子供達にあげようかしら」
オークレは不敵に笑いオークキングの討ち捨てられた場所へと歩いて行く。
「まったくもって不快な女だ」
アダマイオスはオークレに聞こえないように呟く。しかしアダマイオスはオークレを頼らなくてはいけなかった。オークキングにやられた兵力はある程度回復していたのだがあくまでもある程度である。
現状アステリアへ赴いて勝てるとはおもっていない。ならばなぜ今進軍していくのか。それは彼女がいるからである。彼女は別名死霊のオークレ、もうお気づきだろう彼女は死霊術を使う事が出来るのだ。今頃オークキングらの死体を使いオークゾンビの兵を手に入れている頃だろう。
アダマイオスはほくそ笑み歩いて行く。
アダマイオスはヘンダークの本隊とは別でアステリア攻略へと動き出した。
「こんにちにゃ」
「こんにちは~」
僕がシリカさんに抱かれながらアステリアの街を散歩していると街のみんなが挨拶をしてくれる。今挨拶してくれたのは猫の獣人の女の子。この世界の獣人は顔が人で耳や尻尾がついているだけとか全身モフモフタイプの二つがあるんだけどどっちも僕は可愛いと思ってます。
でもこの世界では全身モフモフタイプの人達が恐れられているみたい。能力的にもこっちの方が強いからそれで恐怖しちゃうのかな?。
「今日はアメラちゃん達と遊ばないの?」
「にゃ、アメラちゃん今日はお外に遊びに行っちゃった」
シリカさんはこの子と知り合いみたい、名前はニャンニャって言うみたい。アメラちゃんとよく遊んでいるのを見ていたみたい。
お外って大丈夫かな?フローラちゃんとコクエンが結構この周辺を掃除してるから大丈夫だと思うんだけどゴキブリっていなくなったと思ってもいるもんだからな~。
「ンニャ、お母さんが呼んでるからいくね、シリカさんジーニ様、またね~」
「「は~い」」
あ、ニャンニャちゃんがお母さんにはたかれてる。僕たちに気軽に話し過ぎって怒ったみたい、僕らは気にしないんだけどまだしょうがないかな。とってもいたそうだったけどそのまま家に入っていった。
「ふふ、とても逞しいですね」
「うん、シリカさん。今日孤児院に行こうか?」
「え!?」
シリカさんは今の親子を見てなんだが感傷に浸ってみたいだったから聞いてみたんだけどやっぱり図星みたい。
孤児院のシスターの事を思っていたんだと思った僕はシリカさんに聞いてみた。
「...いいんですか?」
「大丈夫。そういえばシリカさんを連れていけなかったしね」
色々忙しくて孤児院にはお金を届ける事しか出来ていなかった。毎回金貨や銀貨を渡すばっかりでとても味気ないものだった。フローラちゃんが毎回子供達と遊んでくれたのでよかったけどね。
「ではローズも連れてきますね」
「あ、うん、そうだね。ローズさんも連れて行ってあげよう」
ローズさんにその事を言うと喜んで準備をしていた。
「ん、また置いてきぼり」
「ララさん、連れて行ってほしければ自分で言わなくてはダメですよ」
「・・」
ララはつぶやきに対してセバスに突っ込まれると俯いて黙ってしまった。自分から言えるほど度胸がないララは不満を募らせるのだった。
「ふう、世話の焼ける弟子ですね。ですがそれも試練。私は見ている事しかできません」
セバスはため息をついて呟いた。
本来ならば前に出てララの気持ちを言う事が年長者としての優しさなのだがセバスは甘やかさない。それがララの為にならないと思っているからである。
それもまた師匠としての優しさなのだ。
ジーニはシリカ、ローズ、フローラと共にグリンベイルンへと飛び立っていった。それを見送ったララは寂しく屋敷の中の本に不満をぶつけるのだった。
「役に立たない....」
呟きは誰にも聞かれずに本へと募っていく。
「ハッ!皆出発の合図をまっています」
ここはオークキングが討たれた街マグラス。街の住人にそれほど被害が出なかった事で半年程度で兵力をそれなりに回復させたアダマイオスは出立の準備をしていた。
そしてアステリアへと兵を進軍させる。
「オークキングは何故住人を殺さなかったのかわからんがありがたいことだ」
アダマイオスは呟く。
敬意や仁義とは無縁の男アダマイオスはオークキングの行為を理解できなかった。
アダマイオスは攻めた街の住人やその近くの村さえも根絶やしにするほどの男だ。そんなものに縁があるはずもなかった。
「ちょっとエンリ」
「ん?お前は....」
アダマイオスは自分の名前を言われて振り向いた。そこには長めのローブを着た女性が立っていた。
「オークキングの死体はどこにあるの?」
「魔女のオークレか。街のはずれに討ち捨てた。目印に天雷の剣を立てておいたからわかるだろ」
「天雷の剣ってかなりの業物じゃなかったかしら?」
「ああ、だがあのオークキングの野郎折られてやがった。雷も呼ぶことが出来ねえよ。あれじゃただのデカいだけの剣だ。欲しけりゃくれてやるよ」
「あら?そう。じゃあ私の可愛い子供達にあげようかしら」
オークレは不敵に笑いオークキングの討ち捨てられた場所へと歩いて行く。
「まったくもって不快な女だ」
アダマイオスはオークレに聞こえないように呟く。しかしアダマイオスはオークレを頼らなくてはいけなかった。オークキングにやられた兵力はある程度回復していたのだがあくまでもある程度である。
現状アステリアへ赴いて勝てるとはおもっていない。ならばなぜ今進軍していくのか。それは彼女がいるからである。彼女は別名死霊のオークレ、もうお気づきだろう彼女は死霊術を使う事が出来るのだ。今頃オークキングらの死体を使いオークゾンビの兵を手に入れている頃だろう。
アダマイオスはほくそ笑み歩いて行く。
アダマイオスはヘンダークの本隊とは別でアステリア攻略へと動き出した。
「こんにちにゃ」
「こんにちは~」
僕がシリカさんに抱かれながらアステリアの街を散歩していると街のみんなが挨拶をしてくれる。今挨拶してくれたのは猫の獣人の女の子。この世界の獣人は顔が人で耳や尻尾がついているだけとか全身モフモフタイプの二つがあるんだけどどっちも僕は可愛いと思ってます。
でもこの世界では全身モフモフタイプの人達が恐れられているみたい。能力的にもこっちの方が強いからそれで恐怖しちゃうのかな?。
「今日はアメラちゃん達と遊ばないの?」
「にゃ、アメラちゃん今日はお外に遊びに行っちゃった」
シリカさんはこの子と知り合いみたい、名前はニャンニャって言うみたい。アメラちゃんとよく遊んでいるのを見ていたみたい。
お外って大丈夫かな?フローラちゃんとコクエンが結構この周辺を掃除してるから大丈夫だと思うんだけどゴキブリっていなくなったと思ってもいるもんだからな~。
「ンニャ、お母さんが呼んでるからいくね、シリカさんジーニ様、またね~」
「「は~い」」
あ、ニャンニャちゃんがお母さんにはたかれてる。僕たちに気軽に話し過ぎって怒ったみたい、僕らは気にしないんだけどまだしょうがないかな。とってもいたそうだったけどそのまま家に入っていった。
「ふふ、とても逞しいですね」
「うん、シリカさん。今日孤児院に行こうか?」
「え!?」
シリカさんは今の親子を見てなんだが感傷に浸ってみたいだったから聞いてみたんだけどやっぱり図星みたい。
孤児院のシスターの事を思っていたんだと思った僕はシリカさんに聞いてみた。
「...いいんですか?」
「大丈夫。そういえばシリカさんを連れていけなかったしね」
色々忙しくて孤児院にはお金を届ける事しか出来ていなかった。毎回金貨や銀貨を渡すばっかりでとても味気ないものだった。フローラちゃんが毎回子供達と遊んでくれたのでよかったけどね。
「ではローズも連れてきますね」
「あ、うん、そうだね。ローズさんも連れて行ってあげよう」
ローズさんにその事を言うと喜んで準備をしていた。
「ん、また置いてきぼり」
「ララさん、連れて行ってほしければ自分で言わなくてはダメですよ」
「・・」
ララはつぶやきに対してセバスに突っ込まれると俯いて黙ってしまった。自分から言えるほど度胸がないララは不満を募らせるのだった。
「ふう、世話の焼ける弟子ですね。ですがそれも試練。私は見ている事しかできません」
セバスはため息をついて呟いた。
本来ならば前に出てララの気持ちを言う事が年長者としての優しさなのだがセバスは甘やかさない。それがララの為にならないと思っているからである。
それもまた師匠としての優しさなのだ。
ジーニはシリカ、ローズ、フローラと共にグリンベイルンへと飛び立っていった。それを見送ったララは寂しく屋敷の中の本に不満をぶつけるのだった。
「役に立たない....」
呟きは誰にも聞かれずに本へと募っていく。
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