異世界転生!ハイハイからの倍人生

カムイイムカ(神威異夢華)

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第六章 学園都市ブラウディア

第三十七話 お仕置きはアリーナの中で

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「なんで呼ばれたかわかるよね?」
「「・・・」」

 僕はタスク君とエリンちゃんをアリーナに呼んだ。タスク君とエリンちゃんは来てくれたけど僕の威圧に黙り込んでしまう。

 爆弾を仕込んだのはエリンちゃんだって知っているので僕は威圧を止めない。

「俺がやったんだ。エリンは関係ない」
「!?」

 タスク君が口を開く。エリンちゃんは驚いたまま俯いてしまった。

「僕の質問は聞いていた?何で呼ばれたかを聞いたんだよ」
「・・・」

 タスク君も黙り込んじゃった。犯人はわかってるけど成り行きを見守る。

「タスク、ありがと。だけどこれは私の問題。・・・あなたの屋敷に爆弾を仕掛けたのは私!」
「エリン!」

 僕は頷く。そしてエリンちゃんに近づいて行くと間にタスク君が立ちふさがって両手を凍らせて鋭い剣を作り出して僕に突き出してきた。

「許してやってくれ。エリンは俺に命令されてやった事なんだ」
「違う!これは私自身の!」

 タスクとエリン共にかばい合って言い合いになった。僕はその二人を見て微笑む。

「二人は仲良しさん何だね。でも大丈夫だよ。別にとって食いはしないよ。だからこのアリーナに呼んだんでしょ」

 僕は言うが早いか二人に[ファイアボール]を放った。巨大なフェニックスが二人を襲うと瞬時に結界の外に二人が移動した。

「「・・」」
「ふう、スッキリ。二人はどう?スッキリしなくていいの?」

 二人はジーニの攻撃を受けて死んでしまった。結界のおかげで弾かれただけだが外であったら一瞬で蒸発していただろう。

 二人はジーニの実力を肌で感じて冷や汗を流した。

「・・スッキリどころかモヤモヤしっぱなしだ。なんで加護なしのお前にこんな力が備わってるんだ」
「そうよ。なんであなたなんかに。あなたにスキルが備わったおかげで私のお母様はスキルを無くしたのよ。返してよお母様のスキルを!お母様の笑顔を!」

 エリンちゃんが結界の中に入って僕の胸を思いっきり叩いてきた。その言葉に僕はハッとした。やっぱりエリンちゃんのお母さんは生きてるのかもしれないって。

「エリンちゃんのお母さんは生きているの?」
「・・死んでいるようなものよ」
「エリンの母親は街の住人の攻撃からエリンを守る為に魔法を使い果たして魔力が枯渇しちまったんだ。それで草木が枯れるようにやせ細って今は寝たきりになっちまった」

 なるほど、よくわかったよ。これは助ける事が出来るかもしれない。

「エリンちゃんのお母さんはこの街にいるの?」
「?、グロリア様のおかげで病院にいれてもらっているわ」

 僕はエリンちゃんに微笑む、そしてエリンちゃんをお姫様抱っこすると宙に浮いてアリーナの円に空いた天井を抜けて学園都市を一望できる高さまで舞い上がった。

「わ!、何するの」
「怖い?、お母さんの所に案内して」
「え?」

 エリンちゃんは疑問を顔に表してたけど指を差して答えた。僕はエリンちゃんのお母さんのいる病院に急降下していく。

 病院の入口に着く、エリンちゃんにお母さんの所まで案内させるとそこには枯れ木のような姿の女性がベッドに横たわっていた。

「おかあさん・・・」

 エリンちゃんは今にも泣きだしそう。僕は申し訳ない気持ちになってすぐに[キュア]と[ヒール]唱えた。

 エリンちゃんのお母さんはみるみる回復していった、枯れ木のような体は水水しく光を反射するほど輝いてる。そしてさっきまでの弱弱しい寝息とは違って安らかな寝息に変わっていった。

「お母さん!」
「ん、ん~~~。何だか長い時間眠ってしまったようね。ここはどこ?」

 エリンちゃんのお母さんは長い伸びをしてエリンちゃんに問いかけた。エリンちゃんはお母さんの疑問に答えると涙してお母さんの胸に飛び込んだ。

「あらあら?エリンったら、いつの間にこんなに大きくなったの?それにとても甘えん坊さんね」
「だってだって~」

 しばらく二人を見ていた僕だったけどエリンちゃんの喜んでいる姿を見て安心したので病院をあとにした。

 



 病院を出てすぐにアリーナに帰ってくるとそこには上級生と思われる二人とタスク君が何やら言い合いになってた。

「お前ジーニの同級生だよな!」
「どうなんだ?」
「・・・」

 タスク君は縮こまって恐縮している。そりゃ怖いよね。上級生っぽいもん。

「ちょっといいですか?」
「あ?何だよお前」
「ジーニ!」

 僕を見てすぐにタスク君が僕の名前を呼んだ。そうすると二人の上級生がニヤニヤして僕に近づいてきた。

「お前がジーニか、加護なしのくせにでかい顔してるんだってな」
「いっちょもんでやるから結界に入れ」

 加護なしを嫌っている人達見たい。するとこの騒ぎに人が集まってきてアリーナは大盛況になっていく。

 僕が関わっているからって言うのもあるかも。

「おい、加護なしのジーニに[モイ]と[ムイ]が喧嘩うったらしいぞ」

 この先輩たちはモイとムイっていうんだね。何だかやる気満々で二人共、武器を振り回してる。

「もうでかい顔しませんって地に頭つければ許してやるぞ」
「へへへ」

 それなりの実力者なんだろうね。自信が顔に出てる。

 僕は呆れてため息をついてアリーナに入ろうとするとフローラちゃんに腕を掴まれた。

「ジーニちゃん、一人は私がやるよ」

 輝いた目で僕にそう言ってくるフローラちゃん。二体一じゃ上級生に失礼だし良いんじゃないかな、と思ったので僕が了承すると上級生二人も頷いた。

 何でか僕らは上級生に因縁をつけられてアリーナで決闘することになった。

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