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第七章 異変
第二十六話 終焉の土地 エンド
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(ジーニ!ジーニ!)
「え?アステラ様?」
「どうしたんだジーニ?」
アステラ様から念話が来た。時を止めることもしないで焦っているように感じる。
「エンカ先輩、ちょっと席を外します」
「ん?ああ、トレント達とはユーラさんを通して話せるみたいだから大丈夫だろう。そっちは大丈夫なのか?」
「わからないけど何かあったみたい」
「そうか、お前も色々忙しいみたいだな」
エンカ先輩はこれ以上質問をしてこなかった。僕は空へと飛びあがりアステラ様の念話に答えた。
「どうしたんですかアステラ様?」
(ジーニ、緊急事態よ!エンドでフェイクがニーブガウスをおかしくしているの)
「フェイクが?」
僕はアステラ様の言葉を聞いて胸ポケットのフェイクを見た。確かにそこにビー玉サイズのフェイクがいる。
フェイクはどうやったのかわからないけど外に抜け出していたみたい。
「エンドってどこなの?すぐに行くよ!」
アステラ様は僕にエンドの方向を示した。僕は光速でエンドに飛んでいく。飛んでいる間にジャンヌ達兄妹にも連絡すると言っていた。そういえばジャンヌはドラゴンの里にいってからまだ帰ってきていない。それもフェイクのやっている事で魔窟でもあったのかもしれない。
「グルルルルル!!」
「この!」
赤髪の女とボルケーノの戦闘音だけが響くエンド、衝撃で大地が砕けて音を響かせる。女は言葉の通じない獣と戦っているような感覚をボルケーノに感じて歯噛みする。
「この人にも大切な人がいただろうに!」
女はボルケーノの体を少しずつ削り勝利を導こうとしているのだが先ほどのフェイクの言葉を聞いて下唇を噛む。
自分も守らないといけないものがある、しかしこの人にも守りたいもの、帰りたい場所があるはずなのだ。手加減せざる負えない。
「動けなくするしかない。それに私がいる事でアステラ様やシャイン様が見てくれているはず。ジーニ様が来ればこの人も!」
女はジーニを知っていた。そして神であるアステラとシャインの事も。
しばらく経ち、女はジーニが来るまでボルケーノの相手をする事しかできずに焦り始めた。
「何をそんなに焦っているのですか?」
「!?」
「グルルルル」
フェイクから放たれた殺気と言葉に気を取られた女はボルケーノに後ろから捕まった。
「うう」
「グルルルルル」
「ははは、流石はボルケーノですね。女性の扱い方がお上手」
燃えているボルケーノに捕まれることで女は苦しむ。女はマナを纏い防御しているもののじりじりとHPを削られて行く。
「あなたは何故そこまでしてこの世界を守ろうとするのですか。サラ、あなたはこの世界を憎んでいるはずですよ」
「・・・」
赤髪の女、サラはボルケーノに抱きしめられる形で捕まっている、俯きフェイクの言葉を聞くとフェイクを睨み口を開いた。
「私やローズを嫌った人は嫌いよ!。だけど私はあの子が逃げずに向き合っているこの世界を嫌っているわけじゃない。私は!」
「あ~何とも健気な!影から見守る我が子の愛した世界を守ろうと奮闘しているのですね。美しい美しすぎる!!」
ローズの母、サラ。彼女は必死に世界を守る為に戦っていた。
彼女は孤児院でローズを生んですぐにローズを置いて去った。それは差別された事もあったがローズの生れた世界を守る為でもあった。しかしその為ローズの元に戻れない事態にもなったのだ。
「自分の体を投げだしてアストラル体に身をやつし世界を守る。何とも美しい、惚れてしまいそうです」
「白々しい!私の体がなくなってしまったのもあなたのせいでしょ!!」
過去にもフェイクは世界を揺るがす事件を起こしていた。それによってサラは肉体を諦めスキルによる力でアストラル体へと離脱して生き延びた。スキルの名は[オーバースピリット]肉体から精神を分離するスキルだ。通常時では肉体に戻る事も可能だがサラの体は損傷が激しく戻ったら最後の状態だった。彼女はローズを生んでから死ぬことを恐れるようになっていた、サラはあがき苦しみ肉体からアストラル体でいる事を選んだのだ。
「人であるあなたではそろそろ限界でしょう。本来のあるべき体へと戻るのです」
「やめて!私は死ねない死ねないのよ!」
フェイクの手がサラに伸びる。フェイクはマナを操る事に長けている、それは精霊を凌ぐほどに。マナとアストラル粒子は同義、アストラル粒子を操るという事はアストラル体も操れるという事なのだ。サラは恐怖した、今の自分の肉体は大地に帰っている。戻るという事は死ぬという事なのだ。
「さあ!帰るのですよ!」
「ああ~~。ダメ!行ってはダメ!!」
サラの体を形成していたアストラル粒子が空に帰っていく、空まで伸びる光はまるで蛍のように舞って登っていく。
「あ~なんと美しいのだ!、子を、世界を想う美しき心の持ち主。サラの終焉にふさわしい!!」
「や、め、て....」
サラの消え入りそうな声がエンドの虚空へと消えた。
だがその声を聞いていた者がいた。
「ぐあ」
サラの頭を鷲掴みしていたフェイクの腕が切断される。
天空から剣が舞い降りてフェイクとサラの間に降臨したのだった。
「え?アステラ様?」
「どうしたんだジーニ?」
アステラ様から念話が来た。時を止めることもしないで焦っているように感じる。
「エンカ先輩、ちょっと席を外します」
「ん?ああ、トレント達とはユーラさんを通して話せるみたいだから大丈夫だろう。そっちは大丈夫なのか?」
「わからないけど何かあったみたい」
「そうか、お前も色々忙しいみたいだな」
エンカ先輩はこれ以上質問をしてこなかった。僕は空へと飛びあがりアステラ様の念話に答えた。
「どうしたんですかアステラ様?」
(ジーニ、緊急事態よ!エンドでフェイクがニーブガウスをおかしくしているの)
「フェイクが?」
僕はアステラ様の言葉を聞いて胸ポケットのフェイクを見た。確かにそこにビー玉サイズのフェイクがいる。
フェイクはどうやったのかわからないけど外に抜け出していたみたい。
「エンドってどこなの?すぐに行くよ!」
アステラ様は僕にエンドの方向を示した。僕は光速でエンドに飛んでいく。飛んでいる間にジャンヌ達兄妹にも連絡すると言っていた。そういえばジャンヌはドラゴンの里にいってからまだ帰ってきていない。それもフェイクのやっている事で魔窟でもあったのかもしれない。
「グルルルルル!!」
「この!」
赤髪の女とボルケーノの戦闘音だけが響くエンド、衝撃で大地が砕けて音を響かせる。女は言葉の通じない獣と戦っているような感覚をボルケーノに感じて歯噛みする。
「この人にも大切な人がいただろうに!」
女はボルケーノの体を少しずつ削り勝利を導こうとしているのだが先ほどのフェイクの言葉を聞いて下唇を噛む。
自分も守らないといけないものがある、しかしこの人にも守りたいもの、帰りたい場所があるはずなのだ。手加減せざる負えない。
「動けなくするしかない。それに私がいる事でアステラ様やシャイン様が見てくれているはず。ジーニ様が来ればこの人も!」
女はジーニを知っていた。そして神であるアステラとシャインの事も。
しばらく経ち、女はジーニが来るまでボルケーノの相手をする事しかできずに焦り始めた。
「何をそんなに焦っているのですか?」
「!?」
「グルルルル」
フェイクから放たれた殺気と言葉に気を取られた女はボルケーノに後ろから捕まった。
「うう」
「グルルルルル」
「ははは、流石はボルケーノですね。女性の扱い方がお上手」
燃えているボルケーノに捕まれることで女は苦しむ。女はマナを纏い防御しているもののじりじりとHPを削られて行く。
「あなたは何故そこまでしてこの世界を守ろうとするのですか。サラ、あなたはこの世界を憎んでいるはずですよ」
「・・・」
赤髪の女、サラはボルケーノに抱きしめられる形で捕まっている、俯きフェイクの言葉を聞くとフェイクを睨み口を開いた。
「私やローズを嫌った人は嫌いよ!。だけど私はあの子が逃げずに向き合っているこの世界を嫌っているわけじゃない。私は!」
「あ~何とも健気な!影から見守る我が子の愛した世界を守ろうと奮闘しているのですね。美しい美しすぎる!!」
ローズの母、サラ。彼女は必死に世界を守る為に戦っていた。
彼女は孤児院でローズを生んですぐにローズを置いて去った。それは差別された事もあったがローズの生れた世界を守る為でもあった。しかしその為ローズの元に戻れない事態にもなったのだ。
「自分の体を投げだしてアストラル体に身をやつし世界を守る。何とも美しい、惚れてしまいそうです」
「白々しい!私の体がなくなってしまったのもあなたのせいでしょ!!」
過去にもフェイクは世界を揺るがす事件を起こしていた。それによってサラは肉体を諦めスキルによる力でアストラル体へと離脱して生き延びた。スキルの名は[オーバースピリット]肉体から精神を分離するスキルだ。通常時では肉体に戻る事も可能だがサラの体は損傷が激しく戻ったら最後の状態だった。彼女はローズを生んでから死ぬことを恐れるようになっていた、サラはあがき苦しみ肉体からアストラル体でいる事を選んだのだ。
「人であるあなたではそろそろ限界でしょう。本来のあるべき体へと戻るのです」
「やめて!私は死ねない死ねないのよ!」
フェイクの手がサラに伸びる。フェイクはマナを操る事に長けている、それは精霊を凌ぐほどに。マナとアストラル粒子は同義、アストラル粒子を操るという事はアストラル体も操れるという事なのだ。サラは恐怖した、今の自分の肉体は大地に帰っている。戻るという事は死ぬという事なのだ。
「さあ!帰るのですよ!」
「ああ~~。ダメ!行ってはダメ!!」
サラの体を形成していたアストラル粒子が空に帰っていく、空まで伸びる光はまるで蛍のように舞って登っていく。
「あ~なんと美しいのだ!、子を、世界を想う美しき心の持ち主。サラの終焉にふさわしい!!」
「や、め、て....」
サラの消え入りそうな声がエンドの虚空へと消えた。
だがその声を聞いていた者がいた。
「ぐあ」
サラの頭を鷲掴みしていたフェイクの腕が切断される。
天空から剣が舞い降りてフェイクとサラの間に降臨したのだった。
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