5 / 49
第一章 ジーニアスベル
第5話 天才と魔物の群れ
しおりを挟む
「ははは、ジークは親子で魔物狩りか? 羨ましいな」
「す、すまない」
「いいんだよ。戦力になるならなんでもな」
グッツさんにからかわれるお父さん。僕を抱き上げるお母さんと顔を見合ってニカっと笑いあう。
お父さんはグッツさんと二人で狩りに行く予定だったみたい。前にゴブリンを狩った時みたいで僕はワクワクが止まらない。今回はどんな魔物が出てくるんだろう?
「司祭様が通った後だからそんなに魔物は多くないはず」
「司祭様は聖水をまいて歩くものね」
グッツさんとお母さんが話す。なるほど、街道に魔物があんまりよってこないのはそういうことなのかな? 聖水は魔物を寄せ付けないようにする効果があるとかそういうことなんだろう。まだ、この世界の常識が分からないから話の内容でくみ取らないといけないな。
「聖水の効かない大型の魔物が出るかもしれないから警戒は必要だ。みんな、目視での確認はしっかりしてくれ」
「アイ!」
お父さんが声をあげると僕は元気に返事をした。
「今回は不発かな」
「ん? そうでもないぞ。ほら」
「お? トロールか?」
グッツさんの呟きにお父さんが指さして答える。
指さす方向を見ると5メートル程のゴブリンのような異形の人が立ってる。目視で何とか見えるくらいの距離だ。
「一体か、どうする?」
「そうだな……ジーニアスやってみるか?」
「アウ?」
グッツさんがお父さんに話すとお父さんは僕を見つめて声をあげた。思わず首を傾げるとグッツさんが驚いてる。
「おいおいおいおい。どういうことだ?」
「グッツ、まあ見てなって。どうだ? やれそうか?」
グッツさんがお父さんに詰め寄る。それでも意見を変えないお父さんは僕へと視線を向ける。
期待してくれるならやってみようかな。試したいこともあるしね。
「ジーニ。お母さんも手伝うわ」
「アウアウ」
「え? いいってこと? でも……」
「エリアス。我が子を信じてみよう」
「ん……」
お母さんが手伝ってくれようとしたけど首を振って断る。お父さんに諭されて抱き合う二人。二人の期待に応えないと。
「ダブダブダブ~。【バイバ~バブ~ブ】」
「「「!?」」」
詠唱はほとんど言葉になっていないけど、何とか魔法が形になる。お母さんから借りてる杖から炎の竜巻が現れてトロールと周辺を焼き尽くした。
お父さんたちは驚きすぎて口が開きっぱなしになってる。魔法が英語になってるからどこまでできるか試してみたんだけど、やり過ぎたかな? ファイアストームじゃなくて、ファイアボルトとかにしておけばよかったかな?
「おい、おいおいおいおいおい! 聖属性だけじゃなくて火もかよ!?」
「は、ははは。ってそこじゃねえよ!? まだうちの子は0歳だぞ! すっげぇ天才だぞ!」
グッツさんはブレッシングのことを知ってるみたいな口ぶり、声を荒らげるとお父さんは別の意味で声を荒らげる。すぐに僕へと駆け寄ってきて抱き上げると思いっきり上空へと放り投げる。
「はははは! 俺とエリアスの子はちょうてんさ~い!」
「ちょっとジーク! 危ないわ!」
「大丈夫だ。ちゃんと受け止める。そんなことよりもトロールの魔石を拾いに行くぞ」
お父さんは盛大に喜んで落ちてきた僕を受け止めるとトロールの魔石へと走る。凄い速さで走るものだから僕は楽しくなっちゃった。
「おお! 人の頭よりも大きな魔石だ。これなら魔法使いの杖が買えるな」
「ふふ、そうね。ジーニの杖も買ってあげないとね」
お父さんは魔石を鷲掴みにして話す。お母さんも喜んで肯定してる。
「おいおい。二人共、そんな悠長にしてていいのかよ。親ばかなジークに同意するわけじゃねえけど、ジーニは天才だぞ。神童と言ってもいい。それでもまだ子供だろ? 魔法の師匠を雇わないと危ないんじゃないか?」
グッツさんが呆れながらも忠告してくれる。すっごい褒めてくれるものだから照れちゃうな~。
「一理ある……が! 杖が先だ」
「そうね! ジーニは優しいよいこだもの。魔法をいっぱい使えるようにしてからでも大丈夫!」
「……はぁ~。エリアスさんも親バカだったのな」
お父さんとお母さんが微笑んで話すとグッツさんが呆れて声を漏らした。
見た目は子供でも中身は大人の僕だから大丈夫。悪い人以外には使わない。
「しかし、凄い焼け野原……まだ熱気がのこってるぞ」
周辺を見て呟くグッツさん。そんなのお構いなしに僕を抱き上げて村へと帰路にたつお父さんとお母さん。
とりあえず魔物退治は無事に終わったみたい。トロール一体で終わりか~。もっと倒したかったな~。
そんな感想を持ちながら家に帰って試練をこなす。力の秘薬はもういらないんじゃないかと思っていたんだけど、もらえるものはもらっておく。
代わり映えのしない毎日を過ごして一週間が過ぎる。
いつも通りの朝を迎えると村が少し騒がしくなった。
「魔物の群れがこっちに向かってるだって!?」
司祭様が騎士団を連れて帰ってきたみたい。その人達が群れが出たと伝えてくれる。
「村の者達はすぐに退避の準備をしろ。では私達は司祭を連れて王都で防衛の準備に入る」
騎士団は30名くらいですぐに村を出ていく。30名の騎士が尻尾を巻いて逃げてる……それだけすごい群れってことか。司祭様は最後にブレッシングをかけていってくれたけど、気やすめにしかならないな。
「村を捨てないといけないの?」
「……ああ、仕方ない。でも、丁度いい」
「え?」
「ジーニの杖を買うって言っただろ? 王都に行けばいいものが安く買えるかもしれない」
お母さんが心配そうに告げるとお父さんが微笑んで答える。僕の杖よりも暮らしを安定させることに使ってほしいな。家もなくなっちゃうかもしれないじゃないか。
「……そ、そうね。ジーニの杖を買ってあげなくちゃ」
「ブ~!」
「ジーニどうしたの?」
「アイアイ! ブブブ~!」
お母さんが俯いて呟く、そんな悲しい顔をされて杖を買ってもらっても嬉しくない! 僕は抗議の声をあげる。
「優しい子だなジーニアスは。だが却下だ」
僕の言いたいことが分かるお父さん。嬉しそうに涙を拭うと僕を抱き上げる。
「これは先行投資だ! 天才のジーニアスへのな」
「バブ?」
「心配するな。王都に行ったら俺が思いっきり稼いでやる。冒険者に戻れば一瞬で稼げる」
ニカッと笑って僕を心配させないように告げるお父さん。冒険者か……やっぱりそんな職業があるんだな。ゴブリンもグールも一瞬で倒しちゃうお父さん。心配するのもおこがましいかな。
「じゃ、すぐに準備するわね」
「ああ、新しい暮らしが王都で待ってる」
こうして僕らは生まれ故郷を手放すことになった。魔物の群れ、どれほどの規模なんだろうか?
「す、すまない」
「いいんだよ。戦力になるならなんでもな」
グッツさんにからかわれるお父さん。僕を抱き上げるお母さんと顔を見合ってニカっと笑いあう。
お父さんはグッツさんと二人で狩りに行く予定だったみたい。前にゴブリンを狩った時みたいで僕はワクワクが止まらない。今回はどんな魔物が出てくるんだろう?
「司祭様が通った後だからそんなに魔物は多くないはず」
「司祭様は聖水をまいて歩くものね」
グッツさんとお母さんが話す。なるほど、街道に魔物があんまりよってこないのはそういうことなのかな? 聖水は魔物を寄せ付けないようにする効果があるとかそういうことなんだろう。まだ、この世界の常識が分からないから話の内容でくみ取らないといけないな。
「聖水の効かない大型の魔物が出るかもしれないから警戒は必要だ。みんな、目視での確認はしっかりしてくれ」
「アイ!」
お父さんが声をあげると僕は元気に返事をした。
「今回は不発かな」
「ん? そうでもないぞ。ほら」
「お? トロールか?」
グッツさんの呟きにお父さんが指さして答える。
指さす方向を見ると5メートル程のゴブリンのような異形の人が立ってる。目視で何とか見えるくらいの距離だ。
「一体か、どうする?」
「そうだな……ジーニアスやってみるか?」
「アウ?」
グッツさんがお父さんに話すとお父さんは僕を見つめて声をあげた。思わず首を傾げるとグッツさんが驚いてる。
「おいおいおいおい。どういうことだ?」
「グッツ、まあ見てなって。どうだ? やれそうか?」
グッツさんがお父さんに詰め寄る。それでも意見を変えないお父さんは僕へと視線を向ける。
期待してくれるならやってみようかな。試したいこともあるしね。
「ジーニ。お母さんも手伝うわ」
「アウアウ」
「え? いいってこと? でも……」
「エリアス。我が子を信じてみよう」
「ん……」
お母さんが手伝ってくれようとしたけど首を振って断る。お父さんに諭されて抱き合う二人。二人の期待に応えないと。
「ダブダブダブ~。【バイバ~バブ~ブ】」
「「「!?」」」
詠唱はほとんど言葉になっていないけど、何とか魔法が形になる。お母さんから借りてる杖から炎の竜巻が現れてトロールと周辺を焼き尽くした。
お父さんたちは驚きすぎて口が開きっぱなしになってる。魔法が英語になってるからどこまでできるか試してみたんだけど、やり過ぎたかな? ファイアストームじゃなくて、ファイアボルトとかにしておけばよかったかな?
「おい、おいおいおいおいおい! 聖属性だけじゃなくて火もかよ!?」
「は、ははは。ってそこじゃねえよ!? まだうちの子は0歳だぞ! すっげぇ天才だぞ!」
グッツさんはブレッシングのことを知ってるみたいな口ぶり、声を荒らげるとお父さんは別の意味で声を荒らげる。すぐに僕へと駆け寄ってきて抱き上げると思いっきり上空へと放り投げる。
「はははは! 俺とエリアスの子はちょうてんさ~い!」
「ちょっとジーク! 危ないわ!」
「大丈夫だ。ちゃんと受け止める。そんなことよりもトロールの魔石を拾いに行くぞ」
お父さんは盛大に喜んで落ちてきた僕を受け止めるとトロールの魔石へと走る。凄い速さで走るものだから僕は楽しくなっちゃった。
「おお! 人の頭よりも大きな魔石だ。これなら魔法使いの杖が買えるな」
「ふふ、そうね。ジーニの杖も買ってあげないとね」
お父さんは魔石を鷲掴みにして話す。お母さんも喜んで肯定してる。
「おいおい。二人共、そんな悠長にしてていいのかよ。親ばかなジークに同意するわけじゃねえけど、ジーニは天才だぞ。神童と言ってもいい。それでもまだ子供だろ? 魔法の師匠を雇わないと危ないんじゃないか?」
グッツさんが呆れながらも忠告してくれる。すっごい褒めてくれるものだから照れちゃうな~。
「一理ある……が! 杖が先だ」
「そうね! ジーニは優しいよいこだもの。魔法をいっぱい使えるようにしてからでも大丈夫!」
「……はぁ~。エリアスさんも親バカだったのな」
お父さんとお母さんが微笑んで話すとグッツさんが呆れて声を漏らした。
見た目は子供でも中身は大人の僕だから大丈夫。悪い人以外には使わない。
「しかし、凄い焼け野原……まだ熱気がのこってるぞ」
周辺を見て呟くグッツさん。そんなのお構いなしに僕を抱き上げて村へと帰路にたつお父さんとお母さん。
とりあえず魔物退治は無事に終わったみたい。トロール一体で終わりか~。もっと倒したかったな~。
そんな感想を持ちながら家に帰って試練をこなす。力の秘薬はもういらないんじゃないかと思っていたんだけど、もらえるものはもらっておく。
代わり映えのしない毎日を過ごして一週間が過ぎる。
いつも通りの朝を迎えると村が少し騒がしくなった。
「魔物の群れがこっちに向かってるだって!?」
司祭様が騎士団を連れて帰ってきたみたい。その人達が群れが出たと伝えてくれる。
「村の者達はすぐに退避の準備をしろ。では私達は司祭を連れて王都で防衛の準備に入る」
騎士団は30名くらいですぐに村を出ていく。30名の騎士が尻尾を巻いて逃げてる……それだけすごい群れってことか。司祭様は最後にブレッシングをかけていってくれたけど、気やすめにしかならないな。
「村を捨てないといけないの?」
「……ああ、仕方ない。でも、丁度いい」
「え?」
「ジーニの杖を買うって言っただろ? 王都に行けばいいものが安く買えるかもしれない」
お母さんが心配そうに告げるとお父さんが微笑んで答える。僕の杖よりも暮らしを安定させることに使ってほしいな。家もなくなっちゃうかもしれないじゃないか。
「……そ、そうね。ジーニの杖を買ってあげなくちゃ」
「ブ~!」
「ジーニどうしたの?」
「アイアイ! ブブブ~!」
お母さんが俯いて呟く、そんな悲しい顔をされて杖を買ってもらっても嬉しくない! 僕は抗議の声をあげる。
「優しい子だなジーニアスは。だが却下だ」
僕の言いたいことが分かるお父さん。嬉しそうに涙を拭うと僕を抱き上げる。
「これは先行投資だ! 天才のジーニアスへのな」
「バブ?」
「心配するな。王都に行ったら俺が思いっきり稼いでやる。冒険者に戻れば一瞬で稼げる」
ニカッと笑って僕を心配させないように告げるお父さん。冒険者か……やっぱりそんな職業があるんだな。ゴブリンもグールも一瞬で倒しちゃうお父さん。心配するのもおこがましいかな。
「じゃ、すぐに準備するわね」
「ああ、新しい暮らしが王都で待ってる」
こうして僕らは生まれ故郷を手放すことになった。魔物の群れ、どれほどの規模なんだろうか?
74
あなたにおすすめの小説
異世界人生を楽しみたい そのためにも赤ん坊から努力する
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前は朝霧 雷斗(アサギリ ライト)
前世の記憶を持ったまま僕は別の世界に転生した
生まれてからすぐに両親の持っていた本を読み魔法があることを学ぶ
魔力は筋力と同じ、訓練をすれば上達する
ということで努力していくことにしました
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
知識スキルで異世界らいふ
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ
モブっと異世界転生
月夜の庭
ファンタジー
会社の経理課に所属する地味系OL鳳来寺 桜姫(ほうらいじ さくらこ)は、ゲーム片手に宅飲みしながら、家猫のカメリア(黒猫)と戯れることが生き甲斐だった。
ところが台風の夜に強風に飛ばされたプレハブが窓に直撃してカメリアを庇いながら息を引き取った………筈だった。
目が覚めると小さな籠の中で、おそらく兄弟らしき子猫達と一緒に丸くなって寝ていました。
サクラと名付けられた私は、黒猫の獣人だと知って驚愕する。
死ぬ寸前に遊んでた乙女ゲームじゃね?!
しかもヒロイン(茶虎猫)の義理の妹…………ってモブかよ!
*誤字脱字は発見次第、修正しますので長い目でお願い致します。
追放されたので田舎でスローライフするはずが、いつの間にか最強領主になっていた件
言諮 アイ
ファンタジー
「お前のような無能はいらない!」
──そう言われ、レオンは王都から盛大に追放された。
だが彼は思った。
「やった!最高のスローライフの始まりだ!!」
そして辺境の村に移住し、畑を耕し、温泉を掘り当て、牧場を開き、ついでに商売を始めたら……
気づけば村が巨大都市になっていた。
農業改革を進めたら周囲の貴族が土下座し、交易を始めたら王国経済をぶっ壊し、温泉を作ったら各国の王族が観光に押し寄せる。
「俺はただ、のんびり暮らしたいだけなんだが……?」
一方、レオンを追放した王国は、バカ王のせいで経済崩壊&敵国に占領寸前!
慌てて「レオン様、助けてください!!」と泣きついてくるが……
「ん? ちょっと待て。俺に無能って言ったの、どこのどいつだっけ?」
もはや世界最強の領主となったレオンは、
「好き勝手やった報い? しらんな」と華麗にスルーし、
今日ものんびり温泉につかるのだった。
ついでに「真の愛」まで手に入れて、レオンの楽園ライフは続く──!
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる