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第二章 フェイク
第26話 嘘
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「ダンクさん。城壁もいい感じになりましたね」
お父さんに抱かれてダンクさんのところにやってきた。ダンクさんは城壁も作れる大工の棟梁さん、城壁や家を作ってくれてる人をまとめてくれてる人だ。城壁もいい感じに村を囲んでくれてる。人が増えて、前の村よりも大きくなってるから町と言ってもいいかも。
「おう、後はテストだ。魔法を放ってみてほしいんだが? エリアスはいないのか?」
「今日はジーニアスと俺だけですが。ジーニアスが使いますよ」
「ああ、そうだったな。神童様だった」
ダンクさんの言葉に僕を見ながら答えるお父さん。村の人たちみんな僕の強さを知っちゃってるみたいだ。本来は隠しておかないといけないことだけど、みんな僕らに恩義を感じて黙ってくれてる。いい人達ばかりで助かる。
「じゃあ、ジーニ様。この予備の壁に魔法を」
「アイ! ダブダブ~【ダブア】」
ダンクさんの指さす壁にファイアを放つ。拳ほどの穴が開いたけど、壁は壊れてない。流石魔石入りの城壁だ。
「……末恐ろしい。普通は少し焦げる程度なんだがな。貫いてやがる」
「バブ?」
ありゃ、強くやり過ぎちゃった? ステータスがあがってるせいで僕の魔法は普通よりも強くなってるみたいなんだよな~。ダンクさんが驚愕してるよ。
初めて魔法を使った時よりも明らかに強くなってるな~。
「ははは、ジーニアスは超天才だ~」
「ダブダブ」
僕を抱き上げて頬をこすり付けるお父さん。褒められるのは嬉しいけれど、こんなに親ばかになってしまった。僕は罪な男の子だ。
「改良の余地ありだっと。まあ、城壁は出来た、あとは範囲を大きくしていく感じか」
「え? これ以上大きくしなくても」
「何言ってんだジーク。鉱石が取れるってだけでも人がやってくるぞ。ダンジョンだって分かった日にはもっともっと人が来る。そうなったら住宅だけでも倍以上は必要になるぞ」
ダンクさんはこれからのジーニアスベルを想像してるみたいだ。お父さんと違って未来を見てるのか。
「それをまとめないといけないんだ。ジーク、頑張らないといかんな」
「そうですね。ありがとうございますダンクさん。早速考えてみます」
テストも終わったのでお父さんはダンクさんの言葉を考えながら帰路にたつ。
「おお~。あなたがジークさんですか? 噂はかねがね~」
「え?」
家まで歩いていると城壁の門から仮面をつけてタキシードを着た男が声をかけてきた。後ろには兜まで黒い鎧を着た人もいて、息荒くこちらを見てきてる。隻腕の騎士なんて珍しいんじゃないかな?
「確かに俺がジークですが……」
「おお~やはりそうですか。嬉しいですね~嬉しいですよ~」
「は、はあ?」
男が喜んで声をあげてる。お父さんは流石に呆れてるな。
「私の名はフェイクと申します。あっちの騎士はグリード。見た目通り暗い性格なのであまり近づかないでくださいね」
おちょくるようなフェイクさんの言葉、お父さんは気にしてグリードって言われた騎士を見る。騎士はなにも気にせずに佇んでる。顔は兜で見えないから表情まではわからないな。まあ、それはフェイクさんもそうだけど。
「いや~、王都からかなり遠いところにお住まいで。探すのに苦労しました~」
「そ、そうですか……そんなに遠くは……。それで、俺に何か用でも?」
探すんだから用があるんだよね。当然の疑問をお父さんが口にする。フェイクさんはそれを聞いて一枚の羊皮紙を手渡してきた。
「依頼ですか?」
羊皮紙を見るお父さん。依頼が書いてあるのが見える。内容はある場所に行って魔物を狩るって言う内容。魔物はヴァンパイアだ。最近ヴァンパイアが多いのかな? デシウスさんもそれを追って来たんだもんな。
「魔物の群れがあったでしょう。それの残党を食べたヴァンパイアが力をつけたようなんですよ。ジークさんなら倒せますよね?」
「ヴァンパイアはAランク以上の魔物ですから……」
フェイクさんの話に口ごもるお父さん。
「危険ですよね。分かりますとも、ですがそれはこの街にも降りかかるのです。その時に犠牲になるのはあなたの家族かも知れませんよ。お子さんですか? 可愛らしいじゃないですか。被害が出る前に退治したほうがいいですよ。ついでに報酬が手に入るわけですし」
僕へと視線を移してフェイクが早口に告げる言葉。それでも嘘を言ってるわけじゃないから理解できる。だけど、どこか信用ならない。名前もそうだけど、僕を見て可愛らしいって言った時の声と目。棒読みのシステム音声のような、そんな印象をうけたし、目は笑ってない。
「ヴァンパイアは確かに危険だ。昼間は日の光で人里には出てこないけどな」
「やる気になってくれましたか~。ありがとうございます」
お父さんの言葉に喜ぶフェイクさん。お父さんは何か気になるようでグリードさんを何度か見つめる。
「そちらのグリードさんは強いんじゃないのか? わざわざ金貨10枚で俺を雇わなくてもいいだろ?」
お父さんはフェイクさんに疑問を投げかける。どうやら、グリードさんも相当強いみたいだ。お父さんは相手を見るだけで強さが分かるみたいなんだよな~。スキルとかじゃなくて勘だと思うけど。
「そうですね~。確かにグリードでも倒せるでしょう。ですが私はジークさんの強さを知りたいんですよ~」
「俺の?」
「はい。やっぱり強い方はいいですからね~(経験値が高くて)」
小さな声で最後何か言ったけど、普通に強い人を探してるってことかな? 依頼をさせて強かったら引き抜くつもりなのかな?
お父さんに抱かれてダンクさんのところにやってきた。ダンクさんは城壁も作れる大工の棟梁さん、城壁や家を作ってくれてる人をまとめてくれてる人だ。城壁もいい感じに村を囲んでくれてる。人が増えて、前の村よりも大きくなってるから町と言ってもいいかも。
「おう、後はテストだ。魔法を放ってみてほしいんだが? エリアスはいないのか?」
「今日はジーニアスと俺だけですが。ジーニアスが使いますよ」
「ああ、そうだったな。神童様だった」
ダンクさんの言葉に僕を見ながら答えるお父さん。村の人たちみんな僕の強さを知っちゃってるみたいだ。本来は隠しておかないといけないことだけど、みんな僕らに恩義を感じて黙ってくれてる。いい人達ばかりで助かる。
「じゃあ、ジーニ様。この予備の壁に魔法を」
「アイ! ダブダブ~【ダブア】」
ダンクさんの指さす壁にファイアを放つ。拳ほどの穴が開いたけど、壁は壊れてない。流石魔石入りの城壁だ。
「……末恐ろしい。普通は少し焦げる程度なんだがな。貫いてやがる」
「バブ?」
ありゃ、強くやり過ぎちゃった? ステータスがあがってるせいで僕の魔法は普通よりも強くなってるみたいなんだよな~。ダンクさんが驚愕してるよ。
初めて魔法を使った時よりも明らかに強くなってるな~。
「ははは、ジーニアスは超天才だ~」
「ダブダブ」
僕を抱き上げて頬をこすり付けるお父さん。褒められるのは嬉しいけれど、こんなに親ばかになってしまった。僕は罪な男の子だ。
「改良の余地ありだっと。まあ、城壁は出来た、あとは範囲を大きくしていく感じか」
「え? これ以上大きくしなくても」
「何言ってんだジーク。鉱石が取れるってだけでも人がやってくるぞ。ダンジョンだって分かった日にはもっともっと人が来る。そうなったら住宅だけでも倍以上は必要になるぞ」
ダンクさんはこれからのジーニアスベルを想像してるみたいだ。お父さんと違って未来を見てるのか。
「それをまとめないといけないんだ。ジーク、頑張らないといかんな」
「そうですね。ありがとうございますダンクさん。早速考えてみます」
テストも終わったのでお父さんはダンクさんの言葉を考えながら帰路にたつ。
「おお~。あなたがジークさんですか? 噂はかねがね~」
「え?」
家まで歩いていると城壁の門から仮面をつけてタキシードを着た男が声をかけてきた。後ろには兜まで黒い鎧を着た人もいて、息荒くこちらを見てきてる。隻腕の騎士なんて珍しいんじゃないかな?
「確かに俺がジークですが……」
「おお~やはりそうですか。嬉しいですね~嬉しいですよ~」
「は、はあ?」
男が喜んで声をあげてる。お父さんは流石に呆れてるな。
「私の名はフェイクと申します。あっちの騎士はグリード。見た目通り暗い性格なのであまり近づかないでくださいね」
おちょくるようなフェイクさんの言葉、お父さんは気にしてグリードって言われた騎士を見る。騎士はなにも気にせずに佇んでる。顔は兜で見えないから表情まではわからないな。まあ、それはフェイクさんもそうだけど。
「いや~、王都からかなり遠いところにお住まいで。探すのに苦労しました~」
「そ、そうですか……そんなに遠くは……。それで、俺に何か用でも?」
探すんだから用があるんだよね。当然の疑問をお父さんが口にする。フェイクさんはそれを聞いて一枚の羊皮紙を手渡してきた。
「依頼ですか?」
羊皮紙を見るお父さん。依頼が書いてあるのが見える。内容はある場所に行って魔物を狩るって言う内容。魔物はヴァンパイアだ。最近ヴァンパイアが多いのかな? デシウスさんもそれを追って来たんだもんな。
「魔物の群れがあったでしょう。それの残党を食べたヴァンパイアが力をつけたようなんですよ。ジークさんなら倒せますよね?」
「ヴァンパイアはAランク以上の魔物ですから……」
フェイクさんの話に口ごもるお父さん。
「危険ですよね。分かりますとも、ですがそれはこの街にも降りかかるのです。その時に犠牲になるのはあなたの家族かも知れませんよ。お子さんですか? 可愛らしいじゃないですか。被害が出る前に退治したほうがいいですよ。ついでに報酬が手に入るわけですし」
僕へと視線を移してフェイクが早口に告げる言葉。それでも嘘を言ってるわけじゃないから理解できる。だけど、どこか信用ならない。名前もそうだけど、僕を見て可愛らしいって言った時の声と目。棒読みのシステム音声のような、そんな印象をうけたし、目は笑ってない。
「ヴァンパイアは確かに危険だ。昼間は日の光で人里には出てこないけどな」
「やる気になってくれましたか~。ありがとうございます」
お父さんの言葉に喜ぶフェイクさん。お父さんは何か気になるようでグリードさんを何度か見つめる。
「そちらのグリードさんは強いんじゃないのか? わざわざ金貨10枚で俺を雇わなくてもいいだろ?」
お父さんはフェイクさんに疑問を投げかける。どうやら、グリードさんも相当強いみたいだ。お父さんは相手を見るだけで強さが分かるみたいなんだよな~。スキルとかじゃなくて勘だと思うけど。
「そうですね~。確かにグリードでも倒せるでしょう。ですが私はジークさんの強さを知りたいんですよ~」
「俺の?」
「はい。やっぱり強い方はいいですからね~(経験値が高くて)」
小さな声で最後何か言ったけど、普通に強い人を探してるってことかな? 依頼をさせて強かったら引き抜くつもりなのかな?
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