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第一章 新たな地で
第22話 殲滅
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「ハァハァハァ」
「フゴ!?」
「ギャ!?」
「ハゴ!?」
何時間戦っているだろう。切っては捨て、切っては捨て。考えて戦うことを忘れるくらいオークと戦っている。今、横なぎに倒した3体で100体は倒したか……数えていられない。
「ぐっ!?」
オークの矢が肩に当たり、更に頭をかすめる。 何度傷を負っただろう。そのたびにグミを食べて回復する体。そして、インビンシブルグミを口に入れて無敵になる体。
「はぁ!」
「フゴ!?」
幾たびも振るった紫炎と水龍。僕と違うその二つの殺意は切るたびに存在感を増していく。オークは僕に恐怖を感じているんじゃない。この二つの殺意に恐怖を感じているんだ。
「死にたい奴からこい! 僕は死なないぞ!」
体は大丈夫だ。だけど、僕は疲れていた……威圧の声をあげて刀を握るのが精いっぱいだ。
「【ファイアドゥーク】!」
「【ファイアディーク】!」
「はぁはぁ……みんな」
「無茶しやがって」
オークが僕に怯えていると炎の柱が立ち上がる。燃え上がるオーク達。エッジさん達が助けに来てくれたみたいだ。
「シンにばかりカッコつけさせるなよ! 行くぞ~!」
『応っ!』
ゲハルドさんの声が聞こえてくる。みんなが一斉に声をあげてオークの残党へと突撃していく。
「シン。大丈夫か?」
「シャドウさん。ははは、ちょっと疲れました」
「みんな来た。今は休んでくれ」
「あっ、はい。ありがとうございます……」
シャドウさんが安心して倒れそうになった僕を抱き寄せてくれる。僕はゆっくり瞼を閉じる。
次に僕が目を開けると、オークの残党を狩り終えたみんなが勝どきをあげていた。あんな強力な魔物を狩るなんてやっぱりみんなは凄いや。
「起きたかシン」
「はい。みんなすごいな。強い魔物達だったのに」
「ははは、確かにな軍隊のように屈強な人間達だな。シンお前もな」
僕は木陰に寝かせてくれてたみたいだ。よく見るとシャドウさんも戦ったみたいで怪我をしてる。周りを見渡すと冒険者や兵士さん達も怪我をしてる。
「シン君!」
「え、ヴィラさんも来たんですか?」
周りを見渡しているとヴィラさんが駆け寄ってくる。受付嬢も前線に来るとは思わなかった。
「今すぐ回復するわ。ってあなたのグミだけどね」
「はは、そう言うことですか」
前線で怪我人にアイテムを使って治療していたのか。それなら戦闘が出来なくても大丈夫だな。
「元気そうで良かったわ。ロジールさんから聞いてびっくりしたのよ。オークの群れに向かって行ったって聞いた時はね」
「あのままだと二人も危険だったので」
「無茶しちゃって。それにしても凄いわねシン君。ブラックオークキングを倒しちゃうなんて」
「へ? キングですか?」
ヴィラさんが驚いて報告してくれる。ブラックオークキングなんて倒したかな?
「普通よりも大きなオークを更に大きくしたようなオークよ。王冠を被っていたはず。ほら、あのエッジさんが持ってる王冠」
「ほら、戦利品だ」
エッジさんが王冠をもってきて僕に被せてくる。サイズが大きすぎて首輪になってしまう。
こんな大きな王冠を被ってるオークにあったら覚えていると思うんだけどな。がむしゃらに切り刻んでいた時にいたのかな? インビンシブルグミを食べて戦っていた時に倒しちゃったのかもしれないな。紫炎と水龍を振り回せば倒せるほどの乱戦だったから。
「よっしゃ~。みんな魔石を拾えよ~。これで今日は宴会だ~」
『お~』
ゲハルドさんの声が聞こえてくる。助けに来てくれた時と違う、気の抜けた返事をするみんな。
みんな笑顔で仲良く魔石を拾って行く。
「はぁ~。ギルドの資金が足りなくなっちゃいそうよ。シン君のグミを買っちゃったしね」
「ははは、なんかすみません」
ヴィラさんが大きなため息をついて僕の頬をつついてくる。
「報酬もほとんどシンのものだしな。ここから見える魔石の9割は俺達が着いた時に既にあったからな」
「はぁ~。本当にシン君に潰されそうね~」
「ははは~……」
エッジさんも加わってヴィラさんと一緒に僕の頬をつついてくる。ジト~っとした目で見てくる二人だけど、なんか楽しいな。
「シン。私は帰るぞ」
「え? シャドウさん、帰っちゃうんですか?」
「ああ、魔族がいたら酒も不味くなるだろ? それにこれから強化薬の中和剤を作らないとな。これ以上の被害は魔族の沽券に関わる」
シャドウさんが僕らに背を向けて声をあげた。なんだか悲しそうな彼、責任を感じてしまったのかな。
「おいおい、二番目の主役がいなくてどうするんだよ」
「そうだぞシャドウさん。宴会だと言っているだろ!」
シャドウさんの両肩をゲハルドさんとロジールさんが掴む、逃がさないようにがっちりと抑えているな。
「あんたには助けられたからな。元凶だろうがなんだろうが、一緒に戦ったのは真実だ。宴会には参加してもらうぞ」
「……ちぃ、変な人間だな。私の研究を遅らせるだけだというのに。いいだろう、少しだけ付き合ってやる。少しだけだぞ」
「決まりだ」
エッジさんも加わってシャドウさんを頷かせる。あのままシャドウさんを行かせたら二度と会えないようなそんな気がしていた。僕はホッと胸を撫でおろした。
「さぁ~! 宴会だ~!」
この日の夜、眠らないシーレイクラインの港街が夜空を照らし、月が羨むほどの輝きを放った。
「フゴ!?」
「ギャ!?」
「ハゴ!?」
何時間戦っているだろう。切っては捨て、切っては捨て。考えて戦うことを忘れるくらいオークと戦っている。今、横なぎに倒した3体で100体は倒したか……数えていられない。
「ぐっ!?」
オークの矢が肩に当たり、更に頭をかすめる。 何度傷を負っただろう。そのたびにグミを食べて回復する体。そして、インビンシブルグミを口に入れて無敵になる体。
「はぁ!」
「フゴ!?」
幾たびも振るった紫炎と水龍。僕と違うその二つの殺意は切るたびに存在感を増していく。オークは僕に恐怖を感じているんじゃない。この二つの殺意に恐怖を感じているんだ。
「死にたい奴からこい! 僕は死なないぞ!」
体は大丈夫だ。だけど、僕は疲れていた……威圧の声をあげて刀を握るのが精いっぱいだ。
「【ファイアドゥーク】!」
「【ファイアディーク】!」
「はぁはぁ……みんな」
「無茶しやがって」
オークが僕に怯えていると炎の柱が立ち上がる。燃え上がるオーク達。エッジさん達が助けに来てくれたみたいだ。
「シンにばかりカッコつけさせるなよ! 行くぞ~!」
『応っ!』
ゲハルドさんの声が聞こえてくる。みんなが一斉に声をあげてオークの残党へと突撃していく。
「シン。大丈夫か?」
「シャドウさん。ははは、ちょっと疲れました」
「みんな来た。今は休んでくれ」
「あっ、はい。ありがとうございます……」
シャドウさんが安心して倒れそうになった僕を抱き寄せてくれる。僕はゆっくり瞼を閉じる。
次に僕が目を開けると、オークの残党を狩り終えたみんなが勝どきをあげていた。あんな強力な魔物を狩るなんてやっぱりみんなは凄いや。
「起きたかシン」
「はい。みんなすごいな。強い魔物達だったのに」
「ははは、確かにな軍隊のように屈強な人間達だな。シンお前もな」
僕は木陰に寝かせてくれてたみたいだ。よく見るとシャドウさんも戦ったみたいで怪我をしてる。周りを見渡すと冒険者や兵士さん達も怪我をしてる。
「シン君!」
「え、ヴィラさんも来たんですか?」
周りを見渡しているとヴィラさんが駆け寄ってくる。受付嬢も前線に来るとは思わなかった。
「今すぐ回復するわ。ってあなたのグミだけどね」
「はは、そう言うことですか」
前線で怪我人にアイテムを使って治療していたのか。それなら戦闘が出来なくても大丈夫だな。
「元気そうで良かったわ。ロジールさんから聞いてびっくりしたのよ。オークの群れに向かって行ったって聞いた時はね」
「あのままだと二人も危険だったので」
「無茶しちゃって。それにしても凄いわねシン君。ブラックオークキングを倒しちゃうなんて」
「へ? キングですか?」
ヴィラさんが驚いて報告してくれる。ブラックオークキングなんて倒したかな?
「普通よりも大きなオークを更に大きくしたようなオークよ。王冠を被っていたはず。ほら、あのエッジさんが持ってる王冠」
「ほら、戦利品だ」
エッジさんが王冠をもってきて僕に被せてくる。サイズが大きすぎて首輪になってしまう。
こんな大きな王冠を被ってるオークにあったら覚えていると思うんだけどな。がむしゃらに切り刻んでいた時にいたのかな? インビンシブルグミを食べて戦っていた時に倒しちゃったのかもしれないな。紫炎と水龍を振り回せば倒せるほどの乱戦だったから。
「よっしゃ~。みんな魔石を拾えよ~。これで今日は宴会だ~」
『お~』
ゲハルドさんの声が聞こえてくる。助けに来てくれた時と違う、気の抜けた返事をするみんな。
みんな笑顔で仲良く魔石を拾って行く。
「はぁ~。ギルドの資金が足りなくなっちゃいそうよ。シン君のグミを買っちゃったしね」
「ははは、なんかすみません」
ヴィラさんが大きなため息をついて僕の頬をつついてくる。
「報酬もほとんどシンのものだしな。ここから見える魔石の9割は俺達が着いた時に既にあったからな」
「はぁ~。本当にシン君に潰されそうね~」
「ははは~……」
エッジさんも加わってヴィラさんと一緒に僕の頬をつついてくる。ジト~っとした目で見てくる二人だけど、なんか楽しいな。
「シン。私は帰るぞ」
「え? シャドウさん、帰っちゃうんですか?」
「ああ、魔族がいたら酒も不味くなるだろ? それにこれから強化薬の中和剤を作らないとな。これ以上の被害は魔族の沽券に関わる」
シャドウさんが僕らに背を向けて声をあげた。なんだか悲しそうな彼、責任を感じてしまったのかな。
「おいおい、二番目の主役がいなくてどうするんだよ」
「そうだぞシャドウさん。宴会だと言っているだろ!」
シャドウさんの両肩をゲハルドさんとロジールさんが掴む、逃がさないようにがっちりと抑えているな。
「あんたには助けられたからな。元凶だろうがなんだろうが、一緒に戦ったのは真実だ。宴会には参加してもらうぞ」
「……ちぃ、変な人間だな。私の研究を遅らせるだけだというのに。いいだろう、少しだけ付き合ってやる。少しだけだぞ」
「決まりだ」
エッジさんも加わってシャドウさんを頷かせる。あのままシャドウさんを行かせたら二度と会えないようなそんな気がしていた。僕はホッと胸を撫でおろした。
「さぁ~! 宴会だ~!」
この日の夜、眠らないシーレイクラインの港街が夜空を照らし、月が羨むほどの輝きを放った。
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