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第二章 不思議な洞窟
第33話 ケビン
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◇
「こっちの心配も知らないで大きくなってやがったな……」
兜を外してシーグリアを眺める。
俺はケビン。帝国軍人となって、早12年。国の職に就いて安定した生活を送るために俺は頑張ってきた。金を貯めて、攫われた”シュン”を探すとライナと一緒に頑張ってきた。
と言ってもライナは別の方法でシュンを探しているんだけどな。
「先生。子供も仕留められないのですか? なぜ手加減したのです?」
「手加減なんかしてるかよ。それよりも戦争は考え直した方がいいんじゃねえか? あんな子供があの強さじゃ、勝てないだろ?」
エラルドンの問いかけに頭を掻きながら答える。助言をするが顔を赤くして怒るだけで考えは改めないみたいだな。
「まあいいでしょう。そのように弱気になるとは調整が必要なようですね」
「勝手にしてくれ。俺は寝る」
「はいはい。すぐに”代わってください”」
エラルドンの声に答えて俺の中の魔物に代わる。姿は変わらずに意識がその魔物に代わる。意識は魔物になっても人を襲うことは出来ない。魔物にならないと言われたから俺は受け入れたからな。強くなれば息子を探すのも簡単だと思ったしな。
「ふぅ」
軍艦の中に入り、ベッドに横になる。そして、一息ついて意識を手放す。
「おい、調整の時間だ。起きろ」
真っ暗な意識の中、魔物に声をかける。奴は人のような姿の魔物。闇の精霊らしいが俺はそう言うの詳しくない、名前しか知らない。名前はアーラースーン。変な名前だから俺はアーラと呼んでいる。
「……わかった。なんだ? 上機嫌だな」
「ははは、よくわかったな。お前も俺のことわかるようになったじゃねえか?」
アーラの黒と赤の瞳が俺を見つめて話す。俺の中に入って5年と言ったところか。こいつも俺のことを分かり始めてるな。
「私はその嬉しいという感情はよくわからないがとてもいいものだな」
胸を抑えてそう言ってくるアーラ。魔物と言っても精霊と言われる強者。ランクで言うとプラチナランクの魔物だ。そのおかげで俺のステータスも上がっている。
ケビン 28歳
レベル 30
HP 2000
MP 700
STR 580
VIT 580
DEX 380
AGI 385
INT 360
MND 360
スキル 【剣士】【&%*】
プラチナの冒険者が束になっても俺には勝てない。それなのにシュンは渡り合ってきた。俺は嬉しくて嬉しくてたまらない。
「は~……やっぱり俺の息子だ。ライナには悪いけど、剣士として腕を磨いてるんだな。今度会ったら褒めれやらないとな。とにかく、戦争をさせずに終わらせる方向で進むしかねえな。ライナに連絡して王国に渡る。こんな碌でもねえ国にいられねえからな」
帝国軍人になって何度反吐が出たか。指導する立場にすぐになったのはそういうことをしなくて済むようにだ。直属の部下にはやらせないようにしているが貴族の護衛に出る時は仕方なくやらせている。今回の魔族領への戦争も反対したが王の命令で来ているわけだ。まったく、王族も貴族もクズだ。
「しかし、魔族の王族は信頼できるみたいだな」
シュンと一緒にやってきた魔族。あいつは身を挺して人の前に出てきた。王族と言っていたのが嘘じゃなければたいしたものだ。
「さて、寝るか」
アーラが帰ってくるまで意識を閉じる。調整と言われる行為はアーラを強くするための物、更に強化されて帰ってくるってわけだ。
しばらくすると意識が戻ってくる。どうやら、強化が終わったみたいだ。意識の中でアーラが姿を現す。
「ようっ! お帰り」
「……ああ」
「ん? どうしたんだ? 今回の調整はうまくいかなかったのか?」
暗い表情のアーラ、疑問に思って声をかけると俯いていく。
「調整はうまくいった……」
「そうか、なら起きるかな」
「……ケビン。”敵を油断させるな”」
「アーラ? それを言うなら”敵に油断するな”だろ?」
変なことを言ってくるアーラに笑って指摘する。
「ケビン。私はお前と一つになれたことを最初は嫌悪していた。しかし、お前と話している間に変わった。シュンに会ったお前のように嬉しいという感情が生まれたんだ……と思う」
「アーラ?」
「決して忘れないでくれ。”敵を油断させるな”」
アーラの声を最後に意識が元に戻る。軍艦のベッドの上、揺れる船内でつるされているランタンが光をばらまく。
「先生起きましたか」
「あ、ああ」
エラルドンが顔を近づけて口角をあげる。調整は済んだのに部屋にいるのは珍しいな。
「そろそろ帝国の港につきますぞ」
「そうか、帰ってきたか」
数日の船旅も調整で一瞬に感じる。ライナは港町にはいない。冒険者ギルドから手紙を出すか。
俺はその日に冒険者ギルドから手紙を出した。ギルドの受付でシュンの今の名前がシンだと知らされ、驚きと共に安堵を感じた。
「シュンはオルデーナ王国の冒険者だったか……」
魔族との戦争になっても王国にいるなら戦うことはないかもしれない。そう思って安堵した。しかし、同時に疑問がうかぶ。
「オルデーナ王国の冒険者がなんであそこに? 帝国よりもマルグリアに遠い王国の冒険者が?」
色々と疑問に感じたが確かにシーグリアにシュン、シンはいた。それは紛れもない真実。疑問に思うよりも真実を受け入れたほうが簡単でいい。とにかく、ライナに知らせよう。
考え込んでいる場合じゃないと疑問を一蹴して手紙をしたためる。受付係に手渡すとすぐに手紙が鳩によって帝都、シュブラナに運ばれていく。
「これで二日ほどでライナが知ることとなるだろう。そのころにはまた俺は船旅だ。だが、心は清々しい。なんせ、諦めかけていた息子が生きていたんだからな」
本当は諦めかけて自暴自棄になり始めていた。ライナを残して死ぬつもりはなかったが、そのくらい自分を責めていた。
あの夜の宴会をしていなければ、俺だけ酒を飲まなければ……未来は、今の状況は変わっていた。何度ナイフを首に向けたかわからない。
そんな悔やんでも悔やみきれない後悔を払しょくしてくれる天使が帰ってきてくれる。それだけで今の俺は心が軽い。
「さて、幸せになりますか」
冒険者ギルドを出て宿屋に向かう。二日程、港で過ごしてシーグリアへと軍艦で向かうこととなる。今回は大規模な船団だ。うまく立ち回って、シンと共に戦場を脱出する。
うまくやれよ俺。今度こそ、息子を助けるんだ。決意を秘めて体を休める。寝る時はいつもアーラと話すことが多かったが、なぜかこの二日間は現れなかった。アーラがおかしくなっちまったか?
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「こっちの心配も知らないで大きくなってやがったな……」
兜を外してシーグリアを眺める。
俺はケビン。帝国軍人となって、早12年。国の職に就いて安定した生活を送るために俺は頑張ってきた。金を貯めて、攫われた”シュン”を探すとライナと一緒に頑張ってきた。
と言ってもライナは別の方法でシュンを探しているんだけどな。
「先生。子供も仕留められないのですか? なぜ手加減したのです?」
「手加減なんかしてるかよ。それよりも戦争は考え直した方がいいんじゃねえか? あんな子供があの強さじゃ、勝てないだろ?」
エラルドンの問いかけに頭を掻きながら答える。助言をするが顔を赤くして怒るだけで考えは改めないみたいだな。
「まあいいでしょう。そのように弱気になるとは調整が必要なようですね」
「勝手にしてくれ。俺は寝る」
「はいはい。すぐに”代わってください”」
エラルドンの声に答えて俺の中の魔物に代わる。姿は変わらずに意識がその魔物に代わる。意識は魔物になっても人を襲うことは出来ない。魔物にならないと言われたから俺は受け入れたからな。強くなれば息子を探すのも簡単だと思ったしな。
「ふぅ」
軍艦の中に入り、ベッドに横になる。そして、一息ついて意識を手放す。
「おい、調整の時間だ。起きろ」
真っ暗な意識の中、魔物に声をかける。奴は人のような姿の魔物。闇の精霊らしいが俺はそう言うの詳しくない、名前しか知らない。名前はアーラースーン。変な名前だから俺はアーラと呼んでいる。
「……わかった。なんだ? 上機嫌だな」
「ははは、よくわかったな。お前も俺のことわかるようになったじゃねえか?」
アーラの黒と赤の瞳が俺を見つめて話す。俺の中に入って5年と言ったところか。こいつも俺のことを分かり始めてるな。
「私はその嬉しいという感情はよくわからないがとてもいいものだな」
胸を抑えてそう言ってくるアーラ。魔物と言っても精霊と言われる強者。ランクで言うとプラチナランクの魔物だ。そのおかげで俺のステータスも上がっている。
ケビン 28歳
レベル 30
HP 2000
MP 700
STR 580
VIT 580
DEX 380
AGI 385
INT 360
MND 360
スキル 【剣士】【&%*】
プラチナの冒険者が束になっても俺には勝てない。それなのにシュンは渡り合ってきた。俺は嬉しくて嬉しくてたまらない。
「は~……やっぱり俺の息子だ。ライナには悪いけど、剣士として腕を磨いてるんだな。今度会ったら褒めれやらないとな。とにかく、戦争をさせずに終わらせる方向で進むしかねえな。ライナに連絡して王国に渡る。こんな碌でもねえ国にいられねえからな」
帝国軍人になって何度反吐が出たか。指導する立場にすぐになったのはそういうことをしなくて済むようにだ。直属の部下にはやらせないようにしているが貴族の護衛に出る時は仕方なくやらせている。今回の魔族領への戦争も反対したが王の命令で来ているわけだ。まったく、王族も貴族もクズだ。
「しかし、魔族の王族は信頼できるみたいだな」
シュンと一緒にやってきた魔族。あいつは身を挺して人の前に出てきた。王族と言っていたのが嘘じゃなければたいしたものだ。
「さて、寝るか」
アーラが帰ってくるまで意識を閉じる。調整と言われる行為はアーラを強くするための物、更に強化されて帰ってくるってわけだ。
しばらくすると意識が戻ってくる。どうやら、強化が終わったみたいだ。意識の中でアーラが姿を現す。
「ようっ! お帰り」
「……ああ」
「ん? どうしたんだ? 今回の調整はうまくいかなかったのか?」
暗い表情のアーラ、疑問に思って声をかけると俯いていく。
「調整はうまくいった……」
「そうか、なら起きるかな」
「……ケビン。”敵を油断させるな”」
「アーラ? それを言うなら”敵に油断するな”だろ?」
変なことを言ってくるアーラに笑って指摘する。
「ケビン。私はお前と一つになれたことを最初は嫌悪していた。しかし、お前と話している間に変わった。シュンに会ったお前のように嬉しいという感情が生まれたんだ……と思う」
「アーラ?」
「決して忘れないでくれ。”敵を油断させるな”」
アーラの声を最後に意識が元に戻る。軍艦のベッドの上、揺れる船内でつるされているランタンが光をばらまく。
「先生起きましたか」
「あ、ああ」
エラルドンが顔を近づけて口角をあげる。調整は済んだのに部屋にいるのは珍しいな。
「そろそろ帝国の港につきますぞ」
「そうか、帰ってきたか」
数日の船旅も調整で一瞬に感じる。ライナは港町にはいない。冒険者ギルドから手紙を出すか。
俺はその日に冒険者ギルドから手紙を出した。ギルドの受付でシュンの今の名前がシンだと知らされ、驚きと共に安堵を感じた。
「シュンはオルデーナ王国の冒険者だったか……」
魔族との戦争になっても王国にいるなら戦うことはないかもしれない。そう思って安堵した。しかし、同時に疑問がうかぶ。
「オルデーナ王国の冒険者がなんであそこに? 帝国よりもマルグリアに遠い王国の冒険者が?」
色々と疑問に感じたが確かにシーグリアにシュン、シンはいた。それは紛れもない真実。疑問に思うよりも真実を受け入れたほうが簡単でいい。とにかく、ライナに知らせよう。
考え込んでいる場合じゃないと疑問を一蹴して手紙をしたためる。受付係に手渡すとすぐに手紙が鳩によって帝都、シュブラナに運ばれていく。
「これで二日ほどでライナが知ることとなるだろう。そのころにはまた俺は船旅だ。だが、心は清々しい。なんせ、諦めかけていた息子が生きていたんだからな」
本当は諦めかけて自暴自棄になり始めていた。ライナを残して死ぬつもりはなかったが、そのくらい自分を責めていた。
あの夜の宴会をしていなければ、俺だけ酒を飲まなければ……未来は、今の状況は変わっていた。何度ナイフを首に向けたかわからない。
そんな悔やんでも悔やみきれない後悔を払しょくしてくれる天使が帰ってきてくれる。それだけで今の俺は心が軽い。
「さて、幸せになりますか」
冒険者ギルドを出て宿屋に向かう。二日程、港で過ごしてシーグリアへと軍艦で向かうこととなる。今回は大規模な船団だ。うまく立ち回って、シンと共に戦場を脱出する。
うまくやれよ俺。今度こそ、息子を助けるんだ。決意を秘めて体を休める。寝る時はいつもアーラと話すことが多かったが、なぜかこの二日間は現れなかった。アーラがおかしくなっちまったか?
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