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第二章 不思議な洞窟
第41話 思いがけない味方
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「マールもう大丈夫だよ」
「おばあちゃん。よかった」
マールちゃんの元につくと倒れるエルフ達を他所にルーブナさんに抱きしめられていた。獣神になったらルーブナさんが大活躍だな。
「大丈夫ですかルーブナさん」
「シン様。ありがとうございます。床掃除をしていたらマールが勘違いをしてしまっただけですよ。本当におばあちゃん子で」
「無理やり働かされてると思っちゃいました……」
ルーブナさんの答えを聞いてマールちゃんが恥ずかしそうに頭を抱える。流石にエルフ達が可哀そうだな。この人達にはヒールグミを食べさせてあげよう。
「……おいおい、シン。なんでエルフにグミを食べさせてるんだ?」
「え? なんでってそりゃ……。あれ? ゲハルドさん?」
傷ついているエルフ達にグミを配っているとゲハルドさんが声をかけてきた。ここはエルフの森、人族は結界もあるから入ってこれないはず。
「すまねえなシン。俺はエルフだったのさ。ハーフだがな」
「じゃ、じゃあ?」
「ああ、グスコーに孤児院を要求したのは俺だよ。孤児院を失えば姫様が帰ってくると思ってな。穏便に済ませようとしたってわけだ」
ゲハルドさんは頭を掻きながら説明してきた。僕を金づるとして狙ったのも本当はエリナさんが目当てだったってことか。でも、なんでそれをやめたんだ?
「げ、ゲハルド! そやつを殺せ! 儂を殺そうとしてきた!」
色々と考え込んでいるとルドルフが追い付いてきて声を荒らげる。ゲハルドさんはそれを聞いてため息をつくと剣を抜いて僕へと切っ先を向けてくる。
「お前とは一度本気でやってみたいと思っていた」
「……本気なんですか?」
「……行くぜ!」
「!?」
風のなく音と共にゲハルドさんが切りかかってくる。紫炎で受けると欠けた刃がこぼれる。そういえば、イチリさんに見せるの忘れてた。
「おいおい、武器の手入れはしっかりしろよ」
「そうしたかったんですけどね!」
ゲハルドさんの声に答えて水龍も鞘から抜く。横なぎに切りつけると彼は跳躍して躱す。
「いいぞゲハルド」
「ありがとうございます」
ルドルフの横に降り立つゲハルドさん。本当に敵になっちゃったのか。
「くくく、エリナを連れてこなかったお前を見た時は裏切ったかと思ったが杞憂だったようだな」
「裏切るはずありませんよ。ただ、あの小僧が厄介だったので様子を見ていたんです」
薄気味悪く笑うルドルフにゲハルドさんが一緒になって笑う。
「さて、エリナティア。帰ってきなさい」
「え!? ……はい」
「エリナさん!?」
ルドルフが黒い水晶のような塊を取り出してかざす。するとエリナさんが虚ろな表情なってやつに近づいていく。声をかけて体を抑えるけど、凄い力で近づいてく。マールちゃんも手伝ってくれてるのに全然止まらない。
「安心しろよシン。これを待ってたんだ!」
「ぐあ!? げ、ゲハルド何を!」
黒い水晶をかざしていた手をゲハルドさんが切り落とす。彼は水晶を回収すると僕たちの後ろにかけてきた。
「げ、ゲハルドさん!?」
「ははは、すまなかったな。まあ、敵を騙すならまずは味方からっていうだろ?」
どうやら、ゲハルドさんは最初から僕らの仲間だったようだ。あの水晶が出てくるのを待っててくれたのか。
「よ、よくも儂を裏切ったなゲハルド!」
「なにいってやがる! お前は俺の親を殺した! 味方な訳がねえだろ!」
「ぐう! これだからハーフは!」
目を血走らせて声をあげるルドルフ。ゲハルドさんはやつに両親を殺されてるのか。耳が短いと思っていたらゲハルドさんもハーフだったのか。
シーレイクラインの町にこんだけ近いからそういう人は多いのかもしれないな。
「あ、あれ? 私……」
「エリナさん。元に戻った」
少しするとエリナさんが元に戻った。キュアグミを食べさせなくても効果がなくなったみたいだ。
「子供達! 私に続け、逃げるぞ」
「おばあちゃんも先に行ってて!」
シャドウさんが声をあげて子供達と結界の外へと走っていく。ルーブナさんもここは危険、子供達の後を追いかけて行った。
「逃がすわけがないだろ! エルフの森をしった人族は木の養分となるのだ!」
「させるわけがねえだろ! ウィンドイー」
「ゲハルド貴様~!」
魔法を唱えようとしたルドルフに肉薄するゲハルドさん。かろうじて剣でガードしてるルドルフだけど、片腕だからすぐに押し負けて行く。
「これでも人族の世界じゃ強い方なんだぜ」
「き、貴様」
「ハーフを生んだからと言って親父たちを殺しやがって……。やっとこの時を迎えられる。玉座の間にずっとふんぞり返っていたから殺せなかったが……やっとだ」
周りのエルフの兵士達の魔法が飛んできてゲハルドさんに当たる。それでもどこ吹く風といった様子の彼は剣を振り下ろした。剣は何か固い物体に当たる音を奏でる。ゲハルドさんは顔を青ざめさせた。
「そ、それは!? 闇の」
「く、はっはっは。奥の手は最後まで取っておくものだろ?」
「ぐあっ!」
ゲハルドさんの足が黒い手に掴まれて、彼は振り回されて投げられた。あの手に既視感を感じる。
「や、闇の精霊アーラースーン……」
「それは返してもらうぞ」
ルドルフの姿がアーラの姿に変わっていく。ゲハルドさんの持っていた水晶を手に取ると僕を睨みつけてきた。まさか、アーラの破片はそこら中にあるのか。第2ラウンドってところか。
「おばあちゃん。よかった」
マールちゃんの元につくと倒れるエルフ達を他所にルーブナさんに抱きしめられていた。獣神になったらルーブナさんが大活躍だな。
「大丈夫ですかルーブナさん」
「シン様。ありがとうございます。床掃除をしていたらマールが勘違いをしてしまっただけですよ。本当におばあちゃん子で」
「無理やり働かされてると思っちゃいました……」
ルーブナさんの答えを聞いてマールちゃんが恥ずかしそうに頭を抱える。流石にエルフ達が可哀そうだな。この人達にはヒールグミを食べさせてあげよう。
「……おいおい、シン。なんでエルフにグミを食べさせてるんだ?」
「え? なんでってそりゃ……。あれ? ゲハルドさん?」
傷ついているエルフ達にグミを配っているとゲハルドさんが声をかけてきた。ここはエルフの森、人族は結界もあるから入ってこれないはず。
「すまねえなシン。俺はエルフだったのさ。ハーフだがな」
「じゃ、じゃあ?」
「ああ、グスコーに孤児院を要求したのは俺だよ。孤児院を失えば姫様が帰ってくると思ってな。穏便に済ませようとしたってわけだ」
ゲハルドさんは頭を掻きながら説明してきた。僕を金づるとして狙ったのも本当はエリナさんが目当てだったってことか。でも、なんでそれをやめたんだ?
「げ、ゲハルド! そやつを殺せ! 儂を殺そうとしてきた!」
色々と考え込んでいるとルドルフが追い付いてきて声を荒らげる。ゲハルドさんはそれを聞いてため息をつくと剣を抜いて僕へと切っ先を向けてくる。
「お前とは一度本気でやってみたいと思っていた」
「……本気なんですか?」
「……行くぜ!」
「!?」
風のなく音と共にゲハルドさんが切りかかってくる。紫炎で受けると欠けた刃がこぼれる。そういえば、イチリさんに見せるの忘れてた。
「おいおい、武器の手入れはしっかりしろよ」
「そうしたかったんですけどね!」
ゲハルドさんの声に答えて水龍も鞘から抜く。横なぎに切りつけると彼は跳躍して躱す。
「いいぞゲハルド」
「ありがとうございます」
ルドルフの横に降り立つゲハルドさん。本当に敵になっちゃったのか。
「くくく、エリナを連れてこなかったお前を見た時は裏切ったかと思ったが杞憂だったようだな」
「裏切るはずありませんよ。ただ、あの小僧が厄介だったので様子を見ていたんです」
薄気味悪く笑うルドルフにゲハルドさんが一緒になって笑う。
「さて、エリナティア。帰ってきなさい」
「え!? ……はい」
「エリナさん!?」
ルドルフが黒い水晶のような塊を取り出してかざす。するとエリナさんが虚ろな表情なってやつに近づいていく。声をかけて体を抑えるけど、凄い力で近づいてく。マールちゃんも手伝ってくれてるのに全然止まらない。
「安心しろよシン。これを待ってたんだ!」
「ぐあ!? げ、ゲハルド何を!」
黒い水晶をかざしていた手をゲハルドさんが切り落とす。彼は水晶を回収すると僕たちの後ろにかけてきた。
「げ、ゲハルドさん!?」
「ははは、すまなかったな。まあ、敵を騙すならまずは味方からっていうだろ?」
どうやら、ゲハルドさんは最初から僕らの仲間だったようだ。あの水晶が出てくるのを待っててくれたのか。
「よ、よくも儂を裏切ったなゲハルド!」
「なにいってやがる! お前は俺の親を殺した! 味方な訳がねえだろ!」
「ぐう! これだからハーフは!」
目を血走らせて声をあげるルドルフ。ゲハルドさんはやつに両親を殺されてるのか。耳が短いと思っていたらゲハルドさんもハーフだったのか。
シーレイクラインの町にこんだけ近いからそういう人は多いのかもしれないな。
「あ、あれ? 私……」
「エリナさん。元に戻った」
少しするとエリナさんが元に戻った。キュアグミを食べさせなくても効果がなくなったみたいだ。
「子供達! 私に続け、逃げるぞ」
「おばあちゃんも先に行ってて!」
シャドウさんが声をあげて子供達と結界の外へと走っていく。ルーブナさんもここは危険、子供達の後を追いかけて行った。
「逃がすわけがないだろ! エルフの森をしった人族は木の養分となるのだ!」
「させるわけがねえだろ! ウィンドイー」
「ゲハルド貴様~!」
魔法を唱えようとしたルドルフに肉薄するゲハルドさん。かろうじて剣でガードしてるルドルフだけど、片腕だからすぐに押し負けて行く。
「これでも人族の世界じゃ強い方なんだぜ」
「き、貴様」
「ハーフを生んだからと言って親父たちを殺しやがって……。やっとこの時を迎えられる。玉座の間にずっとふんぞり返っていたから殺せなかったが……やっとだ」
周りのエルフの兵士達の魔法が飛んできてゲハルドさんに当たる。それでもどこ吹く風といった様子の彼は剣を振り下ろした。剣は何か固い物体に当たる音を奏でる。ゲハルドさんは顔を青ざめさせた。
「そ、それは!? 闇の」
「く、はっはっは。奥の手は最後まで取っておくものだろ?」
「ぐあっ!」
ゲハルドさんの足が黒い手に掴まれて、彼は振り回されて投げられた。あの手に既視感を感じる。
「や、闇の精霊アーラースーン……」
「それは返してもらうぞ」
ルドルフの姿がアーラの姿に変わっていく。ゲハルドさんの持っていた水晶を手に取ると僕を睨みつけてきた。まさか、アーラの破片はそこら中にあるのか。第2ラウンドってところか。
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