転生してしまったので服チートを駆使してこの世界で得た家族と一緒に旅をしようと思います

カムイイムカ(神威異夢華)

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第一章 異世界

第十八話 ポロロちゃん

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「ん、もう朝か?」

 窓から朝日が俺の顔を照らした。目が覚めて腕の中を見るとルキアが気持ちよさそうに眠っていた。右手が枕になっていたので少し痺れを感じているが幸せとはこういう事かもしれん。

「ルキア、朝だぞ」

「うう~・・・・おあようごじゃいます」

「はは、おはよう」

 教えたばかりの言葉をルキアが使うと笑ってしまう、可愛いったらないな。

「服はベリースネークの着ぐるみに着替えようか」

「あい」

 流石に昨日と同じ服だと色々俺が変な目で見られそうなので着替えさせる。ベリースネークは紫と赤のスネーク、紫を基調に赤いベリーの実のような模様が体に描かれている。その模様のベリーを食べようと近づいてきた獲物を食べる蛇なのだ。その着ぐるみなので紫に赤いベリーが所々に描かれた着ぐるみになっている。フードの部分に舌がピロピロしていて可愛い。

「似合ってるぞ」

「ありあと!」

 本当に可愛いは正義だな。

「タツミさん、起きてます?」

「ああ、起きてるぞ」

 部屋の外からオッズの声が聞こえてきた。返事をして扉の鍵を開けるとオッズとアイサが入ってきた。

「また新しい着ぐるみだ~。かわい~」

「あう~」

 アイサが着替えたルキアに抱き着いてきた。ルキアは流石に少しだけ怪訝な顔をしているが抵抗はしない。

「あ~可愛い~」

「あうあう~」

「アイサ、そろそろやめてやれよ。嫌がってるぞ」

「え~ルキアちゃん嫌なの?」

 頬ずりしているアイサにオッズが辞めるように促す。ルキアはアイサに嫌なのかを聞かれると首を横に振った。ルキアは嬉しいようだ。だから抵抗しないんだな。

「あ~ん。ルキアちゃん可愛い~。タツミさん!ルキアちゃんをください」

「あう~」

「流石にそれは嫌だってさ」

 アイサの言葉を聞いてルキアが瞬時にアイサから離れて俺の足に隠れた。

「やっぱダメか~」

「馬鹿やってないでギルドに行こうぜ。タツミさんと一緒なら少しはましな依頼ができるだろうから、一気に稼ぐぞ」

 オッズ達には世話になっているから借金を一緒に返そうと思っている。3人ならばそれなりの依頼を達成できるだろう。一人でここら辺を探索するのも心もとないしな。ルキアを守りながらだと大変だし。
 という事で俺達は朝早くからやっている出店の串焼きを人数分買って食べながら冒険者ギルドに向かった。大体の冒険者のルーティンのようでそこかしこの出店で買い物している人を見かける。みんな向かう先はギルドのようだ。

「タツミさん、ルキアちゃん。おはよう」

「ああ、ポロロちゃん。おはよう」

「おあよう」

 串焼きを食べながら歩いているとポーターのポロロちゃんが駆けて話しかけてきた。ルキアのおあようも通じているようで何よりだ。という事はやはり、服に翻訳効果が乗っかっているのかもしれないな。

「ルキアちゃんもちゃんと挨拶できて凄いね」

 ポロロちゃんがルキアをほめながら頭を撫でている。ルキアも目を細めて気持ちよさそうだ。美少女と美幼女のコラボレーションは朝の眠たい眼を開かせる効力があるな。

「依頼を見に行くんですよね?私も同行してもいいですか?」

「?ええ大丈夫ですけど」
 
 ポロロちゃんが改まってそう言ってきた。別に冒険者ギルドは誰のものでもないからいいと思ったので首を傾げる。

「タツミさん、ポーターを雇うお金はありませんよ」

「え?そういう話なの?」

 暗黙のルールのような話だったのかな?どうしよう。

「オッズさんでしたっけ?安心してくださいお金はいりません。ただ、ポーターとしての勘がタツミさんなら安心だと言っているので同行できないかと思いまして」

「あ~、なるほど」

 ポロロちゃんの話を聞いてオッズが何やら頷いている。訳が分からないのでオッズの肩を叩いて理由を聞く。

「ポーターっていうのは戦闘能力がほぼ皆無。だから、仲間内でも取り分とかで差別されることが多いんだよ。それでタツミさんならそういうことをしないんじゃないかってことで同行したいんだろ」

 お前、戦えないんだから取り分はこれでいいよな・・・といった感じか?無限収納みたいな能力でパーティーに貢献していても、そういった話になってしまうのか。何だか世知辛い。普通に考えるとアイテムを多く持てた方が儲かると思うのだが、あんまり頭の強い冒険者はいないのかな?

「タツミさんなら力で言うことを利かせることもないかなって」

「確かにそうですけど、オッズ達の借金を返すまではお金とか余裕はないですよ」

「それでもいいです。だから、パーティーに入れてください」

 ポロロちゃんは俺達に深くお辞儀をしてお願いしてきた。来る者は拒まない俺としては頷きたいんだが?

「オッズ・・」

「俺は別にいいっすけど・・」

「私も別に」

「じゃあ」

 俺達は共に見合った。俺達のつぶやきにポロロちゃんは凄い笑顔で俺達の両手を掴んで順々に握手していった。運び屋の服があるからアイテムバッグはあるんだけど、見せるわけにもいかないので今は黙っていよう。

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