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第一章 異世界
第三十八話 食堂開店
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「タツミさん、お客さん更に10人だよ~」
「ヒェヒェヒェ!笑いが止まらないね~」
「カイネンさん、なんでこんなにお客が入ってくるんだよ」
オッズとアイサを見送って、宿屋である冒険者の寝床に着くとカイネンのばあちゃんがすぐに鐘を鳴らして食堂の開店の音を町に響かせた。それだけならよかったのだが、予め冒険者達の間で俺の料理の腕が知れ渡っていたようで客が客を呼ぶという効果が発生してしまったのだ。
更に更に俺に客の増加を言ってきた女性、スラっとしたボディーにボンと張り出た胸が特徴の赤毛の女性だ。彼女がカイネンさんのお孫さんのアリッサさん。
彼女が料理を運ぶと料理の匂いと彼女の姿に冒険者は目を惹かれ料理が売れる売れる。そういった効果で数倍うまく感じているのだろうな。お客さんが引く気配がない。
「タツミさん・・・」
「どうしたんだポロロちゃん、またお客さんか?」
「違わないけど違います!アリッサさんって綺麗ですね・・」
「ん、ああ、そうだな。気兼ねなく声を掛けられる気さくさもあるしな。そんな事よりも料理を持って行ってくれ。オッズ達もまだ帰ってこないから人手が足りないんだ」
「ブー・・わかりました」
ポロロちゃんは俺の返答に頬を膨らませて料理の乗っているおぼんを持って行った。お客さんの机に勢いよく乗せてお客さんが驚いている。ルキアもセカセカと働いてくれているのにポロロちゃんは何に怒っているんだ?
「タ~ツミさん、料理できました?」
「ああ、アリッサさん。三人分です」
「は~い、おばあちゃんの言っていた通りいい男だね~。どう?私なんか」
あ~オッズが言っていた事か。俺ってそんなにいい顔しているのか?水に映る顔ははっきりと見えないから何とも言えないんだよな。この世界じゃ鏡なんか普通の家にはないしな。とりあえず、適当にあしらっておくか。
「いや~、すぐに旅に出ないといけないんで~」
「いいじゃん。この街の妻って事でさ。子供作って旅して帰ってきて最高だと思うけど?」
おいおい、この世界の女性ってそんなもんなのか?
「ちょ、タツミさんはそんな軽薄な付き合いを望んでないんですよ」
「ポロロちゃん?」
アリッサさんに言い寄られているとポロロちゃんが急いで戻ってきてアリッサさんを突き放した。何故か修羅場的な空気が発生してしまった。
「お~い、料理はまだか~?」
「あ~すいません。今持っていきます。アリッサさんお願いします」
「は~いダ~リン」
「ムッ」
アリッサさんはウインクと投げキッスを俺に投げた。ポロロちゃんがそれにまた頬を膨らませている。なんだこのハーレム展開は・・・俺の顔ってどうなってるんだ。モテ男なのかそうなのか?
「どうだい?うちのアリッサは」
「カイネンさん・・」
心の中で自問自答しているとカイネンさんが背後から問いかけてきた。
「どうもこうも、あんなに綺麗な人で俺を揶揄わないでくださいよ」
「揶揄う?何を言ってんだい。そんな綺麗な顔しておいて、モテない方がおかしいだろ」
カイネンさんの言葉にポロロちゃんも頷いている。そんなに綺麗な顔なのか?近所では強面で通っていた。やはり、この世界に来て顔が変わっているのか?髪の毛は伸びているのを確認できるのだが。しっかりと確認したいものだな。
「ポロロちゃん、お客さんに料理を」
「あ、は~い・・・ダ、ダ~リン」
「・・・」
ポロロちゃんまで俺の事をダーリンと言ってきた。アリッサさんを真似しているようだが、恥ずかしいのか顔が真っ赤だぞ。しかし、そんなに好意を寄せられても応えることはできない。俺はこの世界の住人じゃないんだ。いつ、どうなるのかもわからんし。
とまあ元の世界でもそう言って将来に不安があるからとか言って彼女も作らなかったんだよな。この世界では本当に不安なんだがね。もうちょっと落ち着いてからこういったことは考えていきたい。
「ヒッヒッヒ、罪づくりな男だね~」
「カイネンばあちゃん!」
「そらそら、お客さんが料理をご所望だよ」
カイネンさんが揶揄ってきたので怒って声を張り上げた。ばあちゃんは話を逸らすようにお客さんを指さしてくる。指さす方を見るその一瞬でばあちゃんは厨房からいなくなっていた。また外で客引きをしているようだ、声が聞こえる。全く、何歳だか知らないが元気すぎるだろ、あのばあちゃん。
俺の食堂はオッズ達が帰ってくるまで続きポロロちゃんとアリッサさんが火花を散らせていた。ルキアが一番頑張っていたな。ルキアはいい子だ。サンとトラもばあちゃんの客引きを手伝っていたみたいだから、あとで褒めてあげないとな。
あとは俺達分の料理を作っておいてオッズ達が帰ってきたら出す感じだな。は~眠いしお腹すいた。
「ヒェヒェヒェ!笑いが止まらないね~」
「カイネンさん、なんでこんなにお客が入ってくるんだよ」
オッズとアイサを見送って、宿屋である冒険者の寝床に着くとカイネンのばあちゃんがすぐに鐘を鳴らして食堂の開店の音を町に響かせた。それだけならよかったのだが、予め冒険者達の間で俺の料理の腕が知れ渡っていたようで客が客を呼ぶという効果が発生してしまったのだ。
更に更に俺に客の増加を言ってきた女性、スラっとしたボディーにボンと張り出た胸が特徴の赤毛の女性だ。彼女がカイネンさんのお孫さんのアリッサさん。
彼女が料理を運ぶと料理の匂いと彼女の姿に冒険者は目を惹かれ料理が売れる売れる。そういった効果で数倍うまく感じているのだろうな。お客さんが引く気配がない。
「タツミさん・・・」
「どうしたんだポロロちゃん、またお客さんか?」
「違わないけど違います!アリッサさんって綺麗ですね・・」
「ん、ああ、そうだな。気兼ねなく声を掛けられる気さくさもあるしな。そんな事よりも料理を持って行ってくれ。オッズ達もまだ帰ってこないから人手が足りないんだ」
「ブー・・わかりました」
ポロロちゃんは俺の返答に頬を膨らませて料理の乗っているおぼんを持って行った。お客さんの机に勢いよく乗せてお客さんが驚いている。ルキアもセカセカと働いてくれているのにポロロちゃんは何に怒っているんだ?
「タ~ツミさん、料理できました?」
「ああ、アリッサさん。三人分です」
「は~い、おばあちゃんの言っていた通りいい男だね~。どう?私なんか」
あ~オッズが言っていた事か。俺ってそんなにいい顔しているのか?水に映る顔ははっきりと見えないから何とも言えないんだよな。この世界じゃ鏡なんか普通の家にはないしな。とりあえず、適当にあしらっておくか。
「いや~、すぐに旅に出ないといけないんで~」
「いいじゃん。この街の妻って事でさ。子供作って旅して帰ってきて最高だと思うけど?」
おいおい、この世界の女性ってそんなもんなのか?
「ちょ、タツミさんはそんな軽薄な付き合いを望んでないんですよ」
「ポロロちゃん?」
アリッサさんに言い寄られているとポロロちゃんが急いで戻ってきてアリッサさんを突き放した。何故か修羅場的な空気が発生してしまった。
「お~い、料理はまだか~?」
「あ~すいません。今持っていきます。アリッサさんお願いします」
「は~いダ~リン」
「ムッ」
アリッサさんはウインクと投げキッスを俺に投げた。ポロロちゃんがそれにまた頬を膨らませている。なんだこのハーレム展開は・・・俺の顔ってどうなってるんだ。モテ男なのかそうなのか?
「どうだい?うちのアリッサは」
「カイネンさん・・」
心の中で自問自答しているとカイネンさんが背後から問いかけてきた。
「どうもこうも、あんなに綺麗な人で俺を揶揄わないでくださいよ」
「揶揄う?何を言ってんだい。そんな綺麗な顔しておいて、モテない方がおかしいだろ」
カイネンさんの言葉にポロロちゃんも頷いている。そんなに綺麗な顔なのか?近所では強面で通っていた。やはり、この世界に来て顔が変わっているのか?髪の毛は伸びているのを確認できるのだが。しっかりと確認したいものだな。
「ポロロちゃん、お客さんに料理を」
「あ、は~い・・・ダ、ダ~リン」
「・・・」
ポロロちゃんまで俺の事をダーリンと言ってきた。アリッサさんを真似しているようだが、恥ずかしいのか顔が真っ赤だぞ。しかし、そんなに好意を寄せられても応えることはできない。俺はこの世界の住人じゃないんだ。いつ、どうなるのかもわからんし。
とまあ元の世界でもそう言って将来に不安があるからとか言って彼女も作らなかったんだよな。この世界では本当に不安なんだがね。もうちょっと落ち着いてからこういったことは考えていきたい。
「ヒッヒッヒ、罪づくりな男だね~」
「カイネンばあちゃん!」
「そらそら、お客さんが料理をご所望だよ」
カイネンさんが揶揄ってきたので怒って声を張り上げた。ばあちゃんは話を逸らすようにお客さんを指さしてくる。指さす方を見るその一瞬でばあちゃんは厨房からいなくなっていた。また外で客引きをしているようだ、声が聞こえる。全く、何歳だか知らないが元気すぎるだろ、あのばあちゃん。
俺の食堂はオッズ達が帰ってくるまで続きポロロちゃんとアリッサさんが火花を散らせていた。ルキアが一番頑張っていたな。ルキアはいい子だ。サンとトラもばあちゃんの客引きを手伝っていたみたいだから、あとで褒めてあげないとな。
あとは俺達分の料理を作っておいてオッズ達が帰ってきたら出す感じだな。は~眠いしお腹すいた。
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