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第二章 海へ
第一話 お試し
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当初の印象とは別の印象をサゲスに感じて俺は今、トラに乗って南東の街道を進んでいく。
あの後、すぐに旅に出たんだ。オッズ達三人に挨拶しなかったのはサゲスの関係者になってしまったと思われて三人と面識があると噂されると色々困りそうだったからやめておいた。
裏の人間と仲良くしてしまったら危険な奴だって思われるからな。
今回の旅はルキアとサンとトラ。これが意味するものはとても大きい。
「[ファイアミスト]」
俺は火魔法使いの服に着替えてトラに跨りながら魔法を唱えた。アイサのような詠唱は不要でモヤモヤした霧が杖から放たれる。目標がないと雲のようにプカプカと前進するだけのようだ。
「俺達だけの時に存分に試さないとな」
オッズ達にはある程度見せてしまったけど、普通にチートだから、あんまり見せない方がいい。今のうちに手に入った服で何ができるのかを試さないとな。
「[ファイアウォール]」
ファイアの付く魔法っぽい言葉を呟いていく、翻訳されているからなのかこの世界の魔法は英語で大丈夫なようだ。ちょっと試しに。
「[炎の矢]うお!でた」
日本語系の魔法を唱えたら炎でできた弓と矢がでた。自分で弓を引いて打たないといけないみたいだな。試しに射ってみるか。50メートルほど離れた所に大きな岩が転がっているのでそれに向かって炎の矢を射ってみる。矢は見事に岩に当たり大きな爆発を起こした。
「凄い威力だな。流石炎の矢だ」
訳の分からない感想を呟いて別の魔法を試していく。
「戦士は両手斧か、大剣が良かったんだけどな。しかし、剣士の剣と一緒で全く重さを感じないな」
自分の身の丈はある大斧をブンブンと振り回す。これだけ大きな鉄の塊を持っているのに団扇でも振っているようだ。これだけで大分戦闘は有利だよな。こういった武器って大きな分攻撃力はあるけど攻撃速度が低いから不人気なのに同じ速度で攻撃できるならこっちの方が断然いい。
「もう一本買って二刀流とかやられた日にはたまったもんじゃないよな」
とか考えているともう片方の手に少しの重みを感じた。その重みを見ると大剣が握られていた。
「まさか・・・」
俺は首を傾げて両手斧と大剣をイメージして入れ替えてみた、頭の中で入れ替えたイメージは現実に反映されて一瞬で持ち変えられてしまった。
「チートだ。こんな事近接戦でやられたら勝てるイメージがわかん」
急に手に持っているのが大斧から大剣になったらたまったもんじゃない。更に何も持っていなかったもう片方の手に斧が現れたらゾッとする。自分がそれをできると分かったのは大きなアドバンテージだけどな。
「いや~、改めてチートなのに気づいたよ」
さてさて、残りの職業は運び屋は何度かアイテムバッグにしまう時になっているから割愛だな。エリートポーターとか言うのもあるみたいだけど今の容量で充分っぽいし。
ポロロちゃんが最後に言った言葉、エリートポーターになったらってやつだ。上級職のようなものがこの世界には存在していると推測する。今の俺はその一歩手前の人になっているわけだな。
しまったな。オッズ達にステータスを聞いて、平均がどうとかの話を聞くべきだった。今の自分がどの程度なのか知る必要はあったよな。下級職でも上級以上のステータスなら十分渡り合えるはずだからな。
「まあ、いいか。それよりもいい天気だな」
「ガウガウ」「キャン!」
「モフモフ~」
俺のつぶやきにサンとトラが答えてルキアがサンの背をモフモフしている。何とも微笑ましい光景だろうか。
草原地帯の街道をカッポカッポと歩いているので日の光が草を輝かせている。元の世界では北海道の地平線が見える街道といった感じの風景だな。地平線辺りに森が見えてきてるが街道が森に消えているので森の中に入るのだろう。森では気をつけなくちゃいけないな。
森には亜人系の魔物が多く住み着いている。サンとトラと出会ったイソリ村の森にもゴブリンが多く住み着いていたみたいだしな。依頼書をいくらか見た時も何々の森とかだったからな。必ず森というのがついていた。この世界の知識がないからそう言ったことに敏感になってるのだ。
「キャルルルル」
「ガウガウ」
「はは、サンとトラがいれば大丈夫だよな」
イソリ村の森でも主のような存在になっていたんだから亜人種には強いよな。
「ルキアもいる~」
「そうだったそうだった」
「えへへ~」
ルキアも自分を強調してきた。撫でられる距離までサンが近づいてきたのでルキアの頭を撫でてやると気持ちよさそうに目を細める。
本当は森の前で野営をして朝に戻したいのだが、時間的にまだまだ余裕がありそうなので俺達は森に入っていく。この森がそんなに深いと思っていなかったんだよな。
あの後、すぐに旅に出たんだ。オッズ達三人に挨拶しなかったのはサゲスの関係者になってしまったと思われて三人と面識があると噂されると色々困りそうだったからやめておいた。
裏の人間と仲良くしてしまったら危険な奴だって思われるからな。
今回の旅はルキアとサンとトラ。これが意味するものはとても大きい。
「[ファイアミスト]」
俺は火魔法使いの服に着替えてトラに跨りながら魔法を唱えた。アイサのような詠唱は不要でモヤモヤした霧が杖から放たれる。目標がないと雲のようにプカプカと前進するだけのようだ。
「俺達だけの時に存分に試さないとな」
オッズ達にはある程度見せてしまったけど、普通にチートだから、あんまり見せない方がいい。今のうちに手に入った服で何ができるのかを試さないとな。
「[ファイアウォール]」
ファイアの付く魔法っぽい言葉を呟いていく、翻訳されているからなのかこの世界の魔法は英語で大丈夫なようだ。ちょっと試しに。
「[炎の矢]うお!でた」
日本語系の魔法を唱えたら炎でできた弓と矢がでた。自分で弓を引いて打たないといけないみたいだな。試しに射ってみるか。50メートルほど離れた所に大きな岩が転がっているのでそれに向かって炎の矢を射ってみる。矢は見事に岩に当たり大きな爆発を起こした。
「凄い威力だな。流石炎の矢だ」
訳の分からない感想を呟いて別の魔法を試していく。
「戦士は両手斧か、大剣が良かったんだけどな。しかし、剣士の剣と一緒で全く重さを感じないな」
自分の身の丈はある大斧をブンブンと振り回す。これだけ大きな鉄の塊を持っているのに団扇でも振っているようだ。これだけで大分戦闘は有利だよな。こういった武器って大きな分攻撃力はあるけど攻撃速度が低いから不人気なのに同じ速度で攻撃できるならこっちの方が断然いい。
「もう一本買って二刀流とかやられた日にはたまったもんじゃないよな」
とか考えているともう片方の手に少しの重みを感じた。その重みを見ると大剣が握られていた。
「まさか・・・」
俺は首を傾げて両手斧と大剣をイメージして入れ替えてみた、頭の中で入れ替えたイメージは現実に反映されて一瞬で持ち変えられてしまった。
「チートだ。こんな事近接戦でやられたら勝てるイメージがわかん」
急に手に持っているのが大斧から大剣になったらたまったもんじゃない。更に何も持っていなかったもう片方の手に斧が現れたらゾッとする。自分がそれをできると分かったのは大きなアドバンテージだけどな。
「いや~、改めてチートなのに気づいたよ」
さてさて、残りの職業は運び屋は何度かアイテムバッグにしまう時になっているから割愛だな。エリートポーターとか言うのもあるみたいだけど今の容量で充分っぽいし。
ポロロちゃんが最後に言った言葉、エリートポーターになったらってやつだ。上級職のようなものがこの世界には存在していると推測する。今の俺はその一歩手前の人になっているわけだな。
しまったな。オッズ達にステータスを聞いて、平均がどうとかの話を聞くべきだった。今の自分がどの程度なのか知る必要はあったよな。下級職でも上級以上のステータスなら十分渡り合えるはずだからな。
「まあ、いいか。それよりもいい天気だな」
「ガウガウ」「キャン!」
「モフモフ~」
俺のつぶやきにサンとトラが答えてルキアがサンの背をモフモフしている。何とも微笑ましい光景だろうか。
草原地帯の街道をカッポカッポと歩いているので日の光が草を輝かせている。元の世界では北海道の地平線が見える街道といった感じの風景だな。地平線辺りに森が見えてきてるが街道が森に消えているので森の中に入るのだろう。森では気をつけなくちゃいけないな。
森には亜人系の魔物が多く住み着いている。サンとトラと出会ったイソリ村の森にもゴブリンが多く住み着いていたみたいだしな。依頼書をいくらか見た時も何々の森とかだったからな。必ず森というのがついていた。この世界の知識がないからそう言ったことに敏感になってるのだ。
「キャルルルル」
「ガウガウ」
「はは、サンとトラがいれば大丈夫だよな」
イソリ村の森でも主のような存在になっていたんだから亜人種には強いよな。
「ルキアもいる~」
「そうだったそうだった」
「えへへ~」
ルキアも自分を強調してきた。撫でられる距離までサンが近づいてきたのでルキアの頭を撫でてやると気持ちよさそうに目を細める。
本当は森の前で野営をして朝に戻したいのだが、時間的にまだまだ余裕がありそうなので俺達は森に入っていく。この森がそんなに深いと思っていなかったんだよな。
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