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第一章 異世界旅行
第16話 調教
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「ここがそのミスリル鉱山ですか」
徒歩のスキルでワクワクしながらも普通に歩いて鉱山に到着いたしました。エチルちゃんをおんぶして空を自由に歩きながら向かっていたらすぐについてしまいました。
リリスさんも空を飛んでみたい様子でしたがさすがに彼女を抱っこするのは私が持ちません。いろんな意味で。
「確かにゴブリンがいますね」
リリスさんが鉱山の入り口を見て声を上げる。鉱山の入り口に骸骨が飾ってあるこれを見て彼女はゴブリンだと思ったみたいだ。
人の骸骨と動物の骸骨で柵のようなものも作られてる。悪趣味で見るのも嫌ですね。
「既に人死にが出ている? でもそんな情報はギルドに上がってきていないからお墓を漁られたのかもしれないですね」
「お墓は土葬ですか?」
「はい。武器と一緒に葬られる人もいらっしゃるので用心しましょう」
「なるほど、武器を持っているゴブリンがいるというわけですね」
リリスさんは色々と物知りのようですね。彼女の忠告を聞いて骸骨の柵を避けて鉱山の中へと進む。
リリスさんは警戒しながら剣と盾を構えて進んでいますね。彼女は盾も使うことが出来るんですね。
「暗いですね」
「え? そう?」
「エチルちゃんは狼の獣人だから夜目が効くんですね」
「うん! 先まで見えるよ!」
リリスさんの声に嬉しそうに答えるエチルちゃん。自分が獣人だということが嬉しいんでしょうね。
『【夜目】を習得しました』
「おっと……」
これも瞬時に習得してしまいました。エチルちゃんががっかりしてしまうかもしれないので黙っておきましょう。
「ねぇ、シゲルおじちゃん」
「ん? どうしましたエチルちゃん?」
暗いということでエチルちゃんが先頭を歩きエスコートしてくれる。手を引っ張ってくる彼女が歩きながら振り返り、声をかけてくる。
「私強くなりたいの。だから剣の使い方教えてほしい」
エチルちゃんのお願いは剣の指導のようです。指導と言ったらリリスさんだと思って彼女に振り替える。
「エチルちゃんはシゲルさんに頼んでいるんですよ。私ではないですよ」
「そ、それはそうですけど。剣の指導なんてやったことないですよ」
「これも経験ですよ。私の教え方を真似すればいいんです」
リリスさんは私を先生にしたいみたいですね。会社で後輩に指導したことはありますが、剣術の指導なんかやったことないですよ。リリスさんの真似といっても、ここにはカカシもありませんし。
「ギャギャギャ!」
「ギャギャ」
どうしようかと悩んでいると鉱山の奥から声が聞こえてくる。これは聞き覚えのある声です。間違いなくゴブリンですね。
「シゲルさん」
「え? ああ、私がやるんですね」
「いや、そうじゃなくてですね。エチルちゃんにやらせてみるんですよ」
「ええ!?」
リリスさんの声に思わず驚いてしまいます。5歳くらいの少女に、獣人とはいえゴブリンと戦わせるなんてできませんよ。
「やる! 私やってみる!」
「あ、ああ!? エチルちゃん!」
リリスさんの提案を受け入れて駆けていくエチルちゃん。追いかけるとゴブリンの前にたどり着く。彼女は形見の剣を構えてる。
「ゴブリンの武器に注目してください! こん棒でしか攻撃はしてきません」
「わかった!」
私は無意識に指導を開始していた。エチルちゃんは指導を受け入れて、指示通りにゴブリンのこん棒を見つめる。
「ギャギャ!」
「ん!」
ゴブリンが声をあげてこん棒を振り下ろしてくる。エチルちゃんはそれを受け止めて軽く押し返す。5歳の少女とは思えない力ですね。これも獣人ならではなのでしょうか。
「ゴブリンは1匹ではありません。油断せずに!」
「はい!」
ゴブリンを押し返して油断しているエチルちゃん。指導の声を上げるとしっかりと答えてくれる。元気に答えてくれると指導のしがいがあります。
『【調教】を習得しました』
「え? 【調教】?」
【調教】のスキルを手に入れてしまいました。ひどいです! 私は指導をしてるのに調教なんて!? すごく、ものすごくショックです!
「倒せた~!」
「ええ!? いつの間に!?」
ゴブリンをいつの間にか倒してしまうエチルちゃんが報告してくる。調教に驚いている間に終わっていました。
「レベル上がった~!」
「ええ!? もうですか?」
エチルちゃんのレベルアップの声に驚きました。
私は1レベル上げるのに3匹の魔物を倒したと記憶しています。ゴブリンは角ウサギよりも弱い。経験値も少ないはずなのに2匹でレベルアップ。流石に早すぎますよね。っということは【調教】のスキルが経験値を増やしている? たぶんそういうことですよね。
「1レベルから3レベルになった~!」
「「ええ!?」」
エチルちゃんの声に更に驚いてしまいました。リリスさんと顔を見あって驚いているとエチルちゃんは嬉しそうにぴょんぴょんはねています。流石に経験値上がりすぎですよ。
「シゲルさん? 何かしました?」
「あ~、ええっと……。スキルを覚えてしまいました」
「はぁ~。【旅人】と一緒にいると飽きないって聞いていたけど、本当ですね」
リリスさんが察して聞いてくる。答えると彼女は大きなため息をついて笑顔を見せてくれる。嫌われてはいないみていでよかったです。
「スキル名はなんですか?」
「えっと、不名誉なんですが【調教】です……」
「ちょ……。あんまり表立って言わないほうがいいスキル名ですね」
リリスさんの質問に素直に答えると彼女は顔を赤くして答える。ほんとに表立って話せないスキル名ですよね。今の日本ではパワハラです。
「でも、それなら私にも効果がついているかも」
リリスさんは嬉しそうに声を上げるとウキウキな様子で鉱山を進んでいく。エチルちゃんも真似して後をついていっています。私もレベル上がるワクワクを感じたいんですが、残念ながら自分を調教することはできないでしょう……。ショックです。
徒歩のスキルでワクワクしながらも普通に歩いて鉱山に到着いたしました。エチルちゃんをおんぶして空を自由に歩きながら向かっていたらすぐについてしまいました。
リリスさんも空を飛んでみたい様子でしたがさすがに彼女を抱っこするのは私が持ちません。いろんな意味で。
「確かにゴブリンがいますね」
リリスさんが鉱山の入り口を見て声を上げる。鉱山の入り口に骸骨が飾ってあるこれを見て彼女はゴブリンだと思ったみたいだ。
人の骸骨と動物の骸骨で柵のようなものも作られてる。悪趣味で見るのも嫌ですね。
「既に人死にが出ている? でもそんな情報はギルドに上がってきていないからお墓を漁られたのかもしれないですね」
「お墓は土葬ですか?」
「はい。武器と一緒に葬られる人もいらっしゃるので用心しましょう」
「なるほど、武器を持っているゴブリンがいるというわけですね」
リリスさんは色々と物知りのようですね。彼女の忠告を聞いて骸骨の柵を避けて鉱山の中へと進む。
リリスさんは警戒しながら剣と盾を構えて進んでいますね。彼女は盾も使うことが出来るんですね。
「暗いですね」
「え? そう?」
「エチルちゃんは狼の獣人だから夜目が効くんですね」
「うん! 先まで見えるよ!」
リリスさんの声に嬉しそうに答えるエチルちゃん。自分が獣人だということが嬉しいんでしょうね。
『【夜目】を習得しました』
「おっと……」
これも瞬時に習得してしまいました。エチルちゃんががっかりしてしまうかもしれないので黙っておきましょう。
「ねぇ、シゲルおじちゃん」
「ん? どうしましたエチルちゃん?」
暗いということでエチルちゃんが先頭を歩きエスコートしてくれる。手を引っ張ってくる彼女が歩きながら振り返り、声をかけてくる。
「私強くなりたいの。だから剣の使い方教えてほしい」
エチルちゃんのお願いは剣の指導のようです。指導と言ったらリリスさんだと思って彼女に振り替える。
「エチルちゃんはシゲルさんに頼んでいるんですよ。私ではないですよ」
「そ、それはそうですけど。剣の指導なんてやったことないですよ」
「これも経験ですよ。私の教え方を真似すればいいんです」
リリスさんは私を先生にしたいみたいですね。会社で後輩に指導したことはありますが、剣術の指導なんかやったことないですよ。リリスさんの真似といっても、ここにはカカシもありませんし。
「ギャギャギャ!」
「ギャギャ」
どうしようかと悩んでいると鉱山の奥から声が聞こえてくる。これは聞き覚えのある声です。間違いなくゴブリンですね。
「シゲルさん」
「え? ああ、私がやるんですね」
「いや、そうじゃなくてですね。エチルちゃんにやらせてみるんですよ」
「ええ!?」
リリスさんの声に思わず驚いてしまいます。5歳くらいの少女に、獣人とはいえゴブリンと戦わせるなんてできませんよ。
「やる! 私やってみる!」
「あ、ああ!? エチルちゃん!」
リリスさんの提案を受け入れて駆けていくエチルちゃん。追いかけるとゴブリンの前にたどり着く。彼女は形見の剣を構えてる。
「ゴブリンの武器に注目してください! こん棒でしか攻撃はしてきません」
「わかった!」
私は無意識に指導を開始していた。エチルちゃんは指導を受け入れて、指示通りにゴブリンのこん棒を見つめる。
「ギャギャ!」
「ん!」
ゴブリンが声をあげてこん棒を振り下ろしてくる。エチルちゃんはそれを受け止めて軽く押し返す。5歳の少女とは思えない力ですね。これも獣人ならではなのでしょうか。
「ゴブリンは1匹ではありません。油断せずに!」
「はい!」
ゴブリンを押し返して油断しているエチルちゃん。指導の声を上げるとしっかりと答えてくれる。元気に答えてくれると指導のしがいがあります。
『【調教】を習得しました』
「え? 【調教】?」
【調教】のスキルを手に入れてしまいました。ひどいです! 私は指導をしてるのに調教なんて!? すごく、ものすごくショックです!
「倒せた~!」
「ええ!? いつの間に!?」
ゴブリンをいつの間にか倒してしまうエチルちゃんが報告してくる。調教に驚いている間に終わっていました。
「レベル上がった~!」
「ええ!? もうですか?」
エチルちゃんのレベルアップの声に驚きました。
私は1レベル上げるのに3匹の魔物を倒したと記憶しています。ゴブリンは角ウサギよりも弱い。経験値も少ないはずなのに2匹でレベルアップ。流石に早すぎますよね。っということは【調教】のスキルが経験値を増やしている? たぶんそういうことですよね。
「1レベルから3レベルになった~!」
「「ええ!?」」
エチルちゃんの声に更に驚いてしまいました。リリスさんと顔を見あって驚いているとエチルちゃんは嬉しそうにぴょんぴょんはねています。流石に経験値上がりすぎですよ。
「シゲルさん? 何かしました?」
「あ~、ええっと……。スキルを覚えてしまいました」
「はぁ~。【旅人】と一緒にいると飽きないって聞いていたけど、本当ですね」
リリスさんが察して聞いてくる。答えると彼女は大きなため息をついて笑顔を見せてくれる。嫌われてはいないみていでよかったです。
「スキル名はなんですか?」
「えっと、不名誉なんですが【調教】です……」
「ちょ……。あんまり表立って言わないほうがいいスキル名ですね」
リリスさんの質問に素直に答えると彼女は顔を赤くして答える。ほんとに表立って話せないスキル名ですよね。今の日本ではパワハラです。
「でも、それなら私にも効果がついているかも」
リリスさんは嬉しそうに声を上げるとウキウキな様子で鉱山を進んでいく。エチルちゃんも真似して後をついていっています。私もレベル上がるワクワクを感じたいんですが、残念ながら自分を調教することはできないでしょう……。ショックです。
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