異世界転移! 幼女の女神が世界を救う!?

カムイイムカ(神威異夢華)

文字の大きさ
52 / 79
第二章 学校

第52話 お兄ちゃんが学校に来たの!

しおりを挟む
「校長...またですか」

「フォッフォッフォ」

 校長先生と一緒にお菓子を食べて次の日、教室に校長先生が遊びに来るようになったの。

「リエッタ先生..儂は毎日来るのだからなれてもらわんとな~」

「ええっ! 毎日ですか!?」

 リエッタ先生が困っているの。

「校長先生、リエッタ先生を困らせちゃダメなの~」

「そうだわ~。リエッタ先生のストレスが私に来るんだわ~」

 アイがリエッタ先生を守ってあげようと思って言ったの。ワエルちゃんは違う事を言っているの。

「ワエル様! ...全く、もういいです。校長先生の事はいないものとして扱いますから。今日は剣技についての授業をいたします。講師として冒険者の方に来ていただいています」

 今日は剣の授業みたいなの。

「冒険者? 騎士の方々じゃないのか?」

「流石に騎士は呼べないでしょ。学校の授業よ」

「一流の剣技を学びたかった」

 ジーク君が残念そうにしているの。少し呆れた様子のツィエナちゃんが答えているの、騎士さんはとても偉い人なの?

「騎士の方々は確かに剣技は一流です。ですが実践となると今の世の中、冒険者の方が強い。私はそう思っています」

「いいますね」

「毎日日銭を稼ぐために心身ともに鍛えられていると思いますからね。特に、今回お呼びした冒険者は騎士よりもかなり強い方ですよ」

 リエッタ先生は凄い自信なの。ジーク君が歯噛みしてるけど、何か悔しい事でもあったの?

「では、待たせるのも何なのでどうぞ、ラルクさん」

「リエッタ先生...いいす」

「ラルクお兄ちゃんなの~」

「わっぷっ...」

 冒険者の人ってラルクお兄ちゃんだったの~。アイは思わずラルクお兄ちゃんの顔に飛びついちゃったの。

「アイの知り合いか。期待できそうだな」

「かなりイケそうだわ~」

「そうですわね。アイちゃんの知り合いなら」

 ジーク君達がラルクお兄ちゃんを値踏みして、頷いているの。流石お兄ちゃんなの、ラルクお兄ちゃんは強いから大丈夫なの~。

「では再現の間に行きましょう」

 お兄ちゃんに抱き着いたまま移動なの~。

「ちょっとラルクさん...。授業に出るなんて聞いてなかったんだけど」

「えっ。ウテナ様にはちゃんと伝えたんだけどな」

「...お母様、わざとだわ。もう!」

「サプライズなの~」

 ラルクお兄ちゃんを睨んでルナちゃんが聞いているの。ウテナさんはわざと伝えないでサプライズプレゼントしてくれたの、ルナちゃんは俯いているけど、アイは最高なの~。
 
 ラルクお兄ちゃんと手を繋いで移動するの~。みんな、まじまじとラルクお兄ちゃんを見ながら歩いているの。お兄ちゃんは恥ずかしそうなの。 

「フォッフォッフォ、よい精霊を纏って居るの~」

「あなたはゴルグィード様じゃ?」

「そうじゃよ~。この学校で一番偉いんじゃよ」

「挨拶が遅れました。私はしがない冒険者のラルクといいます」

「よいよい。アイちゃんの知り合いならば儂の知り合いじゃ」

 ラルクお兄ちゃんの肩に手を置いて深くお辞儀してるお兄ちゃんの顔をあげてあげているの、お爺ちゃんは優しいの。

「アイちゃんはもうみんなと友達になってるんだな」

「アイに逆らうと何されるかわからんやん。それなら仲良くなっておいた方が得や」

「はは、なるほどね」

 アゲハちゃんがニカっと笑ってラルクお兄ちゃんに答えているの。別にアイは危ない事しないの。

 雑談をしながら移動すると再現の間に着いたの。リエッタ先生についていくと中は既に部屋じゃない所になってるの。

「ここは人魔戦争があったと言われているソビアット平原です。特別にコボルトを設置していますよ」

「なるほど、実力を測るって事ですか?」

「ふふ、冒険者は強いですから大丈夫でしょうけどね」

 ラルクお兄ちゃんがみんなに強さを見せるみたいなの! 楽しみなの~。

「どの程度かみものね」

「楽しみだわ~」

 イリエラちゃんとワエルちゃんが近くの石に腰かけて話しているの。アイもみんなの横に座るの。

「騎士よりも強いか。騎士の名が廃るわけだな」

「ジークは騎士の出なんですか?」

「ああ、兄は今も騎士をやってる。俺は父上に言われるがまま、魔法を学ぶためにここに来たんだ」

「へ~、色々大変なんだな」

 いつの間にかルーツ君達とジーク君が仲良くなっているの。

「武器は大丈夫ですか?」

「はい、自分のを持っているので」

「では」

 リエッタ先生の合図でコボルト達が動き出したの。アイ達を狙わずにラルクお兄ちゃんへと特攻して行くの。

「良い訓練になりそうだ!」

 ラルクお兄ちゃんは笑顔でコボルトへと駆けていってすれ違いざまにコボルトを切り伏せたの! カッコいいの~。
しおりを挟む
感想 78

あなたにおすすめの小説

幼女と執事が異世界で

天界
ファンタジー
宝くじを握り締めオレは死んだ。 当選金額は約3億。だがオレが死んだのは神の過失だった! 謝罪と称して3億分の贈り物を貰って転生したら異世界!? おまけで貰った執事と共に異世界を満喫することを決めるオレ。 オレの人生はまだ始まったばかりだ!

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語

Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。 チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。 その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。 さぁ、どん底から這い上がろうか そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。 少年は英雄への道を歩き始めるのだった。 ※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。

神の加護を受けて異世界に

モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。 その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。 そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。

異世界に転生したので幸せに暮らします、多分

かのこkanoko
ファンタジー
物心ついたら、異世界に転生していた事を思い出した。 前世の分も幸せに暮らします! 平成30年3月26日完結しました。 番外編、書くかもです。 5月9日、番外編追加しました。 小説家になろう様でも公開してます。 エブリスタ様でも公開してます。

[完結]前世引きこもりの私が異世界転生して異世界で新しく人生やり直します

mikadozero
ファンタジー
私は、鈴木凛21歳。自分で言うのはなんだが可愛い名前をしている。だがこんなに可愛い名前をしていても現実は甘くなかった。 中高と私はクラスの隅で一人ぼっちで生きてきた。だから、コミュニケーション家族以外とは話せない。 私は社会では生きていけないほどダメ人間になっていた。 そんな私はもう人生が嫌だと思い…私は命を絶った。 自分はこんな世界で良かったのだろうかと少し後悔したが遅かった。次に目が覚めた時は暗闇の世界だった。私は死後の世界かと思ったが違かった。 目の前に女神が現れて言う。 「あなたは命を絶ってしまった。まだ若いもう一度チャンスを与えましょう」 そう言われて私は首を傾げる。 「神様…私もう一回人生やり直してもまた同じですよ?」 そう言うが神は聞く耳を持たない。私は神に対して呆れた。 神は書類を提示させてきて言う。 「これに書いてくれ」と言われて私は書く。 「鈴木凛」と署名する。そして、神は書いた紙を見て言う。 「鈴木凛…次の名前はソフィとかどう?」 私は頷くと神は笑顔で言う。 「次の人生頑張ってください」とそう言われて私の視界は白い世界に包まれた。 ーーーーーーーーー 毎話1500文字程度目安に書きます。 たまに2000文字が出るかもです。

スマホアプリで衣食住確保の異世界スローライフ 〜面倒なことは避けたいのに怖いものなしのスライムと弱気なドラゴンと一緒だとそうもいかず〜

もーりんもも
ファンタジー
命より大事なスマホを拾おうとして命を落とした俺、武田義経。 ああ死んだと思った瞬間、俺はスマホの神様に祈った。スマホのために命を落としたんだから、お慈悲を! 目を開けると、俺は異世界に救世主として召喚されていた。それなのに俺のステータスは平均よりやや上といった程度。 スキル欄には見覚えのある虫眼鏡アイコンが。だが異世界人にはただの丸印に見えたらしい。 何やら漂う失望感。結局、救世主ではなく、ただの用無しと認定され、宮殿の使用人という身分に。 やれやれ。スキル欄の虫眼鏡をタップすると検索バーが出た。 「ご飯」と検索すると、見慣れたアプリがずらずらと! アプリがダウンロードできるんだ! ヤバくない? 不便な異世界だけど、楽してダラダラ生きていこう――そう思っていた矢先、命を狙われ国を出ることに。 ひょんなことから知り合った老婆のお陰でなんとか逃げ出したけど、気がつけば、いつの間にかスライムやらドラゴンやらに囲まれて、どんどん不本意な方向へ……。   2025/04/04-06 HOTランキング1位をいただきました! 応援ありがとうございます!

オバちゃんだからこそ ~45歳の異世界珍道中~

鉄 主水
ファンタジー
子育ても一段落した40過ぎの訳あり主婦、里子。 そんなオバちゃん主人公が、突然……異世界へ――。 そこで里子を待ち構えていたのは……今まで見たことのない奇抜な珍獣であった。  「何がどうして、なぜこうなった! でも……せっかくの異世界だ! 思いっ切り楽しんじゃうぞ!」 オバちゃんパワーとオタクパワーを武器に、オバちゃんは我が道を行く! ラブはないけど……笑いあり、涙ありの異世界ドタバタ珍道中。 いざ……はじまり、はじまり……。 ※この作品は、エブリスタ様、小説家になろう様でも投稿しています。

追放されたので田舎でスローライフするはずが、いつの間にか最強領主になっていた件

言諮 アイ
ファンタジー
「お前のような無能はいらない!」 ──そう言われ、レオンは王都から盛大に追放された。 だが彼は思った。 「やった!最高のスローライフの始まりだ!!」 そして辺境の村に移住し、畑を耕し、温泉を掘り当て、牧場を開き、ついでに商売を始めたら…… 気づけば村が巨大都市になっていた。 農業改革を進めたら周囲の貴族が土下座し、交易を始めたら王国経済をぶっ壊し、温泉を作ったら各国の王族が観光に押し寄せる。 「俺はただ、のんびり暮らしたいだけなんだが……?」 一方、レオンを追放した王国は、バカ王のせいで経済崩壊&敵国に占領寸前! 慌てて「レオン様、助けてください!!」と泣きついてくるが…… 「ん? ちょっと待て。俺に無能って言ったの、どこのどいつだっけ?」 もはや世界最強の領主となったレオンは、 「好き勝手やった報い? しらんな」と華麗にスルーし、 今日ものんびり温泉につかるのだった。 ついでに「真の愛」まで手に入れて、レオンの楽園ライフは続く──!

処理中です...