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第二章 学校
第62話 メイギスお姉ちゃん
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「お買い物楽しかったの~」
「ふふ、私も楽しかった。妹が出来たみたいで夢のようだったわ。また行きましょうね」
「なの!」
来た時と同じようにラルクお兄ちゃんとオーリーちゃんに手をつないでもらって帰ってるの。両手がとっても温かくてホッとするの。
「はぁ~、これが幸せってやつなのかな?」
「急にどうしたのラルク」
「ははは、子供が出来たらこんな感じなのかなって」
「えっ……」
二人は顔を真っ赤にしているの。お手手も温かくなって来てるの。何だかドキドキするの!
「キスしてもいいよ……」
「え?」
「二度言わせないで」
「え、ああ、そうか……」
「何だかくすぐったい」
ラルクお兄ちゃんがオーリーちゃんのほっぺにキスしたの。アイは見ちゃいけないと思いながらバッチリ見ているの。
「はは、何だか恥ずかしいな」
「そ、そうだね……」
「ははは……あれ? あの人……」
「ん? 魔族?」
ルナちゃんの屋敷のお庭に入るための門の前に着くとラルクお兄ちゃんが何かに気づいたの。その方向には肌の色が青いお姉さんが屋敷を見ていたの。魔族さんみたいでオーリーちゃんが呟いたの。
魔族のお姉さんはアイ達を一度見て反対方向へと歩いていくの。あのお姉さんどこかで会った事あるような気がするの……。
「大きな屋敷だから、見ていたのかもね。帰りましょ」
「いや、ちょっと声をかけてくるよ」
「えっ! ちょっとラルク」
「アイも行くの」
「アイちゃんまで……どうしたの?」
なんだか変な感じなの。これはラルクお兄ちゃんに感じた感覚なの。ただただ一緒にいたいって思っちゃったの。お兄ちゃんも何かを感じているのかもしれない。
アイ達は魔族のお姉さんを追いかけて歩いていくの。お姉さんは普通に歩いているから簡単に追いついたの。
「あなた達何か用なの?」
あからさまに追いかけたからお姉さんに怪しまれたの。振り返った魔族のお姉さんが聞いてきたの。
「……」
「ちょっとラルク?」
「お姉さんお名前なんて言うの?」
ラルクお兄ちゃんが唖然として見つめているの。オーリーちゃんはお兄ちゃんを見つめて驚いているの。お兄ちゃんは魔族のお姉さんから目が離せないみたいでおかしな感じなの。
アイがお姉さんに名前を聞くとお姉さんは近づいてきて、しゃがぬと、にっこりと微笑んで頭を撫でてくれたの。
「私はメイギスよ。あなたは?」
「メイギスお姉ちゃん、アイはアイっていうの~」
「そう、あなたが、アイ……。何だか、初めて会った気がしないわね」
お姉さんはそういって微笑んでいるの。目がウルウルしているけど、泣いているの?
「お姉さん……」
「あら? どうしたのかしら、涙が? こんなこと初めてだわ」
メイギスお姉ちゃんは涙をぬぐいながらそう言っているの。
「メイギスさん、一緒に来てください!」
「ちょっとあなた誰よ!?」
「いいから一緒に!」
「離しなさい!」
「ラルク!」
メイギスお姉ちゃんの腕を力いっぱい引っ張るの、するとメイギスお姉ちゃんが青く輝く右拳でラルクお兄ちゃんをぶっ飛ばしているの。お兄ちゃんがあんなに強引なのは珍しいの。
「何なのよあの子。あなたのお兄さん?」
「違うの、いつもはあんな事しないの……」
「ふ~ん。まあ、あの子もあなたと一緒で初めて会った気がしないのよね。だから、手加減しちゃった」
メイギスお姉ちゃんはお茶目に舌を出して言っているの。それでも凄い吹っ飛んでいるの。お兄ちゃんじゃなかったら死んでいるかもしれないの。
「そうだ、私は急いでいるんだったわ。じゃあね、アイちゃん」
「えっ! 待ってほしいの」
「ダメよ。私にはマスターの指示があるんだから」
「飛んだの!?」
メイギスお姉ちゃんはマスターって人の指示でここに来たみたいなの。でも、離れたくないの! ダメなの!
「アイも行くの!」
「えっ!? ちょっと、なんであなたも飛べるのよ!?」
空高く飛んでいったメイギスお姉ちゃんに一瞬で追いついて抱き着いたの。メイギスお姉ちゃんは困惑しながら、涙を流しているの。その姿をアイは見たことがあるの。
「なんで涙が出るのかしら?」
「メイギスお姉ちゃん……」
やっぱりそうなの……お姉ちゃんの甘い香り、嗅いだことがあるの。お母さんの香りなの。
お姉ちゃんはラルクお兄ちゃんと一緒でお母さんの心が入っていると思うの。アイの女の勘なの!
「来ちゃだめよ」
「アイも行くの~」
「ダ~メ。あなたなんかがマスターに会ったら食べられちゃうわ。空も飛んでいるわけだし、魔法の才能あるでしょ」
マスターっていう人は人を食べるみたいなの、怖いの。
「アイの精霊たちも私の事嫌いみたいだしね。早くお友達の所に帰りなさい」
「……」
メイギスお姉ちゃんは精霊を見れるみたいなの。精霊さんを全員見れているかわからないけど、お姉ちゃんも才能のある人みたいなの。
「じゃあ、またね……」
メイギスお姉ちゃんは涙を流しながら空高く舞って行ったの……。アイも涙で前が見えなくなってきたの。
「ふふ、私も楽しかった。妹が出来たみたいで夢のようだったわ。また行きましょうね」
「なの!」
来た時と同じようにラルクお兄ちゃんとオーリーちゃんに手をつないでもらって帰ってるの。両手がとっても温かくてホッとするの。
「はぁ~、これが幸せってやつなのかな?」
「急にどうしたのラルク」
「ははは、子供が出来たらこんな感じなのかなって」
「えっ……」
二人は顔を真っ赤にしているの。お手手も温かくなって来てるの。何だかドキドキするの!
「キスしてもいいよ……」
「え?」
「二度言わせないで」
「え、ああ、そうか……」
「何だかくすぐったい」
ラルクお兄ちゃんがオーリーちゃんのほっぺにキスしたの。アイは見ちゃいけないと思いながらバッチリ見ているの。
「はは、何だか恥ずかしいな」
「そ、そうだね……」
「ははは……あれ? あの人……」
「ん? 魔族?」
ルナちゃんの屋敷のお庭に入るための門の前に着くとラルクお兄ちゃんが何かに気づいたの。その方向には肌の色が青いお姉さんが屋敷を見ていたの。魔族さんみたいでオーリーちゃんが呟いたの。
魔族のお姉さんはアイ達を一度見て反対方向へと歩いていくの。あのお姉さんどこかで会った事あるような気がするの……。
「大きな屋敷だから、見ていたのかもね。帰りましょ」
「いや、ちょっと声をかけてくるよ」
「えっ! ちょっとラルク」
「アイも行くの」
「アイちゃんまで……どうしたの?」
なんだか変な感じなの。これはラルクお兄ちゃんに感じた感覚なの。ただただ一緒にいたいって思っちゃったの。お兄ちゃんも何かを感じているのかもしれない。
アイ達は魔族のお姉さんを追いかけて歩いていくの。お姉さんは普通に歩いているから簡単に追いついたの。
「あなた達何か用なの?」
あからさまに追いかけたからお姉さんに怪しまれたの。振り返った魔族のお姉さんが聞いてきたの。
「……」
「ちょっとラルク?」
「お姉さんお名前なんて言うの?」
ラルクお兄ちゃんが唖然として見つめているの。オーリーちゃんはお兄ちゃんを見つめて驚いているの。お兄ちゃんは魔族のお姉さんから目が離せないみたいでおかしな感じなの。
アイがお姉さんに名前を聞くとお姉さんは近づいてきて、しゃがぬと、にっこりと微笑んで頭を撫でてくれたの。
「私はメイギスよ。あなたは?」
「メイギスお姉ちゃん、アイはアイっていうの~」
「そう、あなたが、アイ……。何だか、初めて会った気がしないわね」
お姉さんはそういって微笑んでいるの。目がウルウルしているけど、泣いているの?
「お姉さん……」
「あら? どうしたのかしら、涙が? こんなこと初めてだわ」
メイギスお姉ちゃんは涙をぬぐいながらそう言っているの。
「メイギスさん、一緒に来てください!」
「ちょっとあなた誰よ!?」
「いいから一緒に!」
「離しなさい!」
「ラルク!」
メイギスお姉ちゃんの腕を力いっぱい引っ張るの、するとメイギスお姉ちゃんが青く輝く右拳でラルクお兄ちゃんをぶっ飛ばしているの。お兄ちゃんがあんなに強引なのは珍しいの。
「何なのよあの子。あなたのお兄さん?」
「違うの、いつもはあんな事しないの……」
「ふ~ん。まあ、あの子もあなたと一緒で初めて会った気がしないのよね。だから、手加減しちゃった」
メイギスお姉ちゃんはお茶目に舌を出して言っているの。それでも凄い吹っ飛んでいるの。お兄ちゃんじゃなかったら死んでいるかもしれないの。
「そうだ、私は急いでいるんだったわ。じゃあね、アイちゃん」
「えっ! 待ってほしいの」
「ダメよ。私にはマスターの指示があるんだから」
「飛んだの!?」
メイギスお姉ちゃんはマスターって人の指示でここに来たみたいなの。でも、離れたくないの! ダメなの!
「アイも行くの!」
「えっ!? ちょっと、なんであなたも飛べるのよ!?」
空高く飛んでいったメイギスお姉ちゃんに一瞬で追いついて抱き着いたの。メイギスお姉ちゃんは困惑しながら、涙を流しているの。その姿をアイは見たことがあるの。
「なんで涙が出るのかしら?」
「メイギスお姉ちゃん……」
やっぱりそうなの……お姉ちゃんの甘い香り、嗅いだことがあるの。お母さんの香りなの。
お姉ちゃんはラルクお兄ちゃんと一緒でお母さんの心が入っていると思うの。アイの女の勘なの!
「来ちゃだめよ」
「アイも行くの~」
「ダ~メ。あなたなんかがマスターに会ったら食べられちゃうわ。空も飛んでいるわけだし、魔法の才能あるでしょ」
マスターっていう人は人を食べるみたいなの、怖いの。
「アイの精霊たちも私の事嫌いみたいだしね。早くお友達の所に帰りなさい」
「……」
メイギスお姉ちゃんは精霊を見れるみたいなの。精霊さんを全員見れているかわからないけど、お姉ちゃんも才能のある人みたいなの。
「じゃあ、またね……」
メイギスお姉ちゃんは涙を流しながら空高く舞って行ったの……。アイも涙で前が見えなくなってきたの。
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