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第2章 天界と魔界
第39話 天使による死の救済
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「魔物の群れだ! レッグス! ウィド!」
司祭を追い返して二日程が経った。何も起こらないと思っていたら街道に魔物が現れる。急に現れたことで驚きながらライリーが見張り台の上から声をあげる。
「来たか」
「分かっていた分、早く行動できたな」
レッグスとウィドがいち早く反応して村の入り口を守る。僕もウルドとプラナを配置して見張り台の屋根に跳躍。見張り台から魔物の群れを見据える。あの魔物は……天使?
「ライリー! アキラ! 魔物の種類は?」
「「天使!」」
「はぁ!? 天使だと?」
横一列に並んでくる魔物の群れ。その姿は白い壁と言っていい姿。
頭の上に天使の輪がついていて羽根を生やしてる魔物。統率の取れている姿に指揮官がいるのが読み取れる。
「召喚士がいるか」
「ここからじゃ見えないよ」
レッグスも見張り台に上がってきて魔物の群れを見る。僕と同じように指揮官がいると思ったみたい。彼の質問に答えながら魔物の群れを見つめる。
横一列が3列続く魔物の群れ。ざっと数えて30以上いるな。
「天使か、隠す気ないな。あの司祭は」
大きなため息をついて話すレッグス。僕らも続いてため息をついた。
「ウルド、プラナ」
「おっと! アキラ待ってくれ。ここは俺に行かせてくれよ」
ウィドが見張り台に上ってきて声をあげる。ウルドとプラナはすぐにでも行ける態勢だったんだけどな。
「初めて見る魔物だが、弱い魔物ばかり狩ってきたからな。少しは楽しませてくれよ」
剣を抜き見張り台から飛び降りる。受け身を取りながら着地をすると風魔法を体に纏う。速度の上げて駆けだすウィド。横一列のど真ん中に切り込む。
「うっし! 切り押せる!」
魔物を2体同時に切り伏せるウィド。上半身と下半身が分かれると魔石に変わっていく。天使の見た目なだけで弱いみたいだな。
「ははは、弱い! これなら」
ウィドは機嫌を良くして魔物を切り伏せていく。30以上もいた魔物を一人で片付けると帰ってくる。
「どうだ! 俺も強いだろアキラ!」
「うん! 流石風のウィドだね」
「ふふ~ん」
ウィドがドヤ顔で自慢してくる。素直に褒めると彼は嬉しそうに胸を張る。
「ん? おい、また来てるぞ」
見張り台からウィドに声を掛けているとレッグスが声をあげる。
街道の先を指さすレッグス。そこには先ほどよりも少し大きな天使の魔物が並んでいた。
「なるほど、少しずつ強くなるってことか。反撃もそれほどしてこなかったのはそう言う事か」
「召喚士のMPに余裕がないんだろうな。アキラみたいに従魔に激しい動きをさせるとすぐに【MP枯渇】をおこしちまうからな」
ウィドの声にレッグスが補足する。
僕の召喚魔法はやっぱり反則レベルだったみたいだ。MPが大量にあるからみんなで攻撃できてる。グラフとフィールちゃんも増えたから更に可笑しい事になってるな。二人も大量に従えることが出来る人だからね。
「よっし! 次は俺だな」
「大丈夫かレッグス? 俺も手伝うぜ?」
「おいおい、さっきは見ててやっただろウィド。黙って見てろって」
次はレッグスが見張り台から飛び降りて着地する。ウィドとハイタッチをして魔物の群れに駆けだす。僕もそろそろ戦いたいな。暇だよ。
「うお!? 魔法撃ってきた!」
レッグスが近づくと天使たちが魔法を使ってくる。光の球を飛ばしてくる魔法か。
「ふむ、【シャイン】の魔法だな。あの敵は【エンジェルドール】という魔物ですね」
グラフも来てくれて説明してくれる。エンジェルドールってことは天使その者じゃないんだな。
「こっちにも魔法が飛んでくるかも。結界を張るね」
フィールちゃんもやってきた村を覆う程の結界を張ってくれる。何だか安心する空間だな。誰かに抱きしめてもらっているような、そんな安心感だ。
「ふう、終わったぞ。少しくらっちまった」
そうこうしているとレッグスがエンジェルドールを倒して帰ってくる。左肩の服が破れてる。すぐにフィールちゃんが回復させると肩を回して確認してる。
「さて、次はどうかな?」
見張り台から街道を見ながら呟く。魔石がもらえるのは良いけど、これ以上来られても困るな~。
心の中で愚痴をこぼしていると街道に光星教会の司祭が姿を現す。彼に後ろには信者が横に並んでる。まるでエンジェルドール達みたいだ。
「貴様ら! 教会にたてつくとどうなるか思い知らせてやる! やれ!」
司祭が悔しそうに叫ぶと、信者が大きく頷いて跪く。すると彼らの体が肥大化し、エンジェルドールの姿に変わっていく。
「な!? 人の魔物化!? 私以外に成功している者がいたのか!?」
あまりの光景にグラフが声をあげる。人だったものが魔物になった。光星教会もそんな実験をしていたってこと?
「はははは、光星教会の恐ろしさを思い知れ! 田舎者に死の救済を!」
グラフみたいな馬鹿なことをする人が別にもいた。それも組織的にやってる人たち。治す方法もあるかも、司祭は生け捕りにしないとダメだな。
司祭を追い返して二日程が経った。何も起こらないと思っていたら街道に魔物が現れる。急に現れたことで驚きながらライリーが見張り台の上から声をあげる。
「来たか」
「分かっていた分、早く行動できたな」
レッグスとウィドがいち早く反応して村の入り口を守る。僕もウルドとプラナを配置して見張り台の屋根に跳躍。見張り台から魔物の群れを見据える。あの魔物は……天使?
「ライリー! アキラ! 魔物の種類は?」
「「天使!」」
「はぁ!? 天使だと?」
横一列に並んでくる魔物の群れ。その姿は白い壁と言っていい姿。
頭の上に天使の輪がついていて羽根を生やしてる魔物。統率の取れている姿に指揮官がいるのが読み取れる。
「召喚士がいるか」
「ここからじゃ見えないよ」
レッグスも見張り台に上がってきて魔物の群れを見る。僕と同じように指揮官がいると思ったみたい。彼の質問に答えながら魔物の群れを見つめる。
横一列が3列続く魔物の群れ。ざっと数えて30以上いるな。
「天使か、隠す気ないな。あの司祭は」
大きなため息をついて話すレッグス。僕らも続いてため息をついた。
「ウルド、プラナ」
「おっと! アキラ待ってくれ。ここは俺に行かせてくれよ」
ウィドが見張り台に上ってきて声をあげる。ウルドとプラナはすぐにでも行ける態勢だったんだけどな。
「初めて見る魔物だが、弱い魔物ばかり狩ってきたからな。少しは楽しませてくれよ」
剣を抜き見張り台から飛び降りる。受け身を取りながら着地をすると風魔法を体に纏う。速度の上げて駆けだすウィド。横一列のど真ん中に切り込む。
「うっし! 切り押せる!」
魔物を2体同時に切り伏せるウィド。上半身と下半身が分かれると魔石に変わっていく。天使の見た目なだけで弱いみたいだな。
「ははは、弱い! これなら」
ウィドは機嫌を良くして魔物を切り伏せていく。30以上もいた魔物を一人で片付けると帰ってくる。
「どうだ! 俺も強いだろアキラ!」
「うん! 流石風のウィドだね」
「ふふ~ん」
ウィドがドヤ顔で自慢してくる。素直に褒めると彼は嬉しそうに胸を張る。
「ん? おい、また来てるぞ」
見張り台からウィドに声を掛けているとレッグスが声をあげる。
街道の先を指さすレッグス。そこには先ほどよりも少し大きな天使の魔物が並んでいた。
「なるほど、少しずつ強くなるってことか。反撃もそれほどしてこなかったのはそう言う事か」
「召喚士のMPに余裕がないんだろうな。アキラみたいに従魔に激しい動きをさせるとすぐに【MP枯渇】をおこしちまうからな」
ウィドの声にレッグスが補足する。
僕の召喚魔法はやっぱり反則レベルだったみたいだ。MPが大量にあるからみんなで攻撃できてる。グラフとフィールちゃんも増えたから更に可笑しい事になってるな。二人も大量に従えることが出来る人だからね。
「よっし! 次は俺だな」
「大丈夫かレッグス? 俺も手伝うぜ?」
「おいおい、さっきは見ててやっただろウィド。黙って見てろって」
次はレッグスが見張り台から飛び降りて着地する。ウィドとハイタッチをして魔物の群れに駆けだす。僕もそろそろ戦いたいな。暇だよ。
「うお!? 魔法撃ってきた!」
レッグスが近づくと天使たちが魔法を使ってくる。光の球を飛ばしてくる魔法か。
「ふむ、【シャイン】の魔法だな。あの敵は【エンジェルドール】という魔物ですね」
グラフも来てくれて説明してくれる。エンジェルドールってことは天使その者じゃないんだな。
「こっちにも魔法が飛んでくるかも。結界を張るね」
フィールちゃんもやってきた村を覆う程の結界を張ってくれる。何だか安心する空間だな。誰かに抱きしめてもらっているような、そんな安心感だ。
「ふう、終わったぞ。少しくらっちまった」
そうこうしているとレッグスがエンジェルドールを倒して帰ってくる。左肩の服が破れてる。すぐにフィールちゃんが回復させると肩を回して確認してる。
「さて、次はどうかな?」
見張り台から街道を見ながら呟く。魔石がもらえるのは良いけど、これ以上来られても困るな~。
心の中で愚痴をこぼしていると街道に光星教会の司祭が姿を現す。彼に後ろには信者が横に並んでる。まるでエンジェルドール達みたいだ。
「貴様ら! 教会にたてつくとどうなるか思い知らせてやる! やれ!」
司祭が悔しそうに叫ぶと、信者が大きく頷いて跪く。すると彼らの体が肥大化し、エンジェルドールの姿に変わっていく。
「な!? 人の魔物化!? 私以外に成功している者がいたのか!?」
あまりの光景にグラフが声をあげる。人だったものが魔物になった。光星教会もそんな実験をしていたってこと?
「はははは、光星教会の恐ろしさを思い知れ! 田舎者に死の救済を!」
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