17 / 43
第一章
第17話 下水道
しおりを挟む
僕らも食事をし終わって戦闘に加わろうと立ち上がる。ニカとアイラさんと顔を見合って頷くと門へと振り返る。だけど、その時、
「キャ~!!!」
「え!?」
町中から声が聞こえてくる。女性の叫び声に続いて男性の叫びも聞こえてくる。
「た、大変だ! 下水からグール達が!」
「すぐに向かうぞ」
住人からの報告を聞いて、残っていた冒険者達が動き出す。
「ルガさん達が危ない!」
「お兄ちゃん早く行こう!」
下水の入口の多い路地……そこで暮らしてるルガさん達は一番最初に襲われてしまうはずだ。ニカとアイラさんと共に路地へと駆け走る。
「くははは、これでここら一体は火の海。あの野郎もこれで死ぬ!」
路地へと走ると僕から何もかも奪った犬の獣人が路地にゴミをばらまいて火をつけようとしていた。まったく、どっちがゴミなんだか……。
「て、てめえ! 何見てやがる!」
「あ、あぶない!」
「あ? あえ? ギャァァァァ!」
僕らに振り返る犬の獣人は背後に近づいてきていたグールに気づかずに首元を食いちぎられる。断末魔を残して犬の獣人は絶命していった。魔物と違って死体がその場に残る……。吐き気がして顔を背けるとアイラさんに抱えられて後ろへと跳躍する。
目を背けている間にグールが目の前まで来てたみたいでアイラさんが守ってくれたみたいだ。
「ハヤト殿、どんな悲惨なことを目にしても敵から目を離してはいけません」
「ご、ごめん」
アイラさんに怒られて視線を犬の獣人の死体に。魔物の死体はすぐに消える。だけど、人が死ぬとずっとその場に残るんだ。ゲームみたいな感覚でいたけど、この世界の人たちはしっかりと生きてるんだ。あんな死に方絶対にさせるわけには行かない!
「お兄ちゃん!」
「分かってる! 二人とも片付けるぞ!」
ニカの声に自分を奮い立たせる。この世界で生まれた人はニカでさえ死と向き合ってる。僕が怖気づいている場合じゃない。
「オォォォォ」
グールが声をあげて近づいてくる。路地を埋め尽くすほどのグールが下水道から湧いてきてる。
「グールは生きる者を執拗に狙う。生きているものを憎んでいるのです」
「憎んでる……」
「少し私が片付けます。二人は残ったものを」
「アイラさんが?」
片手に槍、もう片方に剣を持ってアイラさんがグールへと走り出す。グールと接触するその刹那、目に見えるグール達の上半身が消え去って消えていく。
素早く槍と剣を振り回してグールを蹴散らしてるみたいだ。
「凄い! アイラお姉ちゃんこんなに強かったの?」
「感心してる場合じゃない。残ったのを僕らでどうにかしないと」
「う、うん、そうだね」
ニカが声をあげると指示を飛ばす。周りを見るとここら辺にいる冒険者は僕らだけだ。僕らで何とかしないと。
「ハ~ッ!」
グールを蹴散らしていくアイラさん。その後ろを走る僕らも残ったグールを切りつけていく。
『レベルが上がりました』
『レベルが上がりました』
『レベルが上がりました』
連続して聞こえてくるレベルアップの知らせ。そんなこと気にしている場合じゃない。こんなにグールがいる、ルガさん達が心配だ。
グールの群れが途切れて、布で出来た小屋が見えてきた。急いで中に入る。すると、
「お? おお~、ハヤト~」
「どうしたんだ?」
ルガさんじゃないおじさん達が歓迎してくる。ルガさんはいないみたいだ。
「皆さん逃げて」
「ああ? 何をそんな急いで?」
「グールが入ってきてるんです」
「グール? ああ、さっき倒したゾンビか」
「え? 倒した?」
急かすようにおじさんの腕を引っ張る。おじさんはどっしりとして動かない。首を傾げて聞いてくるおじさんは凄いことを話してきた。
「ダハハ。あのゾンビよ~。噛みつこうとしてきたからよ。蹴散らしてやったぜ」
「ははは、ほんとゾンビは嫌だよな~」
おじさん達はそういって笑いあってる。
「と、とにかくここから出ましょう」
「あ~。俺達はあんな奴らには負けねえよ。心配しないで他のやつを守ってやんな」
「で、でも」
「前に言っただろ。俺達は逃亡者なんだ。それなりに自分の身を守れる。まあ、腹は膨れさせられないけどな」
逃げようというとおじさん達は笑って言ってくる。ルガさんみたいにそれなりに凄い人達だったんだな。無理やり引っ張ってもびくともしないのもうなずけるな。
「じゃ、じゃあ。ルガさんのところに」
「ああ? ルガさんは鍛冶屋で働いてる。鍛冶屋にはそれなりの奴らがいるだろ。それに俺達の仲間も見てるからな」
「そ、そうなんですか」
「ああ、だから普通に暮らしてる一般の人のところに行ってやりな」
「わ、わかりました。皆さん本当に気をつけてくださいね」
おじさん達の無事を確認して、とにかくグールを倒すことにした。下水道への入口まで片付けて上ってくるグールを倒していく。
「どれだけの村や町を……」
これ全部、元は人の死体なんだよね。
「この数はおかしいです。もしかしたらネクロマンサーが関わっているかも」
「ネクロマンサー?」
ゲームの知識では死体を操ることが出来る人の事のはず。でも、この量を操るのは難しいんじゃ?
「これすべてを操るのは難しいと思います。ですがオーガのゾンビが一体現れましたよね。あれが操っているものでグールは作られた魔物。そう考えれば可能です」
「なるほど」
アイラさんの言葉に頷く。操るのは強い魔物のゾンビだけで、グールは作って放つだけ。もしかすると先頭を進む何匹かは操っているのかもしれないな。そうすれば自然と作っただけの魔物は先頭について歩く。ろくでもないやつが黒幕にいそうだな。
「じゃあ、その人を倒そうよお兄ちゃん!」
「うん、そうだね。ってどこにいるかわからないな」
「ん~、そういうずるい人って隠れると思うんだけど、下水ってピッタリだと思うんだけど」
「まさか~……」
ニカの推測に声をもらして、アイラさんと顔を見合う。アイラさんは小さく頷いて答える。
「そう思うでしょ?」
「確かにニカ殿の推測もあり得る」
「ほら~」
ニカが得意げに話すとアイラさんも同意見みたいだ。ってことは下水道が敵のテリトリーになってるってことだよね……。
「みんなのためにも退治に行かなくちゃ」
「そうだな。っとその前にアイラさん」
ニカがすぐにでも下水道に行こうとするとアイラさんに声をかける。
異世界商店で買った、槍と剣を手渡す。ポカンとしてるアイラさん。いきなり剣と槍が現れたんだから驚くよな~。
「お兄ちゃん! それ……」
「インベントリ……」
ニカとアイラさんが驚いて声をもらす。二人に微笑むと下水道へと下る。グールは上ってきてないみたいだ。
「ハヤト殿は凄いな」
「うん! ハヤトお兄ちゃんは凄いんだ!」
上からそんな声が聞こえて恥ずかしくなってくる。でも、そんなことお構いなしにグールが近づいてきた。
ボロボロの武器で戦わせるのは申し訳ないからね。それにアイラさんも僕らに隠し事をしてた。これでおあいこってことで。
僕は息を吐いて気合を入れる。二人が下りてくるまでグールを引きつけておきますか。
「キャ~!!!」
「え!?」
町中から声が聞こえてくる。女性の叫び声に続いて男性の叫びも聞こえてくる。
「た、大変だ! 下水からグール達が!」
「すぐに向かうぞ」
住人からの報告を聞いて、残っていた冒険者達が動き出す。
「ルガさん達が危ない!」
「お兄ちゃん早く行こう!」
下水の入口の多い路地……そこで暮らしてるルガさん達は一番最初に襲われてしまうはずだ。ニカとアイラさんと共に路地へと駆け走る。
「くははは、これでここら一体は火の海。あの野郎もこれで死ぬ!」
路地へと走ると僕から何もかも奪った犬の獣人が路地にゴミをばらまいて火をつけようとしていた。まったく、どっちがゴミなんだか……。
「て、てめえ! 何見てやがる!」
「あ、あぶない!」
「あ? あえ? ギャァァァァ!」
僕らに振り返る犬の獣人は背後に近づいてきていたグールに気づかずに首元を食いちぎられる。断末魔を残して犬の獣人は絶命していった。魔物と違って死体がその場に残る……。吐き気がして顔を背けるとアイラさんに抱えられて後ろへと跳躍する。
目を背けている間にグールが目の前まで来てたみたいでアイラさんが守ってくれたみたいだ。
「ハヤト殿、どんな悲惨なことを目にしても敵から目を離してはいけません」
「ご、ごめん」
アイラさんに怒られて視線を犬の獣人の死体に。魔物の死体はすぐに消える。だけど、人が死ぬとずっとその場に残るんだ。ゲームみたいな感覚でいたけど、この世界の人たちはしっかりと生きてるんだ。あんな死に方絶対にさせるわけには行かない!
「お兄ちゃん!」
「分かってる! 二人とも片付けるぞ!」
ニカの声に自分を奮い立たせる。この世界で生まれた人はニカでさえ死と向き合ってる。僕が怖気づいている場合じゃない。
「オォォォォ」
グールが声をあげて近づいてくる。路地を埋め尽くすほどのグールが下水道から湧いてきてる。
「グールは生きる者を執拗に狙う。生きているものを憎んでいるのです」
「憎んでる……」
「少し私が片付けます。二人は残ったものを」
「アイラさんが?」
片手に槍、もう片方に剣を持ってアイラさんがグールへと走り出す。グールと接触するその刹那、目に見えるグール達の上半身が消え去って消えていく。
素早く槍と剣を振り回してグールを蹴散らしてるみたいだ。
「凄い! アイラお姉ちゃんこんなに強かったの?」
「感心してる場合じゃない。残ったのを僕らでどうにかしないと」
「う、うん、そうだね」
ニカが声をあげると指示を飛ばす。周りを見るとここら辺にいる冒険者は僕らだけだ。僕らで何とかしないと。
「ハ~ッ!」
グールを蹴散らしていくアイラさん。その後ろを走る僕らも残ったグールを切りつけていく。
『レベルが上がりました』
『レベルが上がりました』
『レベルが上がりました』
連続して聞こえてくるレベルアップの知らせ。そんなこと気にしている場合じゃない。こんなにグールがいる、ルガさん達が心配だ。
グールの群れが途切れて、布で出来た小屋が見えてきた。急いで中に入る。すると、
「お? おお~、ハヤト~」
「どうしたんだ?」
ルガさんじゃないおじさん達が歓迎してくる。ルガさんはいないみたいだ。
「皆さん逃げて」
「ああ? 何をそんな急いで?」
「グールが入ってきてるんです」
「グール? ああ、さっき倒したゾンビか」
「え? 倒した?」
急かすようにおじさんの腕を引っ張る。おじさんはどっしりとして動かない。首を傾げて聞いてくるおじさんは凄いことを話してきた。
「ダハハ。あのゾンビよ~。噛みつこうとしてきたからよ。蹴散らしてやったぜ」
「ははは、ほんとゾンビは嫌だよな~」
おじさん達はそういって笑いあってる。
「と、とにかくここから出ましょう」
「あ~。俺達はあんな奴らには負けねえよ。心配しないで他のやつを守ってやんな」
「で、でも」
「前に言っただろ。俺達は逃亡者なんだ。それなりに自分の身を守れる。まあ、腹は膨れさせられないけどな」
逃げようというとおじさん達は笑って言ってくる。ルガさんみたいにそれなりに凄い人達だったんだな。無理やり引っ張ってもびくともしないのもうなずけるな。
「じゃ、じゃあ。ルガさんのところに」
「ああ? ルガさんは鍛冶屋で働いてる。鍛冶屋にはそれなりの奴らがいるだろ。それに俺達の仲間も見てるからな」
「そ、そうなんですか」
「ああ、だから普通に暮らしてる一般の人のところに行ってやりな」
「わ、わかりました。皆さん本当に気をつけてくださいね」
おじさん達の無事を確認して、とにかくグールを倒すことにした。下水道への入口まで片付けて上ってくるグールを倒していく。
「どれだけの村や町を……」
これ全部、元は人の死体なんだよね。
「この数はおかしいです。もしかしたらネクロマンサーが関わっているかも」
「ネクロマンサー?」
ゲームの知識では死体を操ることが出来る人の事のはず。でも、この量を操るのは難しいんじゃ?
「これすべてを操るのは難しいと思います。ですがオーガのゾンビが一体現れましたよね。あれが操っているものでグールは作られた魔物。そう考えれば可能です」
「なるほど」
アイラさんの言葉に頷く。操るのは強い魔物のゾンビだけで、グールは作って放つだけ。もしかすると先頭を進む何匹かは操っているのかもしれないな。そうすれば自然と作っただけの魔物は先頭について歩く。ろくでもないやつが黒幕にいそうだな。
「じゃあ、その人を倒そうよお兄ちゃん!」
「うん、そうだね。ってどこにいるかわからないな」
「ん~、そういうずるい人って隠れると思うんだけど、下水ってピッタリだと思うんだけど」
「まさか~……」
ニカの推測に声をもらして、アイラさんと顔を見合う。アイラさんは小さく頷いて答える。
「そう思うでしょ?」
「確かにニカ殿の推測もあり得る」
「ほら~」
ニカが得意げに話すとアイラさんも同意見みたいだ。ってことは下水道が敵のテリトリーになってるってことだよね……。
「みんなのためにも退治に行かなくちゃ」
「そうだな。っとその前にアイラさん」
ニカがすぐにでも下水道に行こうとするとアイラさんに声をかける。
異世界商店で買った、槍と剣を手渡す。ポカンとしてるアイラさん。いきなり剣と槍が現れたんだから驚くよな~。
「お兄ちゃん! それ……」
「インベントリ……」
ニカとアイラさんが驚いて声をもらす。二人に微笑むと下水道へと下る。グールは上ってきてないみたいだ。
「ハヤト殿は凄いな」
「うん! ハヤトお兄ちゃんは凄いんだ!」
上からそんな声が聞こえて恥ずかしくなってくる。でも、そんなことお構いなしにグールが近づいてきた。
ボロボロの武器で戦わせるのは申し訳ないからね。それにアイラさんも僕らに隠し事をしてた。これでおあいこってことで。
僕は息を吐いて気合を入れる。二人が下りてくるまでグールを引きつけておきますか。
23
あなたにおすすめの小説
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
キャンピングカーで走ってるだけで異世界が平和になるそうです~万物生成系チートスキルを添えて~
サメのおでこ
ファンタジー
手違いだったのだ。もしくは事故。
ヒトと魔族が今日もドンパチやっている世界。行方不明の勇者を捜す使命を帯びて……訂正、押しつけられて召喚された俺は、スキル≪物質変換≫の使い手だ。
木を鉄に、紙を鋼に、雪をオムライスに――あらゆる物質を望むがままに変換してのけるこのスキルは、しかし何故か召喚師から「役立たずのド三流」と罵られる。その挙げ句、人界の果てへと魔法で追放される有り様。
そんな俺は、≪物質変換≫でもって生き延びるための武器を生み出そうとして――キャンピングカーを創ってしまう。
もう一度言う。
手違いだったのだ。もしくは事故。
出来てしまったキャンピングカーで、渋々出発する俺。だが、実はこの平和なクルマには俺自身も知らない途方もない力が隠されていた!
そんな俺とキャンピングカーに、ある願いを託す人々が現れて――
※本作は他サイトでも掲載しています
追放されたので田舎でスローライフするはずが、いつの間にか最強領主になっていた件
言諮 アイ
ファンタジー
「お前のような無能はいらない!」
──そう言われ、レオンは王都から盛大に追放された。
だが彼は思った。
「やった!最高のスローライフの始まりだ!!」
そして辺境の村に移住し、畑を耕し、温泉を掘り当て、牧場を開き、ついでに商売を始めたら……
気づけば村が巨大都市になっていた。
農業改革を進めたら周囲の貴族が土下座し、交易を始めたら王国経済をぶっ壊し、温泉を作ったら各国の王族が観光に押し寄せる。
「俺はただ、のんびり暮らしたいだけなんだが……?」
一方、レオンを追放した王国は、バカ王のせいで経済崩壊&敵国に占領寸前!
慌てて「レオン様、助けてください!!」と泣きついてくるが……
「ん? ちょっと待て。俺に無能って言ったの、どこのどいつだっけ?」
もはや世界最強の領主となったレオンは、
「好き勝手やった報い? しらんな」と華麗にスルーし、
今日ものんびり温泉につかるのだった。
ついでに「真の愛」まで手に入れて、レオンの楽園ライフは続く──!
社畜おっさんは巻き込まれて異世界!? とにかく生きねばなりません!
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
私の名前はユアサ マモル
14連勤を終えて家に帰ろうと思ったら少女とぶつかってしまった
とても人柄のいい奥さんに謝っていると一瞬で周りの景色が変わり
奥さんも少女もいなくなっていた
若者の間で、はやっている話を聞いていた私はすぐに気持ちを切り替えて生きていくことにしました
いや~自炊をしていてよかったです
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる