魔法使いと繋がる世界EP2~震災のピアニスト~

shiori

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EP2あとがき

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・あとがき解説

 まずはここまでお読みいただきありがとうございます。

 少しだけここでは解説の方を加えながら、本作品がどのような形で作られていったのかを、解剖をしていきたいと思います。

 EP2~震災のピアニスト~ではいよいよ本編が始まるということでさまざまなことを描いてきました。

重要なテーマは二点でした。

①八重塚羽月と樋坂浩二との恋物語

 こちらは原案である”演劇クラスで繰り広げられる青春学園ドラマ”というものの中で、EP2は八重塚羽月をクローズアップするお話しとなっていました。
 なので舞台脚本は羽月が担当し、そこで羽月の想いの詰まったドラマが展開されるということでした。 

 劇中で羽月が震災のピアニスト(実際の内容自体は完全オリジナル)に惹かれたのは、本好きの羽月だからこそ抱く社会性のある濃密なドラマと、四方晶子と佐藤隆之介のラブロマンスにあると解釈しています。

 浩二と羽月の恋物語に関しては、シリーズ構成上、再び交際を始めるといった結末ではないのですが、過去を乗り越えていく過程として描いています。
 詳しいことはスピンオフの秋桜のペアリングと合わせて楽しんでいただければと思います。

 後、うさぎを飼うことになる流れは羽月の中で”確かな心の傷”が残っていることを表現したくて、執筆を続けながらアイディアとして出て来たので採用しました。

 本編の中であまりに羽月が失恋から立ち直りすぎていたので、そこはバランスを取った形ですね。
 自分でも想像していた以上になかなかヘビーな内容になりましたが、イラストと一緒に見ると、印象的なシーンが作り上げられたかと思います。

②稗田知枝と登場人物達との対話と浩二との関係の進展

 この長編シリーズにとって稗田知枝の存在は一番大切なファクターでした。

 人間関係がある程度出来上がったところから物語が始まる本作において、転校生である知枝の視点は、読者の視点にも立てるもので、それに加えて人当たりの良い性格でありながら使命や秘密を抱えている、主人公らしさを存分に含んだキャラクターとして描いています。

 そして、転校生としてやってきた知枝がもう一人の主人公である浩二に惹かれていく。
 これがEP3前編の永弥音唯花をクローズアップした三角関係、内藤達也も加えた四角関係へと発展していく物語にも絡んでいく、大切な要素となっていきます。


 語れることは多くありますが、EP2で重要な要素となったのはこの二点でした。


 黒沢研二に関しては、シリーズ全体の構成の中で必要となったことで加えました。
 新キャラクターが女性ばかりのEP2においては、いい調味料となったのではないかと思います。
 彼が必要になったのは、稗田知枝が”魔女”という存在であること、そしてそれに対となる存在として”魔王”が必要であると気づいたからです。
 
 これはとても重要な観点なのでネタバレは避けますが、今後も黒沢研二には活躍してもらうことになっています。


 最後にシリーズの全体像に関してお話ししようかと思います。

 まず、EP1~三つ子の魂編~はプロローグという位置づけで、水原舞と水原光がクローズアップされたエピソードでした。
 
 EP2は読んでいただければお分かりの通り、八重塚羽月をメインに据えて物語でした。

 そして、EP3前編は樋坂浩二の幼馴染である永弥音唯花をメインに据えたお話しになります。

 知枝の浩二に対する恋心を知った唯花の中で恋敵が生まれたことで大きな変化が発生します。長年浩二に想いを寄せてきた感情がどう揺れ動き、物語を動かしていくのか、どうか一緒に見守っていただければと思います。

 EP3後編では行方不明になったフォーシスターズのリズ、怪我を負ったエリザとを巡った物語と、知枝が転校してきてから密かに進めて来た30年前の厄災の真相が載せられている14少女漂流記の探索にまつわる話から、次々に謎になっていたことの真相が明らかになっていきます。

 EP3の終わりまでいくともう少し詳しい世界観設定などもお話しできるようになるかなと思います。
 明かされていない設定部分でモヤモヤとしたところもあるかと思いますが、そこは我慢してお付き合いしていただけると作り手として嬉しいです。


 その後、シリーズは学園祭シーズンに巻き起こる騒動がメインのEP4、卒業までを描く最終章であるEP5へと繋がっていきます。
 そこでも様々な展開が待ち受けていくので、頑張ってシリーズを完結まで書く上げていきたいと思います。

 それでは、あとがきの方もこの辺りで締めたいと思います。

 ここまでお読みいただきありがとうございました。
 
 また、次回のエピソードもよろしくお願いします。
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