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2章 楔
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獣の様に突き立てられて、俺は動きに合わせて鳴き続ける。虚な表情は、俺が愉悦に塗れていると駆り立てるらしい。早く終われよと思いながら、男が悦になる単語を並べる。
ベッドに投げ捨てられた俺の横で、男は身なりを整える。支度が整うと母さまが部屋に入ってきた。
「三船さん、藍之介君もなかなか良い声で啼くようになったね」
「これも田中さまのご指導のお陰です」
母さまは、田中という男に頭を垂れる。
「三船の復活に期待してるよ」
「これからも、藍之介のご指導よろしくお願いします」
最敬礼の礼をしたまま、田中を母さまは見送った。パタンと扉が閉まるのを確認して、俺はベッドから起き上がった。ポタリ、ポタリと俺の中に注がれた残骸が、内腿を伝う。
「藍之介さん、ご苦労様でした。田中さまもご満悦の様子でした。この調子で、今後も励みなさい」
「はい、母さま」
俺は、バスローブを羽織り、シャワールームに入っていった。コックを捻り、頭からお湯を浴びる。俺は、母さまが三船復興の為に、資金提供をする資産家へ身体を提供する。母さまは、衰退した三船から柴田に嫁いだ。梨園は、男尊の世界であり、役者は華を売る。スポンサーとなるタニマチをどれだけ持てるかが、持てるかで、梨園の中での立場が決まる。
「あなたは、三船の血を継ぐ者」
毎日、呪いの言葉のように囁き続けられた。ベッドの上で、母さまに跨られた日、俺は母さまの道具として生きる事を悟った。母さまに言われるままに、体を差し出した。見返りは、三船。
「なぜ、信くんは、見返りを求めない?」
見返りも無く、なぜ、俺を喜ばしてくれるんだろう。考えても理解が出来なかった。シャワールームから出ると、母さまから再び呼び出される。
綺麗に整えられたベッドの上に母さまが座っていた。
「久しく女を抱かせていませんね、こちらに来なさい」
「はい、母さま」
あぁ、また、母さまを抱くのか。ベッドにの仕上がり、母さまを押し倒す。体は反応しない。自分の右手で、自分を勃たせ、母さまに体を差し出した。
ベッドに投げ捨てられた俺の横で、男は身なりを整える。支度が整うと母さまが部屋に入ってきた。
「三船さん、藍之介君もなかなか良い声で啼くようになったね」
「これも田中さまのご指導のお陰です」
母さまは、田中という男に頭を垂れる。
「三船の復活に期待してるよ」
「これからも、藍之介のご指導よろしくお願いします」
最敬礼の礼をしたまま、田中を母さまは見送った。パタンと扉が閉まるのを確認して、俺はベッドから起き上がった。ポタリ、ポタリと俺の中に注がれた残骸が、内腿を伝う。
「藍之介さん、ご苦労様でした。田中さまもご満悦の様子でした。この調子で、今後も励みなさい」
「はい、母さま」
俺は、バスローブを羽織り、シャワールームに入っていった。コックを捻り、頭からお湯を浴びる。俺は、母さまが三船復興の為に、資金提供をする資産家へ身体を提供する。母さまは、衰退した三船から柴田に嫁いだ。梨園は、男尊の世界であり、役者は華を売る。スポンサーとなるタニマチをどれだけ持てるかが、持てるかで、梨園の中での立場が決まる。
「あなたは、三船の血を継ぐ者」
毎日、呪いの言葉のように囁き続けられた。ベッドの上で、母さまに跨られた日、俺は母さまの道具として生きる事を悟った。母さまに言われるままに、体を差し出した。見返りは、三船。
「なぜ、信くんは、見返りを求めない?」
見返りも無く、なぜ、俺を喜ばしてくれるんだろう。考えても理解が出来なかった。シャワールームから出ると、母さまから再び呼び出される。
綺麗に整えられたベッドの上に母さまが座っていた。
「久しく女を抱かせていませんね、こちらに来なさい」
「はい、母さま」
あぁ、また、母さまを抱くのか。ベッドにの仕上がり、母さまを押し倒す。体は反応しない。自分の右手で、自分を勃たせ、母さまに体を差し出した。
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