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「最高なんだなコレ!最高なんだなコレ!」
小鳥は、パタパタと羽を羽ばたかせながら、麦わら帽子の中で座り心地を堪能していた。不思議に思ってロボットは、小鳥に尋ねた。
「何が最高なのか教えて欲しい」
小鳥は、キョトンと麦わら帽子の中で首を傾げた。
「はしゃぎ過ぎたんだなコレ、ロボットさんごめんなんだなコレ」
小鳥は、ぺこりと頭を下げた。
「今、僕の奥さんが卵を産むための巣を探していたんだなコレ」
「これは、麦わら帽子だよ?」
小鳥は、コクコクと頷いた。
「そうなんだコレ。麦わら帽子っていうのかコレ」
クチバシで麦わら帽子帽子のあちこちを突いていく。
「コレ、ロボットさんの物なのかコレ」
「違うよ、落ちていたんだよ」
「そうなのかコレ!じゃあ、僕に譲ってくれないかコレ」
ロボットは、上げて良いものかどうか考えた。この麦わら帽子は、誰かが忘れていった物だろう。あちこちに穴も開いている。捨てられて、忘れ去られた帽子に間違いはないだろう。
「もともと捨てられていた麦わら帽子だから、君にあげても問題はない」
「本当かコレ!もらっても良いのかコレ!」
小鳥は、麦わら帽子の中で大喜びをした。
「ありがとうなんだなコレ!奥さんもきっと喜ぶんだなコレ!」
「だけど、この麦わら帽子を君は運べないよ」
ロボットの指摘に、小鳥はあからさまにがっくりと肩を落とした。
「確かになんだなコレ。巣をクチバシで咥えて飛ぶのは、無理なんだなコレ…」
しょぼんとする小鳥を見て、ロボットさんは少し悲しい気持ちになった。
「良かったら、帽子を運んであげるよ?」
「ロボットさん、良いのかコレ!助かるんだなコレ!」
言葉にした後、ロボットはロボット自身の言葉に驚いた。改めて考えてみると、声をかけられて返事をした事も初めてだった。しかも、ロボットの目的以外に何かをする事も初めての経験だった。
麦わら帽子の中で、大喜びする小鳥を見て、ロボットは何か暖かくなる気持ちを感じた。この気持ちも初めての経験だった。
「だけど、私のカラダは、壊れかけているんだ。だから、ゆっくりしか動けないけど問題ないか?」
ロボットは、正直に自分のカラダの事を小鳥に話した。
「ロボットさん、僕を助けてくれるって言うのに何が問題なんだコレ。逆に僕が手伝えることは何でも言って欲しいんだなコレ」
小鳥は、胸を張ってロボットに言った。
「僕たち、今友だちになったんだコレ!友だちを助けるのは当たり前なんだなコレ」
ロボットは、胸の奥でカチリと何かがはまった。途端にカラダの奥がぽかぽかと暖かくなった。だけど、それが何かは解らなかった。
ギシリと音を立てて、ロボットは立ち上がった。
「小鳥さん、この麦わら帽子をどこに持っていけば良い?」
「小鳥さんなんて言うななんだなコレ!僕は、こーすけって名前なんだなコレ」
小鳥は、パタパタと羽を羽ばたかせながら、麦わら帽子の中で座り心地を堪能していた。不思議に思ってロボットは、小鳥に尋ねた。
「何が最高なのか教えて欲しい」
小鳥は、キョトンと麦わら帽子の中で首を傾げた。
「はしゃぎ過ぎたんだなコレ、ロボットさんごめんなんだなコレ」
小鳥は、ぺこりと頭を下げた。
「今、僕の奥さんが卵を産むための巣を探していたんだなコレ」
「これは、麦わら帽子だよ?」
小鳥は、コクコクと頷いた。
「そうなんだコレ。麦わら帽子っていうのかコレ」
クチバシで麦わら帽子帽子のあちこちを突いていく。
「コレ、ロボットさんの物なのかコレ」
「違うよ、落ちていたんだよ」
「そうなのかコレ!じゃあ、僕に譲ってくれないかコレ」
ロボットは、上げて良いものかどうか考えた。この麦わら帽子は、誰かが忘れていった物だろう。あちこちに穴も開いている。捨てられて、忘れ去られた帽子に間違いはないだろう。
「もともと捨てられていた麦わら帽子だから、君にあげても問題はない」
「本当かコレ!もらっても良いのかコレ!」
小鳥は、麦わら帽子の中で大喜びをした。
「ありがとうなんだなコレ!奥さんもきっと喜ぶんだなコレ!」
「だけど、この麦わら帽子を君は運べないよ」
ロボットの指摘に、小鳥はあからさまにがっくりと肩を落とした。
「確かになんだなコレ。巣をクチバシで咥えて飛ぶのは、無理なんだなコレ…」
しょぼんとする小鳥を見て、ロボットさんは少し悲しい気持ちになった。
「良かったら、帽子を運んであげるよ?」
「ロボットさん、良いのかコレ!助かるんだなコレ!」
言葉にした後、ロボットはロボット自身の言葉に驚いた。改めて考えてみると、声をかけられて返事をした事も初めてだった。しかも、ロボットの目的以外に何かをする事も初めての経験だった。
麦わら帽子の中で、大喜びする小鳥を見て、ロボットは何か暖かくなる気持ちを感じた。この気持ちも初めての経験だった。
「だけど、私のカラダは、壊れかけているんだ。だから、ゆっくりしか動けないけど問題ないか?」
ロボットは、正直に自分のカラダの事を小鳥に話した。
「ロボットさん、僕を助けてくれるって言うのに何が問題なんだコレ。逆に僕が手伝えることは何でも言って欲しいんだなコレ」
小鳥は、胸を張ってロボットに言った。
「僕たち、今友だちになったんだコレ!友だちを助けるのは当たり前なんだなコレ」
ロボットは、胸の奥でカチリと何かがはまった。途端にカラダの奥がぽかぽかと暖かくなった。だけど、それが何かは解らなかった。
ギシリと音を立てて、ロボットは立ち上がった。
「小鳥さん、この麦わら帽子をどこに持っていけば良い?」
「小鳥さんなんて言うななんだなコレ!僕は、こーすけって名前なんだなコレ」
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