9 / 170
第一部一章 生まれ変わる
魔獣を捌く
しおりを挟む
彼が、魔獣を捌く方法を、詳しく丁寧に教えてくれて、いざ本番となった。
でも、思ってた以上に包丁が重く、大きかったため、自分の体の一部として扱えなかった。
「まず、皮を剥げ、まあ食べる一部分だけでいい」
そう言って、プランスは魔獣の足を指差す。
「切り落とせ」
プランスは安堵したような雰囲気をしているのに、怖い声でつぶやく。
「はい」
プランスの言う通り、私は包丁を魔獣の足に叩きつけた。でも、岩のように固く、頑丈で包丁なんかじゃ切り落とせなかった。
それに、皮一枚だってキレやしない。
こんな生物よくプランスみたいな、弱そうな人が倒せたものだ。
「あっごめん。この魔獣、リトルドラゴンって言って貫通防御力十ついてるんだった」
プランスがポカンとした顔に、私もポカンとした顔になって会話しているように、少しの間沈黙してしまった。
私がポカンとしたのは、貫通防御力十という部分で、これはすごく高い。
だって聖騎士の平均貫通防御力が三十で、聖剣でもやっと傷がつくくらい。
そして兵士の平均貫通防御力は七から八とされていて、剣でようやく傷がつくくらい。
それで一般人の平均貫通防御力はゼロ。
これを考えたら、貫通防御力十は兵士よりも余裕で強い。まあ、聖騎士には敵わないが。
「・・・・・・・・よし貸してくれ」
プランスが私から包丁を取り上げて、リトルドラゴンの足にゆっくりと乗せ、そのまま手をは離した。
私はまさかまさか、とドキドキが止まらなかった。
「ねえ本当にどうやって」
私が言った同時に、リトルドラゴンの足が柔らかいお肉のようにして切れた。
どんな魔力を使ったのかは分からないけど、私は華麗なるプランスの技に魅了されてしまった・・・・・・・。
「ちょっと魔力を使っただけさ。あっそうだミアには鍋でライス炊いてきてくれない?」
ライス=米を炊くことは可能だ。
お母様に家事を徹底的に教わったからだ。でも、結果は屋敷で暮らしたから、そんな家事はしなくてよかった。
まあ、お母様は何も悔やんでいなかったけれど。
「はい」
私は鍋のある、キッチンに向かった。彼の隣に居れないのは辛かったけど、何もしないのも、ダメだ。
屋敷で楽してきた分、今ここで大変な思いをしなくてわ。
「ミア」
突然後ろから、彼が呼び止める。
「どうしました?」
「俺の家は君にとってどう? 嫌かな?」
この質問の意味がわからなかったけど、本当に思っていることを伝えた。
「嫌じゃないわ。本当に心地い家で屋敷なんかより、ずっと優れてますわ」
プランスは「ご冗談を」とふざけた感じに返して、プランスと私は笑った。
「では、私は鍋で白米を・・・・・・・・」
♢
色々と下準備も整って、後はお米が炊けるのを待つだけとなった。
この時私は暇だったので、プランスの料理姿を見に、プランスがリトルドラゴンを解体している、裏倉庫に向かった。
確かこのドアを開けたところに・・・・・。
そう思いながら、ドアをゆっくり開くと、プランスがリトルドラゴンの足を真剣に焼いていた。
リトルドラゴンの足には鱗が付いておらず、一瞬で悟った。
プランスがリトルドラゴンの足の皮膚を剥がしたんだと。まあそうしないと、リトルドラゴンは食べれないらしく、リトルドラゴンの貫通防御力十は皮膚に付けられているらしい。
昔本で読んだから、知っていた。
「プランス、今調子よさそうね」
「当たり前だ。こう見えて俺は村の料理人なんだからな」
「まあ、前のお祭りの時、ステーキ配ってたもんね」
お祭りのことを思い出すと、楽しかったことが瞼に浮かぶ。
「ああ、それでお前の方は上手くライス炊けたんだろうな?」
焚き火の暑さに汗をかいた、プランスはまたいつもとは違う味を出して服で汗を拭き取る姿なんて、ワイルドな男性だった。
いつもはハンサムだけど、今みたいなワイルドも私は好き。
理由はもちろん、優しくしてくれたから。
いや違う。私を救ってくれて、私の求めたものをすぐにプレゼントしてくれた。
プランスのくれたプレゼントは、物だけじゃない。色々な言葉。
色々な素振り。それが私にくれた最大のプレゼント。
それだけもらったから、私は彼に隣にずっといて日々を彼に捧げます。
「ふうん。まあまあだと思う。プランスほどではないけどね」
私は白米を炊くのに自信はあまりないけれど、通常の人と同じくらいなら容易に料理もできるし、レシピさえあればなんでも作れる。
「そうか、それは楽しみだな。あ、その足下のやつ触らないでね」
下を確認すると、小さなナイフが落ちてて、触らないでね、という必要がないくらいの品だった。
「はい。プランス、あなたはどうしてここの村に来たの?」
咄嗟に質問した。
「ここの村で・・・・・・・ここの村が好きだから」
苦笑しながら、振り返る、プランスは悲しそうで苦しいようは微笑みをした。
不躾な質問をしてしまったと、頭を抱えた。
「そうなんだね。まあこの村は美しいからね」
私は黄昏た心で、プランスに言った。
「うん」
でも、思ってた以上に包丁が重く、大きかったため、自分の体の一部として扱えなかった。
「まず、皮を剥げ、まあ食べる一部分だけでいい」
そう言って、プランスは魔獣の足を指差す。
「切り落とせ」
プランスは安堵したような雰囲気をしているのに、怖い声でつぶやく。
「はい」
プランスの言う通り、私は包丁を魔獣の足に叩きつけた。でも、岩のように固く、頑丈で包丁なんかじゃ切り落とせなかった。
それに、皮一枚だってキレやしない。
こんな生物よくプランスみたいな、弱そうな人が倒せたものだ。
「あっごめん。この魔獣、リトルドラゴンって言って貫通防御力十ついてるんだった」
プランスがポカンとした顔に、私もポカンとした顔になって会話しているように、少しの間沈黙してしまった。
私がポカンとしたのは、貫通防御力十という部分で、これはすごく高い。
だって聖騎士の平均貫通防御力が三十で、聖剣でもやっと傷がつくくらい。
そして兵士の平均貫通防御力は七から八とされていて、剣でようやく傷がつくくらい。
それで一般人の平均貫通防御力はゼロ。
これを考えたら、貫通防御力十は兵士よりも余裕で強い。まあ、聖騎士には敵わないが。
「・・・・・・・・よし貸してくれ」
プランスが私から包丁を取り上げて、リトルドラゴンの足にゆっくりと乗せ、そのまま手をは離した。
私はまさかまさか、とドキドキが止まらなかった。
「ねえ本当にどうやって」
私が言った同時に、リトルドラゴンの足が柔らかいお肉のようにして切れた。
どんな魔力を使ったのかは分からないけど、私は華麗なるプランスの技に魅了されてしまった・・・・・・・。
「ちょっと魔力を使っただけさ。あっそうだミアには鍋でライス炊いてきてくれない?」
ライス=米を炊くことは可能だ。
お母様に家事を徹底的に教わったからだ。でも、結果は屋敷で暮らしたから、そんな家事はしなくてよかった。
まあ、お母様は何も悔やんでいなかったけれど。
「はい」
私は鍋のある、キッチンに向かった。彼の隣に居れないのは辛かったけど、何もしないのも、ダメだ。
屋敷で楽してきた分、今ここで大変な思いをしなくてわ。
「ミア」
突然後ろから、彼が呼び止める。
「どうしました?」
「俺の家は君にとってどう? 嫌かな?」
この質問の意味がわからなかったけど、本当に思っていることを伝えた。
「嫌じゃないわ。本当に心地い家で屋敷なんかより、ずっと優れてますわ」
プランスは「ご冗談を」とふざけた感じに返して、プランスと私は笑った。
「では、私は鍋で白米を・・・・・・・・」
♢
色々と下準備も整って、後はお米が炊けるのを待つだけとなった。
この時私は暇だったので、プランスの料理姿を見に、プランスがリトルドラゴンを解体している、裏倉庫に向かった。
確かこのドアを開けたところに・・・・・。
そう思いながら、ドアをゆっくり開くと、プランスがリトルドラゴンの足を真剣に焼いていた。
リトルドラゴンの足には鱗が付いておらず、一瞬で悟った。
プランスがリトルドラゴンの足の皮膚を剥がしたんだと。まあそうしないと、リトルドラゴンは食べれないらしく、リトルドラゴンの貫通防御力十は皮膚に付けられているらしい。
昔本で読んだから、知っていた。
「プランス、今調子よさそうね」
「当たり前だ。こう見えて俺は村の料理人なんだからな」
「まあ、前のお祭りの時、ステーキ配ってたもんね」
お祭りのことを思い出すと、楽しかったことが瞼に浮かぶ。
「ああ、それでお前の方は上手くライス炊けたんだろうな?」
焚き火の暑さに汗をかいた、プランスはまたいつもとは違う味を出して服で汗を拭き取る姿なんて、ワイルドな男性だった。
いつもはハンサムだけど、今みたいなワイルドも私は好き。
理由はもちろん、優しくしてくれたから。
いや違う。私を救ってくれて、私の求めたものをすぐにプレゼントしてくれた。
プランスのくれたプレゼントは、物だけじゃない。色々な言葉。
色々な素振り。それが私にくれた最大のプレゼント。
それだけもらったから、私は彼に隣にずっといて日々を彼に捧げます。
「ふうん。まあまあだと思う。プランスほどではないけどね」
私は白米を炊くのに自信はあまりないけれど、通常の人と同じくらいなら容易に料理もできるし、レシピさえあればなんでも作れる。
「そうか、それは楽しみだな。あ、その足下のやつ触らないでね」
下を確認すると、小さなナイフが落ちてて、触らないでね、という必要がないくらいの品だった。
「はい。プランス、あなたはどうしてここの村に来たの?」
咄嗟に質問した。
「ここの村で・・・・・・・ここの村が好きだから」
苦笑しながら、振り返る、プランスは悲しそうで苦しいようは微笑みをした。
不躾な質問をしてしまったと、頭を抱えた。
「そうなんだね。まあこの村は美しいからね」
私は黄昏た心で、プランスに言った。
「うん」
51
あなたにおすすめの小説
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
三年の想いは小瓶の中に
月山 歩
恋愛
結婚三周年の記念日だと、邸の者達がお膳立てしてくれた二人だけのお祝いなのに、その中心で一人夫が帰らない現実を受け入れる。もう彼を諦める潮時かもしれない。だったらこれからは自分の人生を大切にしよう。アレシアは離縁も覚悟し、邸を出る。
※こちらの作品は契約上、内容の変更は不可であることを、ご理解ください。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。
Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。
そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。
そんな夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。
これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。
(1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる