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第一部 第二章 聖騎士
目覚めたら
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「ミア、ミア。起きて、一旦休憩だから」
私は寝ていたらしく、まだ頭が本調子じゃない。
それで、無意識に眼を掻いて、目を覚ませようとした。
「夕飯作るから、此処で待ってて、食材を見つけてくる」
目が覚めて、空を眺めると川のように並び、月は目眩く輝き、プランスの瞳のように感じた。
見る景色が変わるだけで人は気分が良くなるらしい。
「ヒヒーン」
とシルバーが疲れたように鳴いた。私はシルバーのお腹を枕にして星空と月を眺める。
すると、月が照らす先には此処からそう遠くない、湖があることに気がついた。
湖には星空が鏡のように写し出されており、これこそが天の川だ。
「シルバー、あの湖見える?」
言葉が分からないことは百も承知だ。
だから話しかけた。動物は私の言葉に傷つかないから、口が滑っても何も気にしなくていい。これだけ気軽に接しれるのはプランスと動物だけだ。
だからこそ、私はプランスとシルバーから離れたくなかった。
すると、シルバーが私の耳を舐めた。
くすぐったくて、無意識に顔から笑顔が漏れる。本当に人には懐かない子なのかと疑問に思ったけど、彼が言うのだから嘘ではない。
「見える」
突如、空耳かもしれないけど、シルバーが話した気がする。勘違いだろうと片付けようとしたけれど、あの澄んだ声は耳に残って、頭に残って消えない。
もしかして・・・・・、本当にシルバーが・・・・・
「シルバー今喋った?」
私はもう、限界だったから面白半分でシルバーに問う。
動物に何をしているのだろうかと、馬鹿らしくなりつつもシルバーの言葉を待つ。もしかしたら、永遠と待ち続けてしまうと、シルバーを抱きしめた。
シルバーはやはり、プランス似て抱き心地が良くて、落ち着く。
「喋ったよ。実はわい喋れるの」
シルバーは嘘のように話し始めるから、目が飛び出てしまう。
まるで、私がおかしいようにシルバーの瞳は訴えてくる。
もしかして本当は、動物全員喋れるのかもしれない。なのに人間は聞こうとしないから知らないだけなのかもしれない。
「プ、プランスはこのことしってるの?」
恐れた声で聞くとシルバは立ち上がり、少し歩いた。
さすがというべきなのか、夜でも白馬の白い毛皮が美しく精彩を放つ。夜だから存在感がすごくあって、魔獣ユニコーンに見えた。
「知ってる。だから、いつもふたりで話してる」
ああ、そういうことか、シルバーが懐かない理由は。
私は今になってようやく、プランスの言葉の意味がわかった。
それは、シルバー自身人の言葉を理解してしまい、人の悪口で人が悪い人だと、動物ながらに理解したのだろう。
「なんか小説みたいだね」
つぶやくと同時にプランスが、シルバーがいる方から歩いてきてシルバーに乗った。
シルバーはそのまま私の方に近づいてきて、まるで、プランスがあっちの方向から来ると理解しているようだ。
「プランス!」
私は立ち上がって彼の方へと走る。
なんで彼が近づいてきているだけで、胸が高鳴るのだろう? 本気で好きになるとこうなってしまうのだろうか?
私は好きになる人が決まっていたので、恋なんてしたことがなかった。それなのに、少しの時間を一緒に共にしただけの人に恋してしまった。
「ミア、今日は山菜しかないからごめんよ。まあシルバーは喜ぶだろうけど」
プランスは異世界袋を出し、私と方を組むため、シルバーから降りた。
「わいは山菜好きや。なにせ馬だからな」
やっぱり、シルバーが話すと不思議な気持ちになって頭がぽかんとした。
「え、ミアシルバーに心開いてもらったの?」
「え、うん、まあ、そんな感じ」
言いにくそうに、頬を人差し指で掻く。プランスの熱情的な眼差しが何かドキドキしてしまい、目を合わせれない。
「すごいじゃん! シルバー俺以外とは話さないだよ」
彼が悔しそうに言うけれど、私はそんなムッとした彼すらも好きになっていた。
「わいはこの女性が良い人だと知った」
「私の名前は女性じゃなくてミア・アネリア」
こんなふざけた会話にも、退屈感が感じられず、いつまでもこのような日々が続けばいいなと感じた。
けれど、時期に王国聖騎士に見つかって、また逃げたり彼たちと逸れたりしてしまうだろう。
そう、悪いことを思っていると、顔が苦笑に変わって、本当の笑顔ができなくなった。
「ミア、わいはシルバー・フリンスやで」
シルバーは独特な喋り方をするけど、なんだか面白くなって笑えてくる。
プランスもこの喋り方が好きなのか、シルバーを見ている時の顔はずっと笑っていて、こっちまで微笑ましく、私は光栄した。
「知ってる、ウフフ」
「ミアもミア・フリンスに変えればいいのに」
シルバーの言葉に耳が赤くなる感覚を覚えた。シルバーって無神経なのだとため息をつき、プランスの方に目線を落とす。
「名案だけど、ちょっとね」
シルバーが馬だと理解しているのに、妙にいいことを言う。それに、なんだか人間と話しているよりも心地いし、真剣な言葉だった。
「ほほほそういうことか」
シルバーが何か勘付いたように、私を見る。
私は寝ていたらしく、まだ頭が本調子じゃない。
それで、無意識に眼を掻いて、目を覚ませようとした。
「夕飯作るから、此処で待ってて、食材を見つけてくる」
目が覚めて、空を眺めると川のように並び、月は目眩く輝き、プランスの瞳のように感じた。
見る景色が変わるだけで人は気分が良くなるらしい。
「ヒヒーン」
とシルバーが疲れたように鳴いた。私はシルバーのお腹を枕にして星空と月を眺める。
すると、月が照らす先には此処からそう遠くない、湖があることに気がついた。
湖には星空が鏡のように写し出されており、これこそが天の川だ。
「シルバー、あの湖見える?」
言葉が分からないことは百も承知だ。
だから話しかけた。動物は私の言葉に傷つかないから、口が滑っても何も気にしなくていい。これだけ気軽に接しれるのはプランスと動物だけだ。
だからこそ、私はプランスとシルバーから離れたくなかった。
すると、シルバーが私の耳を舐めた。
くすぐったくて、無意識に顔から笑顔が漏れる。本当に人には懐かない子なのかと疑問に思ったけど、彼が言うのだから嘘ではない。
「見える」
突如、空耳かもしれないけど、シルバーが話した気がする。勘違いだろうと片付けようとしたけれど、あの澄んだ声は耳に残って、頭に残って消えない。
もしかして・・・・・、本当にシルバーが・・・・・
「シルバー今喋った?」
私はもう、限界だったから面白半分でシルバーに問う。
動物に何をしているのだろうかと、馬鹿らしくなりつつもシルバーの言葉を待つ。もしかしたら、永遠と待ち続けてしまうと、シルバーを抱きしめた。
シルバーはやはり、プランス似て抱き心地が良くて、落ち着く。
「喋ったよ。実はわい喋れるの」
シルバーは嘘のように話し始めるから、目が飛び出てしまう。
まるで、私がおかしいようにシルバーの瞳は訴えてくる。
もしかして本当は、動物全員喋れるのかもしれない。なのに人間は聞こうとしないから知らないだけなのかもしれない。
「プ、プランスはこのことしってるの?」
恐れた声で聞くとシルバは立ち上がり、少し歩いた。
さすがというべきなのか、夜でも白馬の白い毛皮が美しく精彩を放つ。夜だから存在感がすごくあって、魔獣ユニコーンに見えた。
「知ってる。だから、いつもふたりで話してる」
ああ、そういうことか、シルバーが懐かない理由は。
私は今になってようやく、プランスの言葉の意味がわかった。
それは、シルバー自身人の言葉を理解してしまい、人の悪口で人が悪い人だと、動物ながらに理解したのだろう。
「なんか小説みたいだね」
つぶやくと同時にプランスが、シルバーがいる方から歩いてきてシルバーに乗った。
シルバーはそのまま私の方に近づいてきて、まるで、プランスがあっちの方向から来ると理解しているようだ。
「プランス!」
私は立ち上がって彼の方へと走る。
なんで彼が近づいてきているだけで、胸が高鳴るのだろう? 本気で好きになるとこうなってしまうのだろうか?
私は好きになる人が決まっていたので、恋なんてしたことがなかった。それなのに、少しの時間を一緒に共にしただけの人に恋してしまった。
「ミア、今日は山菜しかないからごめんよ。まあシルバーは喜ぶだろうけど」
プランスは異世界袋を出し、私と方を組むため、シルバーから降りた。
「わいは山菜好きや。なにせ馬だからな」
やっぱり、シルバーが話すと不思議な気持ちになって頭がぽかんとした。
「え、ミアシルバーに心開いてもらったの?」
「え、うん、まあ、そんな感じ」
言いにくそうに、頬を人差し指で掻く。プランスの熱情的な眼差しが何かドキドキしてしまい、目を合わせれない。
「すごいじゃん! シルバー俺以外とは話さないだよ」
彼が悔しそうに言うけれど、私はそんなムッとした彼すらも好きになっていた。
「わいはこの女性が良い人だと知った」
「私の名前は女性じゃなくてミア・アネリア」
こんなふざけた会話にも、退屈感が感じられず、いつまでもこのような日々が続けばいいなと感じた。
けれど、時期に王国聖騎士に見つかって、また逃げたり彼たちと逸れたりしてしまうだろう。
そう、悪いことを思っていると、顔が苦笑に変わって、本当の笑顔ができなくなった。
「ミア、わいはシルバー・フリンスやで」
シルバーは独特な喋り方をするけど、なんだか面白くなって笑えてくる。
プランスもこの喋り方が好きなのか、シルバーを見ている時の顔はずっと笑っていて、こっちまで微笑ましく、私は光栄した。
「知ってる、ウフフ」
「ミアもミア・フリンスに変えればいいのに」
シルバーの言葉に耳が赤くなる感覚を覚えた。シルバーって無神経なのだとため息をつき、プランスの方に目線を落とす。
「名案だけど、ちょっとね」
シルバーが馬だと理解しているのに、妙にいいことを言う。それに、なんだか人間と話しているよりも心地いし、真剣な言葉だった。
「ほほほそういうことか」
シルバーが何か勘付いたように、私を見る。
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