結婚してるのに、屋敷を出たら幸せでした。

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第一部 第二章 聖騎士

夕食

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 彼が傍で、山菜をナイフで切ってサラダで食べようと言い出した。

 私は野菜とか山菜は屋敷でよくサラダとして出されたから、食べれないことはないけど、少し苦手だ。

「ミア、湖綺麗だろ。なんか天の川だな」

 私と同じことを思ってる彼を見てると、やっぱりプランスが運命の人なのだと分かった。
 ルカはただの、結婚しただけの人。

 でも私は本気でルカを愛していたのも事実。まあそれが、後々自分を蝕むような行為になっていたなんて。
 考えてもいなかった。毎日のように明け暮れる、日々がなくなったな。

「うん、綺麗」

 湖を遠目に見ると、やはり煌めく宝石箱が見えた。

 夜にこうしてゆっくり、外にいたのはいつぶりだろうか? いや、一度もないな。本当に一度ない。

「あのさ、サラダで本当にいいの?」

 時と場合にあってないことを、彼は口を動かして、サラダの話に変えた。
 
「ううん、少し苦手」

 私は正直に思いを伝える。それだけでなんだか気が楽になった。
 今までは隠してた気持ちがまた吐き出せそうだな。ルカに対して言えなかった思いとかも言えなくなった。

「そうかそうか、じゃあドレッシングでも作るか、ちょうど果樹とか取れたしドレッシングは作れるよ」

 ドレッシングは私も好きで、屋敷の頃はサラダにドレッシングをかけれなかった、からサラダが苦手になっていた。

 でも、此処ならドレッシングをどれだけかけても許されて、好きにしていいのだ。

「うん。それなら私も好き! プランスはそれでいい?」

 質問すると彼は頷いて早速果樹を異世界袋から出した。同時にドレッシングを入れる容器を取り出した。

 果樹は、林檎と桃とオレンジを三つずつ。

「俺はそもそも、ドレッシングかけるつもりだったぜ」

 シルバーは林檎を見て涎を垂らしていて、プランスが必死に止めていた。

「そうなの?」

 シルバーは白目になりながらプランスの指を林檎だと思ったのか、噛みついている。

「って痛ったーーー! おいおいシルバー何やって、痛いだろ」

 プランスはシルバーを離す。

「わ、わい、今何を・・・・・」

 シルバーはようやく正気に戻ったらしく、プランスの手を離した。だけどまだぱかんとしているらしく、周りが見れずに立ち上がった。そして、また横になった。

「よかったねプランス」

「何もよくないよ~、痛かった~」

 プランスは半泣き状態の顔で手を上下に振って痛みを抑える。そんな彼を見ていると、なんだか可愛く思えてきて、微笑みしくなった。

「大丈夫? 腫れてるね」
 
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