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第三部一章 人生というのは残酷非道
いつから
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「あぁウワアアアアアア!」
シルバーは遠くに居て、アンは気を失っている。
つまりここで泣き叫んでいるのは私だけ、いつにも増して悲しい。
こんなに涙を流したことは、一度なかった。
元々泣き虫じゃなかったこともあるけれど、ある程度の事は笑って吹き飛ばせた。
だけど、今日はそんなことが出来るほどの余裕もないし、泣かないことが出来るのなら、私は悪魔にでもなったのだろうか?
今目の前に横たわっている、首のない彼の死体が飄々よ蘇り、満月の瞳を笑って見せてくれるのなら、なんだってするし、私が悪魔になってもいいから満月の瞳を見せてほしかった。
例えばね、抱き締めれる背中を見せて笑ってくれるのが、財宝でそれを取りに行く私はトレジャーハンター、命に変えても財宝を取りに行くのと同じ。
こんなことを考えても、彼は蘇らないことが分かってさらに泣けるのだ。
これほどにも、恐ろしくて怖いことはない。
いや彼は絶対に蘇って微笑んでくれる。そういうのが彼だから、私が蘇らせる。
絶対に生き返らせる方法を見つける。
恐ろしい恐ろしいほどの魔力を私は絶対に見つける。
「一億年の時が経っても絶対に救い出すから」
どこかの暗闇で暮らす貴方は私が初めて、恋をした人です。
何億年経っても助け出すよ。だから待ってて。
この時私はプランスと契約を結んだ気がする。それでここからは、私の恋愛ファンタジー小説の幕開けだ。
やっぱりこれだ。
『結婚してるのに、屋敷を出たら幸せでした。』
あまり良いことじゃないけど、それだけでいいのさ。
私は本気で屋敷を出てよかったと思っている。
それは無論、プランスが居たから。それでこれからも共に歩もう。
死んでいた彼だとしても。最も私が彼を愛した人というのは、変えたくても変えれない。
私こそが、プランスの最愛の嫁に相応しい。
『俺が死んだって笑わせるな』
その時彼が喋った気がしたけど、気のせいだったのだろうな。
まさか生きてるはずがない、けど希望が捨てられなくて、涙が出て立ち上がる。
シルバーのところに行って、そこに居る、アンを連れて旅に出ないとね。
これは強制だから。
意味のある旅だから、真剣に取り組もう。
まあ一人でも旅に行くけれど、仲間は作っておいた方がいい。
これは自論だけど、仲間がいたからここまで来れた。
仲間がいなければ、何も始まらない。
「プランスがずっと傍に居たからだよ、私がここまで来れたのは」
それだけ言い残して私は飛行呪文で空を飛んで、アンたちの元へと向かう。
この最中、シルバーに乗りながら、プランスの背中を抱きしめて居たことを思い出して、涙が出てきた。
この涙をいつか力に変えれたらいいのに。
それができるのなら、冒険者としても十分やっていけるのだろうけど、本気で恋をした彼がいなくなったらもう、冒険者無くて悪魔か女神にでもなってみせる。
それで、プランスを生き返らせてルカが傷つけた人々を救い、ゼレーナ王国を壊滅状態にしプランスを殺したルカを殺す。
これが私にできる報いだと思う。
♢♢♢
アンとシルバーのもとにつくと、二人ともぐっすり寝ていた。
まだプランスの死を知らないようだ。
それなのに、プランスの死を伝えるのは私自身が苦しい。
それで息ができなくなってしまって、私も横たわった。
もしかしたら、寝たら今までが夢でプランスは生きているのかもしれない。
そう願って眠りにつこうとしたけど、結局寝れなくて、夜は永遠に泣いた。
気付いたら朝になっていて、アンが何も知らないように起きる。
悲しいことは目を逸らしたかった。
「ミア?」
プランスの声!
「プランス! 生きていたんだね!」
枯れた私の喉が一瞬で潤んだような心地に変わった。
「ミア、私は上位聖騎士様じゃありませんよ?」
この感じ、アンだ。プランスじゃないプランスじゃない。
これほど残酷なことは、あるだろうか。
眼の前にいるのがプランスじゃないなんて、信じられない。
もしそれが事実だとしたらどう私は生きれば良いのだ?
このときの私は、大きな木の根本で泣いてしまい、プランスを生き返らせるという概念すらもなくなりつつあった。
なんて無惨な私だろうか? 私がプランスを殺したというのに、まるでルカのせいにしてしまっている。
「アン、プランスは死んだの」
朝起きて早々には辛いだろうけど、辛いことは早く終わってたほうが良いから、今アンに伝えた。
だが、アンそこまで悲しい顔はしないで、ただただ空を見上げて悲しそうに微笑んだ。
微笑みが混ざっているからか、悲しい顔には見えなかった。
「まあ、元とはいえ聖騎士なので死ぬのは当たり前なんですかね」
なにその言葉?
プランスが死ぬのが当たり前? アン、それはないんじゃない?
確かに聖騎士になったら死と隣り合わせ。だけどプランスが死んで良い訳じゃない!
「アン! それは違うよ、プランスが死んで良い訳じゃない! それにプランスは私達を護って死んだんだよ? それなのになにそれ、まるで護ったのが馬鹿馬鹿しいみたいじゃない!?」
すべて私の本心で話した。
これで親近感がなくなる。
「私だって、死んでほしくなかった人がいます。その人は私が初めて聖騎士で戦場に出た時でした。私は怯えていましたし、その結果私は魔族に殺されそうになりました。そんな時、当時恋してた人が私を庇って死んでしまいました・・・・・」
シルバーは遠くに居て、アンは気を失っている。
つまりここで泣き叫んでいるのは私だけ、いつにも増して悲しい。
こんなに涙を流したことは、一度なかった。
元々泣き虫じゃなかったこともあるけれど、ある程度の事は笑って吹き飛ばせた。
だけど、今日はそんなことが出来るほどの余裕もないし、泣かないことが出来るのなら、私は悪魔にでもなったのだろうか?
今目の前に横たわっている、首のない彼の死体が飄々よ蘇り、満月の瞳を笑って見せてくれるのなら、なんだってするし、私が悪魔になってもいいから満月の瞳を見せてほしかった。
例えばね、抱き締めれる背中を見せて笑ってくれるのが、財宝でそれを取りに行く私はトレジャーハンター、命に変えても財宝を取りに行くのと同じ。
こんなことを考えても、彼は蘇らないことが分かってさらに泣けるのだ。
これほどにも、恐ろしくて怖いことはない。
いや彼は絶対に蘇って微笑んでくれる。そういうのが彼だから、私が蘇らせる。
絶対に生き返らせる方法を見つける。
恐ろしい恐ろしいほどの魔力を私は絶対に見つける。
「一億年の時が経っても絶対に救い出すから」
どこかの暗闇で暮らす貴方は私が初めて、恋をした人です。
何億年経っても助け出すよ。だから待ってて。
この時私はプランスと契約を結んだ気がする。それでここからは、私の恋愛ファンタジー小説の幕開けだ。
やっぱりこれだ。
『結婚してるのに、屋敷を出たら幸せでした。』
あまり良いことじゃないけど、それだけでいいのさ。
私は本気で屋敷を出てよかったと思っている。
それは無論、プランスが居たから。それでこれからも共に歩もう。
死んでいた彼だとしても。最も私が彼を愛した人というのは、変えたくても変えれない。
私こそが、プランスの最愛の嫁に相応しい。
『俺が死んだって笑わせるな』
その時彼が喋った気がしたけど、気のせいだったのだろうな。
まさか生きてるはずがない、けど希望が捨てられなくて、涙が出て立ち上がる。
シルバーのところに行って、そこに居る、アンを連れて旅に出ないとね。
これは強制だから。
意味のある旅だから、真剣に取り組もう。
まあ一人でも旅に行くけれど、仲間は作っておいた方がいい。
これは自論だけど、仲間がいたからここまで来れた。
仲間がいなければ、何も始まらない。
「プランスがずっと傍に居たからだよ、私がここまで来れたのは」
それだけ言い残して私は飛行呪文で空を飛んで、アンたちの元へと向かう。
この最中、シルバーに乗りながら、プランスの背中を抱きしめて居たことを思い出して、涙が出てきた。
この涙をいつか力に変えれたらいいのに。
それができるのなら、冒険者としても十分やっていけるのだろうけど、本気で恋をした彼がいなくなったらもう、冒険者無くて悪魔か女神にでもなってみせる。
それで、プランスを生き返らせてルカが傷つけた人々を救い、ゼレーナ王国を壊滅状態にしプランスを殺したルカを殺す。
これが私にできる報いだと思う。
♢♢♢
アンとシルバーのもとにつくと、二人ともぐっすり寝ていた。
まだプランスの死を知らないようだ。
それなのに、プランスの死を伝えるのは私自身が苦しい。
それで息ができなくなってしまって、私も横たわった。
もしかしたら、寝たら今までが夢でプランスは生きているのかもしれない。
そう願って眠りにつこうとしたけど、結局寝れなくて、夜は永遠に泣いた。
気付いたら朝になっていて、アンが何も知らないように起きる。
悲しいことは目を逸らしたかった。
「ミア?」
プランスの声!
「プランス! 生きていたんだね!」
枯れた私の喉が一瞬で潤んだような心地に変わった。
「ミア、私は上位聖騎士様じゃありませんよ?」
この感じ、アンだ。プランスじゃないプランスじゃない。
これほど残酷なことは、あるだろうか。
眼の前にいるのがプランスじゃないなんて、信じられない。
もしそれが事実だとしたらどう私は生きれば良いのだ?
このときの私は、大きな木の根本で泣いてしまい、プランスを生き返らせるという概念すらもなくなりつつあった。
なんて無惨な私だろうか? 私がプランスを殺したというのに、まるでルカのせいにしてしまっている。
「アン、プランスは死んだの」
朝起きて早々には辛いだろうけど、辛いことは早く終わってたほうが良いから、今アンに伝えた。
だが、アンそこまで悲しい顔はしないで、ただただ空を見上げて悲しそうに微笑んだ。
微笑みが混ざっているからか、悲しい顔には見えなかった。
「まあ、元とはいえ聖騎士なので死ぬのは当たり前なんですかね」
なにその言葉?
プランスが死ぬのが当たり前? アン、それはないんじゃない?
確かに聖騎士になったら死と隣り合わせ。だけどプランスが死んで良い訳じゃない!
「アン! それは違うよ、プランスが死んで良い訳じゃない! それにプランスは私達を護って死んだんだよ? それなのになにそれ、まるで護ったのが馬鹿馬鹿しいみたいじゃない!?」
すべて私の本心で話した。
これで親近感がなくなる。
「私だって、死んでほしくなかった人がいます。その人は私が初めて聖騎士で戦場に出た時でした。私は怯えていましたし、その結果私は魔族に殺されそうになりました。そんな時、当時恋してた人が私を庇って死んでしまいました・・・・・」
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