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第三部一章 人生というのは残酷非道
喧嘩
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それなら分かるでしょ? 私が今どれだけ苦しんで、いるか。
別にわかって欲しいわけじゃないけど、その言葉だけじゃあさっきの言葉は取り消すことは出来ない。
それに、死んでしまった人をさらに殺すのはダメだ。
しかも自分を護って死んでしまい、自分のせいで死んでしまった命を、護ったから死んだとか虫が良すぎない?
もしも私だったら、天国で泣き叫ぶよ? それすらも予想出来ないの? 私は真っ先に考えて、好きという気持ちを本人に伝えるために生き返らせると決めたのよ。
もちろん、人々を救うということも考えていたけれど、それ以前に自分の気持ちを生きている貴方に伝えたかった。
そうしなきゃ私の気が収まらない。
だってもしかしたら同じ気持ちかもしれないから。
「それなら、分かるでしょ私がどれだけ辛いか」
たぶん、これで私が彼のことを好きということが、彼女は分かっただろう。
けど、今は彼もいなから自由でシルバーはまだ寝てるから平和である。
だけどまだみんなには、知られたくない。
理由は全ては崩れるかもしれないからだ、旅で誰かに恋することによって、全てが壊れるとも聞いたことがある。
嘆かわしいけれど、私は元々好きだったかのように貴方が好きなの。
「分かりますけど、仕方がないことです」
結局仕方がないと片付ける彼女は新の悪魔のように見えて、離れたくなくなってしまう。
でもここは丸く収める。だって、彼女も悪気がないのだから。
私もわざわざ喧嘩したくてしてるわけじゃない。
だけど、死んだ人を馬鹿にするようなことは絶対に許せない。
いや許してはしては絶対にダメなのだ。
死んでしまったということはそれだけ努力したということなのだ。
「なんでそうやって、死んだ人を小馬鹿にするようにするの?」
これで縁がなくなるのならば、それは縁がなかったというわけだ。
それだけの覚悟で言葉を発している。
「上位聖騎士様のことを馬鹿にしているわけないじゃないですか!」
じゃあなんなのよ、プランスのことを馬鹿にしてるとしか思えない。
だって、死んで仕方ない、そんなのあんな奴、死んでよかったって言っているようなこと。
それは悪い奴にぶつける言葉なのに。
良い人に使う言葉じゃない。それは決してプランスに使ってはいけない。
「ただ、私は聖騎士というのはそういう存在ということを、ミアに知っておいて欲しかったんです」
確かにそれは合ってるけど、彼は聖騎士じゃないし、ましてや冒険者でもなんでもない、ただの人間だ。
それなのになぜ、元聖騎士というだけで、死ぬのが当たり前になっているわけ? 普通なら聖騎士が死なないという常識が入っているはずでしょ? だって正義の騎士なのだから。
なのにどうして、正規の人プランスを悪いように扱うの? 意味が分からないんだけど。
「どうして、聖騎士はそんなに死ぬわけ?」
「正義の騎士だからです」
今の言葉は普通じゃない。正義の騎士は死んで当たり前とか、死んだ人が可哀想でしょ、努力が水の泡。
それにどんな英雄でさえ、一度守れなかったらそれは英雄じゃなくなってしまう。それと同じことをアン、今言っているのよ。
その時、シルバーが目覚めて、こっちに眠そうに立ち寄ってきた。
このシルバーも何も知らない。
「プランスは死んだのだなぁ」
シルバーは落ち込む。だが、どうしてそれが分かるのだ?
さっきまで寝ていた、シルバーが。もしかして通達でわかるのか? でもそんな、魔力シルバーにあるような気がしない。
そんな魔力があるのならば、戦闘においてすごく有効的である。
「なんでそれを?」
「魔力が感じられない。生き返るのは後どれぐらいか・・・・・」
シルバーの性格がガラリと変わって、私は何か不思議に感じた。この感覚はシルバーが初めて喋った時と同じだ。
ふとまた彼女に眼を向けると引いているように見えた。
「なんで、馬が喋ってるの・・・・・?」
完全に引いているようだけど、私はなぜか涙を流した。
この涙は悲しみからでなく、プランスが居たという証が今眼の前にある。
それに泣けたのだ。
「アンって言ったな? 田舎者か、それでプランスを生き返らせるのだろ?」
シルバーの白い毛が光に照らされて鮮やかに輝く。
なんて美しいのだ、馬の中では群を抜いて美しいだろう。
さすがプランスだ、これからは私は手入れしてあげないと駄目なんだろうな・・・・・。
プランスが今まで丁寧にやってきたことだから、私が引き継がなければならない。
「シルバーって言ったわね・・・・・、どうして人間語を話せるの?」
それは私も気になったけれど、それは自分自身も分からないのだと思う。
分かっているのなら、迷わず教えてくれると思うし。
「わい、魔族だからじゃね?」
この言葉にアンと私は、固まって、ただただシルバーを見つめた。
理由は魔族という言葉からだ、魔族というのは、人間と今も戦争状態である。
それに加えて、魔族は人類の五割を一時期殺していた。
しかも、今でさえ聖騎士を殺すこともあり一般市民を攫う。
そんな生物が今眼の前にいるか。それだけで恐怖を感じ取った。けれど、
「ミア、後ろに下がっててください」
「いや、アンわいは喧嘩しないぞ?」
「そうだよアン、シルバーはそんなことしない」
私は知っている。悪い魔族などいないということを。
別にわかって欲しいわけじゃないけど、その言葉だけじゃあさっきの言葉は取り消すことは出来ない。
それに、死んでしまった人をさらに殺すのはダメだ。
しかも自分を護って死んでしまい、自分のせいで死んでしまった命を、護ったから死んだとか虫が良すぎない?
もしも私だったら、天国で泣き叫ぶよ? それすらも予想出来ないの? 私は真っ先に考えて、好きという気持ちを本人に伝えるために生き返らせると決めたのよ。
もちろん、人々を救うということも考えていたけれど、それ以前に自分の気持ちを生きている貴方に伝えたかった。
そうしなきゃ私の気が収まらない。
だってもしかしたら同じ気持ちかもしれないから。
「それなら、分かるでしょ私がどれだけ辛いか」
たぶん、これで私が彼のことを好きということが、彼女は分かっただろう。
けど、今は彼もいなから自由でシルバーはまだ寝てるから平和である。
だけどまだみんなには、知られたくない。
理由は全ては崩れるかもしれないからだ、旅で誰かに恋することによって、全てが壊れるとも聞いたことがある。
嘆かわしいけれど、私は元々好きだったかのように貴方が好きなの。
「分かりますけど、仕方がないことです」
結局仕方がないと片付ける彼女は新の悪魔のように見えて、離れたくなくなってしまう。
でもここは丸く収める。だって、彼女も悪気がないのだから。
私もわざわざ喧嘩したくてしてるわけじゃない。
だけど、死んだ人を馬鹿にするようなことは絶対に許せない。
いや許してはしては絶対にダメなのだ。
死んでしまったということはそれだけ努力したということなのだ。
「なんでそうやって、死んだ人を小馬鹿にするようにするの?」
これで縁がなくなるのならば、それは縁がなかったというわけだ。
それだけの覚悟で言葉を発している。
「上位聖騎士様のことを馬鹿にしているわけないじゃないですか!」
じゃあなんなのよ、プランスのことを馬鹿にしてるとしか思えない。
だって、死んで仕方ない、そんなのあんな奴、死んでよかったって言っているようなこと。
それは悪い奴にぶつける言葉なのに。
良い人に使う言葉じゃない。それは決してプランスに使ってはいけない。
「ただ、私は聖騎士というのはそういう存在ということを、ミアに知っておいて欲しかったんです」
確かにそれは合ってるけど、彼は聖騎士じゃないし、ましてや冒険者でもなんでもない、ただの人間だ。
それなのになぜ、元聖騎士というだけで、死ぬのが当たり前になっているわけ? 普通なら聖騎士が死なないという常識が入っているはずでしょ? だって正義の騎士なのだから。
なのにどうして、正規の人プランスを悪いように扱うの? 意味が分からないんだけど。
「どうして、聖騎士はそんなに死ぬわけ?」
「正義の騎士だからです」
今の言葉は普通じゃない。正義の騎士は死んで当たり前とか、死んだ人が可哀想でしょ、努力が水の泡。
それにどんな英雄でさえ、一度守れなかったらそれは英雄じゃなくなってしまう。それと同じことをアン、今言っているのよ。
その時、シルバーが目覚めて、こっちに眠そうに立ち寄ってきた。
このシルバーも何も知らない。
「プランスは死んだのだなぁ」
シルバーは落ち込む。だが、どうしてそれが分かるのだ?
さっきまで寝ていた、シルバーが。もしかして通達でわかるのか? でもそんな、魔力シルバーにあるような気がしない。
そんな魔力があるのならば、戦闘においてすごく有効的である。
「なんでそれを?」
「魔力が感じられない。生き返るのは後どれぐらいか・・・・・」
シルバーの性格がガラリと変わって、私は何か不思議に感じた。この感覚はシルバーが初めて喋った時と同じだ。
ふとまた彼女に眼を向けると引いているように見えた。
「なんで、馬が喋ってるの・・・・・?」
完全に引いているようだけど、私はなぜか涙を流した。
この涙は悲しみからでなく、プランスが居たという証が今眼の前にある。
それに泣けたのだ。
「アンって言ったな? 田舎者か、それでプランスを生き返らせるのだろ?」
シルバーの白い毛が光に照らされて鮮やかに輝く。
なんて美しいのだ、馬の中では群を抜いて美しいだろう。
さすがプランスだ、これからは私は手入れしてあげないと駄目なんだろうな・・・・・。
プランスが今まで丁寧にやってきたことだから、私が引き継がなければならない。
「シルバーって言ったわね・・・・・、どうして人間語を話せるの?」
それは私も気になったけれど、それは自分自身も分からないのだと思う。
分かっているのなら、迷わず教えてくれると思うし。
「わい、魔族だからじゃね?」
この言葉にアンと私は、固まって、ただただシルバーを見つめた。
理由は魔族という言葉からだ、魔族というのは、人間と今も戦争状態である。
それに加えて、魔族は人類の五割を一時期殺していた。
しかも、今でさえ聖騎士を殺すこともあり一般市民を攫う。
そんな生物が今眼の前にいるか。それだけで恐怖を感じ取った。けれど、
「ミア、後ろに下がっててください」
「いや、アンわいは喧嘩しないぞ?」
「そうだよアン、シルバーはそんなことしない」
私は知っている。悪い魔族などいないということを。
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