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第三部一章 人生というのは残酷非道
ダンジョン
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そして、王と共に城を出ると魔族が笑って手を振って別れという顔をした。
王が手を振りかえしたから私も手を振った。
それから、ルカの居場所がわかった気がする。そこはたぶん綺麗な景色なところで、ティーを楽しめる場所。
それと、魔界に住む生物がよく見える場所だ。そこにはいつも一人で行く。
だけど、何処に行くかは知っている。それは、魔界のある塔だ。
どうやっていくかは、魔法使いに協力してもらっていた気がする。その魔法使いは黒いマフラーを首にかけていた気がする。
でも、今は言わない方がいいだろう。唐突に突っ込んで行ってしまっては返り討ちにされてしまう。
プランスがルカを死の瀬戸際まで持っていけたのは一対一だったからだ。塵も積もれば山となるという言葉があるだろうけど、それはルカに通用しない。
ルカには一人の力が強力で経験豊富な奴と一対一の方が効く。
つまりプランスしかいないのだ。確かにシルバーと王を合わせたらプランスに匹敵するかもしれない、だけどプランスの足手纏いになることに変わり無い。
そもそもスピードがルカについていけるのはプランス以外ない。しかもルカと鍔迫り合いをできる時点でそれは神を通り越してしまうだろう。
「ミア、まだルカの居場所は掴めないのかね?」
シルバーの話し方がだんだん変わる。それにアンも喋らなくなった。
なんだかみんなの性格が変わっていく。もしかしたら魔界の何かに思考が追いついていなくなっていたり、本性が見えてきているのかもしれない。
「そうね、まだ掴めないわ。アンはどうかな? 私的にはルカを探すよりダンジョン行った方がいいと思うけど」
ここで私情を挟むにはよくないかもしれないけれど、私的にはダンジョンを攻略してプランスに力を貸してもらいたいところである。
「私ですか・・・。まあ確かにダンジョンに行った方がいいかと。でも男性方は力があるのでルカ探索をした方がいいかと?」
いい判断を彼女はしてくれたから私は、胸が高鳴った。これで、プランスが生き返る確率が格段に上がったにだから。
「だが、我々がいなくて大丈夫か? 何処のダンジョンに行くかが問題だ」
私は絶対に大丈夫この自信は何処からか湧いてくる。どこからかは分からない。
でも絶対大丈夫そう信じているだけかもしれないけど、自信が持てた。
「ここのダンジョンです」
王に地図を見せると、眉をひそめて腕を組んだ。ここは駄目な感じの態度であるが私も引かない。
「大丈夫です」
「だがここは・・・・・」
私のあざ笑う顔に負けた、王は「分かりました、でも危険だと感じたら私の城まで走って下さい」と頷きながら承諾した。
同じくシルバーも怪訝な顔をしながら頷き承諾した。
意外とすんなり承諾してもらつて私は上機嫌だ。
私たちはしばらく沈黙したまま、ダンジョンへ向かう準備を進めた。風が冷たく、肌に触れるたびに微かに震えが走る。誰もがその重圧を感じていたに違いない。王の言葉が何度も私の頭の中で反響していた。「危険だと感じたら、すぐに戻れ」と。しかし、私は心のどこかでその言葉を振り払おうとしていた。
準備が整った頃、シルバーが私の傍に近づき、低い声で言った。「ミア、わいはお前を信じる。だが、絶対に無理はするな。お前が無事であることが、何より大事やからな」
その言葉に、私は軽く頷いた。「わかってるわ。無茶はしない。だけど、今は進むしかないのよ。プランスを救うために、ルカを止めるためにね」
私たちは王の城を出発し、ダンジョンへの道を辿った。道中、アンは何度か不安げに周囲を見回していたが、私たちの進むペースは崩れなかった。彼女もまた、自分の役割を果たす決意を固めているのだろう。
数時間後、ようやくダンジョンの入り口にたどり着いた。そこは古びた石造りの門で、長い年月を経て苔に覆われていた。風が吹き抜けるたびに、どこからともなく不気味な音が響いてくる。
「ここが・・・・・ダンジョンか」とシルバーが呟いた。
「ええ、ここよ」と私は短く答え、門を見上げた。巨大な扉は半ば崩れかけていたが、まだその威圧感は健在だった。中には何が待っているのか、誰も想像することはできない。
「姫様、気をつけてください。ここはただのダンジョンではない。かつて多くの者が挑んで帰らぬ場所です」と王が静かに警告を発した。
「分かってるわ」と私は答え、扉に手をかけた。その瞬間、冷たい風が吹き込んできて、私の心に一瞬の躊躇をもたらした。だが、プランスの姿が頭に浮かんだ瞬間、その躊躇は消え去った。
「行きましょう」と私は皆に告げ、扉を押し開けた。
中に広がるのは、暗く湿った空間だった。石壁には古い文字が刻まれていて、所々に見える魔法陣が不気味に光を放っている。まるで何かが私たちを待ち構えているかのような、異様な気配が漂っていた。
シルバーは慎重に剣を抜き、周囲に目を光らせた。「何か来るかもしれん。気を緩めるな」
「分かってる」と私は言いながらも、胸の鼓動が少しずつ早くなるのを感じた。進むたびに足元が滑りやすくなり、空気はますます重たくなっていった。
突然、アンが小さな声で叫んだ。「待って、何かいる!」
私たちは全員その場で止まり、音に耳を澄ませた。遠くから、金属が擦れるような音が聞こえてきた。それは次第に近づいてきて、やがて影が現れた。
「来たか・・・・・」シルバーが低く呟き、剣を構えた。
影は徐々に姿を明らかにした。それは巨大な魔物だった。赤い目がこちらを見つめ、鋭い牙が光る。まるで、このダンジョンを守るために生まれたかのような威圧感だった。
「ここで引き返すわけにはいかないわ!」私は剣を抜き、前に出た。魔物が吼えると同時に、私たちは戦闘態勢に入った。
――これが、私たちの運命の戦いの始まりだった。
王が手を振りかえしたから私も手を振った。
それから、ルカの居場所がわかった気がする。そこはたぶん綺麗な景色なところで、ティーを楽しめる場所。
それと、魔界に住む生物がよく見える場所だ。そこにはいつも一人で行く。
だけど、何処に行くかは知っている。それは、魔界のある塔だ。
どうやっていくかは、魔法使いに協力してもらっていた気がする。その魔法使いは黒いマフラーを首にかけていた気がする。
でも、今は言わない方がいいだろう。唐突に突っ込んで行ってしまっては返り討ちにされてしまう。
プランスがルカを死の瀬戸際まで持っていけたのは一対一だったからだ。塵も積もれば山となるという言葉があるだろうけど、それはルカに通用しない。
ルカには一人の力が強力で経験豊富な奴と一対一の方が効く。
つまりプランスしかいないのだ。確かにシルバーと王を合わせたらプランスに匹敵するかもしれない、だけどプランスの足手纏いになることに変わり無い。
そもそもスピードがルカについていけるのはプランス以外ない。しかもルカと鍔迫り合いをできる時点でそれは神を通り越してしまうだろう。
「ミア、まだルカの居場所は掴めないのかね?」
シルバーの話し方がだんだん変わる。それにアンも喋らなくなった。
なんだかみんなの性格が変わっていく。もしかしたら魔界の何かに思考が追いついていなくなっていたり、本性が見えてきているのかもしれない。
「そうね、まだ掴めないわ。アンはどうかな? 私的にはルカを探すよりダンジョン行った方がいいと思うけど」
ここで私情を挟むにはよくないかもしれないけれど、私的にはダンジョンを攻略してプランスに力を貸してもらいたいところである。
「私ですか・・・。まあ確かにダンジョンに行った方がいいかと。でも男性方は力があるのでルカ探索をした方がいいかと?」
いい判断を彼女はしてくれたから私は、胸が高鳴った。これで、プランスが生き返る確率が格段に上がったにだから。
「だが、我々がいなくて大丈夫か? 何処のダンジョンに行くかが問題だ」
私は絶対に大丈夫この自信は何処からか湧いてくる。どこからかは分からない。
でも絶対大丈夫そう信じているだけかもしれないけど、自信が持てた。
「ここのダンジョンです」
王に地図を見せると、眉をひそめて腕を組んだ。ここは駄目な感じの態度であるが私も引かない。
「大丈夫です」
「だがここは・・・・・」
私のあざ笑う顔に負けた、王は「分かりました、でも危険だと感じたら私の城まで走って下さい」と頷きながら承諾した。
同じくシルバーも怪訝な顔をしながら頷き承諾した。
意外とすんなり承諾してもらつて私は上機嫌だ。
私たちはしばらく沈黙したまま、ダンジョンへ向かう準備を進めた。風が冷たく、肌に触れるたびに微かに震えが走る。誰もがその重圧を感じていたに違いない。王の言葉が何度も私の頭の中で反響していた。「危険だと感じたら、すぐに戻れ」と。しかし、私は心のどこかでその言葉を振り払おうとしていた。
準備が整った頃、シルバーが私の傍に近づき、低い声で言った。「ミア、わいはお前を信じる。だが、絶対に無理はするな。お前が無事であることが、何より大事やからな」
その言葉に、私は軽く頷いた。「わかってるわ。無茶はしない。だけど、今は進むしかないのよ。プランスを救うために、ルカを止めるためにね」
私たちは王の城を出発し、ダンジョンへの道を辿った。道中、アンは何度か不安げに周囲を見回していたが、私たちの進むペースは崩れなかった。彼女もまた、自分の役割を果たす決意を固めているのだろう。
数時間後、ようやくダンジョンの入り口にたどり着いた。そこは古びた石造りの門で、長い年月を経て苔に覆われていた。風が吹き抜けるたびに、どこからともなく不気味な音が響いてくる。
「ここが・・・・・ダンジョンか」とシルバーが呟いた。
「ええ、ここよ」と私は短く答え、門を見上げた。巨大な扉は半ば崩れかけていたが、まだその威圧感は健在だった。中には何が待っているのか、誰も想像することはできない。
「姫様、気をつけてください。ここはただのダンジョンではない。かつて多くの者が挑んで帰らぬ場所です」と王が静かに警告を発した。
「分かってるわ」と私は答え、扉に手をかけた。その瞬間、冷たい風が吹き込んできて、私の心に一瞬の躊躇をもたらした。だが、プランスの姿が頭に浮かんだ瞬間、その躊躇は消え去った。
「行きましょう」と私は皆に告げ、扉を押し開けた。
中に広がるのは、暗く湿った空間だった。石壁には古い文字が刻まれていて、所々に見える魔法陣が不気味に光を放っている。まるで何かが私たちを待ち構えているかのような、異様な気配が漂っていた。
シルバーは慎重に剣を抜き、周囲に目を光らせた。「何か来るかもしれん。気を緩めるな」
「分かってる」と私は言いながらも、胸の鼓動が少しずつ早くなるのを感じた。進むたびに足元が滑りやすくなり、空気はますます重たくなっていった。
突然、アンが小さな声で叫んだ。「待って、何かいる!」
私たちは全員その場で止まり、音に耳を澄ませた。遠くから、金属が擦れるような音が聞こえてきた。それは次第に近づいてきて、やがて影が現れた。
「来たか・・・・・」シルバーが低く呟き、剣を構えた。
影は徐々に姿を明らかにした。それは巨大な魔物だった。赤い目がこちらを見つめ、鋭い牙が光る。まるで、このダンジョンを守るために生まれたかのような威圧感だった。
「ここで引き返すわけにはいかないわ!」私は剣を抜き、前に出た。魔物が吼えると同時に、私たちは戦闘態勢に入った。
――これが、私たちの運命の戦いの始まりだった。
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