116 / 170
第四部第五章 久しぶりの人間界
意識が
しおりを挟む
意識は闇雲に紛れて行く。プランスの声が聞こえない、感じられない。自分の魔力も出せない。
死んだのか・・・・・。
仕方ないよね、一人で無防備に・・・・・騙されてしまった。これは私のせいだ。私がみくびってしまった。
安堵していたんだ。私なんかこうなっても仕方ないよね。もう死んでるんだからさようなら。プランスに全て、任せた。もう責任感すらも去ってしまいそう。
悲しいよ。
自分が憎い自分に積もる憎悪が消えない。どうしてしてこうなってしまったのかな・・・・・。
どうして死んでしまった、それを考えると自然に涙ができそうだった。でもどんどん光が遠のいていき、泥濘に埋まって行くような感じだ。とても静かで心地いい。
目を閉じたらもう二度と、目を開けられないくらい心地よく感じてきた。これこそが、幸せなのかもしれない。
ああ、もう終わりなんだ、私の人生は幕が閉じる・・・。そんなの、私が許しわけない。絶対に私は許さない何がなんでも、私は生きないと駄目だ。
まだまだ。やるべきことが・・・・・あるでしょ?
私にはまだあるでしょ、今ここで死ぬわけにはいかないほどのことがある。魔族を置いて死んでいいのか? 全世界を裏切っているのと全く変わらない。そんなことを私は!
「プランス、助けて! 私自身に力を!?」
私は結局、誰かに助けを求めてしまった。だから自分は弱いということを認めないと駄目だ。私にできる唯一の償いだと私は考えている。
「たすけて・・・プランス・・・」
だんだん意識が遠のいて行く。それでも必死に食らいついている私は醜いかい? それとも綺麗かい?
答えてよって誰に聞いているのだろうか? 天の神様だろうか? それともプランスだろうか? はたまた私自身か。
この場に居る私は、醜いと思っている。私のミスは世界を壊してしまうかもしれない。そうだとしたら私自身、本当に帰りたくない。このまま死んだ方が楽だな。
多分そうだろうなー・・・。
その時だ、誰かが私の手を掴んだ。優しくて大きな手。今までに感じたことのないような暖かさ。これはなんだろう・・・・・。
私は目を閉じてしまった。完全に闇の中に意識が入ってしまう・・・・・。
♢♢♢
次に目を覚ますと、そこは魔王城だった。偽物の魔王城かもしれないとすぐさま立ち上がると、そこは私の部屋で、私の手を握ってくているのはプランスであった。
やっぱり優しいあの手は彼だったのかと微笑みが溢れてしまう。
彼も微笑みながら私に近づいてきて抱きしめてくれた。とても暖かいハグだ。
何回も離さないという言葉を聞いたけど、なぜか離れ離れになってしまう。これが運命だからなのかもしれない。
プランスの顔を見ているけど、少し朦朧とする。
これも術が解けていない証拠なのかもしれない。
まだ敵の支配下にいるかも。まさか悪魔が私を襲うなんて誰も考えていなかっただろう。
プランスでさえ、予想もしてなかった事態だ。
「ミア。もうこれからは人間界に出なくていいよ」
プランスが顔を赤くする。窓から差し込む、眩い光がプランスの顔を隠す。
赤く見えたのは、魔界が赤く光ったからだ。
私の顔が今どんな顔をしているか、プランスには見えないだろう。
ベッドの横で座っているから、見えないだけだ。
私の顔がないわけじゃない。いつまでそこに座っているかなんてわからないけど、そこに居る事は確実で、心地よかった。
まるで、大きくてふわふわな動物のお腹で寝ているような暖かい心地良さだった。
毎日にがこんな気持ちになれたら良いのに・・・。
「私はまあ大丈夫よ」
強がりな言葉で、自分を大きく見せる。自分が弱く見えたところで、敵の的になるだけだ。
それにプランスを誘き寄せる、道具になってしまう。
そうなって、プランスは死んだ。今はなんとか生き返らせてたけど、次はないかもしれない。
いつだって最悪の事態を想定して生きなければならない。
少しのミスが命綱を切る事になってしまう。
死んだのか・・・・・。
仕方ないよね、一人で無防備に・・・・・騙されてしまった。これは私のせいだ。私がみくびってしまった。
安堵していたんだ。私なんかこうなっても仕方ないよね。もう死んでるんだからさようなら。プランスに全て、任せた。もう責任感すらも去ってしまいそう。
悲しいよ。
自分が憎い自分に積もる憎悪が消えない。どうしてしてこうなってしまったのかな・・・・・。
どうして死んでしまった、それを考えると自然に涙ができそうだった。でもどんどん光が遠のいていき、泥濘に埋まって行くような感じだ。とても静かで心地いい。
目を閉じたらもう二度と、目を開けられないくらい心地よく感じてきた。これこそが、幸せなのかもしれない。
ああ、もう終わりなんだ、私の人生は幕が閉じる・・・。そんなの、私が許しわけない。絶対に私は許さない何がなんでも、私は生きないと駄目だ。
まだまだ。やるべきことが・・・・・あるでしょ?
私にはまだあるでしょ、今ここで死ぬわけにはいかないほどのことがある。魔族を置いて死んでいいのか? 全世界を裏切っているのと全く変わらない。そんなことを私は!
「プランス、助けて! 私自身に力を!?」
私は結局、誰かに助けを求めてしまった。だから自分は弱いということを認めないと駄目だ。私にできる唯一の償いだと私は考えている。
「たすけて・・・プランス・・・」
だんだん意識が遠のいて行く。それでも必死に食らいついている私は醜いかい? それとも綺麗かい?
答えてよって誰に聞いているのだろうか? 天の神様だろうか? それともプランスだろうか? はたまた私自身か。
この場に居る私は、醜いと思っている。私のミスは世界を壊してしまうかもしれない。そうだとしたら私自身、本当に帰りたくない。このまま死んだ方が楽だな。
多分そうだろうなー・・・。
その時だ、誰かが私の手を掴んだ。優しくて大きな手。今までに感じたことのないような暖かさ。これはなんだろう・・・・・。
私は目を閉じてしまった。完全に闇の中に意識が入ってしまう・・・・・。
♢♢♢
次に目を覚ますと、そこは魔王城だった。偽物の魔王城かもしれないとすぐさま立ち上がると、そこは私の部屋で、私の手を握ってくているのはプランスであった。
やっぱり優しいあの手は彼だったのかと微笑みが溢れてしまう。
彼も微笑みながら私に近づいてきて抱きしめてくれた。とても暖かいハグだ。
何回も離さないという言葉を聞いたけど、なぜか離れ離れになってしまう。これが運命だからなのかもしれない。
プランスの顔を見ているけど、少し朦朧とする。
これも術が解けていない証拠なのかもしれない。
まだ敵の支配下にいるかも。まさか悪魔が私を襲うなんて誰も考えていなかっただろう。
プランスでさえ、予想もしてなかった事態だ。
「ミア。もうこれからは人間界に出なくていいよ」
プランスが顔を赤くする。窓から差し込む、眩い光がプランスの顔を隠す。
赤く見えたのは、魔界が赤く光ったからだ。
私の顔が今どんな顔をしているか、プランスには見えないだろう。
ベッドの横で座っているから、見えないだけだ。
私の顔がないわけじゃない。いつまでそこに座っているかなんてわからないけど、そこに居る事は確実で、心地よかった。
まるで、大きくてふわふわな動物のお腹で寝ているような暖かい心地良さだった。
毎日にがこんな気持ちになれたら良いのに・・・。
「私はまあ大丈夫よ」
強がりな言葉で、自分を大きく見せる。自分が弱く見えたところで、敵の的になるだけだ。
それにプランスを誘き寄せる、道具になってしまう。
そうなって、プランスは死んだ。今はなんとか生き返らせてたけど、次はないかもしれない。
いつだって最悪の事態を想定して生きなければならない。
少しのミスが命綱を切る事になってしまう。
11
あなたにおすすめの小説
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
三年の想いは小瓶の中に
月山 歩
恋愛
結婚三周年の記念日だと、邸の者達がお膳立てしてくれた二人だけのお祝いなのに、その中心で一人夫が帰らない現実を受け入れる。もう彼を諦める潮時かもしれない。だったらこれからは自分の人生を大切にしよう。アレシアは離縁も覚悟し、邸を出る。
※こちらの作品は契約上、内容の変更は不可であることを、ご理解ください。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。
Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。
そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。
そんな夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。
これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。
(1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる