結婚してるのに、屋敷を出たら幸せでした。

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第六部第一章 運命の時

八話

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 色々な会話遠していると、女神族が襲来した。他の種族は来ていないらしく、女神族に属する者達しか来ていないらしい。

 ミアはルミに近づいていき、便乗してアンとルドラもミアの背中を追いかける。ルドラに関しては、アンのことを追いかけていると言って良いだろう。
 だけどアンはミアのことを追いかけていて、ルミと話したいということだ。

「ミア、なんでそんなにもルミと仲が良いの?」

 アンは疑問に思っていたことを問う。だけどミアの答えはアンが思っていたのとは違う感じで、アンは少し驚愕した。

「別に仲が良いわけじゃないよ、同盟国を結んでもらっている以上、仲良くしなきゃ」アンはそれはそうだけど、という顔をしているけど、「ミアはそのこともあるけれど単に仲が良いよ」と、ミアが続けて言ったため、アンはなんだか安堵した気分だ。

 そのためか、アンは顔を柔らかに緩めている。しかもちょっと不安そうな顔をしていたけど、今はニッコリしている。
 そして、るみのところに着くと、ルドラは後ろに下がって、三人の姦しい空間を邪魔しない。でも遠目でアンの顔を窺っている。そんなことも知らないで、アンは楽しそうに、三人で会話する。

「まさか魔界が、また蘇るなんてねー。もう一生魔界に入れないと思ったよ~」ルミは安堵の息を吐く。ようやく、あの戦いが終わったと、ルミはすごく安心している。だけど敵は逃してしまったから、実際は、まだ続いている状況である。けれど今となってはプランスに勝てるものなど、この世にはいないだろう。
 これから生まれてくる子もプランス遠超す、才能を持つことは決してないだろうに。
 だからこの戦いは勝ったって言っても嘘ではないのだ。

「だねぇー。でも叔父さんがなんとか救ってくれたから感謝だよ~」

 アンはルミの手を掴み上へと上げた。これはプランスへの忠誠心を表していると言っても過言じゃないだろう。

「よかったねー。ミア、アン! これで我が家のベッドで眠れるねぇー?」

 ミアは思わず「そこ!?」とツッコミを入れてこの姦しい空間は笑いに包まれ、アンは口を押さえて笑っているし、ミアはくすくすと笑って、ルミは盛大に笑っている。ここでもまた個性豊かになっていて、感動と言って良いだろう。
 それになんだか平和な日常になって行く気がして、ミアは猛烈に感動している。こんな日々が毎日続く保証はないけど、今の時だけは平和を保証してほしいとここにいる皆が願っているのだ。

「あのさ、唐突なんだけど、昔はこんな会話できなかったよね? いつだって敵同士だったもん。その度に死傷者が出たるとかもしてたね」

 ミアは今の現状を、本当にありがたく思っていると言うかのように語り出す。
 あれもこれも、と語り出すかもしれない。
 でもそれは、皆のお陰と言い出すだろう。でも実際は全員の力が無ければこんな平和な日は来なかっただろう。だからミアは国民全員に感謝している。
   同様に国民全員がミアやプランスに感謝している。
  これが内乱を起こさない方法だ。だからなのか他の国では内乱が起こることもある。
   それを阻止するために仁義を大切にする、って言ってもおかしくない。プランスはそのことを、ちゃんと理解して仁義を大切にしているのだから。

 勿論他の魔族全員もそのことを理解して、仁義を大事にしているのだ。

「そうね~。でも今はこれだけ明るいじゃないの? 私はとても嬉しい! なんで昔は争っていたんだろうね? 私の司令だったのか、部下の独断行動だったのか、あまり、覚えてないわ」

 申し訳ないように、ルミは天井を見た。ルミの眼には涙がちょっとだけ、涙が浮かび上がってきている。
 つまり涙を流さないように、上を向いたのだ。
 だけどもう、女神族に奪われた命は蘇っている。確かにミアやプランスにも思うところはあるけど、それはもう終わったことで、ルミは申し訳なさで涙を流している。
 ずっと責め立てるのは、酷すぎるとプランスとミアは思っていた。
 それでも許されないことをしたのは事実で、この戦争のことはもう解決なんてできないと、話を片付けた。

「確かにどうして争ってたのかしら・・・・・・・。たぶん意味のない事よね・・・・・・全くばかよね」ミアは馬鹿げた戦争を今になって涙が出てないふりをするため、苦笑で誤魔化した。
 
 ミアは涙をこらえるが、眼は真っ赤になっていて、今にも泣きそうな顔をしていた。今泣くことにはちゃんとした、意味があるだろう。
 どんな意味があるのか、それは被害者を労わるという意味があるのだ。

「別にあの時には、意味があったんじゃないかしら。自分の方が強いって主張して世界を、制したかったとか。家族を魔族に殺されてしまったとか、そういう憎悪が降り積もって、戦争になったとか」

 アンがそう言った。その言葉を聞いた二人は確かにと納得した。
 
「確かにそうよね・・・。あの時には戦争が必須だったんでしょうね・・・・・・・。でも今の私たちには全く必要ないわよね~?」

 
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