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◎トム視点 これからの生活①
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僕が生まれた時、旅商人だった父さんと母さんは領民籍を買って、このスペンサーグ城に小さな雑貨店を構えて暮らし始めた。
僕は足が悪かったから、親の手伝いで知り合いのおじさんのところへ商品を注文しに行くとき以外は、いつも店番をしていた。
あの店が僕の全てだった。
力持ちの父さん、口の達者な母さん、幼くて可愛い妹。
店は小さいけれど、さまざまな品が並び、訪れるお客さんに商品の説明をするのが僕の誇りであり、楽しみでもあった。カウンター越しに交わす世間話も好きだった。
けれど、それは壊れた。すべてが、あっという間に――
それは、いつもと変わらない日のことだった。
冒険者ギルドの人が店にやって来て、いつも通り「いらっしゃいませ」と迎えた僕に差し出されたのは、注文書ではなく、黒ずんだ血の跡がこびりついた父さんと母さんの身分証だった。
嫌な予感がした。
案の定だった。
あまりにも唐突な知らせに、頭が真っ白になり、周囲の音が遠くから聞こえるように感じた。
周りの大人たちの異常な雰囲気に飲み込まれたのか、無意識に僕に抱きついてきたルナの温もりに、僕はようやく意識を取り戻した。
泣き出しそうになるのを必死にこらえながら、二つの身分証を受け取り、冒険者ギルドの人の話を聞いた。
父さんと母さんは魔物に襲われ、遺体は無残に壊され、荷物もあたり一面に散らばっていたという。ちょうど通りかかった冒険者に見つかり、唯一、身元を示せる身分証だけが回収され、ギルドに届けられた。
あの場にいた最後のお客さんを見送ったあと、僕は店を早めに閉めた。まだ状況をよく理解できていなかったルナを抱きしめ、二人で声を上げて大泣きした。
数日後、少し気持ちが落ち着いてきた頃、残ったお金と商品で店を再開しようと準備していると、救済院の人たちがやって来た。
店を譲渡する代わりに、僕たち力のない孤児を受け入れるという話だった。
嫌だった。
店を手放すなんて、絶対に嫌だ。
親との繋がり、僕の世界を……奪わないで!
でも……、嫌だけど、頼れる大人はもういない。
店の経営の知識も、まだ半分しか学んでいない。どう計算しても、僕とルナを養い続けることは難しかった。
それに、母さんはいつも言っていた。
亡くなった公爵夫人が領民籍の購入条件を緩めてくれたことや、僕が生まれたときに育児支援を始めてくれたおかげで、僕たち一家は生き延びることができたのだと。
母さんはいつも、あの方に感謝していた。
貴族様の中には悪い人もいれば、きっといい人もいる。
今の救済院は別の貴族様がやっているが、僕たち普通の領民にも直接声をかけてくれるので、きっといい貴族様に違いない。
――そんな楽観的すぎる考えで、僕は売られた。僕だけが……。
***
「うわっ、でっけぇ……」
気が付いたら声が出ていた。
城下町で育った僕にとって、こんなバカみたいに広い畑を見るのは初めてだ。
今日はシア様とドミニクさんに同行し、仕入れ先を決めるために出かけている。
フィオラ商会の馬車に揺られて街を出ると、目の前には彼らが管理する大きく広がる原料生産地が見えてきた。
見たことのない農作物ばっかり並んで、赤や黄色の果物、鼻にくるハーブ、モコモコした葉っぱまで……全てが絵みたいに整っていて、色が多すぎて目がチカチカするほどだ。
昨日、カイロンさんたちとあちこち走り回って買い集めた試作用の材料が、なんだか無駄に思えてしまうくらい、この場所には品が揃っている。
よく見ると、畑の端には水路が張り巡らされていて、水が自動で流れ、作物にちょうどいい量を届けている。
あ、あれは噴霧器!しかも数がすごい!使ったことはないけど、ウチでも昔扱っていたやつだ。水と農薬を散布する機械だ。
あっ、あれも!ウチじゃ高すぎて仕入れられなかった品まで揃っている。
向こうの広場では魔導具を使って、収穫物を木箱や袋へ詰める作業が行われている。詰め終わった箱が流れるように次々と馬車へ積み込まれていく。きっと、あとで各店舗へ運ばれるのだろう。
はぁ……こんな規模で、全部が計算され、仕組み化されているなんて。
……まじで、すげぇな。
案内役とシア様たちが話している横で、僕は汚い字ながら必死にメモを取っていた。
誰かに頼まれたわけじゃない。ただ、書き留めたかったのだ。
新しいことを覚えるのは、いつだって胸がドキドキする。
それに「記憶力がよくても、メモにはかなわない」って、母さんがよく口癖のように言っていた。
奴隷制度は廃止された。
だが、それは表向きだけの話。奴隷はいつも存在している。そして、今、僕もその一人になった。
あの日、僕は薬を飲まされ、意識が朦朧とする中で、奴隷契約を結ばされた。
『奴隷は人ではない、モノだ。奴隷の全てが主人の所有物』
その言葉が、まるで焼きつけられるように、脳裏に刻まれていった。
だからこそ、ドミニクさんから前払いで給料を渡されたとき、本当に驚いた。
恐る恐る「僕が受け取っていいのですか」と尋ねると、逆に心底不可解そうな顔で眉をひそめられ、当然だと答えられた。
「人の社会で…ふむ、君たちの労働を買っている。代価として金を支払うのは当然の理というものだ。今はまだ店に余裕がないから、数人で一部屋を使ってもらっているが、いずれ店が発展すれば、個室を準備するつもりだ。それまでにも生活するために金は必要だろう、今月分の給金は先に渡しておく」
まるで奴隷に対してではなく、ちゃんとした雇い人に向けられるような待遇だった。
だから僕は、その金で、ノートを買った。
思えば、シア様も、ドミニクさんも、クロエさんも不思議な人たちだ。
ウチの雑貨屋は小さかったが、立地が良かったから様々なお客さんを見てきた。
でも、彼らから発せられるオーラ?気配?雰囲気?なんだか全てが違う気がして、見たことがない。僕たちとは別の世界に生きる人のように思えた。
仕入先は最終的にフィオラ商会に決まった。
彼らと取引を望む者は多く、条件は非常に厳しいと聞いていた。それなのに……さすがはシア様。お金持ちはきっと、僕たち一般人には想像もできない人脈を持っているんだろうね。
馬車で街に戻る途中、シア様は冒険者ギルドでの訓練があるとかで途中で降り、ドミニクさんも用事があると別の通りで下りていった。
気づけば、広い馬車に残されたのは僕ひとり。なんだかすごく場違いな気がして、ソワソワ落ち着かない気分でフィオラ商会の御者さんに店まで送ってもらった。
フィオラ商会の人たちは、身なりの整ったシア様やドミニクさんだけでなく、僕のような明らかにお使いの子供にまで、終始礼を尽くして迎えてくれた。その行き届いた応対ぶりに、思わず感心してしまう。
母さんはもともと商家の娘で、言葉づかいはそれなりに教わっていたけれど……あんな所作までは習っていなかった。
僕も、いつかあんなふうにできるようになりたいな。
「あの…みな、ただいまっ」
「トム君、おかえりなさい」
「かえったー」
「トム兄ちゃんだ!」
「あ……」
新しい“家”にぎこちなく挨拶をすると、一階にいたカナさんとチビの三人が元気よく返してくれた。
そういえば、この頃よく外で歩いた。
父さんと母さんは僕の足を気遣い、いつも留守番を任せていた。それを信頼の証だと、ずっと思っていた。
今、逆の立場になって、嫌いじゃないが、少し、変な気分だ。
僕は足が悪かったから、親の手伝いで知り合いのおじさんのところへ商品を注文しに行くとき以外は、いつも店番をしていた。
あの店が僕の全てだった。
力持ちの父さん、口の達者な母さん、幼くて可愛い妹。
店は小さいけれど、さまざまな品が並び、訪れるお客さんに商品の説明をするのが僕の誇りであり、楽しみでもあった。カウンター越しに交わす世間話も好きだった。
けれど、それは壊れた。すべてが、あっという間に――
それは、いつもと変わらない日のことだった。
冒険者ギルドの人が店にやって来て、いつも通り「いらっしゃいませ」と迎えた僕に差し出されたのは、注文書ではなく、黒ずんだ血の跡がこびりついた父さんと母さんの身分証だった。
嫌な予感がした。
案の定だった。
あまりにも唐突な知らせに、頭が真っ白になり、周囲の音が遠くから聞こえるように感じた。
周りの大人たちの異常な雰囲気に飲み込まれたのか、無意識に僕に抱きついてきたルナの温もりに、僕はようやく意識を取り戻した。
泣き出しそうになるのを必死にこらえながら、二つの身分証を受け取り、冒険者ギルドの人の話を聞いた。
父さんと母さんは魔物に襲われ、遺体は無残に壊され、荷物もあたり一面に散らばっていたという。ちょうど通りかかった冒険者に見つかり、唯一、身元を示せる身分証だけが回収され、ギルドに届けられた。
あの場にいた最後のお客さんを見送ったあと、僕は店を早めに閉めた。まだ状況をよく理解できていなかったルナを抱きしめ、二人で声を上げて大泣きした。
数日後、少し気持ちが落ち着いてきた頃、残ったお金と商品で店を再開しようと準備していると、救済院の人たちがやって来た。
店を譲渡する代わりに、僕たち力のない孤児を受け入れるという話だった。
嫌だった。
店を手放すなんて、絶対に嫌だ。
親との繋がり、僕の世界を……奪わないで!
でも……、嫌だけど、頼れる大人はもういない。
店の経営の知識も、まだ半分しか学んでいない。どう計算しても、僕とルナを養い続けることは難しかった。
それに、母さんはいつも言っていた。
亡くなった公爵夫人が領民籍の購入条件を緩めてくれたことや、僕が生まれたときに育児支援を始めてくれたおかげで、僕たち一家は生き延びることができたのだと。
母さんはいつも、あの方に感謝していた。
貴族様の中には悪い人もいれば、きっといい人もいる。
今の救済院は別の貴族様がやっているが、僕たち普通の領民にも直接声をかけてくれるので、きっといい貴族様に違いない。
――そんな楽観的すぎる考えで、僕は売られた。僕だけが……。
***
「うわっ、でっけぇ……」
気が付いたら声が出ていた。
城下町で育った僕にとって、こんなバカみたいに広い畑を見るのは初めてだ。
今日はシア様とドミニクさんに同行し、仕入れ先を決めるために出かけている。
フィオラ商会の馬車に揺られて街を出ると、目の前には彼らが管理する大きく広がる原料生産地が見えてきた。
見たことのない農作物ばっかり並んで、赤や黄色の果物、鼻にくるハーブ、モコモコした葉っぱまで……全てが絵みたいに整っていて、色が多すぎて目がチカチカするほどだ。
昨日、カイロンさんたちとあちこち走り回って買い集めた試作用の材料が、なんだか無駄に思えてしまうくらい、この場所には品が揃っている。
よく見ると、畑の端には水路が張り巡らされていて、水が自動で流れ、作物にちょうどいい量を届けている。
あ、あれは噴霧器!しかも数がすごい!使ったことはないけど、ウチでも昔扱っていたやつだ。水と農薬を散布する機械だ。
あっ、あれも!ウチじゃ高すぎて仕入れられなかった品まで揃っている。
向こうの広場では魔導具を使って、収穫物を木箱や袋へ詰める作業が行われている。詰め終わった箱が流れるように次々と馬車へ積み込まれていく。きっと、あとで各店舗へ運ばれるのだろう。
はぁ……こんな規模で、全部が計算され、仕組み化されているなんて。
……まじで、すげぇな。
案内役とシア様たちが話している横で、僕は汚い字ながら必死にメモを取っていた。
誰かに頼まれたわけじゃない。ただ、書き留めたかったのだ。
新しいことを覚えるのは、いつだって胸がドキドキする。
それに「記憶力がよくても、メモにはかなわない」って、母さんがよく口癖のように言っていた。
奴隷制度は廃止された。
だが、それは表向きだけの話。奴隷はいつも存在している。そして、今、僕もその一人になった。
あの日、僕は薬を飲まされ、意識が朦朧とする中で、奴隷契約を結ばされた。
『奴隷は人ではない、モノだ。奴隷の全てが主人の所有物』
その言葉が、まるで焼きつけられるように、脳裏に刻まれていった。
だからこそ、ドミニクさんから前払いで給料を渡されたとき、本当に驚いた。
恐る恐る「僕が受け取っていいのですか」と尋ねると、逆に心底不可解そうな顔で眉をひそめられ、当然だと答えられた。
「人の社会で…ふむ、君たちの労働を買っている。代価として金を支払うのは当然の理というものだ。今はまだ店に余裕がないから、数人で一部屋を使ってもらっているが、いずれ店が発展すれば、個室を準備するつもりだ。それまでにも生活するために金は必要だろう、今月分の給金は先に渡しておく」
まるで奴隷に対してではなく、ちゃんとした雇い人に向けられるような待遇だった。
だから僕は、その金で、ノートを買った。
思えば、シア様も、ドミニクさんも、クロエさんも不思議な人たちだ。
ウチの雑貨屋は小さかったが、立地が良かったから様々なお客さんを見てきた。
でも、彼らから発せられるオーラ?気配?雰囲気?なんだか全てが違う気がして、見たことがない。僕たちとは別の世界に生きる人のように思えた。
仕入先は最終的にフィオラ商会に決まった。
彼らと取引を望む者は多く、条件は非常に厳しいと聞いていた。それなのに……さすがはシア様。お金持ちはきっと、僕たち一般人には想像もできない人脈を持っているんだろうね。
馬車で街に戻る途中、シア様は冒険者ギルドでの訓練があるとかで途中で降り、ドミニクさんも用事があると別の通りで下りていった。
気づけば、広い馬車に残されたのは僕ひとり。なんだかすごく場違いな気がして、ソワソワ落ち着かない気分でフィオラ商会の御者さんに店まで送ってもらった。
フィオラ商会の人たちは、身なりの整ったシア様やドミニクさんだけでなく、僕のような明らかにお使いの子供にまで、終始礼を尽くして迎えてくれた。その行き届いた応対ぶりに、思わず感心してしまう。
母さんはもともと商家の娘で、言葉づかいはそれなりに教わっていたけれど……あんな所作までは習っていなかった。
僕も、いつかあんなふうにできるようになりたいな。
「あの…みな、ただいまっ」
「トム君、おかえりなさい」
「かえったー」
「トム兄ちゃんだ!」
「あ……」
新しい“家”にぎこちなく挨拶をすると、一階にいたカナさんとチビの三人が元気よく返してくれた。
そういえば、この頃よく外で歩いた。
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