16 / 26
16話 失われし遺産
しおりを挟む
「早速だが話を聞かせて欲しい。この街は一体どうなっているんだ? 明らかに普通じゃない」
通された部屋は床がボロボロに崩れ。天井は蜘蛛の巣に覆われ、家具には埃が被っていた。
どこからか鼻にくる刺激臭が漂っている。何かが腐っているのか。吐き気がしてくる。
外観は普通だったのに、中はまるで数年以上放置されたかのような光景だった。
「ここに来るまでに町民から食べ物を勧められませんでしたか? まさか口にしていませんか?」
神妙な顔つきでベールが俺に質問してくる。
「ああ、知らない人からの食べ物は受け取らないに限るからな。見るからに怪しかったし」
「賢明な判断です。彼らが差しだす食べ物には呪いが掛けられています。口にすれば彼らと同じ生きた屍になっていたでしょう」
「げっ、そうなのか……命拾いした」
「お腹が空いてなくてよかったです……」
直感を信じて助かった。
ベールに勧められ椅子に座る。
お尻を乗せるとミシミシと音が鳴った。壊れそうで怖い。
「ハーミルは昔から遺跡の発掘に力を入れていました。ちょうど街の裏手にかつての大規模な戦場の跡地がありまして。そこから採掘された道具を売り捌く事で街を発展していったのです」
「なるほど。失われし遺産ですか……」
俺も話で聞いた事がある。
現在では再現不能な太古の魔法が込められた道具。
遺跡から見つかるのは兵器類が多いらしい。どれだけ集められるかが国の沽券に大きく関わる。
魔剣もある意味、失われし遺産の一部と言っていいだろう。
「今から五年ほど前に一つの失われし遺産が発掘されました。杖のようなもので、大変価値がある品だと。町長も喜んでいました。ですが、それからしばらくした後に町長の様子が急変したのです。突然笑いだしたり。そうかと思えば怖い顔で独り言を呟くようになったり……」
大金を手にする事で性格が急変する人間は多くいるが。
元々裕福な土地で多くの利を生み出す源泉がある中。今さら一つの遺産で気が触れるとは思えない。
「不審に思った住人たちが町長の屋敷に詰め掛けたのですが。彼らも町長と同じようにおかしくなって……それから街に霧が立ち込めるようになり、今のような状態に」
「その発掘された杖が原因の可能性がありますね。失われし遺産は用途によっては恐ろしい副作用を持つ道具もありますから。……ところで話は変わりますが他に何か発掘されませんでしたか? 例えば剣のような武器とかが……」
「剣、ですか。――そういえばその後に古びた武器を見つけたと……聞いた覚えがあります。錆び付いていて歴史的価値はあるが、使い物にならないと保管されていたような……?」
「クレル。もしかしてそれは……!」
「はい。オートクレールかもしれません。長らく手元を離れていたので輝きを失ってしまったのでしょう。もう一度この手で触れられさえすれば元に戻るはずです」
「お姉ちゃん、その剣はどこにあるんですか?」
「杖と一緒に町長の自宅に……。ですが近付くのは危険です。皆さんも彼らのように呪いに掛かってしまいます」
探し物の手掛かりは見つかったが、難題が残されている。
目に見えない呪いが相手じゃ魔剣の力も通用しない。これは打つ手無しか。
「……方法はあります。エルフ族には呪いから身を護る術。浄化の詩があります。それを使って呪いを生み出す元凶の杖を破壊しましょう。街の平穏と魔剣を取り戻すのです」
「そうか、クレルにはエルフの能力があるんだよな」
「ですが奏でている間は私は無防備に……後はカイルさんにお任せするしかありません」
「おう……そうか。重大な役目だな……!」
「フランもお手伝いします!」
これからの方針は決まった。
後は実行のタイミングだが。夜中に忍び込むにも霧が厄介だ。
ここは朝方に攻め込むしかないだろう。できれば少しでも休んでおきたい。
「皆さんにも事情があるみたいですが。もう時間も遅いですし。今日のところは泊まっていってください。連中はきっと貴方たちを血眼になって探しているはずです。私は仲間だと思われているので。この家にいる間は安全ですから」
「助かる。相手は武器を持たない町民だからな。呪いに操られているとすれば実力行使は避けたい」
「お姉ちゃんありがとうです!」
ベールがいなければ途方に暮れていただろう。彼女には感謝しないといけない。
「そうだ。明日俺たちの用が済んだら君も一緒にこの街を出よう。便りが無いってロクが心配していたんだ。アイツ絶対君に惚れているぞ……あっ、今のは聞かなかった事にしてくれ。怒られるから」
「……そうですか。あの子が。まだ私の事を覚えてくれていたんですね」
見間違いか。一瞬だけ彼女は悲しそうな瞳をしていた。
どうしてそんな顔をするんだ。年下に慕われるなんて本来、嬉しい事だろう。
「すみません。ここは亡き両親と共に過ごした思い出の地。私一人で逃げ出す訳にはいかないのです」
「気持ちはわかる。だが命よりも大切な物があるのか? 別の土地でも新しい思い出は作れるはずだ」
「……あります。何よりも大切な物が。それを守る為なら私は命だって惜しくありません」
「そうか」
これ以上、何を言っても彼女の決意は固そうだ。
「……お話しもここまでにして。夕食を用意しますので是非、ここで英気を養ってください」
「そこまでしてもらわなくてもいいぞ。匿ってくれるだけ十分だ」
「街を救ってくれると仰っているんです。私にもそのお手伝いをさせてください」
ベールは台所の方に移動する。
そこはまだ使われた形跡があり、綺麗に掃除されていた。
「カイルさん。どう思います?」
「……訳ありだろうが。救える者は救いたい。杖を破壊したとして果たして呪いが解けるかどうかもあやしい。こんな所に一人で置いていく訳にもいかないだろう」
「そうですね。私もカイルさんの意見に賛成します。いざとなったら私の詩で眠らせましょう」
「エルフの能力は便利だな……」
「ではでは、フランがお姉ちゃんを運びます!」
ロクとの約束だ。
彼女には無事を知らせる手紙を送ってもらわないといけない。
その為なら多少強引にでも連れ出す。たとえ恨まれる結果になったとしても。
……俺はきっと本物の正義の味方にはなれないんだろうな。
「どうぞお召し上がりください。お口に合うかわかりませんが……」
机の上に並べられたのは一般的な家庭料理だ。
視線を感じた。もしかして味の感想が気になるのだろうか。
フランはもぐもぐと頬張っている。俺も早く眠りたいので胃袋の中に放り込んでいく。
「……ッ! 駄目ですカイルさん!! その料理に手を付けては……!!」
クレルが慌てて机を倒し、料理を床に叩きつける。
だが俺とフランはすでに口に含んでいた。甘く刺激的な味だった。
目の前が霞んでいく。眠り薬か……? 何故だ、どうして彼女が……。
「マスター……なんだか……フランは……眠いです」
「…………まじか……よ。どう……してだ」
薄れゆく意識の中で俺が最後に見たのは。
張り付いた笑顔を浮かべるベールの姿だった。
通された部屋は床がボロボロに崩れ。天井は蜘蛛の巣に覆われ、家具には埃が被っていた。
どこからか鼻にくる刺激臭が漂っている。何かが腐っているのか。吐き気がしてくる。
外観は普通だったのに、中はまるで数年以上放置されたかのような光景だった。
「ここに来るまでに町民から食べ物を勧められませんでしたか? まさか口にしていませんか?」
神妙な顔つきでベールが俺に質問してくる。
「ああ、知らない人からの食べ物は受け取らないに限るからな。見るからに怪しかったし」
「賢明な判断です。彼らが差しだす食べ物には呪いが掛けられています。口にすれば彼らと同じ生きた屍になっていたでしょう」
「げっ、そうなのか……命拾いした」
「お腹が空いてなくてよかったです……」
直感を信じて助かった。
ベールに勧められ椅子に座る。
お尻を乗せるとミシミシと音が鳴った。壊れそうで怖い。
「ハーミルは昔から遺跡の発掘に力を入れていました。ちょうど街の裏手にかつての大規模な戦場の跡地がありまして。そこから採掘された道具を売り捌く事で街を発展していったのです」
「なるほど。失われし遺産ですか……」
俺も話で聞いた事がある。
現在では再現不能な太古の魔法が込められた道具。
遺跡から見つかるのは兵器類が多いらしい。どれだけ集められるかが国の沽券に大きく関わる。
魔剣もある意味、失われし遺産の一部と言っていいだろう。
「今から五年ほど前に一つの失われし遺産が発掘されました。杖のようなもので、大変価値がある品だと。町長も喜んでいました。ですが、それからしばらくした後に町長の様子が急変したのです。突然笑いだしたり。そうかと思えば怖い顔で独り言を呟くようになったり……」
大金を手にする事で性格が急変する人間は多くいるが。
元々裕福な土地で多くの利を生み出す源泉がある中。今さら一つの遺産で気が触れるとは思えない。
「不審に思った住人たちが町長の屋敷に詰め掛けたのですが。彼らも町長と同じようにおかしくなって……それから街に霧が立ち込めるようになり、今のような状態に」
「その発掘された杖が原因の可能性がありますね。失われし遺産は用途によっては恐ろしい副作用を持つ道具もありますから。……ところで話は変わりますが他に何か発掘されませんでしたか? 例えば剣のような武器とかが……」
「剣、ですか。――そういえばその後に古びた武器を見つけたと……聞いた覚えがあります。錆び付いていて歴史的価値はあるが、使い物にならないと保管されていたような……?」
「クレル。もしかしてそれは……!」
「はい。オートクレールかもしれません。長らく手元を離れていたので輝きを失ってしまったのでしょう。もう一度この手で触れられさえすれば元に戻るはずです」
「お姉ちゃん、その剣はどこにあるんですか?」
「杖と一緒に町長の自宅に……。ですが近付くのは危険です。皆さんも彼らのように呪いに掛かってしまいます」
探し物の手掛かりは見つかったが、難題が残されている。
目に見えない呪いが相手じゃ魔剣の力も通用しない。これは打つ手無しか。
「……方法はあります。エルフ族には呪いから身を護る術。浄化の詩があります。それを使って呪いを生み出す元凶の杖を破壊しましょう。街の平穏と魔剣を取り戻すのです」
「そうか、クレルにはエルフの能力があるんだよな」
「ですが奏でている間は私は無防備に……後はカイルさんにお任せするしかありません」
「おう……そうか。重大な役目だな……!」
「フランもお手伝いします!」
これからの方針は決まった。
後は実行のタイミングだが。夜中に忍び込むにも霧が厄介だ。
ここは朝方に攻め込むしかないだろう。できれば少しでも休んでおきたい。
「皆さんにも事情があるみたいですが。もう時間も遅いですし。今日のところは泊まっていってください。連中はきっと貴方たちを血眼になって探しているはずです。私は仲間だと思われているので。この家にいる間は安全ですから」
「助かる。相手は武器を持たない町民だからな。呪いに操られているとすれば実力行使は避けたい」
「お姉ちゃんありがとうです!」
ベールがいなければ途方に暮れていただろう。彼女には感謝しないといけない。
「そうだ。明日俺たちの用が済んだら君も一緒にこの街を出よう。便りが無いってロクが心配していたんだ。アイツ絶対君に惚れているぞ……あっ、今のは聞かなかった事にしてくれ。怒られるから」
「……そうですか。あの子が。まだ私の事を覚えてくれていたんですね」
見間違いか。一瞬だけ彼女は悲しそうな瞳をしていた。
どうしてそんな顔をするんだ。年下に慕われるなんて本来、嬉しい事だろう。
「すみません。ここは亡き両親と共に過ごした思い出の地。私一人で逃げ出す訳にはいかないのです」
「気持ちはわかる。だが命よりも大切な物があるのか? 別の土地でも新しい思い出は作れるはずだ」
「……あります。何よりも大切な物が。それを守る為なら私は命だって惜しくありません」
「そうか」
これ以上、何を言っても彼女の決意は固そうだ。
「……お話しもここまでにして。夕食を用意しますので是非、ここで英気を養ってください」
「そこまでしてもらわなくてもいいぞ。匿ってくれるだけ十分だ」
「街を救ってくれると仰っているんです。私にもそのお手伝いをさせてください」
ベールは台所の方に移動する。
そこはまだ使われた形跡があり、綺麗に掃除されていた。
「カイルさん。どう思います?」
「……訳ありだろうが。救える者は救いたい。杖を破壊したとして果たして呪いが解けるかどうかもあやしい。こんな所に一人で置いていく訳にもいかないだろう」
「そうですね。私もカイルさんの意見に賛成します。いざとなったら私の詩で眠らせましょう」
「エルフの能力は便利だな……」
「ではでは、フランがお姉ちゃんを運びます!」
ロクとの約束だ。
彼女には無事を知らせる手紙を送ってもらわないといけない。
その為なら多少強引にでも連れ出す。たとえ恨まれる結果になったとしても。
……俺はきっと本物の正義の味方にはなれないんだろうな。
「どうぞお召し上がりください。お口に合うかわかりませんが……」
机の上に並べられたのは一般的な家庭料理だ。
視線を感じた。もしかして味の感想が気になるのだろうか。
フランはもぐもぐと頬張っている。俺も早く眠りたいので胃袋の中に放り込んでいく。
「……ッ! 駄目ですカイルさん!! その料理に手を付けては……!!」
クレルが慌てて机を倒し、料理を床に叩きつける。
だが俺とフランはすでに口に含んでいた。甘く刺激的な味だった。
目の前が霞んでいく。眠り薬か……? 何故だ、どうして彼女が……。
「マスター……なんだか……フランは……眠いです」
「…………まじか……よ。どう……してだ」
薄れゆく意識の中で俺が最後に見たのは。
張り付いた笑顔を浮かべるベールの姿だった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます
なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。
だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。
……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。
これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる