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第26話 - 不死者
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炎の玉はゆっくりと下降しはじめ、霧はものすごい勢いで晴れていく
すると、急に目の前に霧が集まり始め、リッチが姿を現した
「やめろ!!沼地を焦土に変えるつもりか!!!」
引きこもり少年にいたずらをしたら慌てて出てきたみたいになってしまった
リッチは以前破壊された腕も元に戻っており元気そうだ
俺は急いで魔術を解いた
アヌビスが珍しくゲラゲラ笑っている
「あっはっは!リッチが慌てて出てくるなんて見たことないよ!」
リッチは非常に不服そうだ
顎を左右に揺らし、歯ぎしりの音があたりに響き渡る
俺はリッチに謝った
「す、すまんな、そんなに怒るとは思ってなかった」
リッチはカンカンになりながら怒鳴り始めた
「いったい何の用だ!下らぬ要件であればお前たちも我が眷属にしてしまうぞ」
アヌビスはニヤニヤしながら言い返す
「できるならね、できたら眷属になってもいいよ」
リッチは顎が二重に見えるほど素早くカタカタ揺らしながら声にならない怒りを体で表現している
「ぐぬぬぬぬ...貴様いったいそれほどの魔力をどのように身に着けた」
「あー、うん、まぁ以前見た俺の能力のせいだよ」
リッチは冷静さを取り戻し、興味深そうに俺の周りをくるくると回り始めた
「ほぅ、あの力でここまでの魔力を、いったいお前はどれだけの魔物たちを殺したのだ」
俺は少し悲しくなってうつむいた
「あの後、継承の能力が判明した、信頼関係を築いた仲間が死ぬと俺に力を託すんだ」
リッチは俺の表情を見てめんどくさそうに返事をする
「信頼関係を築くことが条件となるのか、よくまぁそんなめんどくさい事を続けてきたな」
「ほんとはな、死なせたくなかったんだ、戦争のせいで勝手に魔力が集まってしまう」
リッチは気持ちよさそうに話しを続ける
「貴様が陰気な顔をするのは小気味よい、話しぐらい聞いてやってもよいぞ」
俺は戦争の事を話し、リッチに協力をしてもらえないか打診した
また、欲しいものがあれば用意する事も伝えた
するとリッチは少し考え、返事をした
「正直お前たちを手伝うのは気に入らんが、ワシといえど手に入れられんものがある」
食いついたな、後は条件次第だ
俺はリッチに欲しいものを聞いた
「それが用意できたら協力してくれるか?」
リッチは横目で俺を見下すように話し出す
「お前がそれを手に入れられるならいいだろう、秘宝のひとつでな、強い魔力を秘めており魔神たちが所有する腕輪のような装飾品だ」
「魔神たちの居場所など誰も知らぬ、まして見つけたとして我々よりも遥かに上位の存在だ、万が一にも手に入れられるなら手を貸そう」
そうだなぁ、俺も会うまで存在すら知らなかったもんなぁ
だがリッチのこの態度、ひょっとすると裏切る可能性もある、何か保険が必要だな
とりあえず手に入れられるか打診するところからだな、まずはフリートに聞いてみよう
「わかった、今の言葉、忘れるなよ」
リッチは見下した顔で返事をした
「フン!人間ごときの知識でそれを手に入れられるのならば、な」
こいつのこの表情、絶対裏切るだろうな...
まぁ、まずはフリートのところだ
俺たちは沼地を出て、アヌビスを城に送った後、フリートの所へ向かった
…
竜の巣へたどり着くと、いつものようにルドルフが迎えてくれた
「お久しぶりでございます、お送りしたドレイクたちは役に立っておりますか?」
「久しぶりだな!今や空港事業の要だよ!」
「お役に立てているようで、安心しました」
「今日はフリートに聞きたいことがあるんだ、いるかい?」
「はい、いつものように、広間でお待ちしております」
ルドルフに広間へ案内してもらうと、フリートが待っていた
「玄人、今日は何の用だ?」
「フリート、魔神の腕輪について知っていたら教えてもらいたい」
フリートは少し呆けた顔をしたあと、鋭い目つきで質問してきた
「知っている、何に使うのだ?」
「おっと、迫力あるな...」
「あれは魔神の持ち物だ、扱いには注意せねばならん」
「そ、そうなのか、どういうものなんだ?」
フリートは少し呆れた顔をして、ため息をつきながら話した
「魔神の腕輪は文字通り魔神の持ちものだ、持つ者の魔力を肥大化させる、特に思念に過敏に反応するものでな、怨恨などを魔力へ変換するのだ、魔界に住む魔神たちはそういった負の感情そのものの化身と言っていい」
なるほど、リッチのアンデッドたちと相性がいい、死者を呼ぶほどにリッチが力を蓄えるわけか
俺はフリートへいきさつを話した
戦争が迫っていること、リッチが必要な事、その対価を求められていること
フリートは少し考えごとをしながら話し出した
「なるほどのぅ、リッチごときが魔神の腕輪を手に入れたところで扱いきれんじゃろうが、いくらかは力を得られるだろうな、ふーむ」
これほど悩むからには秘められた力的なものがよほど大きいのだろうか
「扱い切れるとどうなるんだ?」
フリートは俺の方を向き、片眉を上げながら軽く話した
「新しい魔神が誕生する」
おっと、思ってたよりまずいぞ
魔神はさすがに手に負えない、しかもあいつ裏切るだろうな
「一部封印を施して渡すとかできないか?そもそもリッチは裏切る可能性が高いんだ」
フリートはいたずらを思いついた子供のような表情をしながら話し出した
「なるほどな、その手があるか、よし、待っておれ」
するとフリートは奥の間へ消えていく
…
フリートが戻ってきた
手には腕輪らしきものを持っている
ほんとフリートはなんでも持ってるな、どこで手に入れたんだ
「もしかしてそれが?」
「そうだ、魔神の腕輪だ」
「ほんとなんでも持ってるね」
「竜王じゃからな、最近玄人の言葉遣いが砕けてきてワシはうれしいぞ」
「あ、いや、申し訳ありません」
「おい、やめい、対等であってほしいんじゃ、友人として接してほしい」
「な、なるほど」
竜王と対等とか友人とか無理言うな
まぁ、寂しいのかもしれないけど、できるだけ合わせるか
「なんで持ってきたんだ?危ないものなんだろ」
フリートはニカッと笑いながら返事をする
「そうじゃな、一部制約を付ける、それでよければ渡そう」
なんだろう...すごく楽しそうだ
「どういう制約を付けたんだ?」
「フッフッフ...これはな、あまりに強い怨恨を受け取ると持ち主を魔神に変えるため、魔神を呼び出すようになっておる、それに細工をしておる」
フリートは楽しそうに続ける
「戦争に持っていくなどしたら死んだ者たちの思念が集まり、条件を満たす可能性があるのでな、保険をかけたのだ」
「もったいぶってないで教えてくれよ」
フリートは満面の笑みを浮かべた
「条件を満たした場合、ソロモンの娘に繋がるようにした、ソロモンの娘が嫌がりそうなメッセージの再生機能付きでな」
可哀想なソロモン王の娘...フリートのいたずらに巻き込まれるとは...
「ソロモン王の娘に繋がるとどうなるんだ?」
「あやつの性格じゃ、呼び出し者はきっと手痛い罰を受ける事じゃろう」
魔神の娘か...強烈な性格してそうだ
フリートが真顔で話しだす
「ちなみにソロモンの娘はお主の元の世界でいう黒ギャルじゃ、割と面倒くさいので気をつけよ」
ファー!!ソロモン王大変そうだぁ、ちょっと同情した
更に、フリートから小さな魔石を貰い、それに魔力を込めると魔神の腕輪が勝手にソロモンの娘へいたずら通信がされる事を教えてもらった、こらしめるために使えと
...
俺は腕輪を受け取ると、沼地に戻り、リッチを探した
相変わらず霧が濃く、めんどくさいので火の玉を生成したらまたリッチは慌てて出てきた
リッチは怒りながら話し出す
「貴様!扱いが雑だぞ!!腕輪はあるんだろうな!!」
意外とかわいいなこいつ
俺は魔神の腕輪を渡した
リッチは腕輪と俺の顔を交互に、何度か見た
「そ、そんな簡単に手に入るものであったか?」
「まぁ、たまたまな、約束守れよ」
リッチは不信感でいっぱいだ
しばらく腕輪を眺めていると表情は明るくなった
「本物か...?」
「そうでないと困る」
リッチはまだ信じられないようだ、いい加減めんどくさくなってきた
「気は済んだか?渡す条件として協力はしてもらうぞ、ついでに街に住め」
リッチはこちらをめんどくさそうな顔で見る
「要望が多くなっておらんか?戦争の手伝いをするだけでよかっただろう」
「じゃ腕輪返せよ」
「ぐぬぬぬ...わ、わかった...ただし、住処の要望は聞いてもらうぞ」
…
俺は城へリッチを案内した
広間に到着すると、リリアナを紹介するため呼んだ
「リリアナ!いるか?」
遠くでリリアナが返事をし、パタパタと近づいてくる
「お呼びでしょ...」
リリアナはぎょっとした顔でリッチを見た
「そ、その方は...」
俺はリッチを紹介した
「話しが付いた、こいつがリッチだ」
リッチはリリアナに興味を示した
「ほぅ、人間のくせになかなかよい魔力を秘めておるな」
リリアナは俺の側へ駆け寄り、影に隠れつつ、少し怯えながら挨拶をした
「は、初めまして、リリアナと申します...」
リッチは満足そうに返事をする
「フハハ、恐れよ、リッチである」
俺はリリアナにリッチの要望を聞いて住居を用意するように伝えた
リリアナはリッチの要望を聞き、仮住まいへ案内した後、戻ってきた
「玄人さま、本当に連れてこられたのですね...」
「そうだねぇ、最初は協力する気なんてなさそうだったけど」
「リッチが協力してくれるなんて、まだ信じられません」
「まぁ裏切る可能性は十分にある、保険はかけてあるから何かあったら知らせて」
「わ、わかりました」
こうしてリッチはダイバーツリーの住民になった
魔道塔に住むことになり、研究に没頭している、割と居心地はよさそうだった
何せ魔道塔に住む魔導士たちがこぞってリッチを称えるのでふんぞり返っている
俺の中のリッチのイメージはもっと陰湿だった気がするが、うちのリッチは小物っぽくて見ていて飽きない、戦争では主力歩兵として活躍してもらうことになる、今は楽しんで貰おう
ついでにリッチからも光を受け取った、あいつと信頼関係これで築けたのか?
そもそもあいつは死という概念がない、継承なんてできるんだろうか??
まぁ、すぐ裏切りそうな小物だ、こき使ってやろう
すると、急に目の前に霧が集まり始め、リッチが姿を現した
「やめろ!!沼地を焦土に変えるつもりか!!!」
引きこもり少年にいたずらをしたら慌てて出てきたみたいになってしまった
リッチは以前破壊された腕も元に戻っており元気そうだ
俺は急いで魔術を解いた
アヌビスが珍しくゲラゲラ笑っている
「あっはっは!リッチが慌てて出てくるなんて見たことないよ!」
リッチは非常に不服そうだ
顎を左右に揺らし、歯ぎしりの音があたりに響き渡る
俺はリッチに謝った
「す、すまんな、そんなに怒るとは思ってなかった」
リッチはカンカンになりながら怒鳴り始めた
「いったい何の用だ!下らぬ要件であればお前たちも我が眷属にしてしまうぞ」
アヌビスはニヤニヤしながら言い返す
「できるならね、できたら眷属になってもいいよ」
リッチは顎が二重に見えるほど素早くカタカタ揺らしながら声にならない怒りを体で表現している
「ぐぬぬぬぬ...貴様いったいそれほどの魔力をどのように身に着けた」
「あー、うん、まぁ以前見た俺の能力のせいだよ」
リッチは冷静さを取り戻し、興味深そうに俺の周りをくるくると回り始めた
「ほぅ、あの力でここまでの魔力を、いったいお前はどれだけの魔物たちを殺したのだ」
俺は少し悲しくなってうつむいた
「あの後、継承の能力が判明した、信頼関係を築いた仲間が死ぬと俺に力を託すんだ」
リッチは俺の表情を見てめんどくさそうに返事をする
「信頼関係を築くことが条件となるのか、よくまぁそんなめんどくさい事を続けてきたな」
「ほんとはな、死なせたくなかったんだ、戦争のせいで勝手に魔力が集まってしまう」
リッチは気持ちよさそうに話しを続ける
「貴様が陰気な顔をするのは小気味よい、話しぐらい聞いてやってもよいぞ」
俺は戦争の事を話し、リッチに協力をしてもらえないか打診した
また、欲しいものがあれば用意する事も伝えた
するとリッチは少し考え、返事をした
「正直お前たちを手伝うのは気に入らんが、ワシといえど手に入れられんものがある」
食いついたな、後は条件次第だ
俺はリッチに欲しいものを聞いた
「それが用意できたら協力してくれるか?」
リッチは横目で俺を見下すように話し出す
「お前がそれを手に入れられるならいいだろう、秘宝のひとつでな、強い魔力を秘めており魔神たちが所有する腕輪のような装飾品だ」
「魔神たちの居場所など誰も知らぬ、まして見つけたとして我々よりも遥かに上位の存在だ、万が一にも手に入れられるなら手を貸そう」
そうだなぁ、俺も会うまで存在すら知らなかったもんなぁ
だがリッチのこの態度、ひょっとすると裏切る可能性もある、何か保険が必要だな
とりあえず手に入れられるか打診するところからだな、まずはフリートに聞いてみよう
「わかった、今の言葉、忘れるなよ」
リッチは見下した顔で返事をした
「フン!人間ごときの知識でそれを手に入れられるのならば、な」
こいつのこの表情、絶対裏切るだろうな...
まぁ、まずはフリートのところだ
俺たちは沼地を出て、アヌビスを城に送った後、フリートの所へ向かった
…
竜の巣へたどり着くと、いつものようにルドルフが迎えてくれた
「お久しぶりでございます、お送りしたドレイクたちは役に立っておりますか?」
「久しぶりだな!今や空港事業の要だよ!」
「お役に立てているようで、安心しました」
「今日はフリートに聞きたいことがあるんだ、いるかい?」
「はい、いつものように、広間でお待ちしております」
ルドルフに広間へ案内してもらうと、フリートが待っていた
「玄人、今日は何の用だ?」
「フリート、魔神の腕輪について知っていたら教えてもらいたい」
フリートは少し呆けた顔をしたあと、鋭い目つきで質問してきた
「知っている、何に使うのだ?」
「おっと、迫力あるな...」
「あれは魔神の持ち物だ、扱いには注意せねばならん」
「そ、そうなのか、どういうものなんだ?」
フリートは少し呆れた顔をして、ため息をつきながら話した
「魔神の腕輪は文字通り魔神の持ちものだ、持つ者の魔力を肥大化させる、特に思念に過敏に反応するものでな、怨恨などを魔力へ変換するのだ、魔界に住む魔神たちはそういった負の感情そのものの化身と言っていい」
なるほど、リッチのアンデッドたちと相性がいい、死者を呼ぶほどにリッチが力を蓄えるわけか
俺はフリートへいきさつを話した
戦争が迫っていること、リッチが必要な事、その対価を求められていること
フリートは少し考えごとをしながら話し出した
「なるほどのぅ、リッチごときが魔神の腕輪を手に入れたところで扱いきれんじゃろうが、いくらかは力を得られるだろうな、ふーむ」
これほど悩むからには秘められた力的なものがよほど大きいのだろうか
「扱い切れるとどうなるんだ?」
フリートは俺の方を向き、片眉を上げながら軽く話した
「新しい魔神が誕生する」
おっと、思ってたよりまずいぞ
魔神はさすがに手に負えない、しかもあいつ裏切るだろうな
「一部封印を施して渡すとかできないか?そもそもリッチは裏切る可能性が高いんだ」
フリートはいたずらを思いついた子供のような表情をしながら話し出した
「なるほどな、その手があるか、よし、待っておれ」
するとフリートは奥の間へ消えていく
…
フリートが戻ってきた
手には腕輪らしきものを持っている
ほんとフリートはなんでも持ってるな、どこで手に入れたんだ
「もしかしてそれが?」
「そうだ、魔神の腕輪だ」
「ほんとなんでも持ってるね」
「竜王じゃからな、最近玄人の言葉遣いが砕けてきてワシはうれしいぞ」
「あ、いや、申し訳ありません」
「おい、やめい、対等であってほしいんじゃ、友人として接してほしい」
「な、なるほど」
竜王と対等とか友人とか無理言うな
まぁ、寂しいのかもしれないけど、できるだけ合わせるか
「なんで持ってきたんだ?危ないものなんだろ」
フリートはニカッと笑いながら返事をする
「そうじゃな、一部制約を付ける、それでよければ渡そう」
なんだろう...すごく楽しそうだ
「どういう制約を付けたんだ?」
「フッフッフ...これはな、あまりに強い怨恨を受け取ると持ち主を魔神に変えるため、魔神を呼び出すようになっておる、それに細工をしておる」
フリートは楽しそうに続ける
「戦争に持っていくなどしたら死んだ者たちの思念が集まり、条件を満たす可能性があるのでな、保険をかけたのだ」
「もったいぶってないで教えてくれよ」
フリートは満面の笑みを浮かべた
「条件を満たした場合、ソロモンの娘に繋がるようにした、ソロモンの娘が嫌がりそうなメッセージの再生機能付きでな」
可哀想なソロモン王の娘...フリートのいたずらに巻き込まれるとは...
「ソロモン王の娘に繋がるとどうなるんだ?」
「あやつの性格じゃ、呼び出し者はきっと手痛い罰を受ける事じゃろう」
魔神の娘か...強烈な性格してそうだ
フリートが真顔で話しだす
「ちなみにソロモンの娘はお主の元の世界でいう黒ギャルじゃ、割と面倒くさいので気をつけよ」
ファー!!ソロモン王大変そうだぁ、ちょっと同情した
更に、フリートから小さな魔石を貰い、それに魔力を込めると魔神の腕輪が勝手にソロモンの娘へいたずら通信がされる事を教えてもらった、こらしめるために使えと
...
俺は腕輪を受け取ると、沼地に戻り、リッチを探した
相変わらず霧が濃く、めんどくさいので火の玉を生成したらまたリッチは慌てて出てきた
リッチは怒りながら話し出す
「貴様!扱いが雑だぞ!!腕輪はあるんだろうな!!」
意外とかわいいなこいつ
俺は魔神の腕輪を渡した
リッチは腕輪と俺の顔を交互に、何度か見た
「そ、そんな簡単に手に入るものであったか?」
「まぁ、たまたまな、約束守れよ」
リッチは不信感でいっぱいだ
しばらく腕輪を眺めていると表情は明るくなった
「本物か...?」
「そうでないと困る」
リッチはまだ信じられないようだ、いい加減めんどくさくなってきた
「気は済んだか?渡す条件として協力はしてもらうぞ、ついでに街に住め」
リッチはこちらをめんどくさそうな顔で見る
「要望が多くなっておらんか?戦争の手伝いをするだけでよかっただろう」
「じゃ腕輪返せよ」
「ぐぬぬぬ...わ、わかった...ただし、住処の要望は聞いてもらうぞ」
…
俺は城へリッチを案内した
広間に到着すると、リリアナを紹介するため呼んだ
「リリアナ!いるか?」
遠くでリリアナが返事をし、パタパタと近づいてくる
「お呼びでしょ...」
リリアナはぎょっとした顔でリッチを見た
「そ、その方は...」
俺はリッチを紹介した
「話しが付いた、こいつがリッチだ」
リッチはリリアナに興味を示した
「ほぅ、人間のくせになかなかよい魔力を秘めておるな」
リリアナは俺の側へ駆け寄り、影に隠れつつ、少し怯えながら挨拶をした
「は、初めまして、リリアナと申します...」
リッチは満足そうに返事をする
「フハハ、恐れよ、リッチである」
俺はリリアナにリッチの要望を聞いて住居を用意するように伝えた
リリアナはリッチの要望を聞き、仮住まいへ案内した後、戻ってきた
「玄人さま、本当に連れてこられたのですね...」
「そうだねぇ、最初は協力する気なんてなさそうだったけど」
「リッチが協力してくれるなんて、まだ信じられません」
「まぁ裏切る可能性は十分にある、保険はかけてあるから何かあったら知らせて」
「わ、わかりました」
こうしてリッチはダイバーツリーの住民になった
魔道塔に住むことになり、研究に没頭している、割と居心地はよさそうだった
何せ魔道塔に住む魔導士たちがこぞってリッチを称えるのでふんぞり返っている
俺の中のリッチのイメージはもっと陰湿だった気がするが、うちのリッチは小物っぽくて見ていて飽きない、戦争では主力歩兵として活躍してもらうことになる、今は楽しんで貰おう
ついでにリッチからも光を受け取った、あいつと信頼関係これで築けたのか?
そもそもあいつは死という概念がない、継承なんてできるんだろうか??
まぁ、すぐ裏切りそうな小物だ、こき使ってやろう
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