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12話
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ルーシーは魔法陣に魔術書を乗せ、目を閉じて呪文を唱え始める
「暗がりに潜む小さき者たちよ、我が名において命ずる。彼方は此方、此方は彼方。彼の者の魔力を操り我が意思を成せ」
ルーシーは目を開き顔を上げた、カーラとアンテが興味深そうにルーシーを見ているのに気づく。ルーシーは二人の視線に気づくとニヤけながら説明した
「これから三日間はラミアの魔法が尻から出るようにしてやった。大恥かくといい。一定時間ごとに極小規模の魔法が勝手に使われるようにしてある」
カーラが机を叩きながら大笑いし始めた
「アッハー!領主の館で尻から火でも吹くといい!」
アンテも両手で口をふさぎ、笑いを堪えながら肩を揺らしている
「ぷふぅ、ちょっとかわいそうですわぁ」
ルーシーはニヤけながらに机に肘を置き、拳を頬にあてて話す
「フンッあいつはもっと懲りたほうがいい」
カーラは笑い終えると意地悪い顔をした
「今度ラミアに尻魔術師って言ってやろー、顔真っ赤にしてキレるんだろうな~」
「ぷぷぷぅ、カーラそれじゃわたくしたちの仕業だってバレちゃいますよぉ」
「アッハー!そっかぁ!えーでも悔しがる顔みたくなーい?」
「想像するだけにしておきましょうよぉ、でも…見てみたいですぅ」
「だよねー!あいつ今頃尻から止まらない魔術に慌ててんのかなぁ」
「ぷふぅ…カーラやめてよぉ…堪え切れなぃ」
カーラとアンテは気が晴れたようだ、とても楽しそうに話し合っている
ルーシーは二人の楽しそうな顔を見て笑顔をこぼした
ルーシーは窓の外に目をやり、考える
(オーク100匹分の素材は痛かったな。他に素材を効率よく集められる場所を探さなきゃ)
…
翌日
宿で3人揃って朝食を取っていると宿の主人が声をかけてきた
「あの、勇者様でいらっしゃいますよね」
カーラが口に食べ物を入れたまま話し出す
「ん?もふあふぉ」
アンテが話す
「カーラお行儀悪いですよぉ。わたくしたちが勇者で間違いないですよぉ。ご主人、どうかされましたかぁ?」
「魔物を倒す旅をされているとお聞きしまして…この近くにダンジョンがございますのでそちらへ訪れるのがよいのではないかと思い、お声をお掛けしました」
ルーシーが興味深そうに話しを聞く
「ダンジョンか…素材を大量に集めるにはいい場所だが…」
カーラが食べ物を飲み込み、話し出す
「オーク100匹分の素材を取りもどすなら効率いい場所ではあるよね」
「そうだな、強力なボスもいる。馬車が入れる場所だといいんだが」
宿の主人が話す
「それでしたらきっと大丈夫でしょう。パント坑道と呼ばれてまして、今は閉鎖されてますが以前はほんの少し鉱石が取れてたんです。鉱石を取るより農業の方が今は中心になってしまい、魔物が住み着いてダンジョン化してしまっております。街を救って頂いた勇者様が貴重な魔物の素材を騎士たちに横取りされたと聞いてお役に立てればと…」
ルーシーは考え込んだ
「ふーむ、わかった。情報ありがとう勇者は人間と争うわけにはいかないからな。活用させてもらう」
「きっと大丈夫だとは思いますが、旅のご無事をお祈りしております」
…
宿を出て馬車の準備をしているとカーラがルーシーに話しかけてきた
「ルーちん、ダンジョン行く?」
ルーシーは空を見上げ、少し考えた後返答した
「…うーん、カーラは行きたいか?」
「そりゃあ、せっかく女神に捧げる供物を手に入れるチャンスだし…」
「まぁ、そうだよな…じゃあ行こうか」
アンテが不思議そうにルーシーへ質問する
「るーちんあまり気が乗らないみたいですねぇ、何か理由があるんですかぁ?」
「そうだなぁ、大規模な魔術や火の魔術を使いづらいのとあんまりデカい衝撃は崩落につながる可能性があるなとか、そういう心配がね。とはいえ素材がたくさん手に入るのは事実だし、他に魔物の巣があるわけでもないし。気になる事もあって」
「気になる事ってなんですかぁ?」
ルーシーは腕を組んでカーラとアンテを見ながら話した
「俺は勇育の女神には仕えていないからわからないけど、強い魔物の素材ほど効果が高いんじゃないかって思ってるんだ。そうするとダンジョンの雑魚どもを数狩るより強い魔物を退治したほうがいいんじゃないかなって思う事もある」
「そういう事ですかぁ。でもぉ、ダンジョンは放置すると魔物が溢れてきてしまうので街の人たちのためにも今回は行きましょぉ、強い魔物でしたら魔王の目で閉じれなかった場所を中心に回るのがいいと思いますよぉ」
カーラが空を見上げ、少し考えた後話し出す
「それじゃあさ、ダンジョンでいくつか素材集めてさ、弱い魔物の素材と強い魔物の素材を分けといて後で捧げるときに試してみよう」
「そうですねぇ、そうしましょぉ」
…
パント坑道
パント坑道にたどり着いた
坑道はトロッコや複数人の人が通れるように整備されており、少し狭いが馬車の天幕を外せば十分に中に入れる大きさで坑道内もしっかりと補強工事がされていた
周りには小さい魔獣が多く、中からたまに出てくるであろう魔物があまり強くなさそうだという予想がつく
「暗がりに潜む小さき者たちよ、我が名において命ずる。彼方は此方、此方は彼方。彼の者の魔力を操り我が意思を成せ」
ルーシーは目を開き顔を上げた、カーラとアンテが興味深そうにルーシーを見ているのに気づく。ルーシーは二人の視線に気づくとニヤけながら説明した
「これから三日間はラミアの魔法が尻から出るようにしてやった。大恥かくといい。一定時間ごとに極小規模の魔法が勝手に使われるようにしてある」
カーラが机を叩きながら大笑いし始めた
「アッハー!領主の館で尻から火でも吹くといい!」
アンテも両手で口をふさぎ、笑いを堪えながら肩を揺らしている
「ぷふぅ、ちょっとかわいそうですわぁ」
ルーシーはニヤけながらに机に肘を置き、拳を頬にあてて話す
「フンッあいつはもっと懲りたほうがいい」
カーラは笑い終えると意地悪い顔をした
「今度ラミアに尻魔術師って言ってやろー、顔真っ赤にしてキレるんだろうな~」
「ぷぷぷぅ、カーラそれじゃわたくしたちの仕業だってバレちゃいますよぉ」
「アッハー!そっかぁ!えーでも悔しがる顔みたくなーい?」
「想像するだけにしておきましょうよぉ、でも…見てみたいですぅ」
「だよねー!あいつ今頃尻から止まらない魔術に慌ててんのかなぁ」
「ぷふぅ…カーラやめてよぉ…堪え切れなぃ」
カーラとアンテは気が晴れたようだ、とても楽しそうに話し合っている
ルーシーは二人の楽しそうな顔を見て笑顔をこぼした
ルーシーは窓の外に目をやり、考える
(オーク100匹分の素材は痛かったな。他に素材を効率よく集められる場所を探さなきゃ)
…
翌日
宿で3人揃って朝食を取っていると宿の主人が声をかけてきた
「あの、勇者様でいらっしゃいますよね」
カーラが口に食べ物を入れたまま話し出す
「ん?もふあふぉ」
アンテが話す
「カーラお行儀悪いですよぉ。わたくしたちが勇者で間違いないですよぉ。ご主人、どうかされましたかぁ?」
「魔物を倒す旅をされているとお聞きしまして…この近くにダンジョンがございますのでそちらへ訪れるのがよいのではないかと思い、お声をお掛けしました」
ルーシーが興味深そうに話しを聞く
「ダンジョンか…素材を大量に集めるにはいい場所だが…」
カーラが食べ物を飲み込み、話し出す
「オーク100匹分の素材を取りもどすなら効率いい場所ではあるよね」
「そうだな、強力なボスもいる。馬車が入れる場所だといいんだが」
宿の主人が話す
「それでしたらきっと大丈夫でしょう。パント坑道と呼ばれてまして、今は閉鎖されてますが以前はほんの少し鉱石が取れてたんです。鉱石を取るより農業の方が今は中心になってしまい、魔物が住み着いてダンジョン化してしまっております。街を救って頂いた勇者様が貴重な魔物の素材を騎士たちに横取りされたと聞いてお役に立てればと…」
ルーシーは考え込んだ
「ふーむ、わかった。情報ありがとう勇者は人間と争うわけにはいかないからな。活用させてもらう」
「きっと大丈夫だとは思いますが、旅のご無事をお祈りしております」
…
宿を出て馬車の準備をしているとカーラがルーシーに話しかけてきた
「ルーちん、ダンジョン行く?」
ルーシーは空を見上げ、少し考えた後返答した
「…うーん、カーラは行きたいか?」
「そりゃあ、せっかく女神に捧げる供物を手に入れるチャンスだし…」
「まぁ、そうだよな…じゃあ行こうか」
アンテが不思議そうにルーシーへ質問する
「るーちんあまり気が乗らないみたいですねぇ、何か理由があるんですかぁ?」
「そうだなぁ、大規模な魔術や火の魔術を使いづらいのとあんまりデカい衝撃は崩落につながる可能性があるなとか、そういう心配がね。とはいえ素材がたくさん手に入るのは事実だし、他に魔物の巣があるわけでもないし。気になる事もあって」
「気になる事ってなんですかぁ?」
ルーシーは腕を組んでカーラとアンテを見ながら話した
「俺は勇育の女神には仕えていないからわからないけど、強い魔物の素材ほど効果が高いんじゃないかって思ってるんだ。そうするとダンジョンの雑魚どもを数狩るより強い魔物を退治したほうがいいんじゃないかなって思う事もある」
「そういう事ですかぁ。でもぉ、ダンジョンは放置すると魔物が溢れてきてしまうので街の人たちのためにも今回は行きましょぉ、強い魔物でしたら魔王の目で閉じれなかった場所を中心に回るのがいいと思いますよぉ」
カーラが空を見上げ、少し考えた後話し出す
「それじゃあさ、ダンジョンでいくつか素材集めてさ、弱い魔物の素材と強い魔物の素材を分けといて後で捧げるときに試してみよう」
「そうですねぇ、そうしましょぉ」
…
パント坑道
パント坑道にたどり着いた
坑道はトロッコや複数人の人が通れるように整備されており、少し狭いが馬車の天幕を外せば十分に中に入れる大きさで坑道内もしっかりと補強工事がされていた
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