8 / 24
おいでませミサキ旅館 2
しおりを挟む
※
「ご連絡をいただければ駅まで迎えに上がりましたのに」
眉根を寄せるタキに心細かったとはおくびにも出さずに見栄を張る。
「せっかくだから一人旅を満喫したかったの」
「で、この化けガッパがどうしてここに?」
問われて視線を泳がせて顎を逸らせた河野に代わって菜月が出会った顛末を説明する――応じたのは深いため息。
「で、その顔色かい。いっそ干からびちまえば調伏する手間が省けたのに」
ため息と一緒に心の声がそのまま漏れ出たらしい。
「うるせぇ。で、正太郎は?」
「仕事中だよ。盆はあちらも藪入りだからね。悪い虫やあやかしが騒動を起こさないように気を配らなきゃなんない。用がないならとっとと帰りな。商売の邪魔だ」
露骨に嫌そうな顔で、しっしと追い払う仕草をする。
「宿の客はいないんだろ? こっちはこの顔で得意先との会合だ」
肩をすくめた河野が気の毒になって眉を寄せると、ひょいと帽子を持ち上げて苦笑する。
「熱中症は自業自得だ。おかげで悪人面に磨きがかかったじゃないか」
「悪人面じゃねぇよ。皺ひとつないイケメンだ」
清々しい笑顔を残して背中を返す河野に目を吊り上げて、つかみ取った砂を景気よくぶちまけた。
「こん……の、化けガッパっ。一昨日来やがれ!」
(……やっぱり、砂かけババアかも)
一言でいうなら――超小型の台風。
まるで厄介払いの塩をまかれたように追い立てられた河野を見送って、ようやく建物の中へ入った。
ほんのり漂う香の匂い。漆喰の白壁と柿渋色の艶めく床。昔ながらの帳場の先に小上がりになった休憩スペース。
少し薄暗い空間に満たされるのは雨音のような蝉の声と柱時計が刻む音。
「改めまして、みさき旅館へおいでませ」
「お世話になります。……って叔父さんは来客中?」
両手を揃え、たおやかな仕草で頭を垂れた――丁寧な出迎えの挨拶。
「藪入りですからね。昨日から徹夜ですよ。もうじき終わりますし。奥で冷たいものでもいただいて待ちましょう」
(藪入り、ってなに?)
いささか引っかかるワードに小首をかしげながら荷物を手にタキさんの背中を追う。
奥というのは宿に対して生活の場のこと。渡り廊下でつながっている平屋の一軒家でこちらも年代物の趣を凝らした造り。
廊下の隅には壺や招き猫、大小の段ボールや雑多な小間物など。生活感が溢れた物が置かれているのはご愛嬌。
「ありがとう。荷物を置いてくる」
一声かけて客間に荷物を置いて向かうのは――仏間。
広い座敷に設えられたお盆の風物詩の精霊棚。
おいしそうな精進料理が盛り付けられた御霊供膳とお供えのお菓子と夏野菜。供花は大輪の蓮。
菜月の地元で買ったお菓子をお供えして、火を頂いた線香を香炉に立てて鈴を鳴らす。軽く手を合わせて目を伏せた。
「お母さん、久しぶり」
ふわりと広がる百合のような香り。緩く渦を巻く紫煙がゆるりと溶けた。
母の位牌は実家にある。
「自分がいなくなったら新しい家族を」それが母の遺言――らしい。
長い空白を置いて新しい家族ができたのはごく最近。
「みんな仲良くやってるから心配しないでね」
(もう少し時間が必要なこともあるけど……大丈夫)
仏前に挨拶を終えて居間に戻ると出迎えてくれたのは割烹着のタキさん。
「遅くなりましたけど、お昼ご飯になにか拵えましょうか」
氷の浮いた麦茶のグラスを座卓に置いて独り言のように問うた。
時刻はそろそろ三時。昼ではなくおやつの時間だ。
「お昼はラーメンを食べて来たから大丈夫。バス停から歩いて来て疲れた」
「連れがアレじゃ余計に疲れたでしょうね」
ため息混じりにつぶやく。案外、根に持つタイプらしい。
冷たい麦茶を啜って道中を思案する。
(まさかカッパに遭遇するなんて思わなかったわよ、しかも黄金色)
「おやつは葛切りにしましょう。じきに戻って来るでしょうから一緒に食べましょうね」
「うん。ありがとう」
麦茶を飲み干し、葛切りができるまでに荷解きをしようと立ち上がる。
荷物を運び入れたのは客間。青々とした畳の香りが心地よい。
窓を開ければ薄緑の竹林が風に揺らいで涼やかな潮騒の音を奏でる。蝉の声を含んだぬるい風が頬を撫でて通り抜けた。
室内の調度品は床の間の掛け軸と違い棚に置かれた青磁の香炉。
壁際には骨董品のような文机が置かれている。
「――――?」
荷物を置きに来た時は気づかなかったが見慣れぬそれに目を丸くした。
文机の上からつぶらな瞳で菜月を見つめている――ちょっとパサついた栗色の毛並み。
「……ヌイグルミ?」
叔父の気遣いかも知れないが、生憎とそういう年齢ではない。
苦笑してにじり寄ってみると肩のあたりで綿が飛び出している。手に取ってみると縫い目が緩んでしまっているようだ。
「…………」
後回しにしようとそっと戻して、荷解きを開始する。
が。ひとたび気になるとすぐに片付けないとスッキリしない性格だった。
「ご連絡をいただければ駅まで迎えに上がりましたのに」
眉根を寄せるタキに心細かったとはおくびにも出さずに見栄を張る。
「せっかくだから一人旅を満喫したかったの」
「で、この化けガッパがどうしてここに?」
問われて視線を泳がせて顎を逸らせた河野に代わって菜月が出会った顛末を説明する――応じたのは深いため息。
「で、その顔色かい。いっそ干からびちまえば調伏する手間が省けたのに」
ため息と一緒に心の声がそのまま漏れ出たらしい。
「うるせぇ。で、正太郎は?」
「仕事中だよ。盆はあちらも藪入りだからね。悪い虫やあやかしが騒動を起こさないように気を配らなきゃなんない。用がないならとっとと帰りな。商売の邪魔だ」
露骨に嫌そうな顔で、しっしと追い払う仕草をする。
「宿の客はいないんだろ? こっちはこの顔で得意先との会合だ」
肩をすくめた河野が気の毒になって眉を寄せると、ひょいと帽子を持ち上げて苦笑する。
「熱中症は自業自得だ。おかげで悪人面に磨きがかかったじゃないか」
「悪人面じゃねぇよ。皺ひとつないイケメンだ」
清々しい笑顔を残して背中を返す河野に目を吊り上げて、つかみ取った砂を景気よくぶちまけた。
「こん……の、化けガッパっ。一昨日来やがれ!」
(……やっぱり、砂かけババアかも)
一言でいうなら――超小型の台風。
まるで厄介払いの塩をまかれたように追い立てられた河野を見送って、ようやく建物の中へ入った。
ほんのり漂う香の匂い。漆喰の白壁と柿渋色の艶めく床。昔ながらの帳場の先に小上がりになった休憩スペース。
少し薄暗い空間に満たされるのは雨音のような蝉の声と柱時計が刻む音。
「改めまして、みさき旅館へおいでませ」
「お世話になります。……って叔父さんは来客中?」
両手を揃え、たおやかな仕草で頭を垂れた――丁寧な出迎えの挨拶。
「藪入りですからね。昨日から徹夜ですよ。もうじき終わりますし。奥で冷たいものでもいただいて待ちましょう」
(藪入り、ってなに?)
いささか引っかかるワードに小首をかしげながら荷物を手にタキさんの背中を追う。
奥というのは宿に対して生活の場のこと。渡り廊下でつながっている平屋の一軒家でこちらも年代物の趣を凝らした造り。
廊下の隅には壺や招き猫、大小の段ボールや雑多な小間物など。生活感が溢れた物が置かれているのはご愛嬌。
「ありがとう。荷物を置いてくる」
一声かけて客間に荷物を置いて向かうのは――仏間。
広い座敷に設えられたお盆の風物詩の精霊棚。
おいしそうな精進料理が盛り付けられた御霊供膳とお供えのお菓子と夏野菜。供花は大輪の蓮。
菜月の地元で買ったお菓子をお供えして、火を頂いた線香を香炉に立てて鈴を鳴らす。軽く手を合わせて目を伏せた。
「お母さん、久しぶり」
ふわりと広がる百合のような香り。緩く渦を巻く紫煙がゆるりと溶けた。
母の位牌は実家にある。
「自分がいなくなったら新しい家族を」それが母の遺言――らしい。
長い空白を置いて新しい家族ができたのはごく最近。
「みんな仲良くやってるから心配しないでね」
(もう少し時間が必要なこともあるけど……大丈夫)
仏前に挨拶を終えて居間に戻ると出迎えてくれたのは割烹着のタキさん。
「遅くなりましたけど、お昼ご飯になにか拵えましょうか」
氷の浮いた麦茶のグラスを座卓に置いて独り言のように問うた。
時刻はそろそろ三時。昼ではなくおやつの時間だ。
「お昼はラーメンを食べて来たから大丈夫。バス停から歩いて来て疲れた」
「連れがアレじゃ余計に疲れたでしょうね」
ため息混じりにつぶやく。案外、根に持つタイプらしい。
冷たい麦茶を啜って道中を思案する。
(まさかカッパに遭遇するなんて思わなかったわよ、しかも黄金色)
「おやつは葛切りにしましょう。じきに戻って来るでしょうから一緒に食べましょうね」
「うん。ありがとう」
麦茶を飲み干し、葛切りができるまでに荷解きをしようと立ち上がる。
荷物を運び入れたのは客間。青々とした畳の香りが心地よい。
窓を開ければ薄緑の竹林が風に揺らいで涼やかな潮騒の音を奏でる。蝉の声を含んだぬるい風が頬を撫でて通り抜けた。
室内の調度品は床の間の掛け軸と違い棚に置かれた青磁の香炉。
壁際には骨董品のような文机が置かれている。
「――――?」
荷物を置きに来た時は気づかなかったが見慣れぬそれに目を丸くした。
文机の上からつぶらな瞳で菜月を見つめている――ちょっとパサついた栗色の毛並み。
「……ヌイグルミ?」
叔父の気遣いかも知れないが、生憎とそういう年齢ではない。
苦笑してにじり寄ってみると肩のあたりで綿が飛び出している。手に取ってみると縫い目が緩んでしまっているようだ。
「…………」
後回しにしようとそっと戻して、荷解きを開始する。
が。ひとたび気になるとすぐに片付けないとスッキリしない性格だった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ワケありなのに、執事がはなしてくれません!? ~庶子令嬢は、今日も脱出を試みる~
若松だんご
キャラ文芸
――お迎えに上がりました。ティーナお嬢さま。
そう言って、白い手袋をはめた手を胸に当て、うやうやしく頭を下げたアイツ。アタシのいた寄宿学校に、突然現れた見知らぬ謎の若い執事。手にしていたのは、兄の訃報。8つ年上の、異母兄が事故で亡くなったというもの。
――亡き異母兄さまに代わって、子爵家の相続人となりました。
え? は? 女子の、それも庶子だったアタシが?
兄さまは母を亡くしたアタシを妹として迎え入れてくれたけど、結局は庶子だし。兄さまのお母さまには嫌われてたからこうして寄宿学校に放り込まれてたアタシが? 下町育ちのアタシが? 女子相続人? 子爵令嬢として?
――つきましては、この先ともに子爵家を守り立ててゆける伴侶をお探しください。
いや、それ、絶対ムリ。子爵家ってオマケがついても、アタシを選んでくれる酔狂なヤツはいないって。
なんて思うアタシの周り。どうやらいろいろ狙われてるみたいで。海に突き落とされそうになったり、襲われたり。なんだかんだで命が危ない。
アタシ、このままじゃ殺される? なんかいろいろヤバくない? 逃げたほうがいいんじゃない?
「どうしましたか、マイ・レディ」
目の前で優雅に一礼するこの執事、キース。コイツが一番怪しいのよねえ。
※ 2024年1月に開催される、「第7回キャラ文芸大賞」にエントリーしました。コンテストでも応援いただけると幸いです。
二重のカーテン (スカートの下の黒い意志)
MisakiNonagase
青春
洗濯物の隙間に隠したのは、母としての祈りと、娘のプライド。
かつて、女子高生という生き物はもっと無防備で、自由だった。
44歳の主婦、愛子が朝のベランダで手にするのは、娘たちが毎日履き替える漆黒のオーバーパンツ、通称「黒パン」。それは、令和を生きる娘たちが自らの尊厳を守るために身に着ける、鉄壁の「鎧」だった。
小学校時代のママ友たちとのランチ会。そこで語られるのは、ブルセラショップに下着を売っていた奔放な50代、無防備なまま凛と歩くしかなかった40代、そして「見せないこと」に命を懸ける10代の、あまりに深い断絶。さらには、階段で石像のように固まる父、生徒の背後に立たないよう神経を削る教師……。
一枚の黒い布を通して浮き彫りになる、現代社会の歪さと、その根底にある不器用なまでの「優しさ」。
ベランダに干された黒いカーテンの向こう側に、あなたは何を見ますか?
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
後宮なりきり夫婦録
石田空
キャラ文芸
「月鈴、ちょっと嫁に来るか?」
「はあ……?」
雲仙国では、皇帝が三代続いて謎の昏睡状態に陥る事態が続いていた。
あまりにも不可解なために、新しい皇帝を立てる訳にもいかない国は、急遽皇帝の「影武者」として跡継ぎ騒動を防ぐために寺院に入れられていた皇子の空燕を呼び戻すことに決める。
空燕の国の声に応える条件は、同じく寺院で方士修行をしていた方士の月鈴を妃として後宮に入れること。
かくしてふたりは片や皇帝の影武者として、片や皇帝の偽りの愛妃として、後宮と言う名の魔窟に潜入捜査をすることとなった。
影武者夫婦は、後宮内で起こる事件の謎を解けるのか。そしてふたりの想いの行方はいったい。
サイトより転載になります。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる