俺の上司は完璧な恋人

豆ちよこ

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攻守逆転

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「おーい浅沼~、飲んでるかぁ」
「はいはい。飲んでますよー…」
 
 肴の美味い居酒屋の座敷を貸し切って、総勢26人の同僚達に囲まれ早2時間。すっかり出来上がった課長の絡み酒に頬を引き攣らせながら、こんなハズじゃ無かったのに…、と溜息を飲み込んだ。
 
「これで浅沼も、ようやく一人前だなぁ。あの商談を1人で纏め上げたなんて、…お、俺は本当に…、グス… う、嬉しいっ…グス…」
「課長、飲みすぎですよぉ。ははは…」

 俺の成果を喜んでくれるのは有り難いが、泣くほど心配をかけていたなんてちょっと情けない。
 べそべそと泣きながら俺の背中をバシバシ叩く課長をちょっと恨む。そんなに泣かれると、如何に自分が周りから出来の悪い子だと思われていたのだと、自覚させられ凹むでしょうが。

 先日、野崎さんへの確かな恋心を自覚してから、ご褒美欲しさに頑張った商談はトントン拍子に纏まった。しかも何を気に入ってくれたのか、途中から先方の上層部が出てきて、こちらが提示した以上の数字で契約してくれた。思ってもみなかった予期せぬ幸運に戸惑いながらも、俺の上司が良く言っていた「一度掴んだチャンスは絶対に離すな」の言葉通りに突き進め、気付けば会社に大きな利益を生み出した。
 やっぱり俺の上司はスゴイ!
 恋って素晴らしいっ!
 ……等と浮かれ気分で部長に報告したら、部所総出で祝ってくれる事になった。

「なぁ野崎ぃ。お前も直々の部下が立派に成長して、さぞ嬉しかろう。鼻が高いだろ。良かったなぁ」
 
 俺の肩をガッチリ組んだ課長が、今度は野崎主任に絡む。
 
「そうですね」 
「もぉー!なんだよー。相変わらず涼しい顔しやがってぇ。もっと喜べよー。ちょっとは笑えよぉ。なぁ、浅沼くん」

 語尾にハートマークを付けるように『浅沼くん』と呼ばないで欲しい。……背中がゾワゾワする。

「これも野崎主任のご指導の賜物です。主任のお陰です。ありがとうございます」
「いや。私は何もしていない」

「そんな事ないですよっ!野崎さんが居なかったら俺、未だに無能社員のままでした。…本当に感謝してます」
「自分で無能とか言うな。お前はコツコツ努力するのが得意だ。派手ではないが、そういう地道な努力が誠意に繋がった結果だ。それが先方にも伝わったからこその成果だろう。…良く頑張ったな」

「はい……。あ、ありがとうございますっ!」 
 
 うわ、泣きそう。本当によく見てくれてる。認められるってこんなに嬉しいものなのか。
 
「だが、ここで満足するなよ。これからだぞ」
「は、はいっ! あの、野崎主任」
「なんだ」
「こ…、これからも、す、……宜しくお願いしますっ」
「………あぁ」

 末永く、と言いそうになって言い淀む。本心だけど。ついでに公私ともにだけど。

「もー、堅苦しいのは会社の中だけにしとけよー。今日は酒の席だぞぉ。野崎ちゃんマジメすぎぃ~」
「っ、……すみません」

 課長っ、空気読んで!? 野崎さんのこめかみの青筋が見えないんですかっ!野崎さんも、そんなに煽るように飲まない方がいいですよっ!

「あ、あの!野崎さん」
「……ああ?」
 
 あ、ほら!課長のせいでご機嫌急降下しちゃったじゃないですかっ。

「あんまり飲みすぎない方がいいと思いますよ?」
「はあ?」

「あ…、あのですね。この後、ちょっとお話が…「えー、では!主役の浅沼晋太郎くんから、締めのご挨拶を頂きましょう!皆さん、拍手ー!」

 被せるように松田が締めの音頭を取り出した。お前も空気読もうよ…。それに俺、ご挨拶苦手だよ?
 
「ほれほれ~浅沼くん。ご挨拶だって」
「か、課長!分かりましたから、ちょっと離れて貰えませんか」

 もうすぐ40代になる課長を肩にぶら下げたまま、とりあえず祝ってもらった礼を言い、今後の抱負などをそれらしく口にして、どうにかこうにかお開きへと誘導した。
 当初の予定とはだいぶ様子が変わってしまったが、まだチャンスは残っているはずだ。この後はさり気なく野崎さんを誘い出し、何としても二人っきりにならなければ。そう思い座敷を見渡す。

「あ、あれ? 野崎主任は?」
「え? あぁ、野崎さんなら先に出たわよ。お先に、だって」
「はあ!? 帰っちゃったの!?」

 こうしちゃいられない。急いで荷物をひっつかみ店の外へと向かう。階段を降りて右に曲がり、三和土の所で野崎さんの後ろ姿を見付けた。よかった。

「野崎さん!」
「……っ、」

「ちょっと、待ってください」
「二次会なら行かないぞ」

「へ? あ、はい。俺も行きませんから」
「……何か用か?」
 
 訝る野崎さんの背中を押しながら外へと誘導し、居酒屋から死角になるシャッターの降りた八百屋の店先で向かい合う。
 
「あー、あのですね。その、何ていうか、えぇ……、と」

 しまった。いざ目の前にすると、言葉が出てこないぞ。珍しく緊張している。
 酒のせいじゃない顔の熱さが恥ずかしい。

「その…、せ、先月の事、……なんですけど」
「…………」
「うちに泊まった時の事、覚えてますか?」
「………、ああ」
 
 ああよかった。覚えてた。ずっとスルーされてたから、もしかしたら本気で忘れてしまったのかと、少し自信がなかったんだ。
 それと松田から聞いて知った、野崎さんの方向音痴。あの後確認も出来たし、一度きちんと聞いておきたかった。迷わず帰れたのかどうか。

「あの時はその、ちゃんと帰れたのかなぁ、なんて。 い、今更なんですがっ、その、追い出すみたいになってしまったじゃないですか。野崎さん、方向お……」
「当然だ。あの日は本当に…、すまなかった!」
「へ?」

 え? いや、待って。何で野崎さんが謝ってんの? …てか、え? そんな。
 頭下げるとか止めてくださいよ。

「ちょ、ちょっと何してんですか!止めてください、野崎さん」

「あの日、浅沼の気分を害してしまったのは私だ。申し訳なかった」
「いやいやいや!なんの事ですか? 謝られるような事、何も……っ」

「あれが夢だなんて、……誤魔化せるとは思っていない」
「………あ」

「一度きちんと、謝らなければならないと分かっていた。遅くなってしまったが、本当にすまなかった」
「いや、あれは…」

 そりゃそうだよなぁ…。何もなかったとは言ったけど、やらかした本人には、そりゃ薄ぼんやりとでも自覚はあるよな。
 でも俺、別に謝って欲しい訳じゃないんです。
 よく見るとふるふる肩が揺れてる。
 ああ……これ、震えだ。そんなに怯えなくてもいいのに。

「…やっぱり、覚えてるんですね」
「っ、……ああ」
 
「なら、聞いてもいいですか? 野崎さんは、その……、男が好きな人、って事ですか?」

 あ、やべ。ちょっとこの聞き方は失敗だった。
 野崎さんの肩の揺れが、震度1から震度3くらいに跳ね上がった。

「あ、いや! その、違うんですっ、そうじゃなくて……」

「そうだ。私は、……ゲイだ。しかも酔うと、見境なく男を誘う悪癖がある。普段あそこまで酒に飲まれる事はないが、あの日はたまたま調子が悪かった。そのせいで浅沼に、…いや、目の前の男に酷い絡み方をした。だが安心してくれ。あんな事は今後二度としない。それでも心配なら、来春の人事で他部所に移動願いを出す。それでも許せないと言うなら、退職願を出そう。もうお前の前に、顔も出さないようにする。望むなら慰謝料を請求してくれてもいい。それから……」

「野崎さん………。それ、本気で言ってるんですか?」

 腹が立った。そんな事が聞きたいんじゃない。それになんだって? 酒に酔うと見境なく男を誘うだって? そんな訳あるか!

「あんな、拙いキスで? 誘ったって言うんですか?」
「そっ!…それ、は」
 
 じりじりと間合いを詰める。こちらが一歩踏み出すと、その度に後ろへ後退る。
 一歩一歩後ろへ下がる野崎さんが、ガシャンとシャッターに背を着けた。
 オロオロと視線を泳がせ、逃げ道を探す姿にイラッとする。このまま逃がしてなんかやらない。

「嘘つきですね、野崎さん。貴方そんなに器用じゃないでしょ」
「う、嘘じゃないっ!本当だっ。き…、気持ち悪い思いをさせた事は謝るっ!だ、だからっ、そこを退いてくれっ」

「嫌です。退きませんよ。それに、謝って貰いたくもありません」
「っ、……じゃあ、どうすれば…」

「付き合ってください」
「………は? …………どこ、に?」

「だから、お付き合いしてください、って意味です」
「………………」

 これぞ正しく、鳩が豆鉄砲を食ったような顔だろうな。こんな顔した上司は初めて見た。苛立っていた気分がスッと消える。

「あの時野崎さんは、俺を好きだと言ってくれました。覚えてるんですよね?」
「そっ!…ぇ、いや、…そ、……」
 
 お? 今度はアワアワし始めたぞ。

「あんな情熱的に告白されたのは生まれて初めてです。あんなの、俺だって忘れられませんよ」
「い、いや、…だ、から…、そのっ」
 
 うん。楽しくなってきた。4つも年上の上司で仕事の出来る男が、俺の言葉にオタオタしてる。
 やっと俺が見たかった、困った様な照れた様な顔になった。
 そうそう、これ。これが見たかったんだ。

「あれからずっと考えていたんです。それにこのひと月半、失礼ながら主任を観察させてもらいました」
「か?…観察っ、?」
 
 あ、ちょっと顔が赤いぞ。これ好感触ってやつだろ。

「情報の収集です。それで俺なりに結論が出ました」
「なに、が…」
 
「野崎さん、好きです。俺と付き合ってください」
「な…、っ、…は?」
 
「自分で言うのも何ですが、俺は人の世話を焼くのが大好きです。仕事はそこそこですけど、生活能力にかけては自信があります。きっと野崎さんの役に立てると思うんです。許可してくれるなら、朝から晩まで側に引っ付いて身の回りのお世話をしたいんです。いや、します。させてください」
「ち、…ちょっと待て! な、何言ってんだお前」
 
「何って。好きな人の世話を焼きたいって話、ですよ」

 これだけハッキリ言えば伝わるだろう。言っときますけど、俺はしつこいですよ。初カノの時だって、相手も周りも引くくらい押しまくって、半ば泣き落とししたくらいですからね。ちょっとやそっとじゃ諦めません。

「好きです、野崎さん」
「………るな」
 
「え?」
「ふざけるなっ!」

 突然怒鳴られ、今度はこっちが豆鉄砲を食らった。あれ?思ってた反応とは違うぞ。

「ふ、ふざけてなんかいませ…」
「なら、揶揄ってんのか?」
 
「い、いやいやっ、揶揄ってもいませんよ!俺は本気で…」
「お前彼女いるだろっ!」
 
「はあっ!? か、彼女?」
「駅前で待ち合わせしてただろ!」

 ええ!? いつ!?
 彼女? 駅前? 待ち合わせ?
 頭の中を聞き慣れないワードがぐるぐる回る。そもそも彼女なんていないし、待ち合わせなんかここ数年してもいない。いったい何を誤解してるんだ?

「ま、待ってください!俺、彼女なんていませんよ!」
「馬鹿にするのもいい加減にしろよっ!そんなに、ゲ、ゲイの男を揶揄って面白いか?」
 
「だからっ、そんな事思ってません!それにっ、先に好きだって言ってくれたの、野崎さんの方じゃないですか!」
「そっ! そ、そんなのっ、酔っ払いの戯言だ!変に真に受けるなっ!」
 
「そんなの信じません!それに俺は、もう好きになっちゃったんです!今更そんな事言われても、はいそーですか、なんて引き下がれません。責任とって、俺と付き合ってください!」
「やだっ! 絶っ対、やだっ!」
 
「やだ…、って。何ですか、その可愛い断わり方っ!そんな駄々っ子みたいなのっ、ますます好きになりますよ!」
「なっ! なな、何言ってんだ!頭おかしくなったのかっ!?」
 
「はいっ!野崎さんの事に関しては、とっくにおかしくなってます!だから諦めて俺と付き合いましょう!」

 ガシッと薄い肩を掴んだ。思った以上に可愛い人なのかもしれない。こんなにムキになって逃げようとするなんて、想像してたよりもずっと臆病だ。

「好きです!大事にします!絶対後悔させません!」
「ぃ、…っ、」
 
「野崎さんっ!」

 我ながら必死過ぎだろ。でもこれくらい言わなきゃ伝わらない気がする。彼女云々の誤解は、後でゆっくり解けばいい。それよりこの逃げ腰の臆病な人に、俺の気持ちが本気だと伝わって欲しい。

「俺、本気ですよ。貴方が何を誤解して、何を強がっているのかは分かりませんけど、俺の気持ちを無かった事にはしないでください」
「っ、…たい、 、……だよ」
 
「はい? 何です?」

 俯いたまま目も合わせてくれない。
 ガヤガヤとした喧騒が路地の向こうから聞こえてきて、ボソッと何かを呟いた野崎さんの声を掻き消す。
 意外に薄い肩の感触。手のひらに伝わる震え。どうしてですか。あの夜貴方は俺を好きだと言ってくれたのに、何でその同じ口で今は嫌だと言うんですか。

「野崎さ……」
「あ、いたいたぁ!おーい、浅沼く~ん。何してんのぉ?」

「「っ!!」」

 死角になってた角から、ふらっと課長が顔を出した。不意をつかれて、肩を掴んだ手から力が抜ける。ドンッと胸の辺りに衝撃を食らって、後ろへ傾いだ隙きにするりと野崎さんは逃げ出した。

「あれ、野崎? お前も二次会行くかぁ?」
「いえ。私はここで失礼します。お疲れ様でした」
 
「あ、待ってください、野崎さん!」

 追いかけようとした俺の腕に、酔っ払い課長が絡み付く。
 
「浅沼~。まさか二次会行かないとか言わないよなぁ。今夜はぁ、帰さないぞー。んふふふ…」
「課長……。冗談でもやめてくださいよ」

 なんだよもー!この酔っ払いっ!くそっ、こんな事なら、もっと遠くまで離れておくんだった。
 通りをスタスタと歩く背中を、引き止める術が無い。

「野崎主任っ!」

 呼ぶと一瞬歩みを止めた。

「俺、本気ですからねっ!」

 また歩き始める。

「さっき言った事、全部覚えててくださいよ!」

 今度は立ち止まらず進んでしまう。
 こんなに離れたらもう聞こえないだろうな。
 でも……。

「絶対、諦めませんから」

「なんだ、野崎と喧嘩でもしたのかぁ?」
「……………何でもないです。さぁ、課長。行きますよ。おっかない奥さんの所へお送りします!!」
 
「へっ!? や、いや、待て。二次会は?」
「課長はもうそろそろお帰りにならないと、また奥さんに締め出されますよ」

 集まっていた同僚達に暇を告げて、いやだ、帰らない、と駄々を捏ねる四十路男をタクシー乗り場へ連行しながら、どうやったらあの可愛い人が手に入るのかを、黙々と考えていた。




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