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サブの幼なじみ
しおりを挟むお兄ちゃんたちと(強引に)別れて少し経ってから。
視線を多く感じ少し恥ずかしくなってきたので手を離そうとすると強く握られた。
「ふぇ?」
「まだ、繋いでいよう…」
「なんで?」
「…何かあるといけないから」
「わかった!」
多分、僕を心配してくれているのだろう。優しいな。
そこからまたしばらく歩き、たくさんの人に声がかけられる中、一際目立つドアが見えてきた。
「あそこだ」
「へぇ!すごい豪華だね」
「そうか?」
そういうサブは少し照れていて可愛い。
ドアの前に、誰か立っていた。騎士の人たちとはオーラが違う。誰だろう?
「遅かったな」
「すまん、沢山声をかけられてな」
「…ああ、その子がいたからかな?いつもは声掛けられないもんな」
「そ、そんなこと…ないぞ」
目を泳がせている。可愛い。と思っていたら、キラキラしている、サブとは違う系統のイケメンがこちらを向いた。
「こんにちは、僕は王太子のグレー。サブレッドからはグレーって呼ばれてるから、君もそう呼んでくれると嬉しいな」
ーーーーぇぇええええ!!
僕に会わせたい人って…まさかの王子様?!
そんなの予想だにしていなかった僕は、失礼だけど焦ってついサブに隠れてしまった。
「あらあら、警戒されてるねぇ」
「グレーが胡散臭いからだろう」
「なにそれ酷くない?!」
そしてグレー様に、まさしく友達見たく喋るサブは心が強い。僕だったら、そんなことしたら、緊張とかその他諸々で失神してしまいそう。
「アル、コイツは胡散臭いけど良い奴なんだ」
「えと、こんにちは…ぐれー様」
「へぇ!声かわいい!それにサブレッドってこういう子がタイプだったんだね!」
「…そうだが」
「意外だなぁ~。だって昔は、一目惚れした人がかっこよかったって報告してきたくせに~」
「それは関係ないだろう」
「またまた~」
僕はこの会話を聞いて胸が苦しくなった。僕が知らないサブのことを知っているんだなとか、サブはかっこいい人がタイプなのかとか考えたら…泣きそうになる。
それを隠して、頑張って抑えた。
「そういえばアルくんってライリーっていう子と知り合いだったよね?」
「幼なじみです、お兄ちゃんがどうしましたか?」
「実は、僕の弟はお兄ちゃんの恋人なんだよ」
「っええええええ?!」
まさかの爆弾。今日1番驚いたかもしれない。しかも、グレー様の弟と言ったら…この国の第二王子?!
どこに接点があったの?!
「びっくりだよね、アイツに恋人ができたなんて知って、僕も驚いたよ。あ、僕の弟はイリスって言うんだけど。ライリーと出会うまで何にも興味がなくて、いつもつまらなそうだった。だから、感謝してもしきれないんだよね」
「お兄ちゃんが…そんな大役を」
そんな大役をお兄ちゃんがしていたとは!今度問いたださなくてはいけなくなっちゃった。
「教えてくれてありがとうございます!」
全力の笑顔で感謝を伝える。すると、顔に影ができた。見ると、サブの手だとわかった。
「えっ」
「見るな」
「めっちゃ可愛いんだけど!何その天使みたいな笑顔!アルくん、王城にいつでも来ていいからね、ていうか来てね。多分ライリーもいると思うから。」
「え?お兄ちゃんはあの王都の家に住んでるんじゃ…」
「イリスは独占欲が強いから、明日からライリーを王城に住ませると言っていたんだ。王都だと遠いし、寮だと、他の男たちもいるから嫌なんだって」
「へぇ!お兄ちゃんそんなに凄いことになってたんだ…」
「そう、だから、お兄ちゃんに会うためにも是非来てね」
「よろこんで!」
「その時は俺も行くからな」
「えぇっー!」
「なんだその反応」
「っへへ」
「っまた笑った!かわいいよぉ」
「キモイぞお前」
そこからなんやかんやあって、サブの家へと戻った。
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