猫ちゃんの異世界、旅日記。

椿姫哀翔

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ロング帝国 ルーク

26話

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「おう、ボウズちゃんとすぐに戻って来たな。」
「はい。危ない事はしないでちゃんと戻ってきました。」
「偉いぞ。じゃあ、早く家に帰んな。」
「はい。」

門に戻って来たハルは、先程出る時に止められた門番のおじさんに話し掛けられた。

出る際に、『ちょっと行ってすぐに戻って来ます。おじさんの見える位置に必ずいますから。』と言って門を抜けたので、心配していたおじさんが声を掛けてきたのだった。

〔優しいおじさんだったね。〕
〔うん。〕

ハルとアキは、おじさんに言われた通りに寄り道せずに宿に帰ってきた。

「あ、おかえりなさーい。」
「ただいま帰りました。 」

宿に着くと、宿の娘のルーシーが出迎えた。

「ご飯はどうしますか?」
〔アキちゃん、どうする?〕
〔食堂で食べよっか。でも、一旦部屋に戻ってからにしよう。〕
〔うん。〕
「1度部屋に戻ってから食堂に向かいます。」
「わかりましたー。」

ハルは、ルーシーにお辞儀をして部屋に戻って行った。



ガチャ

「ふぅ……」
〔おかえりハル〕
〔ただいまアキちゃん。アキちゃんもおかえり。〕
〔うん、ただいま。〕

部屋に入るとすぐに部屋に結界を張った。
クリーンを掛けてから中に入り、椅子に座った。

ハルは流石に疲れたのか、椅子に深く腰を掛け、背もたれに頭を乗せた。
アキの事は変わらず抱っこしたまま。

〔ハル、疲れたなら私の事降ろしていいよ。〕
「やだぁ~」

アキは気を利かせて言ったが、ハルは不貞腐れ、抱きしめてる腕に力を込めてアキが腕から逃げないように、ギュッと抱きしめた。

〔っ、ハル、逃げないから力抜いて。痛い………〕
「っあ、ごめん…………」

ハルはアキの事を抱きしめている腕の力を少し抜いて緩めた。
だが、アキが逃げられないように抱きしめたままだ。

〔ハル、大丈夫?疲れた?〕
「うんー……、今日、色々あり過ぎじゃない?」
〔そーねー、ほんとに色々あったねー〕
「ほんとだよー。良い事なんて、お洋服買ってシキ見つけた事だけだよー」
〔そうねー…………、あー……〕
「どうしたー」
〔シキで思い出した。〕
「あ、ギルドで振ってくるの忘れた……」
〔ね。色々あったし仕方ないけどね。〕
「まぁねぇ。まぁ、覚えてても多分疲れててやる気は無かったかも……。」
〔そうね。明日ギルドで振る?〕
「うん、そうするー。」
〔じゃあ、そろそろ食堂行く?〕
「おー……」
〔……もうちょっと休憩しよっか?〕
「そうするー……」
〔ふふっ、あ、飲み物いる?〕
「いや、大丈夫。今飲み始めたら食堂に行けなくなると思う。」
〔あー、それもそうね。〕
「あとちょっとしたら行くよ。」
〔うん。〕

ハルは、10分ほどアキを抱っこしたまま撫でたりして休憩すると椅子から立ち上がり食堂に向かった。


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