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5.皆が幸せになる計画です
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「サンブカ……いえ、お嬢様、私のことなんて気にしなくて良かったのですよ?」
ロズが帰った店の中。エミリーが眉尻を下げて言った。
エミリーは、元々お母様付の侍女だった。お父様と結婚した時も一緒に付いてきてくれたらしい。
お母様が亡くなってからジンセン伯爵家を解雇になったけど、王都のお店があったので、そのままここに住んでもらっていた。
「でも、王都とはいえこんな小さなお店を売ったお金だけではやっていけないでしょう」
お母様の実家に帰るわけにもいかず、身一つで嫁ぐ私がロズイエ王家に連れて行けるわけもなく。
エミリーの今後が一番の心配だった。
「ロズイエ王国に連れて行ってしまうことになるけど……」
「それは問題無いですよ。お嬢様の側ならどこへだって付いていきます」
苦笑いした私に、エミリーはきっぱりと言った。
「ありがとう」
エミリーの迷いのない言葉に、泣きそうになる。
ロズの話によれば、ロズイエ王国ではハーブティーが重宝されているらしい。
ハーブの加工に優れているものの、その活かし方はオスタシスのお家芸だったから。
「歓迎されてるなら、上手くやっていけるわ!」
期待に胸が高鳴り、思わず手を組んで、ロズイエの方角に祈った。
「でもお嬢様、王家に嫁ぐのに、どうやってお店で調合するんですか?」
事情を知っているエミリーの疑問は当然だ。
私はふふふ、とエミリーに笑って計画を話した。
「とりあえず、この二日で、ありとあらゆる調合を作り置きしておくわ! エミリーは当分、それでお店を切り盛りしてちょうだい!」
「はあ」
「何故私が選ばれたのかわからないけど、私はお飾りの妃らしいから、暇を見つけてハーブの調合をして、お店に届けるわ。更に隙を見つけて、お店に通えればカウンセリング調合も不定期でやれるでしょ!」
「そんなに上手くいくでしょうか」
意気揚々と語る私に、エミリーがため息をついた。
「だって、結婚をする殿下には想い人がいて、その方と結婚を望まれているのよ?! 私はいつかお払い箱になるわ。そうしたら、ロズイエの国民として住まわせてもらって、エミリーとお店をやっていけるわ!」
「お嬢様……お可哀そう」
エミリーは、私が売られるように隣国に嫁ぐことに同情しているようだった。
でも、私は可哀想なんかじゃない!
だって、この国ではもう必要とされていないけど、ロズイエなら大好きなハーブで必要とされる。
銘産の薔薇も見てみたいし、ハーブの加工技術も気になる!
「ふふふふ」
待ってろ! ロズイエ王国!
真心を尽くせば相手に通じる、なんて甘いことは無い。ジェム殿下で私はよーくわかった。
第二王子殿下には、是非とも好きな方と幸せになってもらいましょう!
それで私も自由になれれば、ハーブのお店をやらせてもらえて、win-winよね!!
「お嬢様のハーブ馬鹿は、母親譲りですね」
拳を握りしめて、決意新たに、ニコニコしていると、エミリーは呆れた顔でため息をついた。
それからは、お店の片付けと、ハーブの調合で忙しく二日を過ごした。
そして迎えた出立の日。
何故か私は王宮に呼び出されていた。
「ティナが見送りたいと言うから来てやったぞ」
ティナを傍らに、ジェム殿下が上から目線で私を迎えた。
ジェム殿下とは二度とお会いすることは無いと思っていたのに。呼び出されて来たのはこちらなのだけど。
ええと、これは?
「国家レベルで売られていくお姉様が可哀想で」
「そうか。ティナは優しいなあ」
口の端を上げて笑うティナは、全然可哀想だと思っていない気がする。
そもそも、私は可哀想ではない。
「国家レベル?」
私はティナの言葉が気になって、聞き返した。
私の反応にわかりやすく喜んだティナは、饒舌に説明を始めてくれた。
「最近は、ロズイエ王国とハーブの貿易が行われていなかったでしょう? まあ、この国は私がいるから必要ないんですけど!」
ティナの言う通り、ロズイエ王国とのハーブの貿易は、形式上行われていたものの、今ではすっかり滞ってしまった。
おかげで国内での商売も難しく、ロズイエ頼りのハーブの輸入もままならず、高騰して、多くの店が廃業に追いやられた。
「ティナのおかげで、ロズイエを相手にせずとも、良くなったからな」
自慢気にジェム殿下が鼻を擦った。
ティナの聖女の力で王家は私腹を肥やし、更には聖女のいない国に彼女を派遣して金銭を要求しているらしい。
そのおかげで、オスタシスは潤っている。大国のロズイエに伺いなんて立てなくても良いほどに。
「しかし、何故だか、ロズイエがハーブティーの輸入を再開して欲しいと煩くてな。今、国内で調合出来るのは『魔女』しかいないと伝えたのだが、是非国に迎えたいと言われてな」
初めて聞く、国家間のやり取りに、私は開いた口が塞がらない。
「あちらは大金を払ってまで、魔女であるお前を迎えたいと言ってきた」
ニヤニヤと笑うジェム殿下が気持ち悪い。
「陛下も、思わぬ大金に喜んだよ。まさか魔女にそんな価値があるなんて。急いでジンセン伯に打診したというわけさ。」
はあ。国王陛下もお金に目が眩んだというわけですか。
どうやら、お父様が手にしたお金はその一部みたいね。一体、私にどれだけの額が支払われたのか……。想像したくないわね。
「お姉様、可哀想~~! お金で売られて国を追放され、追放先の国では旦那様に愛されず、捨てられる運命なんだわ!」
ティナがわざとらしい演技で哀れんでいる。何だか、楽しそうね。
「私は! みんなに愛されて、幸せになりますけどね! 私は!」
「そうね。幸せになってね」
ティナの『幸せ』強調に、にこりと笑って答えると、彼女はまた不機嫌になった。
どう返してあげれば良かったのかしら?
「ふん! 強がっちゃって。」
ティナは、ジェム殿下の腕にギュッと抱きついて、こちらを睨んでいた。
「ティナ、聖女の仕事は大変だと思うけど、身体に気を付けてね」
私にとっては半分でも、血が繋がった妹に変わりはない。
聖女という大役を努めているのだから、それだけで偉いと思う。重圧で自分の方が幸せだと比べたいのも仕方ないかもしれない。
幸せを比べるなんて馬鹿げているけど、そうしないと自分を保てないのかもしれない。
これからはそれを聞いてあげることも出来ない。
妹の行く末を心配していると、ティナはぷるぷる震えて、何かを言おうとしていたけど、ロズイエ王国からの迎えの馬車が来たので、聞いてあげることが出来なくなってしまった。
ロズが帰った店の中。エミリーが眉尻を下げて言った。
エミリーは、元々お母様付の侍女だった。お父様と結婚した時も一緒に付いてきてくれたらしい。
お母様が亡くなってからジンセン伯爵家を解雇になったけど、王都のお店があったので、そのままここに住んでもらっていた。
「でも、王都とはいえこんな小さなお店を売ったお金だけではやっていけないでしょう」
お母様の実家に帰るわけにもいかず、身一つで嫁ぐ私がロズイエ王家に連れて行けるわけもなく。
エミリーの今後が一番の心配だった。
「ロズイエ王国に連れて行ってしまうことになるけど……」
「それは問題無いですよ。お嬢様の側ならどこへだって付いていきます」
苦笑いした私に、エミリーはきっぱりと言った。
「ありがとう」
エミリーの迷いのない言葉に、泣きそうになる。
ロズの話によれば、ロズイエ王国ではハーブティーが重宝されているらしい。
ハーブの加工に優れているものの、その活かし方はオスタシスのお家芸だったから。
「歓迎されてるなら、上手くやっていけるわ!」
期待に胸が高鳴り、思わず手を組んで、ロズイエの方角に祈った。
「でもお嬢様、王家に嫁ぐのに、どうやってお店で調合するんですか?」
事情を知っているエミリーの疑問は当然だ。
私はふふふ、とエミリーに笑って計画を話した。
「とりあえず、この二日で、ありとあらゆる調合を作り置きしておくわ! エミリーは当分、それでお店を切り盛りしてちょうだい!」
「はあ」
「何故私が選ばれたのかわからないけど、私はお飾りの妃らしいから、暇を見つけてハーブの調合をして、お店に届けるわ。更に隙を見つけて、お店に通えればカウンセリング調合も不定期でやれるでしょ!」
「そんなに上手くいくでしょうか」
意気揚々と語る私に、エミリーがため息をついた。
「だって、結婚をする殿下には想い人がいて、その方と結婚を望まれているのよ?! 私はいつかお払い箱になるわ。そうしたら、ロズイエの国民として住まわせてもらって、エミリーとお店をやっていけるわ!」
「お嬢様……お可哀そう」
エミリーは、私が売られるように隣国に嫁ぐことに同情しているようだった。
でも、私は可哀想なんかじゃない!
だって、この国ではもう必要とされていないけど、ロズイエなら大好きなハーブで必要とされる。
銘産の薔薇も見てみたいし、ハーブの加工技術も気になる!
「ふふふふ」
待ってろ! ロズイエ王国!
真心を尽くせば相手に通じる、なんて甘いことは無い。ジェム殿下で私はよーくわかった。
第二王子殿下には、是非とも好きな方と幸せになってもらいましょう!
それで私も自由になれれば、ハーブのお店をやらせてもらえて、win-winよね!!
「お嬢様のハーブ馬鹿は、母親譲りですね」
拳を握りしめて、決意新たに、ニコニコしていると、エミリーは呆れた顔でため息をついた。
それからは、お店の片付けと、ハーブの調合で忙しく二日を過ごした。
そして迎えた出立の日。
何故か私は王宮に呼び出されていた。
「ティナが見送りたいと言うから来てやったぞ」
ティナを傍らに、ジェム殿下が上から目線で私を迎えた。
ジェム殿下とは二度とお会いすることは無いと思っていたのに。呼び出されて来たのはこちらなのだけど。
ええと、これは?
「国家レベルで売られていくお姉様が可哀想で」
「そうか。ティナは優しいなあ」
口の端を上げて笑うティナは、全然可哀想だと思っていない気がする。
そもそも、私は可哀想ではない。
「国家レベル?」
私はティナの言葉が気になって、聞き返した。
私の反応にわかりやすく喜んだティナは、饒舌に説明を始めてくれた。
「最近は、ロズイエ王国とハーブの貿易が行われていなかったでしょう? まあ、この国は私がいるから必要ないんですけど!」
ティナの言う通り、ロズイエ王国とのハーブの貿易は、形式上行われていたものの、今ではすっかり滞ってしまった。
おかげで国内での商売も難しく、ロズイエ頼りのハーブの輸入もままならず、高騰して、多くの店が廃業に追いやられた。
「ティナのおかげで、ロズイエを相手にせずとも、良くなったからな」
自慢気にジェム殿下が鼻を擦った。
ティナの聖女の力で王家は私腹を肥やし、更には聖女のいない国に彼女を派遣して金銭を要求しているらしい。
そのおかげで、オスタシスは潤っている。大国のロズイエに伺いなんて立てなくても良いほどに。
「しかし、何故だか、ロズイエがハーブティーの輸入を再開して欲しいと煩くてな。今、国内で調合出来るのは『魔女』しかいないと伝えたのだが、是非国に迎えたいと言われてな」
初めて聞く、国家間のやり取りに、私は開いた口が塞がらない。
「あちらは大金を払ってまで、魔女であるお前を迎えたいと言ってきた」
ニヤニヤと笑うジェム殿下が気持ち悪い。
「陛下も、思わぬ大金に喜んだよ。まさか魔女にそんな価値があるなんて。急いでジンセン伯に打診したというわけさ。」
はあ。国王陛下もお金に目が眩んだというわけですか。
どうやら、お父様が手にしたお金はその一部みたいね。一体、私にどれだけの額が支払われたのか……。想像したくないわね。
「お姉様、可哀想~~! お金で売られて国を追放され、追放先の国では旦那様に愛されず、捨てられる運命なんだわ!」
ティナがわざとらしい演技で哀れんでいる。何だか、楽しそうね。
「私は! みんなに愛されて、幸せになりますけどね! 私は!」
「そうね。幸せになってね」
ティナの『幸せ』強調に、にこりと笑って答えると、彼女はまた不機嫌になった。
どう返してあげれば良かったのかしら?
「ふん! 強がっちゃって。」
ティナは、ジェム殿下の腕にギュッと抱きついて、こちらを睨んでいた。
「ティナ、聖女の仕事は大変だと思うけど、身体に気を付けてね」
私にとっては半分でも、血が繋がった妹に変わりはない。
聖女という大役を努めているのだから、それだけで偉いと思う。重圧で自分の方が幸せだと比べたいのも仕方ないかもしれない。
幸せを比べるなんて馬鹿げているけど、そうしないと自分を保てないのかもしれない。
これからはそれを聞いてあげることも出来ない。
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