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第二章 シフォン子爵領とダンジョン事情
第59話 シフォンのおススメポイント
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「さあ今日は俺のおごりだ。ドンドン食ってくれ!って言いたい所だけど、俺も稼いでいる方じゃないんだ。少しは遠慮してくれると助かる。」
タントの乾杯の挨拶で食事会が始まった。タント、ミラース、ヴィッツ、イースの4人組冒険者にカイン、ラックの合計6人だ。
タント達はシフォンを拠点としている冒険者パーティで、年齢はカイン達よりも二つ上の15歳だ。全員がCランクの冒険者だ。カインが10歳から2年冒険者をしてるのに対して、タント達は12歳から冒険者をはじめて3年シフォンで活動をしていた。
タント :男性:神の祝福『剣術』:前衛担当【アタッカー】
ミラース:女性:神の祝福『魔法』:後衛担当【マジシャン】
ヴィッツ:男性:神の祝福『盾』 :前衛担当【タンク】
イース :女性:神の祝福『癒』 :後衛担当【ヒーラー】
改めて自己紹介から始まった。カインとラックも求められたが、カインは適当に神の祝福は『魔剣』と言って剣と魔法どっちも使える事を伝え、ラックは、『爪』にゃと言って適当にごまかした。
そんな当たり障りのない会話から、冒険者としておススメの依頼やおススメの狩場など、シフォンを拠点としているタント達からは有意義な情報を多数得られた。
そして、食事も楽しみ話も盛り上がってきた所で、
「そう言えばタント達のパーティ名はなんていうにゃ?アタシとカインはまだパーティ名を決めてないから参考にしたいにゃ。」
「パーティ名か・・・それはだな・・・え~っと・・・なんて言うかだな。あると言えばあるんだが、ないと言えば決まってないような?」
「どういう事にゃ?ミラース?パーティ名は決まってないのかにゃ?」
「そんな事ないわよ。私達のパーティ名はシフォンケーキよ。」
(シフォンケーキ?それってスイーツの名前じゃん。夜明けの何々とか、黄昏の何々とか、ドラゴンとかグリフォンとか、かっこいいのかどうなのかわからない名前を付けるもんじゃないのか?絶妙に可愛らしい名前なんだが、タントがシフォンケーキってパーティだったら正直笑ってしまいそうになるな。)
「シフォンケーキっておいしそうなパーティ名にゃ。アタシは気に入ったけど、タントには似合わないにゃ。」
「うるせぇ。それは俺が一番良く知ってるよ。だから言いたくなかったんだ。」
(だよな~。さすがに俺も自分のパーティの名前がシフォンケーキだったら他の人に言いたくない。タントさんの気持ちもわかるけど・・・ならなんでそんな名前にしたんだ?)
「タントさんは気に入っていないみたいだけど、ならなんでそんなパーティ名にしたんですか?」
「しょうがなかったんだよ。多数決で決まってな。俺はドラゴンバスターが良いって言ったんだけど他の3人がシフォンケーキが良いってなったんだ。」
「ミラースさんとイースさんはわかりますが、ヴィッツさんもシフォンケーキが良いって言ったんですか?」
「ああ。なんせシフォンケーキのパーティ名を始めに提案したのはヴィッツだからな。」
「そうなんですか?」
「なあヴィッツ?」
「そうだよ。僕が提案したんだ。良いパーティ名でしょ。この町のシフォンケーキはとっても美味しいんだよ。そして名物でもある。誰でも知ってる名前だから、パーティ名にすれば誰もが知ってる有名なパーティになれると思ってね。いまだにタントは気に入ってないみたいだけど、けっこう良い面もあるんだよ。他の冒険者や依頼者にもすぐにパーティ名を覚えてもらえるしね。」
「確かにそうね。私達ってけっこう指名依頼も多いのよ。今回のキュースさんの護衛だって指名だったしね。」
「パーティ名よりアタシはさっきヴィッツが言ってたシフォンケーキが気になるにゃ。それってシフォンの町の名物にゃ?」
「ああ。この町の一番の名物さ。お店はいつも行列だよ。僕も冒険が休みの日は並んで買うほどなんだ。」
「とっても気になるにゃ。カイン。早速買いに行くにゃ。」
「ラックちゃん。さすがにもう売り切れてしまってるよ。場所を教えてあげるから今度行ってみるといいよ。絶対おススメだよ。ちなみに僕のおススメは蜂蜜だよ。」
「私はバニラかな。」
「アタシはバナナ。」
「俺は・・・いちごミルクかな・・・」
「どれもこれもおいしそうにゃ。カインこれは明日にでも並んで買わないといけないにゃ。」
「そうだな。色々町の事も知りたいし、明日は一日町を見て回っても良いな。図書館とかも行ってみたいし。」
(それにヴィッツが言うシフォンケーキは俺も気になるし。お金残しておいてよかった。あの感じならラックはシフォンケーキ全種類買う勢いだろうし・・・)
(とりあえず無事にシフォンの町に着いたから、ここでの目標を決めないとな。図書館での情報収集と、新しい神の奇跡の開放、新しい魔法書に、武器もそろそろ更新しないとな~。あ~考えれば考える程お金がかかりそうだ。割りの良い依頼があればいいけど、なかったらダンジョンに籠って魔石集めするしかないかな・・・)
シフォンの町についたカインとラックは、仲良くなったタントがリーダーを務める【シフォンケーキ】のメンバー達と夜遅くまで語り合うのだった。
タントの乾杯の挨拶で食事会が始まった。タント、ミラース、ヴィッツ、イースの4人組冒険者にカイン、ラックの合計6人だ。
タント達はシフォンを拠点としている冒険者パーティで、年齢はカイン達よりも二つ上の15歳だ。全員がCランクの冒険者だ。カインが10歳から2年冒険者をしてるのに対して、タント達は12歳から冒険者をはじめて3年シフォンで活動をしていた。
タント :男性:神の祝福『剣術』:前衛担当【アタッカー】
ミラース:女性:神の祝福『魔法』:後衛担当【マジシャン】
ヴィッツ:男性:神の祝福『盾』 :前衛担当【タンク】
イース :女性:神の祝福『癒』 :後衛担当【ヒーラー】
改めて自己紹介から始まった。カインとラックも求められたが、カインは適当に神の祝福は『魔剣』と言って剣と魔法どっちも使える事を伝え、ラックは、『爪』にゃと言って適当にごまかした。
そんな当たり障りのない会話から、冒険者としておススメの依頼やおススメの狩場など、シフォンを拠点としているタント達からは有意義な情報を多数得られた。
そして、食事も楽しみ話も盛り上がってきた所で、
「そう言えばタント達のパーティ名はなんていうにゃ?アタシとカインはまだパーティ名を決めてないから参考にしたいにゃ。」
「パーティ名か・・・それはだな・・・え~っと・・・なんて言うかだな。あると言えばあるんだが、ないと言えば決まってないような?」
「どういう事にゃ?ミラース?パーティ名は決まってないのかにゃ?」
「そんな事ないわよ。私達のパーティ名はシフォンケーキよ。」
(シフォンケーキ?それってスイーツの名前じゃん。夜明けの何々とか、黄昏の何々とか、ドラゴンとかグリフォンとか、かっこいいのかどうなのかわからない名前を付けるもんじゃないのか?絶妙に可愛らしい名前なんだが、タントがシフォンケーキってパーティだったら正直笑ってしまいそうになるな。)
「シフォンケーキっておいしそうなパーティ名にゃ。アタシは気に入ったけど、タントには似合わないにゃ。」
「うるせぇ。それは俺が一番良く知ってるよ。だから言いたくなかったんだ。」
(だよな~。さすがに俺も自分のパーティの名前がシフォンケーキだったら他の人に言いたくない。タントさんの気持ちもわかるけど・・・ならなんでそんな名前にしたんだ?)
「タントさんは気に入っていないみたいだけど、ならなんでそんなパーティ名にしたんですか?」
「しょうがなかったんだよ。多数決で決まってな。俺はドラゴンバスターが良いって言ったんだけど他の3人がシフォンケーキが良いってなったんだ。」
「ミラースさんとイースさんはわかりますが、ヴィッツさんもシフォンケーキが良いって言ったんですか?」
「ああ。なんせシフォンケーキのパーティ名を始めに提案したのはヴィッツだからな。」
「そうなんですか?」
「なあヴィッツ?」
「そうだよ。僕が提案したんだ。良いパーティ名でしょ。この町のシフォンケーキはとっても美味しいんだよ。そして名物でもある。誰でも知ってる名前だから、パーティ名にすれば誰もが知ってる有名なパーティになれると思ってね。いまだにタントは気に入ってないみたいだけど、けっこう良い面もあるんだよ。他の冒険者や依頼者にもすぐにパーティ名を覚えてもらえるしね。」
「確かにそうね。私達ってけっこう指名依頼も多いのよ。今回のキュースさんの護衛だって指名だったしね。」
「パーティ名よりアタシはさっきヴィッツが言ってたシフォンケーキが気になるにゃ。それってシフォンの町の名物にゃ?」
「ああ。この町の一番の名物さ。お店はいつも行列だよ。僕も冒険が休みの日は並んで買うほどなんだ。」
「とっても気になるにゃ。カイン。早速買いに行くにゃ。」
「ラックちゃん。さすがにもう売り切れてしまってるよ。場所を教えてあげるから今度行ってみるといいよ。絶対おススメだよ。ちなみに僕のおススメは蜂蜜だよ。」
「私はバニラかな。」
「アタシはバナナ。」
「俺は・・・いちごミルクかな・・・」
「どれもこれもおいしそうにゃ。カインこれは明日にでも並んで買わないといけないにゃ。」
「そうだな。色々町の事も知りたいし、明日は一日町を見て回っても良いな。図書館とかも行ってみたいし。」
(それにヴィッツが言うシフォンケーキは俺も気になるし。お金残しておいてよかった。あの感じならラックはシフォンケーキ全種類買う勢いだろうし・・・)
(とりあえず無事にシフォンの町に着いたから、ここでの目標を決めないとな。図書館での情報収集と、新しい神の奇跡の開放、新しい魔法書に、武器もそろそろ更新しないとな~。あ~考えれば考える程お金がかかりそうだ。割りの良い依頼があればいいけど、なかったらダンジョンに籠って魔石集めするしかないかな・・・)
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