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第三章 アルプス王国のお姫様
第117話 黄亀ダンジョンのジョン・亀三郎⁉
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「それではお気をつけていってらっしゃいませ。スズちゃんをちゃんと守ってくださいね。」
「わかってるにゃ。ジェーンも心配症にゃ。アタシがしっかりと守るにゃ。ジェーンは気にせず勉強をがんばるにゃ。」
「ジェーン。大丈夫だ。スズの事は俺達がちゃんと守るさ。それにスズのレベルを上げるのも目的の一つだからな。今回はそこまで深くにはいかないさ。さすがに今のままダンジョンを攻略できるとは思わないからな。」
「ならいいんですが・・・気を付けてくださいね。黄亀ダンジョンは中級ランクのダンジョンと聞きます。何かあれば帰還玉でちゃんと逃げてくださいね。」
「ああ。わかってるよ。安全第一に行くさ。」
ジェーンとメアリーに見送られて、カイン達は朝早く帝都近くにある黄亀ダンジョンへと向かった。スズが仲間になってから、ギルドの依頼をこなしながら魔物を倒していたが、なかなか思うようにレベルが上がらなかった為、魔物が大量に出るダンジョンに行く事にしたのだ。
元々、黄亀ダンジョンにもその内行く予定にしていたので、レベル上げと金策を兼ねての事だ。ちなみにスズのレベルは仲間になった時の1から5までレベルは上がっていた。しかし、能力に関しては全く変動はなく、戦闘は専らカインとラックの二人で行っていた。
ただ、スズとの意思疎通は少しだけできるようになっていた。言葉はキュイとしか言わないが、身体の振るわせ具合と表情でなんとなくだが、言っている事がわかる・・・気がするようになったのだ。
そんなスズと共に帝都近くにある黄亀ダンジョンへ向かい、到着するとカインはいつものように巨大な黄色い亀を鑑定した。
名前:ジョン・亀三郎
この世界にダンッとそびえ立つ巨大なジョン・亀三郎は、中に入ると別の空間へと飛ばされる。そこは、魔物が現れ、宝箱という名の素敵アイテムが入ってる箱が現れるアトラクション施設。ジョン・亀三郎は、その名の通り三男だ。皆が略してダンジョンと呼ぶこの亀の経済効果はとてつもない。亀の甲羅をキレイにすればドロップ率が上がると噂が流れており、ドロップ率を上げる為にギルドは、亀の甲羅部分をキレイに掃除している。これは内緒だが、甲羅を掃除してもドロップ率は上がらない。しかし、綺麗好きなジョン兄弟はその事を誰にも伝えない。通称黄亀ダンジョンは地下50階まで続いている。
「やっぱり他のダンジョンと一緒みたいだな。」
「鑑定したのかにゃ?」
「ああ。ジョン・亀三郎って出たよ。緑亀のジョン・亀五郎、青亀のジョン・亀四郎と同じ感じだな。まあ今回最下層は50階だから、難易度は上がってるんだろうけど。例のごとく甲羅を掃除してもドロップ率は良くならないらしい。できればここもエクストラステージを狙いたい所だな。」
「もちろんにゃ。スズの分の身代わりの指輪がいるにゃ。」
「おっ。ラックにしては珍しいな。ラックの事だからスズには指輪はやらん。って言うと思ったけど。」
「スズは仲間にゃ。仲間外れはダメにゃ。それに指輪を付けたからってそれでスズがカインの妻になるわけじゃないにゃ。身代わりの指輪の効果はすごいにゃ。これがあればスズも安全にゃ。だからぜったい身代わりの指輪を手に入れるにゃ。」
「そうだな。青亀ダンジョンのスケルトン・スケ美さんの情報だと、ここはお隣のスライム林太郎さんがエクストラステージのボスらしい。ギルドでもこのダンジョンはスライム系が多いって聞いてるからまちがいないだろう。まずはスズのレベルを上げて戦力を確保、次に地下50階までの攻略、更にエクストラステージの条件クリア、スライム林太郎の撃破って感じだな。まあ、ジェーンの留学期間も十分あるんだ。その間に攻略できればいいし焦らずじっくり行こうぜ。俺達だってまだまだ強くならないと攻略だって難しいだろうからな。」
「わかったにゃ。アタシももっと強くなるにゃ。カインのバースに頼らなくてもエクストラステージを攻略できるぐらいになってみせるにゃ。」
「キュキュ!」
「おっ。スズもやる気だな。早く言葉を喋れるようにしてやりたいな。期待してるぞ。ここにはスズと同じ白いスライムもいるかもしれないし楽しみだ。よしそれじゃ入るか。」
(しばらく神の奇跡の開放は難しいっぽいな。週末には帰っておかないとジェーン達も心配するし、何より護衛の仕事ができなくなる。それに、ダンジョンに篭りっぱなしも精神的によくない。かと言って金策を優先すると、帝都にいる間にダンジョンを攻略できるかわからない。ドロップ品と魔石で多少はお金を稼げるだろうけど、食料や、アイテムなんかも購入しないといけない。今回のダンジョンアタックが終わった後、教会でその事を女神様に伝えるか。ジェーン達の留学期間である1年以内には攻略したい所だな。スズがレベルが上がって人化できればいいんだけど・・・)
異世界を楽しむ為、新たな神の軌跡の解放よりもダンジョン攻略を優先したカインは、ラックとスズとともに黄亀ダンジョンへと入って行くのだった。
「わかってるにゃ。ジェーンも心配症にゃ。アタシがしっかりと守るにゃ。ジェーンは気にせず勉強をがんばるにゃ。」
「ジェーン。大丈夫だ。スズの事は俺達がちゃんと守るさ。それにスズのレベルを上げるのも目的の一つだからな。今回はそこまで深くにはいかないさ。さすがに今のままダンジョンを攻略できるとは思わないからな。」
「ならいいんですが・・・気を付けてくださいね。黄亀ダンジョンは中級ランクのダンジョンと聞きます。何かあれば帰還玉でちゃんと逃げてくださいね。」
「ああ。わかってるよ。安全第一に行くさ。」
ジェーンとメアリーに見送られて、カイン達は朝早く帝都近くにある黄亀ダンジョンへと向かった。スズが仲間になってから、ギルドの依頼をこなしながら魔物を倒していたが、なかなか思うようにレベルが上がらなかった為、魔物が大量に出るダンジョンに行く事にしたのだ。
元々、黄亀ダンジョンにもその内行く予定にしていたので、レベル上げと金策を兼ねての事だ。ちなみにスズのレベルは仲間になった時の1から5までレベルは上がっていた。しかし、能力に関しては全く変動はなく、戦闘は専らカインとラックの二人で行っていた。
ただ、スズとの意思疎通は少しだけできるようになっていた。言葉はキュイとしか言わないが、身体の振るわせ具合と表情でなんとなくだが、言っている事がわかる・・・気がするようになったのだ。
そんなスズと共に帝都近くにある黄亀ダンジョンへ向かい、到着するとカインはいつものように巨大な黄色い亀を鑑定した。
名前:ジョン・亀三郎
この世界にダンッとそびえ立つ巨大なジョン・亀三郎は、中に入ると別の空間へと飛ばされる。そこは、魔物が現れ、宝箱という名の素敵アイテムが入ってる箱が現れるアトラクション施設。ジョン・亀三郎は、その名の通り三男だ。皆が略してダンジョンと呼ぶこの亀の経済効果はとてつもない。亀の甲羅をキレイにすればドロップ率が上がると噂が流れており、ドロップ率を上げる為にギルドは、亀の甲羅部分をキレイに掃除している。これは内緒だが、甲羅を掃除してもドロップ率は上がらない。しかし、綺麗好きなジョン兄弟はその事を誰にも伝えない。通称黄亀ダンジョンは地下50階まで続いている。
「やっぱり他のダンジョンと一緒みたいだな。」
「鑑定したのかにゃ?」
「ああ。ジョン・亀三郎って出たよ。緑亀のジョン・亀五郎、青亀のジョン・亀四郎と同じ感じだな。まあ今回最下層は50階だから、難易度は上がってるんだろうけど。例のごとく甲羅を掃除してもドロップ率は良くならないらしい。できればここもエクストラステージを狙いたい所だな。」
「もちろんにゃ。スズの分の身代わりの指輪がいるにゃ。」
「おっ。ラックにしては珍しいな。ラックの事だからスズには指輪はやらん。って言うと思ったけど。」
「スズは仲間にゃ。仲間外れはダメにゃ。それに指輪を付けたからってそれでスズがカインの妻になるわけじゃないにゃ。身代わりの指輪の効果はすごいにゃ。これがあればスズも安全にゃ。だからぜったい身代わりの指輪を手に入れるにゃ。」
「そうだな。青亀ダンジョンのスケルトン・スケ美さんの情報だと、ここはお隣のスライム林太郎さんがエクストラステージのボスらしい。ギルドでもこのダンジョンはスライム系が多いって聞いてるからまちがいないだろう。まずはスズのレベルを上げて戦力を確保、次に地下50階までの攻略、更にエクストラステージの条件クリア、スライム林太郎の撃破って感じだな。まあ、ジェーンの留学期間も十分あるんだ。その間に攻略できればいいし焦らずじっくり行こうぜ。俺達だってまだまだ強くならないと攻略だって難しいだろうからな。」
「わかったにゃ。アタシももっと強くなるにゃ。カインのバースに頼らなくてもエクストラステージを攻略できるぐらいになってみせるにゃ。」
「キュキュ!」
「おっ。スズもやる気だな。早く言葉を喋れるようにしてやりたいな。期待してるぞ。ここにはスズと同じ白いスライムもいるかもしれないし楽しみだ。よしそれじゃ入るか。」
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