辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい

ベルピー

文字の大きさ
84 / 208
第8章 クリフ一家と領地改革!?

第246話 結婚指輪完成

しおりを挟む
『おめでとう。』

不思議なダンジョン地下50階のワープゾーンを抜けると目の前には遊戯神キューブがいた。

「キューブ様。ありがとうございます。とても楽しいダンジョンでした。」

『よく初見で地下50階をクリアできたね。あそこのリッチは範囲魔法を連発するように設定してたから苦労したでしょ?1回に100ぐらいのダメージを受けるだろうし。』

「えっ・・・あっ、はい。」

(範囲魔法連発で一回100ダメージってマジか!リッチを守ってるモンスターは10体いたし、戦ってる間にゲームオーバーじゃん!?運の良い事に地下50階の事は見てないみたいだし、魔法書連発でクリアした事は黙っておくか。)

「苦労しましたがなんとかクリアできました。」

『うんうん。じゃあ早速攻略報酬を渡すね。ヒヒイロカネとレインボージュエルだったね。』

「はい。よろしくお願いします。」

クリフはキューブからヒヒイロカネとレインボージュエルを受け取った。ヒヒイロカネは金色に銀色に光る鉱石で、レインボージュエルはその名の通り七色に光っていた。

『どうせならここで指輪作って行きなよ。』

「そうですね。今日はもう夜になってますから明日にでも全員分作って戻りたいと思います。」

『そうだった。クリフ君がダンジョンに入ってから5日経ってるんだったね。わかった。明日はじいちゃんとアイリーンも呼んでおくから出来上がった指輪見せてね。』

「わかりました。」

そうして、キューブはクリフの元を去って行った。キューブが去るのを見届けてから、クリフはコテージを出し、久々にゆっくりと休むのだった。

そして翌日、

「よし作るぞ。」

クリフはセリーヌ達の為に指輪作りを開始した。と言っても素材があれば魔法で形を作っていくだけなのでそれ程難しくはない。

「ヒヒイロカネを指輪の形にして、サイズは自動で調整できるようにするだろ。後は宝石を埋め込んでっと。」

クリフの魔法で指輪は瞬く間に出来上がった。

「う~ん出来たはいいけど、全員同じやつか~。人によってそれぞれ変えれればいいんだけど、どうすれば良いかわからん。センスないな~。俺って。」

そうこう言っているうちに、7個の指輪を完成させたクリフは、それぞれにあった指輪にできないか、あ~でもない。こ~でもないと考えるが結局、良い案は浮かばなかった。

「まあこれぐらいだな。」

最終的に、指輪の内側にそれぞれの名前を入れる事で、オリジナル性を出す事にしたのだった。

「後は余った分も指輪にしておくか。こういうのって後から増えるのもテンプレだもんな。」

そう言って残った素材を更に指輪に変えて行くと10個の指輪が出来上がったのだった。

「後は指輪に付与する内容だな。アイリーン様から貰った指輪をこっちに変えるかもしれないから念話は入れるとして・・・そういやスイムとクインもアイリーン様からの指輪持ってたな。あの二人には結婚指輪はあげれないからうまくリンクするようにしないとな。その辺はアイリーン様に相談してみるか。」

指輪を作成したクリフは、出来栄えを見せる為、神様達に念話をした。

そして・・・

「すごい綺麗じゃない。さすがクリフ君ね。わかったわ。私が上げた指輪とも念話できるようにしてあげる。」

「なら儂からはそうじゃな。転移魔法でも付与するか?」

(えっ!?まじですか・・・。そりゃうれしいけど・・・。いいの?そんな事して。)

「いいんですか?」

「うむ。クリフ君の結婚祝いじゃな。」

「ありがとうございます。きっとみんなも喜びます。」

「なら僕も何かクリフ君にあげないとね。う~んとどうしようかな。そうだ!不思議なダンジョンをクリフ君の領地に作るっていうのはどうかな?」

「キューブ様!?それは可能なんですか?」

「もちろんだよ。どこに設置するかは決めてなかったからね。クリフ君ならダンジョンをうまく使ってくれるだろうし、クリフ君の領地ならこれから人気になって利用者も増えると思うしね。」

「それはうれしいです。魔法書に魔法の杖、ミスリルやオリハルコンまで出るんですから、きっと名物になりますよ。」

「よかったよかった。じゃあこの前言ってた職業の件と、地下100階まで作るね。結婚式までにはがんばって間に合わせるよ。」

「ありがとうございます。」

「後はドレスね。クリフ君もゆっくり休みたいだろうし、1週間後にまたここに来てくれるかしら?」

「1週間後ですね。わかりました。」

「急に帰ったらびっくりするじゃろ。先に念話で嫁達には伝えといた方がいいんじゃないかのぉ?」

「たしかにそうですね。」

クリフは神界から念話を使った。ちなみに不思議なダンジョンに挑戦してから、一回も念話を使う事はなかった。

『セリーヌ聞こえる?』

『クリフ様!!!聞こえます。よかった~。今どこにいるんですか?念話しても全然反応がないし心配したんですよ。』

『ごめんごめん。無事に指輪ができたから報告しておこうと思ってね。それで今からそっちに戻るからそれも伝えとこうと思ってね。』

『わかりました。今は私しか屋敷にいませんので少しだけ待ってください。どうせならみんな会いたいと思いますので。』

『わかった。じゃあ1時間後ぐらいに屋敷に戻るね。』

そして、1時間クリフは神様達と雑談を楽しみ、その後、神様達と別れて家のあるエターレイン領へと転移するのだった。
しおりを挟む
感想 121

あなたにおすすめの小説

最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした

服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜 大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。  目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!  そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。  まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!  魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

初期スキルが便利すぎて異世界生活が楽しすぎる!

霜月雹花
ファンタジー
 神の悪戯により死んでしまった主人公は、別の神の手により3つの便利なスキルを貰い異世界に転生する事になった。転生し、普通の人生を歩む筈が、又しても神の悪戯によってトラブルが起こり目が覚めると異世界で10歳の〝家無し名無し〟の状態になっていた。転生を勧めてくれた神からの手紙に代償として、希少な力を受け取った。  神によって人生を狂わされた主人公は、異世界で便利なスキルを使って生きて行くそんな物語。 書籍8巻11月24日発売します。 漫画版2巻まで発売中。

魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。

カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。 だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、 ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。 国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。 そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。

勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!

石のやっさん
ファンタジー
皆さまの応援のお陰でなんと【書籍化】しました。 応援本当に有難うございました。 イラストはサクミチ様で、アイシャにアリス他美少女キャラクターが絵になりましたのでそれを見るだけでも面白いかも知れません。 書籍化に伴い、旧タイトル「パーティーを追放された挙句、幼馴染も全部取られたけど「ざまぁ」なんてしない!だって俺の方が幸せ確定だからな!」 から新タイトル「勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!」にタイトルが変更になりました。 書籍化に伴いまして設定や内容が一部変わっています。 WEB版と異なった世界が楽しめるかも知れません。 この作品を愛して下さった方、長きにわたり、私を応援をし続けて下さった方...本当に感謝です。 本当にありがとうございました。 【以下あらすじ】 パーティーでお荷物扱いされていた魔法戦士のケインは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことを悟った彼は、一人さった... ここから、彼は何をするのか? 何もしないで普通に生活するだけだ「ざまぁ」なんて必要ない、ただ生活するだけで幸せなんだ...俺にとって勇者パーティーも幼馴染も離れるだけで幸せになれるんだから... 第13回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞作品。 何と!『現在3巻まで書籍化されています』 そして書籍も堂々完結...ケインとは何者か此処で正体が解ります。 応援、本当にありがとうございました!

間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜

舞桜
ファンタジー
「初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎」  突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、 手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、 だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎  神々から貰った加護とスキルで“転生チート無双“  瞳は希少なオッドアイで顔は超絶美人、でも性格は・・・  転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?  だが、死亡する原因には不可解な点が…  数々の事件が巻き起こる中、神様に貰った加護と前世での知識で乗り越えて、 神々と家族からの溺愛され前世での心の傷を癒していくハートフルなストーリー?  様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、 目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“  そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪ *神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのか?のんびりできるといいね!(希望的観測っw) *投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい *この作品は“小説家になろう“にも掲載しています

異世界をスキルブックと共に生きていく

大森 万丈
ファンタジー
神様に頼まれてユニークスキル「スキルブック」と「神の幸運」を持ち異世界に転移したのだが転移した先は海辺だった。見渡しても海と森しかない。「最初からサバイバルなんて難易度高すぎだろ・・今着てる服以外何も持ってないし絶対幸運働いてないよこれ、これからどうしよう・・・」これは地球で平凡に暮らしていた佐藤 健吾が死後神様の依頼により異世界に転生し神より授かったユニークスキル「スキルブック」を駆使し、仲間を増やしながら気ままに異世界で暮らしていく話です。神様に貰った幸運は相変わらず仕事をしません。のんびり書いていきます。読んで頂けると幸いです。

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。