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第8章 クリフ一家と領地改革!?
第265話 大宴会とプラチナスパイダー
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邪神の像がなくなった事、世界樹の実の減少がなくなった事がダークランドとグリーンランドの住人に知れ渡った日の夜、エルフとダークエルフは、初めて合同で宴会を開いた。
世界樹の大陸にいる全ての人が参加する大宴会だ。
エルフの長とダークエルフの長が握手し、これから交流していく事を約束する。隣の芝生は青いとはよく言ったもので、エルフはダークエルフに興味津々で、逆にダークエルフはエルフに興味深々だった。お互いが積極的に話し合い、ワイワイガヤガヤと大宴会は盛り上がっていた。
その様子を隅っこで見ている・・・訳ではなく、クリフはそれぞれの長、精霊のリンとともに上座、いわゆる一番目立つ場所に座らされていた。
(宴会するんのはいいんだけどこの場所は落ち着かないな・・・。リンは俺にベタベタだし、エルフもダークエルフもみんな積極的に絡んでくるし・・・。エルフはエルフで美形が多いし、ダークエルフはスタイルがいいからボディタッチとかされるとなんか気まずいんだけど・・・)
「クリフ殿のおかげで我々エルフ達は救われました。ありがとうございます。」
「いえいえ、ちょっと手伝っただけですから。」
「どうぞこれも食べてくだされ。取れたばかりの世界樹の実です。」
(そういや~、世界樹の実って食べるの初めてだな。エルフとダークエルフが神聖視してる食べ物か。どんな味がするんだろ。)
クリフは出された世界樹の実を食べた。
「!?おいしいですね。あっさりしてて食べやすいです。」
「そうでしょうそうでしょう。さあさあジュースもありますからどうぞどうぞ。」
(なんかハワイのヤシの実、ココナッツみたいだな。)
「ありがとうございます。」
「クリフ殿のおかげで我々も世界樹の実を捧げなくてすみました。今後は世界樹の実を我慢する事がなくなります。」
「それはよかったです。それでこれからなんですが。どうする予定ですか?」
「ああ。ダークエルフの長とも話したんだが、ここ以外の大陸とも交流していきたいと思って居る。我々は長い間この大陸にいた。外の世界の事を知るには丁度良い時期かもしれん。」
「なら俺にまかせてくれませんか。アイリーン様に相談する事にはなると思いますけど・・・」
「そういってくださると助かります。外と交流、とは言ったものの我々はこの大陸から外に出る手段が無い。どうすれば良いかクリフ殿に相談しようと思っていたんですよ。」
(一度アイリーン様に相談だな。例えばこことエターレイン領を転移魔方陣か何かで繋げば行き来はかなり楽になる。今の俺なら転移魔方陣ぐらいは作れるだろうからその点は大丈夫だろう。この大陸の世界樹の素材は貴重だ。エターレイン領が取引を独占すればかなりの特産になるはず。後はアイリーン様が許可してくれるかだな。さすがに反対されてまでする気にはなれないからな。)
「わかりました。まかせてください。それはそうと、一つ聞きたいんですが、この大陸にプラチナスパイダーって魔物がいるかどうか知りませんか?サラサに聞いたときは見たことも聞いたこともないって言ってたんですが・・・」
「主様。プラチナスパイダーは世界樹の中にいるよ。あの魔物って世界樹の実を餌にしてるから一度絶滅してるの。エルフとダークエルフに世界樹の実を上げる為にはしょうがなかったのよ。」
「絶滅・・・もういないのか?」
「その点は大丈夫ですよ。私の力も元に戻りましたし、ダークエルフが世界樹の実を取りすぎる事も、浄化に力を使う事もなくなりました。プラチナスパイダーの糸は高級品ですし、この大陸の為にも復活させておきました。世界樹に行けば出会えると思いますよ。」
「本当!?ありがとうリン。これで目的を達成できるよ。」
「「クリフーーー」」
「サラサ、ライシャ、楽しんでるかい?」
「ええ。こんな楽しいのは久しぶり。」
「そうね。こんなに笑ったり他の人とワイワイ騒いだのはいつぶりかしら?」
(この姿を見れただけでもここに来てよかったな。サラサ、ライシャとはなかなかあえなくなるけど、転移魔方陣ができればエルフ、ダークエルフとの交流はできる。もう会えなくなるわけじゃないからまあいっか。)
「ほら、サラサ。」
「うん。」
「どうしたの?」
「クリフ。プラチナスパイダーの糸を手に入れたらクリフは元の場所に戻るのよね?ライシャと話したんだけど、私達も連れて行ってくれないかな?」
「えっ?・・・だってサラサとライシャは巫女になるんだろ?この大陸から離れない方がいいんじゃ?」
「リン様。先ほど言われていました巫女の話ですが、私とライシャは辞退致します。たしかにこの大陸は大事ですがクリフと出会って外の世界に興味を持ちました。」
「それにリン様だけクリフについていくのはずるいわ。」
(やっぱりこういう展開か。まあ予想はしてたし、ハーレムルート走ってるからエルフ枠とダークエルフ枠はどこかで回収するとは思ってたけど・・・それにしてもタイミングがな~。セリーヌ達になんて言おうか。いやいや一緒に来るとは言ってたけど結婚する。とは言ってないか。そうだな~。サラサとライシャにはエターレイン領でこの大陸との橋渡しになってもらうのもいいかもしれないな。窓口的な感じで。)
「本当にいいの?」
「「ええ。」」
「わかったよ。さっき長達と話ししてたんだけど、俺の領地とここを転移魔方陣でつなごうかと考えてるんだ。よかったら俺の領地でこの大陸との橋渡し役をしてくれるかな?」
「本当!?わかったわ。まかせて。ライシャもそれでいいよね。」
「もちろんよ。ありがとうクリフ。」
(セリーヌ達にはちゃんと説明しないとな。プラチナスパイダーを手に入れて、アイリーン様に説明してっとやることいっぱいだ。一つ一つ確実にやっていこう。)
そうして、エルフとダークエルフの大宴会は終わりを迎えたのだった。
世界樹の大陸にいる全ての人が参加する大宴会だ。
エルフの長とダークエルフの長が握手し、これから交流していく事を約束する。隣の芝生は青いとはよく言ったもので、エルフはダークエルフに興味津々で、逆にダークエルフはエルフに興味深々だった。お互いが積極的に話し合い、ワイワイガヤガヤと大宴会は盛り上がっていた。
その様子を隅っこで見ている・・・訳ではなく、クリフはそれぞれの長、精霊のリンとともに上座、いわゆる一番目立つ場所に座らされていた。
(宴会するんのはいいんだけどこの場所は落ち着かないな・・・。リンは俺にベタベタだし、エルフもダークエルフもみんな積極的に絡んでくるし・・・。エルフはエルフで美形が多いし、ダークエルフはスタイルがいいからボディタッチとかされるとなんか気まずいんだけど・・・)
「クリフ殿のおかげで我々エルフ達は救われました。ありがとうございます。」
「いえいえ、ちょっと手伝っただけですから。」
「どうぞこれも食べてくだされ。取れたばかりの世界樹の実です。」
(そういや~、世界樹の実って食べるの初めてだな。エルフとダークエルフが神聖視してる食べ物か。どんな味がするんだろ。)
クリフは出された世界樹の実を食べた。
「!?おいしいですね。あっさりしてて食べやすいです。」
「そうでしょうそうでしょう。さあさあジュースもありますからどうぞどうぞ。」
(なんかハワイのヤシの実、ココナッツみたいだな。)
「ありがとうございます。」
「クリフ殿のおかげで我々も世界樹の実を捧げなくてすみました。今後は世界樹の実を我慢する事がなくなります。」
「それはよかったです。それでこれからなんですが。どうする予定ですか?」
「ああ。ダークエルフの長とも話したんだが、ここ以外の大陸とも交流していきたいと思って居る。我々は長い間この大陸にいた。外の世界の事を知るには丁度良い時期かもしれん。」
「なら俺にまかせてくれませんか。アイリーン様に相談する事にはなると思いますけど・・・」
「そういってくださると助かります。外と交流、とは言ったものの我々はこの大陸から外に出る手段が無い。どうすれば良いかクリフ殿に相談しようと思っていたんですよ。」
(一度アイリーン様に相談だな。例えばこことエターレイン領を転移魔方陣か何かで繋げば行き来はかなり楽になる。今の俺なら転移魔方陣ぐらいは作れるだろうからその点は大丈夫だろう。この大陸の世界樹の素材は貴重だ。エターレイン領が取引を独占すればかなりの特産になるはず。後はアイリーン様が許可してくれるかだな。さすがに反対されてまでする気にはなれないからな。)
「わかりました。まかせてください。それはそうと、一つ聞きたいんですが、この大陸にプラチナスパイダーって魔物がいるかどうか知りませんか?サラサに聞いたときは見たことも聞いたこともないって言ってたんですが・・・」
「主様。プラチナスパイダーは世界樹の中にいるよ。あの魔物って世界樹の実を餌にしてるから一度絶滅してるの。エルフとダークエルフに世界樹の実を上げる為にはしょうがなかったのよ。」
「絶滅・・・もういないのか?」
「その点は大丈夫ですよ。私の力も元に戻りましたし、ダークエルフが世界樹の実を取りすぎる事も、浄化に力を使う事もなくなりました。プラチナスパイダーの糸は高級品ですし、この大陸の為にも復活させておきました。世界樹に行けば出会えると思いますよ。」
「本当!?ありがとうリン。これで目的を達成できるよ。」
「「クリフーーー」」
「サラサ、ライシャ、楽しんでるかい?」
「ええ。こんな楽しいのは久しぶり。」
「そうね。こんなに笑ったり他の人とワイワイ騒いだのはいつぶりかしら?」
(この姿を見れただけでもここに来てよかったな。サラサ、ライシャとはなかなかあえなくなるけど、転移魔方陣ができればエルフ、ダークエルフとの交流はできる。もう会えなくなるわけじゃないからまあいっか。)
「ほら、サラサ。」
「うん。」
「どうしたの?」
「クリフ。プラチナスパイダーの糸を手に入れたらクリフは元の場所に戻るのよね?ライシャと話したんだけど、私達も連れて行ってくれないかな?」
「えっ?・・・だってサラサとライシャは巫女になるんだろ?この大陸から離れない方がいいんじゃ?」
「リン様。先ほど言われていました巫女の話ですが、私とライシャは辞退致します。たしかにこの大陸は大事ですがクリフと出会って外の世界に興味を持ちました。」
「それにリン様だけクリフについていくのはずるいわ。」
(やっぱりこういう展開か。まあ予想はしてたし、ハーレムルート走ってるからエルフ枠とダークエルフ枠はどこかで回収するとは思ってたけど・・・それにしてもタイミングがな~。セリーヌ達になんて言おうか。いやいや一緒に来るとは言ってたけど結婚する。とは言ってないか。そうだな~。サラサとライシャにはエターレイン領でこの大陸との橋渡しになってもらうのもいいかもしれないな。窓口的な感じで。)
「本当にいいの?」
「「ええ。」」
「わかったよ。さっき長達と話ししてたんだけど、俺の領地とここを転移魔方陣でつなごうかと考えてるんだ。よかったら俺の領地でこの大陸との橋渡し役をしてくれるかな?」
「本当!?わかったわ。まかせて。ライシャもそれでいいよね。」
「もちろんよ。ありがとうクリフ。」
(セリーヌ達にはちゃんと説明しないとな。プラチナスパイダーを手に入れて、アイリーン様に説明してっとやることいっぱいだ。一つ一つ確実にやっていこう。)
そうして、エルフとダークエルフの大宴会は終わりを迎えたのだった。
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