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第1章 ゼンパンの素質とデイリーガチャスキル
第34話 報酬は・・・娘!?
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ラッキーが公爵家の人間だと、リスボン辺境伯にバレた。そして、その話を聞いていたシルフィードにラッキーは今まであった事を説明した。
ゼンパンの素質の事はうまくごまかした。ただ、剣術の素質の事はギルドで調べるとわかる事なので、ゼンパンスキルを使っているといつの間にか剣術の素質がステータスに現れていたと説明した。
なぜ現れたかはラッキーもわからないとごまかした。
(とりあえず、これから冒険者としてやっていくし、剣術の事はその内バレるだろうから今の内に言っていた方が良かったと思う。だけど、他の素質に関しては基本的に隠す方がいいよな・・・。)
「なるほどな・・・。そういう事か。それで冒険者として生活してるんだな。」
「はい。家を追放されましたので、冒険者で稼がないと生活できませんから。」
「そうか・・・。まあそうだろうな。あそこは剣聖の子を養子にしたって噂だからな。それならラッキー君が公爵家に戻るのも難しいだろう。」
「そうですね。でも最近、自由に色々できる冒険者の生活をけっこう楽しんでるので、逆に追放されてよかったかも。って思ったりもします。」
その後、ラッキーは冒険者になってからの話をして、シルフィードもなぜ森にいたのか話をした。
シルフィードは辺境の地の領主の娘として、強くなる為に積極的に魔物を狩って自身のレベルを上げていたらしい。普段は草原とか弱い魔物を中心に倒していて、草原じゃ物足りなくなったから初めて森で魔物を倒そうとした所、森の魔物を順調に倒していたら運悪くオークに遭遇して、オークの大きさ、見た目にビビってしまい力を出せなかったらしい。
「なるほどね。シルフィードの場合、素質を3つももらってるならステータスも当然高いんだろ?だったら俺なんかよりも強いのになんでオークにやられそうになってたんだろ?って思ってたんだよ。」
「あんな大きいとは思ってなかったのよ。それにいきなり大声で叫ばれたから私も頭が真っ白になっちゃってね。魔法を発動する余裕もなかったわ。」
(なるほどな~。ステータスが高かったら強いって訳じゃないんだな。だけどよくよく考えればそうだよな。ステータスも大事だけど戦闘の経験とか、事前の情報収集とかも重要だもんな。俺だって、工夫すれば激レア素質を持つ人に戦って勝つ事も不可能じゃないって事だな。)
そうしてしばらく3人で雑談をしていると、
「さて、それでラッキー君。娘を助けてくれたお礼の話なんだが・・・。どうだろうシルフィーを貰ってくれないかい?」
「「ぶっ!!」」
ラッキーとシルフィードは飲んでいた紅茶を噴き出した。
「ちょっ!ちょっと!!お父様!!」シルフィードは顔を真っ赤にしてリスボン辺境伯に詰め寄った。
「ははは。冗談だよ。でもラッキー君?是非シルフィーとは友達になってくれないか?この子は友達を作るのが下手でね~。いつも一人でいるんだよ・・・」
「お父様・・・」
(シルフィードってボッチなのか。まあ俺も友達は多い方じゃないから似たようなものか。)
「もちろんです。というかもうシルフィードは友達ですよ。」
「ラッキー!」
「うんうん。シルフィーに友達ができてよかったよ。それで報酬の事なんだけど、オークとの闘いで武器をダメにしたって聞いたよ。我が家にはけっこう質のいい武器がそろってるけど、それはどうかな?」
「武器ですか・・・。すいません。辺境伯家が所有している武器ならかなり質の高い武器なんだと思います。ですが、俺は自分の実力にあった武器を装備して成長していきたいんです。なので武器以外でお願いできますか?」
実はラッキーはお金が貯まった時に、ガンテツの所で新しい武器について相談していた。その時、ガンテツから、武器をコロコロ替えるのはよくないと助言をもらっていた。
持っている武器を極限まで使ってこそ、技術も身に付き、武器もステータスと一緒で徐々にランクを上げていったほうが良いと言われていた。
リスボン辺境伯の提案はすごいありがたい事だったが、ラッキーはガンテツの言葉を思い出し武器はあきらめる事にした。
(武器はこの後、ガンテツさんの所に行って相談だな。はっきり言ってこのボロボロの剣じゃ魔物を倒せないからな。)
リスボン辺境伯との話で報酬はお金に落ち着いた。その後、リスボン辺境伯は仕事があるということで、ラッキーとシルフィードはシルフィードの部屋へと移動して話をすることになった。
そして、部屋に入ると、シルフィードから、
「それでラッキー?あそこにはお父様もいたから黙ってたけど、ラッキーってたくさん素質を持ってるわよね?それって言ってたゼンパンの素質によるものなの?」
「えっ???」
シルフィードから素質の事を突っ込まれて固まるラッキー。
「私の素質って3つあるっていったじゃない?ラッキーには言ってなかったけど私の素質って森の魔導士っていう素質で、それには風魔法、土魔法、人物鑑定の素質があるのよ。」
「!?」
素質の事を隠そうとした事がいきなりバレたのだった。
ゼンパンの素質の事はうまくごまかした。ただ、剣術の素質の事はギルドで調べるとわかる事なので、ゼンパンスキルを使っているといつの間にか剣術の素質がステータスに現れていたと説明した。
なぜ現れたかはラッキーもわからないとごまかした。
(とりあえず、これから冒険者としてやっていくし、剣術の事はその内バレるだろうから今の内に言っていた方が良かったと思う。だけど、他の素質に関しては基本的に隠す方がいいよな・・・。)
「なるほどな・・・。そういう事か。それで冒険者として生活してるんだな。」
「はい。家を追放されましたので、冒険者で稼がないと生活できませんから。」
「そうか・・・。まあそうだろうな。あそこは剣聖の子を養子にしたって噂だからな。それならラッキー君が公爵家に戻るのも難しいだろう。」
「そうですね。でも最近、自由に色々できる冒険者の生活をけっこう楽しんでるので、逆に追放されてよかったかも。って思ったりもします。」
その後、ラッキーは冒険者になってからの話をして、シルフィードもなぜ森にいたのか話をした。
シルフィードは辺境の地の領主の娘として、強くなる為に積極的に魔物を狩って自身のレベルを上げていたらしい。普段は草原とか弱い魔物を中心に倒していて、草原じゃ物足りなくなったから初めて森で魔物を倒そうとした所、森の魔物を順調に倒していたら運悪くオークに遭遇して、オークの大きさ、見た目にビビってしまい力を出せなかったらしい。
「なるほどね。シルフィードの場合、素質を3つももらってるならステータスも当然高いんだろ?だったら俺なんかよりも強いのになんでオークにやられそうになってたんだろ?って思ってたんだよ。」
「あんな大きいとは思ってなかったのよ。それにいきなり大声で叫ばれたから私も頭が真っ白になっちゃってね。魔法を発動する余裕もなかったわ。」
(なるほどな~。ステータスが高かったら強いって訳じゃないんだな。だけどよくよく考えればそうだよな。ステータスも大事だけど戦闘の経験とか、事前の情報収集とかも重要だもんな。俺だって、工夫すれば激レア素質を持つ人に戦って勝つ事も不可能じゃないって事だな。)
そうしてしばらく3人で雑談をしていると、
「さて、それでラッキー君。娘を助けてくれたお礼の話なんだが・・・。どうだろうシルフィーを貰ってくれないかい?」
「「ぶっ!!」」
ラッキーとシルフィードは飲んでいた紅茶を噴き出した。
「ちょっ!ちょっと!!お父様!!」シルフィードは顔を真っ赤にしてリスボン辺境伯に詰め寄った。
「ははは。冗談だよ。でもラッキー君?是非シルフィーとは友達になってくれないか?この子は友達を作るのが下手でね~。いつも一人でいるんだよ・・・」
「お父様・・・」
(シルフィードってボッチなのか。まあ俺も友達は多い方じゃないから似たようなものか。)
「もちろんです。というかもうシルフィードは友達ですよ。」
「ラッキー!」
「うんうん。シルフィーに友達ができてよかったよ。それで報酬の事なんだけど、オークとの闘いで武器をダメにしたって聞いたよ。我が家にはけっこう質のいい武器がそろってるけど、それはどうかな?」
「武器ですか・・・。すいません。辺境伯家が所有している武器ならかなり質の高い武器なんだと思います。ですが、俺は自分の実力にあった武器を装備して成長していきたいんです。なので武器以外でお願いできますか?」
実はラッキーはお金が貯まった時に、ガンテツの所で新しい武器について相談していた。その時、ガンテツから、武器をコロコロ替えるのはよくないと助言をもらっていた。
持っている武器を極限まで使ってこそ、技術も身に付き、武器もステータスと一緒で徐々にランクを上げていったほうが良いと言われていた。
リスボン辺境伯の提案はすごいありがたい事だったが、ラッキーはガンテツの言葉を思い出し武器はあきらめる事にした。
(武器はこの後、ガンテツさんの所に行って相談だな。はっきり言ってこのボロボロの剣じゃ魔物を倒せないからな。)
リスボン辺境伯との話で報酬はお金に落ち着いた。その後、リスボン辺境伯は仕事があるということで、ラッキーとシルフィードはシルフィードの部屋へと移動して話をすることになった。
そして、部屋に入ると、シルフィードから、
「それでラッキー?あそこにはお父様もいたから黙ってたけど、ラッキーってたくさん素質を持ってるわよね?それって言ってたゼンパンの素質によるものなの?」
「えっ???」
シルフィードから素質の事を突っ込まれて固まるラッキー。
「私の素質って3つあるっていったじゃない?ラッキーには言ってなかったけど私の素質って森の魔導士っていう素質で、それには風魔法、土魔法、人物鑑定の素質があるのよ。」
「!?」
素質の事を隠そうとした事がいきなりバレたのだった。
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