夢世界ナル

白蓮

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2話-12 変形

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 揺れは続く。どこから始まり、どこまで広がってるのか分からない。ただ、この世界そのものが生まれ変わろうとしていた。
 建物は分裂したり、崩落したり、空中に飛んだりして、地面は亀裂が走り、それも空中やら下に行ったりしている。
 もはや世界観というのが崩落している。
「これは・・・」
 それは私が初めて迷った世界と一緒だった。崩落した世界、また似た世界へと舞い戻った。
「甘く見ない方がいい。ここからが本番だ」
 後ろからふと声が聞こえた。ゆっくりと振り返った時、そこにはルナがいた。
「この世界の本性だ」
「本性ってどういう」
「あの世界はあくまで表の世界。だが、裏の世界こそが本来の世界だって事だ。あれは見掛け倒しだった。それをまとめる中心人物は私が斬り裂いたから、この世界へとなった」
 彼女は私の横を歩きながら喋っていた。こちらへと振り向いた時、どこかの建物が爆発した。
 そこから1名がどこかへと勢いよく飛んで行った。
「もう始まってるようね」
「もう少し説明して・・・」
「私の情報を脳内に共有する。それで理解して」
 それだけを言い、彼女は走り去って、飛び降りた。
 私も追いかけようとした時、脳内に情報が流れてくる。
「・・・」
 身動きを止めてしまった。彼女がくれた情報は、この世界に関する情報だった。

 世界を形成する物、それは核である。核は滅べばその世界も崩れて消滅する。それを守る為に世界を上書きする事がある。
 それをまとめるのを守護者といい、核の良いように動く駒である。守護者は消滅すれば、本来の世界へと戻り、核も現れる。
 守護者がいる限り、核は姿を見せる事はない。だが、守護者がいる中で、核は紛れ込んでる可能性も否定は出来ない。
 その知恵を持つ世界は危険である。
 知恵があるこそ、人の動きをよく知る。油断していれば、一瞬で命が奪われる。過去にその事例は多く存在する。
 ガルドラは消滅した。核は現れ、自らの欲望の為に行動するだろう。

 頭にこの文字が流れた。
 ナルは自らの行動に徹する為に動いている。私も動くべきだと認識している。
「・・・」
 形成された世界。私は強く鎌を握る。
「・・・黙っていたって何もないじゃないですか」
 私は走り出し、重力を駆使しながら爆発のあった場所に向けて走った。
 私が立ち止まっている間にその爆発はいろんな場所で行われていた。既に何かが始まっている。この世界は何を意味して形成、作られたかは分からない。
 分からないだからこそ、世界は人に感染するのだと思えた。
 止める為、破壊する為、足を止める事なく移動する。
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