夢世界ナル

白蓮

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3話-1 全ては無へ

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「ーーです」
「なるほど、確かに強敵と呼べる」
 ある夢の境、そこに2人の少女がいた。
「彼女が簡単にやられるのはともかく、まさか貴様もやられるとはな」
「ごもっともです。ですが、相手は重力を扱う。更には戦闘にも特化しています。私の能力では相性が悪く、ほぼ効果もなさなかったです」
「そこまで扱う相手か・・・。私ならどこまでやれるでしょうね」
 壁にもたれる女性は笑う。もう1人の方はただ緊張した表情で彼女を凝視していた。
 笑った彼女は歩き出す。歩きながら、口を開ける。
「なら、メンバーを集めなさい。次は確実に仕留めなさい」
「わ、分かりました」
 彼女は返事をした後、その場から消えていった。
「さて、これから狩りは忙しくなる。私も本気で楽しませてくれよ」
 手にはめてある手袋を強く引っ張り、手に馴染ませていた。



「なるほど、今回は一筋縄な相手ではないわね」
 10年という月日が立っている。この世界について調べ始めてから、ついつい時間を忘れる。
 過去に数多くの狩りする者を狩ってきたナルはため息をついていた。
「今回は少々厄介ね。数は少ないけど、油断は出来ない」
 持っていたティーカップを口へと運ぶ。紅茶を一口飲むが、それでも気分は晴れる事はない。
「仕方ない。1人でも多く死んでもらうべきか。早くこの世界の元凶を突き止めたいのだけど、致し方ない」
 彼女はそう言い、持っていたティーカップをテーブルに置いてある皿の上に置いた。座っていた椅子から立ち上がり、少しその場から離れる。
 数歩歩いた刹那、テーブルや椅子が粉々に粉砕された。彼女の手には気付かぬ内に鎌を持っていた。
「相手は本気だろうし、なら、本気で潰すまでね」
 彼女はそう言いながら、何処かへと歩いていった。


「眠い。重い。熱い」
 三拍子が揃う午後の時間。睡眠時間はばっちりと取ってるのにも関わらず眠い。
 それに数日寝てないような感覚は本当に辛い。
「おやおや、瑠奈は眠そうですね」
 隣から声を掛けられる。
「うん、睡眠はちょうど取ってるんだけど」
「そうね。だけど、きっちりと睡眠は大事。今は自習で先生もいないし、男子達の半分は寝てるからそれに乗じて寝たら?」
「・・・うん、そうする」
 アドバイスをもらい、私はその場に寝むる兼昼寝をする事にした。本当にこんな時は眠い。今日は先生が何か急用あって良かった。
 なぜ、こんなに眠い。私は何をしたのか分からないけど、これは私にとっては普通に思える。周りからどのように見えてるかなんて分からないけど・・・。
 ふと気付いた時、私は静かに目蓋を閉じ、夢の末端へと落ちていった。
 
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