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3話-6 迎撃
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「キサマ・・・コロス」
「喋れる個体もいるねぇ」
もはや行動も出来ない怪物の一体が口を開いた。
「モウスグ・・・ナカマ・・・クル」
「それで?」
「モウオマエ・・・オワリ」
「それは悪い知らせね。だけど、対策何一つしてないと思うな」
ナルは思いっきりその個体の首元を斬り落とした。頭は飛び、そのまま地面へと落ち、コロコロと転がった。
「増援は来れないように結界が張ってある。無理やり突破なんて出来やしない」
最初から張っていた訳ではない。最初は数が少なく、次に来る数はその倍はいる。訓練にもなると判断し、最初は何も守りを展開していない。
トラップはそこら中にセットしているのはその為である。一度入ってきた後、入れないように強く閉ざした。
彼らは知る余地もない。彼らはただ狩られるだけの存在。
「ただの私達の経験値だから」
ナルは鎌に付着した血液を払い、その場を後にした。
「シャアア!?」
「シャアア!!」
次々と罠が発動している。それに伴い、怪物共は次々に餌食になっている。
増援に来た連中、空中に空間を繋ぐホールが現れ、そこから飛び出す。だが、飛び出す前に何かしらの円陣がホールを塞ぐように現れ、それに触れた瞬間に粉状になり、消滅していた。
それを見た怪物共はただ、その場で呆然としていた。
それを狙うようにどこからか兵士達が銃で狙い撃ちにしてくる。
あらゆる所に潜んでいた彼らが怪物共に対して攻撃が開始していた。
「これが彼女の狙いなの・・・」
罠、出入り口の封鎖、兵士達の伏兵、既に色々と手を込んで用意されていた。
「どれだけの技術と精神力が必要なの・・・」
計算されている。全て襲ってくる事を想定したかのように完璧に敵に不意を突いている。
兵士達と戦う怪物共、数では互角に思えるが、時間と共に数は増え続ける。疲弊した所に数で攻撃を受け、怪物共は倒れていく。
「・・・見てるだけではつまらないよね・・・」
後ろから襲撃してきた怪物の首を鎌で斬り落とす。私もただ見ているだけでは面白くもない。
「・・・私も何か手伝える事があるかも」
回れ右をし、そのまま来た道を引き返した。兵士達が動く前、怪物共を何体も斬り倒していた。その為、私の来た道には数多くの怪物共の死体があった。
「少しは負担は軽くなるかもしれないけど、ナル的にはつまらないよね」
そう呟き、ただ来た道を引き返していた。
「・・・」
どこかの空間、そこに一つの亀裂が走る。
「・・・ーーー」
何かの声が響く。それと同時に周りの亀裂は空間そのものを破壊した。
「喋れる個体もいるねぇ」
もはや行動も出来ない怪物の一体が口を開いた。
「モウスグ・・・ナカマ・・・クル」
「それで?」
「モウオマエ・・・オワリ」
「それは悪い知らせね。だけど、対策何一つしてないと思うな」
ナルは思いっきりその個体の首元を斬り落とした。頭は飛び、そのまま地面へと落ち、コロコロと転がった。
「増援は来れないように結界が張ってある。無理やり突破なんて出来やしない」
最初から張っていた訳ではない。最初は数が少なく、次に来る数はその倍はいる。訓練にもなると判断し、最初は何も守りを展開していない。
トラップはそこら中にセットしているのはその為である。一度入ってきた後、入れないように強く閉ざした。
彼らは知る余地もない。彼らはただ狩られるだけの存在。
「ただの私達の経験値だから」
ナルは鎌に付着した血液を払い、その場を後にした。
「シャアア!?」
「シャアア!!」
次々と罠が発動している。それに伴い、怪物共は次々に餌食になっている。
増援に来た連中、空中に空間を繋ぐホールが現れ、そこから飛び出す。だが、飛び出す前に何かしらの円陣がホールを塞ぐように現れ、それに触れた瞬間に粉状になり、消滅していた。
それを見た怪物共はただ、その場で呆然としていた。
それを狙うようにどこからか兵士達が銃で狙い撃ちにしてくる。
あらゆる所に潜んでいた彼らが怪物共に対して攻撃が開始していた。
「これが彼女の狙いなの・・・」
罠、出入り口の封鎖、兵士達の伏兵、既に色々と手を込んで用意されていた。
「どれだけの技術と精神力が必要なの・・・」
計算されている。全て襲ってくる事を想定したかのように完璧に敵に不意を突いている。
兵士達と戦う怪物共、数では互角に思えるが、時間と共に数は増え続ける。疲弊した所に数で攻撃を受け、怪物共は倒れていく。
「・・・見てるだけではつまらないよね・・・」
後ろから襲撃してきた怪物の首を鎌で斬り落とす。私もただ見ているだけでは面白くもない。
「・・・私も何か手伝える事があるかも」
回れ右をし、そのまま来た道を引き返した。兵士達が動く前、怪物共を何体も斬り倒していた。その為、私の来た道には数多くの怪物共の死体があった。
「少しは負担は軽くなるかもしれないけど、ナル的にはつまらないよね」
そう呟き、ただ来た道を引き返していた。
「・・・」
どこかの空間、そこに一つの亀裂が走る。
「・・・ーーー」
何かの声が響く。それと同時に周りの亀裂は空間そのものを破壊した。
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