夢世界ナル

白蓮

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3話-5 侵入者

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「今日も行かずに済んだのね」
 夢の世界。夜寝てその時に訪れる場所。そこにはいつも通りナルがいる。
「教えてくれるのでしょうね?」
「ええ。夢喰いの事ね」
 夢食いと呼称しているのはあの紫の怪物である。あれは一体何なのか、見当がつかない。いや、夢喰いと彼女が言っている。夢杭が本来正しければあれになる。
「夢喰い前に私の想像した建物に侵入してきた夢の住人よ。彼らは無差別に人の夢に入り、破壊し喰らう。だから、夢喰いと呼ばれている」
「その夢喰いはみんなあんな姿なの?」
「大体ね。他にも強いタイプは存在する。彼らには思想という物はない。ただ対象に攻撃をする単細胞みたいな存在と認識してくれればいい」
「それって対話なんて無理って事?」
「その通り。彼らには対話という言葉も分からない」
 夢喰いと呼ばれる怪物。彼らは人を見るなり襲い始める。ただ彼らは殺戮を楽しむだけ。ただ彼らは暴れ破壊するだけ。
 そんな彼らに私は襲われた。ナルはすぐに異変に気づき、彼らの迎撃に当たっていた。多分、死体なんてすぐに処分したと思う。
 またいつ彼らは襲ってきてもおかしくはない。
 椅子に座っているナルは持っていた本を閉じ、それを後ろへと投げてた。本は空中で薄くなり、地面に到着する前に消えた。
 ナルは立ち上がり、武器を取り出す。
「すぐに移動だ。彼らがまた私達に向けて入ってきた」
 そう言い、何処かへと向かい始める。
「侵入ってこんなに容易いの?」
「えぇ。今までは私が1人であなたに気付かれずに仕留めてきたけど、流石に前回ので私達を倒すだけに送ってきたわね」
 ナルは空中に複数のモニターを展開した。数々の通路や部屋が映し出され、そこに紫の怪物共が集団で走っていた。
「数は多いけど、私の作った城だ。そう簡単には抜け出せない」
「こんなに・・・」
 異常とも思える数だ。何百ともいる。
「私は彼らを全滅に行く。手伝ってくれるなら、勝手に暴れればいい」
 ナルは扉を開けて、何処かへと向かっていった。部屋には私だけが残り、モニターには今もなお、怪物共が移動する光景が映し出されていた。
 右手に鎌を取り出し、私はナルが外へと出た扉へと歩いていった。


「侵入してきたのはいい。だけど、このトラップを掻い潜れないようね」
 あらゆる所に対侵入用の罠が無数に仕掛けられている。単細胞と呼ばれた夢喰いは簡単に引っかかり勝手に自滅していく。
 この事を予期していたナルはあらゆる所に仕掛けていた。
「少し時間は掛かったけど、良い結果で良かった」
 ナルはその場から飛び降り、下にいる怪物共を真っ二つにした。
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