36 / 37
3話-13 変化する地表
しおりを挟む
「最初に見た景色と一緒。埋もれていた物が地表へと出たのね」
ナルは座りながら、その惨劇を見ていた。
「でも、これだけの物を狩るとなるとどれだけの力を使ったの・・・」
掌にキューブ状の物を出現させる。それはくるくると回っているが、どこか欠けているようにも見える。雑音のようなざざっと画面が揺れるようなのが何度も何度もなっていた。
「このアイテムでも多分もう使用は不可能。折角脱出用キューブ用意したけど、意味なしか」
それを使えれば、封鎖された出入り口を無理やりこじ開ける事が出来る。だが、それすらも不可能になっていた。
「でも、ここは私の能力を更に解放する必要がある相手か・・・見定めてみましょう」
彼女は立ち上がる。前へと進み始めた。手に浮かせていたキューブは彼女手を握った時に消滅していった。
彼女にとってはほんの些細な出来事。ただ彼女は全力を出す事を嫌っていた。
「ナルは一体・・・」
彼女の言葉はここに来てから届いていない。いる感覚はするが、どこに何をしているのか理解出来てない。
「早く移動するですです」
白雪は前へと突き進む。私はただ彼女を追いかけているだけだった。
白雪は近くに刺さっていた剣を抜こうとしたが、硬く突き刺さっている為に抜けない。むしろ、柱のような感じで地面と一体化してるような感じだった。
「抜けないです・・・なんですです?」
「分からない。だけど、武器なのは確かね」
誰かの武器には見える。いつ、どこで、何をしたらここに刺さるのかは分からない。錆びている様子もなく、またはついさっき刺さったような痕跡も見当たらない。
本当にいつここに刺さったのかが分からない。
「抜けない以上、持って行くのは無理ね。行きましょう」
私は触っても抜ける感じではなかった。途中で辞めて、先に行く事にした。
でも、どこに?今は地形も何もかも変化してる。どこに行けばいい?
手掛かりが欲しい。いえ、見つけないと行けない。
前へと進み始めた時、突然と大きな揺れが来た。振動の勢いで空中へと一瞬浮いた。その瞬間、ありえない速度で地面は割れ、その爆風に飲み込まれた。
長い事気絶していた。起きた時には地形はさらに変化していた。もはや、最初に見えた景色とはだいぶかけ離れていた。
「・・・本当に何が・・・」
重く、痛い体を動かす。その場で立とうとすると、足が動かずにその場に倒れてしまう。
足に石が貫いていた。血がたらたらと流れる。足に痛みなどない。
「・・・そんな・・・」
私は鎌を取り出し、それを足にして立ち上がる。
「何が起こったか見てこないと」
そのまま一歩ずつ前へと進み始める。
ナルは座りながら、その惨劇を見ていた。
「でも、これだけの物を狩るとなるとどれだけの力を使ったの・・・」
掌にキューブ状の物を出現させる。それはくるくると回っているが、どこか欠けているようにも見える。雑音のようなざざっと画面が揺れるようなのが何度も何度もなっていた。
「このアイテムでも多分もう使用は不可能。折角脱出用キューブ用意したけど、意味なしか」
それを使えれば、封鎖された出入り口を無理やりこじ開ける事が出来る。だが、それすらも不可能になっていた。
「でも、ここは私の能力を更に解放する必要がある相手か・・・見定めてみましょう」
彼女は立ち上がる。前へと進み始めた。手に浮かせていたキューブは彼女手を握った時に消滅していった。
彼女にとってはほんの些細な出来事。ただ彼女は全力を出す事を嫌っていた。
「ナルは一体・・・」
彼女の言葉はここに来てから届いていない。いる感覚はするが、どこに何をしているのか理解出来てない。
「早く移動するですです」
白雪は前へと突き進む。私はただ彼女を追いかけているだけだった。
白雪は近くに刺さっていた剣を抜こうとしたが、硬く突き刺さっている為に抜けない。むしろ、柱のような感じで地面と一体化してるような感じだった。
「抜けないです・・・なんですです?」
「分からない。だけど、武器なのは確かね」
誰かの武器には見える。いつ、どこで、何をしたらここに刺さるのかは分からない。錆びている様子もなく、またはついさっき刺さったような痕跡も見当たらない。
本当にいつここに刺さったのかが分からない。
「抜けない以上、持って行くのは無理ね。行きましょう」
私は触っても抜ける感じではなかった。途中で辞めて、先に行く事にした。
でも、どこに?今は地形も何もかも変化してる。どこに行けばいい?
手掛かりが欲しい。いえ、見つけないと行けない。
前へと進み始めた時、突然と大きな揺れが来た。振動の勢いで空中へと一瞬浮いた。その瞬間、ありえない速度で地面は割れ、その爆風に飲み込まれた。
長い事気絶していた。起きた時には地形はさらに変化していた。もはや、最初に見えた景色とはだいぶかけ離れていた。
「・・・本当に何が・・・」
重く、痛い体を動かす。その場で立とうとすると、足が動かずにその場に倒れてしまう。
足に石が貫いていた。血がたらたらと流れる。足に痛みなどない。
「・・・そんな・・・」
私は鎌を取り出し、それを足にして立ち上がる。
「何が起こったか見てこないと」
そのまま一歩ずつ前へと進み始める。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる