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3話-12 戦士の墓場
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「・・・」
常闇が続く空間、そこにピクッと何かが動く。
だが、それはほんの一瞬の間だけであり、それ以外の動きはない。
「・・・」
空間に広がる音の反響に似た何か、その後に瞳がゆっくりと広がる。
片目だけの目、それは開き、ずっと何かを見ていた。
何もないのか、ゆっくりとそれは閉じる。
「・・・」
目を閉じ、その空間は元に戻った。
何かしらの衝撃がその後に起こった。それはナルや瑠奈のいる場所へと響く。
「・・・地震?いえ、違う」
何かが響く。地面が揺れる。これは自然でもなんでもない。何かが目覚めようとしてるのか、もしくはただの前振りなのかは分からない。
ナルは地震が止んだのを確認し、周りを見渡す。
「・・・嫌な予感」
汗が流れる。深呼吸しながら前へと進み始める。
「メザメ・・・ワレハメザメ」
常闇の空間。その声が響く。
「チカラモドリ・・・ワレハメザメ」
その声が響くと同時に衝撃走る。その空間のどこかで亀裂が走る音が響く。外から漏れる光はその物体を映し出す。
丸い繭に覆われたそれは微かに振動していた。
「メザメ・・・ワレハメザメ」
その言葉がエコーで響く。空間そのものに響き、やがて亀裂は大きくなる。
繭の中にある瞳はゆっくりと開き、繭の外観は崩落、その中にあった物体は姿を現した。
「ワレハ・・・メザメ」
瞳をゆっくりと開き、その人物はゆっくりと空間を見続けた。
衝撃が何度も走る。衝撃で地面は崩落する箇所もある。それと同時に地面は揺れ続ける。
何が起こってるのか理解できない。何が起こってるのか現状が把握出来ない。
戦っていた魔物はなぜかその場で断末魔をあげながら消滅していたぐらいしか分からない。
「何が・・・何が起こって」
振動で体が思うように動けない。私の能力を使用しようとしても、うまく発動しない。
「ですです・・・動かないです」
白雪もジタバタしていた。していたが、多分彼女もうまく動けてない。どうにか動こう私達はもがいていた。
うまく、重力が掛かれば・・・。
そう思っていた。その時、突然に地響きは止んだ。
「止んだ・・・?」
私達は立ち上がる。地響きの影響で体がうまく立てないが、それでも立とうとする。
「でも・・・何これ」
私達は第一に目が入ったのは、世界の変わりようだった。世界は崩落した。そう感じるような雰囲気を醸し出していた。
空の色は混色したような感じになり、大地は消滅した物もある。だが、あっちこっちに無数の武器が地面に刺さっていた。
それはまるで戦士達の墓場と呼ぶべき場所だと思えた。
常闇が続く空間、そこにピクッと何かが動く。
だが、それはほんの一瞬の間だけであり、それ以外の動きはない。
「・・・」
空間に広がる音の反響に似た何か、その後に瞳がゆっくりと広がる。
片目だけの目、それは開き、ずっと何かを見ていた。
何もないのか、ゆっくりとそれは閉じる。
「・・・」
目を閉じ、その空間は元に戻った。
何かしらの衝撃がその後に起こった。それはナルや瑠奈のいる場所へと響く。
「・・・地震?いえ、違う」
何かが響く。地面が揺れる。これは自然でもなんでもない。何かが目覚めようとしてるのか、もしくはただの前振りなのかは分からない。
ナルは地震が止んだのを確認し、周りを見渡す。
「・・・嫌な予感」
汗が流れる。深呼吸しながら前へと進み始める。
「メザメ・・・ワレハメザメ」
常闇の空間。その声が響く。
「チカラモドリ・・・ワレハメザメ」
その声が響くと同時に衝撃走る。その空間のどこかで亀裂が走る音が響く。外から漏れる光はその物体を映し出す。
丸い繭に覆われたそれは微かに振動していた。
「メザメ・・・ワレハメザメ」
その言葉がエコーで響く。空間そのものに響き、やがて亀裂は大きくなる。
繭の中にある瞳はゆっくりと開き、繭の外観は崩落、その中にあった物体は姿を現した。
「ワレハ・・・メザメ」
瞳をゆっくりと開き、その人物はゆっくりと空間を見続けた。
衝撃が何度も走る。衝撃で地面は崩落する箇所もある。それと同時に地面は揺れ続ける。
何が起こってるのか理解できない。何が起こってるのか現状が把握出来ない。
戦っていた魔物はなぜかその場で断末魔をあげながら消滅していたぐらいしか分からない。
「何が・・・何が起こって」
振動で体が思うように動けない。私の能力を使用しようとしても、うまく発動しない。
「ですです・・・動かないです」
白雪もジタバタしていた。していたが、多分彼女もうまく動けてない。どうにか動こう私達はもがいていた。
うまく、重力が掛かれば・・・。
そう思っていた。その時、突然に地響きは止んだ。
「止んだ・・・?」
私達は立ち上がる。地響きの影響で体がうまく立てないが、それでも立とうとする。
「でも・・・何これ」
私達は第一に目が入ったのは、世界の変わりようだった。世界は崩落した。そう感じるような雰囲気を醸し出していた。
空の色は混色したような感じになり、大地は消滅した物もある。だが、あっちこっちに無数の武器が地面に刺さっていた。
それはまるで戦士達の墓場と呼ぶべき場所だと思えた。
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