おおかみとひつじ

しぎ

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子ウサギ探偵と子犬助手

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広場の飾りを探せ!(1)
とある町のとある通りにそのこじんまりとした一軒家はありました。茶色の壁に白い屋根、大きな窓は綺麗に磨かれていて、チョコレート色のドアがお菓子のように可愛らしいです。玄関ドアには「ウサギ探偵社ーーー難事件承ります。」と書かれたボードが掛かっていました。そこは子ウサギの少年探偵と子犬の少女助手の探偵社なのです。ある朝、子ウサギ探偵はパジャマでニンジンスティックを齧りながら新聞を読んでいました。茶色い毛並みを綺麗におしゃれに梳かしたどこかクールな少年です。
「ふむふむ怪盗スネイクはまた捕まらなかったようだな。まったく、僕がいればたちどころに捕まえられたものを」
ニンジンスティックを口に咥え子ウサギ探偵がぶつぶつ言っていると、
「先生先生大変です!」
バタバタと子犬助手が飛び込んできました。茶色いぼさぼさの毛並みに青いリボンが可愛らしい少女です。
「どうしたんだい、子犬くん、妙に慌てて」
「それが、〇〇広場の入口の飾りが何者かに盗まれたんです!」
子ウサギ探偵はぴょんと飛び上がると真っ直ぐに寝室に駆けて行き、探偵衣装に着替えて戻ってきました。インバネスコートに鹿撃ち帽と探偵らしくカッコいいですが、口にはニンジンスティックを加えたままです。
「すぐに案内してくれたまえ」
モゴモゴと子ウサギ探偵は言いました。

広場の飾りを探せ!(2)
子ウサギ探偵がぴょんぴょん、子犬助手がぱたぱた走って〇〇広場に着いた時、すでに人だかりができていました。
「あそこです!あそこにあった黄金の人魚像が無くなっていたんです!」
子犬助手が指差したのは広場の入り口にある門でした。アーチ型の門の一番上のところにあった黄金の人魚像が無くなっているのです。
子ウサギ探偵は腕を組み鼻をひくひくさせました。
「黄金の人魚像って言ってもあれは金メッキだったじゃないか。大した価値はないだろう。」
「でもあれはこの広場のシンボルなんですよ?」
子犬助手が首を傾げます。
子ウサギ探偵は門に近づきしげしげと眺めます。邪魔にならないように子犬助手が少し後ずさった時、突然大声が聞こえました。
「どけどけ!警察だ!お前ら邪魔にならないようにさっさと離れていろ!」
現れたのは狼刑事でした。のしのしと集まっていた人の間を抜けて門に向かってきます。

広場の飾りを探せ!(3)
灰色の毛並みに大きな体、鋭い目つきの狼刑事は探偵と助手を見るとさらに目つきを険しくします。
「刑事さん、こんにちは!」
子犬助手が敬礼の真似をして挨拶します。子ウサギ探偵は門の下の所をじっと見つめていて狼刑事には気づいていませんでした。
がうっと狼刑事が牙を剥き出します。
「また現れやがったなお子様探偵め!邪魔だから離れてろというのが聞こえんのか!」
がー!と狼刑事が大きく口を開けましたが子ウサギ探偵は捜査に夢中になっていて全く気づきません。
慌てた子犬助手が急いで子ウサギ探偵を抱き上げて逃げ出しました。
「もう入ってくるなよー!」
ぱたぱた走って逃げる子犬助手の後ろ姿に狼刑事が叫びました。
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